LCACの日米相互運用訓練
進む揚陸部隊の日米一体化


「輸送艦おおすみ」の横を通過する海上自衛隊のLCAC(米海軍ホームページ)から

 3月3日〜3月7日、TRANSPORTEX 2007(日米合同輸送訓練)が行われました。海上自衛隊はこの演習を「輸送特別訓練」という名称で呼び、訓練目的を「日米の輸送部隊間における連携要領を演練し、海上輸送に関する戦術技量の向上を図る」こととしています。訓練項目は「LCAC運航訓練、艦艇等相互研修、通信訓練、陣形運動等」。「補給艦おおすみ」と米海軍佐世保基地のドック型揚陸艦ハーパーズ・フェリーの部隊が参加しました。

 米海軍佐世保基地のホームページの記事では、ハーパーズ・フェリー艦長のデイビッド・L・ボサート中佐が「過去15年間、揚陸部隊は、多くの人道支援や災害救出任務、非戦闘員の救出作戦、部隊の撤退、石油プラットフォームや港湾のような戦略資産の防衛に即応してきた。合同輸送訓練は米海軍と海上自衛隊の揚陸艦と上陸艇が海上で共同訓練できる機会であり、多くの任務を遂行するための第一段階である」と述べています。

 合同輸送訓練の主要な展開はLCACを双方の艦の間でスムーズに移動することでした。
 ハーパーズ・フェリー副艦長のケルビン・マイヤー少佐は次のように述べています。「合同輸送訓練の成功はわれわれの揚陸部隊の相互運用能力を実証するものだ。士官、乗員と「おおすみ」のクラフト・マスターはプロとしての能力を完璧にこなし、LCACの相互乗り入れ訓練を行った。合同輸送訓練後は、海自と米軍の揚陸艇はいかなる上陸作戦においてもシームレスに協力することができると確信している」

 海上自衛隊はハーパーズフェリーに類似した「おおすみ」型揚陸輸送艦を3隻、米海軍と全く同じLCACを計6隻保有しています。

 在日米軍再編の中、全国各地で米軍と自衛隊の一体化が進められています。海自輸送部隊も米強襲揚陸部隊と一緒に軍事行動を担えるよう訓練を積み重ねているのです。

 今回の日米合同輸送訓練は99年、06年に続いて3回目。06年には初めてLCACの相互乗り入れを行ない、また米軍の沼津海兵訓練場でLCACなどを使った揚陸演習が行なっています。

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