守ろうとしないLCACの運用内規 米海軍のLCACの運用内規が全く守られていない。やはり米軍にとって日本は単なる「足場」にすぎないのでしょう。「良き隣人」とは偽りの姿。繰り返される米兵による犯罪。繰り返される上っ面だけの「綱紀粛正」の言葉。本来なら、監督官である上官の責任問題になるのではないでしょうか? そうならないところに事の本質がみえます。 海外で唯一のLCAC基地が置かれている佐世保では、その運行が地元住民への騒音と漁船などの航行の障害となっています。そのため米海軍は「エンジンテストを含むLCACの運用については、毎週火曜日と木曜日の午後1時から午後4時まで」行なう内部規定を定めました。しかし内規違反はこれまで数えきれないほど行われてきました。佐世保市が再三再四の厳守要請にもかかわらずです。もはや守る気がないのだと思えてきます。 今年1月に入って19日までの間にLCACの運用は8回、うち内規違反でなかったのはわずか2回です。その一方で、予定していた運用を「運用上の都合」でとりやめることもしばしばです。つまり必要なときに自由に運用しているわけで、運用内規は「死文化」しています。 米軍がもし予定通りに運用していたら15日(火)〜22日(火)まで8日連続の運用になっていた可能性もあります。当初は16日(火)に陸上移動と港外往復を予定していましたが「運用上の烏合」で中止。その後、18日に「計画されている作戦の準備と、急なメンテナンスの必要性」が生じたとして19日(土)〜21日(月)エンジンテストを行なうと佐世保市に通告してきました。週末の3日連続運用は全く異例のことです。佐世保市は急きょ米軍に改善を申し入れました。そのせいか、翌19日に米軍は20・21日の運用を「運用上の都合」により中止すると連絡してきました。作戦が延期になったか、メンテナンスの必要性がなくなったのでしょうか? おそらくは佐世保市が「敵に回る」ことを懸念して自粛したと考えるのが理にかなっています。
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