「思いやり予算」で進む基地機能強化


新岸壁の建設工事も本格化

 米海軍佐世保基地内ではいたる所で工事が行なわれていました。ジュリエット・ベイスンでは長さ520mの新岸壁の建設工事が本格化しています。インディア・ベイスンの第3岸壁の一部と第4・第5岸壁の代替となるもので、新岸壁完成後はSSK(佐世保重工業)の専用となります。米軍はごり押しをすることで使い勝手の良い直線岸壁と57,000m2の新たな埋め立て地を手に入れることになります。建設費は約200億円で、すべて国民の税関から出される「思いやり予算」。


完成間近の消防署

 建設中だった消防署も今年8月に完成予定です。これまでの消防署はfire station、新しい消防署はfire departmentの表記です。名は体を表しています。工事費は約5億5500万円の「思いやり予算」。


ついに体育館(2階建)の建設工事が始まった

 マクドナルドの脇では新体育館の建造が始まっていました。完成後、古い体育館は取り壊され、跡地で艦船複合施設の2期工事が始まります。み〜んな「思いやり予算」です。


Autoportストアではガソリン、軽油、灯油も販売。
後方の建物の左部分が拡張され、ミニマートに。

 Navy EXchange(海軍売店)は米予算1600万ドルをかけて06年までに施設を刷新する計画です。これまで8軒あった店舗は4つに統合されます。その一環としてAutoportストアが拡張され、新しいミニマートが昨年12月15日に完成しました。費用は約200万ドル。 ガソリンスタンドで値段を見てみると1ガロン$2.09でした。米ガロンはリットルに直すと約3.8リットルなので、リッター55セント!あまりにも安過ぎます。
 古いミニマートと周辺の建物は壊され、新しいメインショップが建設されます。すでに工事用のフェンスが張り巡らされていました。オープンは06年秋。設計は那覇市の業者、建設請負業者は佐世保市松浦町の業者で、費用は1180万ドル。
 隣接地には消防署が建設中で、ここ数年間で基地の様相は一変してしまいました。