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赤崎貯油所の土地の一部が返還

 3月17日、米海軍赤崎貯油所の敷地の一部約3万1千m2)と隣接する佐世保港の制限水域の一部(約3万8千m2)が日本に返還されました。ちょうど1年前の08年3月13日の日米合同委員会で返還が合意され、米軍は返還にあたり、未返還地との間の保安柵と境界灯の設置を日本政府に求めていました。前日3月16日の日米合同委員会で、「思いやり予算」で建設された保安柵などの工作物の提供が合意されました。これをうけて日米間で返還書に署名となりました。

 今回返還となった土地は日米地位協定で米軍に提供されていた土地の一部で、SSK(佐世保重工業)は71年から米軍の許可を受けて使用していたものです。SSKは大型資材置き場等として一時使用(日米地位協定二条4項a)し、米軍に年間1500万円支払っていたといいます。米軍に優先使用権があるため、これまでに米軍とSSKの間で何度も衝突が起きていました。SSKにとっては死活問題であり、佐世保市も「新返還6項目」の1つとして位置づけ、米軍や国にはたらきつづけてきました。

 今後は、財務相の諮問機関である「旧軍港市国有財産処理審議会」で土地の価格が認定された後、SSKに売却される見通しで、SSKは土地購入後、艦船の艤装や塗装の作業などに活用する予定といいます。

(2009年3月18日)

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