08年の米軍の民間空港利用数が明らかとなりました。ながさき平和委員会が国土交通省から入手したもの。
米軍の使用した民間空港は昨年同様、22空港でした。その着陸回数は計370回で、この四半世紀で最少回数です。同時に長崎空港の利用も過去最低となりました。それでも、04年を除いて、全国で最多となっていることに変わりはありません。とくに長崎と福岡で全体のほぼ半数を占め、依然として佐世保基地の補完空港となっています。
空港別米軍機着陸回数(2008年)
長崎 | 94 | 仙台 | 30 | 釧路 | 6 | 大分 | 4 | 那覇 | 2 | 花巻 | 1 |
福岡 | 75 | 名古屋 | 22 | 函館 | 4 | 中標津 | 4 | 屋久島 | 2 | 岡山 | 1 |
奄美 | 55 | 大阪 | 10 | 八尾 | 4 | 石垣 | 4 | 東京 | 1 | ||
新千歳 | 36 | 高松 | 8 | 熊本 | 4 | 鹿児島 | 2 | 関西 | 1 |
この3年間で大きな変化がある空港は次のようになっています。
仙台 26→45→30、高松 12→29→8、名古屋 11→28→22
奄美 73→29→55、大阪 2→31→10佐世保に最新鋭掃海艇やくしま配備
ほぼ恒常的な使用の長崎・福岡を除けば、米軍は演習や訓練などで必要な米兵や物資の輸送、給油などで民間空港を使用しています。そのため米軍の運用の都合で大きく変動するわけです。目的などはいっさい公表されず、事実上の基地として利用されているのが実態です。
(2009年3月17日)