佐世保基地に家族住宅1052戸計画
米軍針尾住宅地区に中層家族住宅(6階建44戸)が完成しました。次々と建設される米軍佐世保基地の家族住宅。それでも約半数の家族は基地の外に居住しているといいます。現在、基地内の住宅は697戸。それを今後10年で1052戸にする長期計画が進められようとしています(星条旗新聞3月14日付)。実現すれば「基地内に住むことを望むものは誰でもその規模と階級に応じた住宅を分配される」(公共事業局)ことになるといいます。 米軍は基地内をアメリカの国内基準で整備しているので「ゆとり」をもたせています。そのため機能強化に伴って増加する人員を受け入れる住宅を基地内につくれずにいます。そのため日本政府は針尾住宅地区周辺の土地を次々と米軍に追加提供(92年 23,231m2、99年 26,353m2、03年 29,357m2、06年 23,180m2)し、当初面積の1.5倍に拡張されました。 もちろんこれらの建設には当然のように日本政府の「思いやり予算」を念頭に置いているわけです。2005年度までの家族住宅の総建設戸数は11,283戸、予算総額は5,372億円に達しています。 現在の佐世保基地の家族住宅の構成は次のようになっています。特記なきは提供施設整備費での建設。 フィドラーズグリーンへの入居が完了後、ドラゴンハイツの11戸が取り壊され、高速道路のインターチェンジ建設が始まります。その一方で、ドラゴンハイツの残り31戸を取り壊して低層・高層88戸を建設することが決まっています(09年3月完成予定)。したがって差し引き57戸が増えることになります。この段階で基地内の住宅戸数は754戸となります。しかし実質的には増加とはならないようです。 その一方で、住宅不足を補うために民間による米軍向け賃貸住宅の建設が進んでいます。すでに赤崎町に4棟、大潟町と勝海町に各1棟の計6棟が完成。広さは単身者用の住宅が80m2、家族向けは100m2以上といいます。市営の家族向け住宅が70〜80m2ですから、いかに豪華かわかります。 【関連記事】 |
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