イージス艦ちょうかい
11月26日午後1時、海自佐世保基地から「イージス護衛艦ちょうかい」がインド洋へ向けて出航しました。 佐世保平和委員会と佐世保原水協は前畑埠頭で緊急抗議集会を開き、「自衛隊はイラクから撤退せよ」「米軍はファルージャ攻撃をやめよ」「憲法九条をまもれ」などと抗議の唱和を行ないました。 佐世保からの戦時派遣は延べ15隻目となります。これによって海自が保有するすべてのイージス艦が派遣され、また佐世保に配備されている護衛艦隊所属の護衛艦10隻のうち9隻が派遣されたことになります。 一方、11月25日には舞鶴配備の「補給艦ましゅう」と横須賀配備の「護衛艦おおなみ」が出航しました。「ましゅう」は今年3月に配備されたばかりの海上自衛隊最大の補給艦。「おおなみ」は三菱長崎造船所で昨年3月に完成した最新鋭の護衛艦で、1990年以降に長崎港で完成した護衛艦はすべて戦時派遣となりました。 「ましゅう」は従来型の「はまな」などの約1.5倍の補給用燃料、2倍以上の補給用水を搭載できます。しかし、インド洋でのテロ掃討作戦は収束しつつあり、この間、米英を中心とする軍艦への燃料補給量は著しく減少しています。したがって本来派遣させなくてもよい補給艦です。イージス艦も同様です。それを敢えて派遣させたのは、海外派遣(派兵)を自衛隊の本来任務に格上げするための実績づくりにほかなりません。基本計画でヘリコプターへの燃料補給と飲料水の供給を新たな任務としたのも、派遣のニーズが減っている中での口実づくりです。 [関連資料・記事] |
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