米海軍佐世保基地の立神港区で艦船複合支援施設の建設が始まっています。費用は約56億円(5300万ドル)で日本政府の「思いやり予算」でまかなわれます。3階建(一部4階建)21,700m2の大規模なもの。建造前の写真はここをクリック。
1期工事には3300万ドルが費やされ、第7艦隊タスクフォース76、西太平洋兵站部佐世保分遣隊、太平洋艦隊技術支援センターや艦船修理施設などが入るとされています。この面積は126,000エーカーで基地内に分散していた艦船整備・修理・運用などの古くて小さな施設を統合するもの。一期工事は2005年4月に終了し、その後内装や用度品を整備する。この費用だけは米軍の経費で420万ドル。
2期工事は94,000エーカーで建設費2000万ドル。艦隊補給センター佐世保分遣隊や不足している部分が入る。2期工事は古い艦隊体育館(上の写真の中央白い屋根の建物)が取り壊され、新体育館が完成後に始まる。建物は古い体育館の跡地に建てられ2008年完成予定となっています。
艦船複合支援施設の脇(上の写真左)は埋立てられて空母も接岸可能な長さ500mの米軍専用岸壁が「思いやり予算」で建設されようとしています。
強襲揚陸艦エセックスを中心とする遠征攻撃群の編成も近く行われるといわれ、米世界戦略の大きな拠点として佐世保基地の機能強化が進められています。