イラク・ファルージャ殺戮に加担の
エセックスとジュノー公開


広大なエセックスの飛行甲板とアイランド

 7月3日、合衆国独立記念日に合わせて米軍佐世保基地が開放されました。強襲揚陸艦エセックスと揚陸輸送艦ジュノーも公開されました。ともにイラクのファルージャ殺戮に加担した揚陸艦です。

 基地内に入るときのチェックは前回に比べて緩くなり、身分証明書の提示(照合など無し)、形式的な手荷物検査、金属探知器によるボディチェックだけでした。乗艦するときのチェックも金属探知器のみでした。屋台がたくさん出ていて、前回のような警察犬を連れれ巡回するような光景はありませんでした。要所要所にはライフルのような銃を持った米兵がいましたたが、いつものようにピリピリしているような雰囲気ではありませんでした。


エセックスのウェルデッキ LCACが格納される


巨大な星条旗の掲げられたエセックス格納庫では子どもたちにも銃の引き金を引かせた!

 エセックスでは最下部のLCACなどが出入りするウェルデッキ、格納庫、飛行甲板の一部が公開されました。格納庫では、後部に巨大な星条旗が掲げられ、その前では米兵が市民に銃の引き金を実際に引かせていました! エセックス内ではレスキューの展示が中心で「強襲揚陸」という部分が全く見えません。こうして少しずつ慣らしていき、米軍に対する違和感を消していこうとしているのでしょう。


エセックスの戦闘応急処置室

 また昨年同様、医務室も公開されました。今回は、内蔵の飛び出たグロテスクな人形が横たわっていました(ジュノーにも同じようなものがありました)。ドアにはBattle Dressing Station(戦闘応急処置室)とあり、単なる医務室ではないことを明示していました。


ジュノーの乗艦には長蛇の列が

 揚陸輸送艦ジュノーでは10人ずつのグループ毎に艦内をくまなく案内されました。そのため、待つのに1時間、見るのに30分かかり長蛇の列ができるというありさまでした。
 行程はおよそヘリコプター飛行甲板→ガン・デッキ→操縦室→ボートを昇降させるクレーン→食堂・厨房→ベッドルーム(3段式、扇風機付だが狭そう)→医務室→ウェルデッキ→アンカー操作場と案内されました。写真を撮るのは自由と言われました。

 ガン・デッキではMK38-25mm機関砲を子どもたちに操作させていました。それを写真に撮る母親の姿もありました。
 その一方、ヘリ格納庫では手作りクッキーやTシャツの販売という、およそ「似付かわしくない」光景がありました。


ジュノーの操縦室


ジュノーの食堂(これが半分)