原子力空母の準母港化を許すな! 2月11日午前8時過ぎ、米原子力空母ニミッツ(4859人乗り組み)が核兵器搭載可能な戦闘機など61隻を搭載し、佐世保港に入港しました。原子力空母の佐世保寄港は3年連続です。 90年代、佐世保への空母寄港は5隻、うち原子力空母は1隻に過ぎませんでした。しかし21世紀に入って2年1回のペースに、そして04年以降はほぼ年1回のペースに。しかもそのほとんどが原子力空母でした。明らかに西太平洋に2隻の原子力空母を常時展開するための準母港化を狙った地ならしです。 この日、憲法改悪阻止長崎県共同センターと安保破棄県実行委員会は佐世保市内で、ニミッツの佐世保寄港に抗議する県民集会を開き、県下から約250名が参加しました。 集会では赤嶺政賢さん(衆議院議員)が情勢報告を行い、「ニミッツは過去に原子炉の1次冷却水漏れ事故を起こしたり、定期検査でのごまかしが発覚している。もはや安全神話は通用しない」と述べました。 山下千秋さん(佐世保原水協事務局長)が地元からの報告を行い、「新テロ特措法の強行によって佐世保から再びインド洋へ自衛隊が派兵された。実に36%の艦船は佐世保からで、まさに海外派兵の中心的役割を担わされている。また政府は米軍のための新しい弾薬庫建設を計画し、新しい専用岸壁、世界で唯一海外に配備しているLCACの新駐機場などの建設を進めている。佐世保が日米共同の出撃基地になっているという事実をしっかりと直視する必要がある。憲法9条を守るたたかいのためにも、ひとつひとつの危険な軍事的動きに対してたたかっていこう」と決意を述べました。 集会後、参加者は繁華街のアーケード内をデモ行進し、「佐世保を空母の準母港にするな」「アフガン・イラク戦争をやめろ」「非核三原則を守れ」などと唱和し、市民にアピールしました。
(2008年2月11日) 【関連記事】・原子力空母レーガン寄港に抗議する! |
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