崎辺にLCAC仮設整備場


崎辺海軍補助施設に建設中のLCAC仮設整備場。

 LCAC駐機場のある崎辺海軍補助施設で仮設整備場の建設が始まっています。テント式の整備場はLCAC1隻を収容できる広さで、建設費は約2700万円で米軍の支出。他に電気や通信設備などのインフラ整備に約3600万円を要するといいます。完成は07年1月の予定。

 佐世保基地のLCACは06年4月に揚陸艦トーテュガの交代配備に伴い6隻から7隻へと増強されました。現在、崎辺には補修スタッフも含めて約70人が勤務。LCACは露天に駐機し、これまで日常的な整備などのメンテナンスは毎週火曜・木曜の運行時に行ない、本格的な整備は米カリフォルニア州キャンプ・ペンドルトン基地に送り返すことで対応してきました。

 西海市の横瀬貯油所海域では12隻を駐機・整備できる新駐機場の建設工事が始まっていますが、完成は6年後の12年度の見込みです。今回の仮設整備場の建設は新駐機場の完成を待たずに即応性を飛躍的に強化する狙いがあるとみられます。すでに周囲には5基の照明灯が設置されており、悪天候や夜間でも24時間態勢でLCACの本格的な整備が可能となります。


崎辺駐機場の全景。