米軍基地の一部返還に正式合意
赤崎貯油所の土地と制限水域


正式返還が決まった赤崎貯油所の土地(門から向こう)

 3月13日、日米合同委員会は赤崎貯油所の土地の一部(約3万1千m2)及び隣接する佐世保海軍施設制限水域の一部(約3万8千m2)を返還することを正式に合意しました。「米側が求める境界フェンスや外部からの進入路整備などが完了次第新年度にも返還」(長崎新聞)といいます。

 この土地は日米地位協定で米軍に提供されている土地で、SSK(佐世保重工業)の敷地に隣接しています。SSKは71年から米軍の許可を受けて使用し、SSKが工場や倉庫、クレーンなどを設置し、橋脚の組み立てや船舶設備工事などのために利用させてもらっている(二条4項a)もの。年間使用量は1500万円といいます。それでも米軍に優先使用権があり、米軍の要求があれば明け渡さなければならないために、これまでに米軍とSSKの間で何度も衝突が起きていました。

 この返還にあたっては04年12月21日の日米合同委員会で、他の案件とともに基本合意されていました。SSKにとっては長年の悲願の1つでした。返還後はこの土地をSSKが買い取り、新造船の艤装工事などにも活用する予定といいます。

(2008年3月14日)

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