6日連続でLCACが運用される

 米海軍が唯一、国外にLCAC基地を置いている佐世保。LCACの運行は地元住民への騒音と漁船などの航行の障害となっているため、佐世保市は運用の中止を求めてきました。しかし米軍は「エンジンテストを含むLCACの運用については、毎週火曜日と木曜日の午後1時から午後4時まで」行なう旨、通知をし、98年1月27日から強行しました。

 ところがこのところ午前中の運用、火曜・木曜以外の運用も目に付くようになっています。先日はエセックスとフォートマクヘンリーの出港も重なって、なんと6日連続で運用されました。かつてない事態であり、「火曜・木曜の午後1時〜4時」という「通知」も、なし崩し的に反故にし、作戦要求に従って自由に運用しようというのでしょうか?

長崎新聞・西日本新聞のLCAC情報から (環境基準値は50デシベル)
1月09日(祝) 午前10時47分から午後2時47分、崎辺駐機場で1隻がエンジンテスト。東浜町で70デシベル、高後崎で68デシベルの騒音。
1月10日(火) 午前10時54分から午後1時53分、崎辺駐機場から1隻がジュノーへの収容テストのため港外まで自走。崎辺駐機場で他の1隻がエンジンテスト。東浜町で75デシベル、高後崎で70デシベルの騒音。
1月11日(水) 午前8時1分から8時50分、1隻が港外から自走して崎辺駐機場に上陸。東浜町で81デシベル、高後崎で72デシベルの騒音。
1月12日(木) 午後1時1分から2時48分、崎辺駐機場で2隻がエンジンテスト。東浜町で72デシベル、十郎新町で69デシベルの騒音。
1月13日(金) 午前10時14分から10時42分、エセックスの出港に伴い、崎辺駐機場から1隻が港外まで自走して収容。東浜町で81デシベル、高後崎で82デシベルの騒音。
1月14日(土) 午前10時40分から11時5分、フォートマクヘンリーの出港に伴い、崎辺駐機場から2隻が港内の同艦まで自走して収容。東浜町で78デシベル、高後崎で76デシベルの騒音。

【関連資料】
LCACとは
LCACの運行状況(毎週火・木運行)