米原潜ラ・ホーヤ寄港に抗議する

 あってはならない放射能漏れが明らかとなった米攻撃型原子力潜水艦ヒューストンと同型艦のラ・ホーヤが8月4日、佐世保に寄港しました。

 ヒューストンの放射能漏れ事故の全容や原因が明らかにされない中での同型艦の寄港です。佐世保市長はヒューストン以外の原子力艦船の寄港については容認する態度を取っています。

 しかしラ・ホーヤもまた佐世保寄港中の04年7月にケーブル火災事故を起こし、その原因も解明されないまま出港するという事件がありました。真相はいまだ公表されていません。原子力防災訓練にも加わらず、好き勝手な入出港を繰り返す米海軍に対して佐世保市は、市民の安全を守るために毅然とした態度を取るべきです。

 01年のテロ事件以降、米原潜の出入港情報を佐世保市は非公表としていますが、今回はラ・ホーヤ入港の情報が2日時点で「米軍関係者らの話」としてマスコミにも流れました。佐世保原水協と平和委員会は、4日午前9時から前畑岸壁で、ラ・ホーヤ入港緊急抗議集会を開きました。

 山下千秋さん(佐世保原水協理事長)は、「原潜の安全神話論が破綻し、市民のなかに不安が広がっている最中に、そんな心配などお構いなく米軍はラ・ホーヤを入港させた。これに追随し、入港を容認する日本政府に対し、抗議の世論を広げよう」と呼びかけました。参加者からも「今回の漏れは微量だったというが、もれてはならないものがもれたのが今回の事件。核被害の危険にされされているのかと思えばほんとうに怖いです。安心して暮らしたいという市民の願いを踏みにじる米軍とアメリカ言いなりの政治に怒りを覚えます」という声が上がりました。

 集会参加者は、入港してくるラ・ホーヤに対して、「ラホーヤの入港反対」「今後一切の原潜入港ゆるさないぞ」とシュプレヒコールをぶつけました。

(2008年8月4日)