日出生台米海兵隊砲撃演習
イラクへの自衛隊派兵
抗議集会に250人

 1月24日、5回目となる日出生台での米海兵隊実弾砲撃演習とイラクへの自衛隊派兵に抗議する集会が大分県九重町の粟野運動公園で開かれました。主催は「日出生台の移転演習反対大分県各界連絡会」。途中で大雪に見舞われるという天候でしたが、大分県の構成団体のほか福岡県や長崎県の平和委員会から合わせて約250人が参加しました。

 情勢報告をかねてあいさつした吉岡吉典参議院議員は、防衛庁職員とのやり取りの中で「米軍が日本にいる限り演習は続けられる」こと、「凍傷対策など米特殊部隊のゲリラ待ち受け訓練など砲撃演習と別の訓練が行なわれている」が明らかになったことを報告。米軍が日本にいられなくなるよう運動を起こそうと訴えました。

 地元で粘り強く反対運動を行なっている「人見会」の衛藤洋次会長は「昔の2月の、ゆったりした日出生台を取り戻したい。日本国民として自分が行動しなければと思う。力を合わせるならなんとかなる。みなさんもそれぞれのところで頑張って欲しい」と呼びかけました。

日出生台だより04連載開始(米海兵隊実弾砲撃演習監視行動)No.1 (1/25)


集会決議

 沖縄米海兵隊による実弾砲撃演習の本土移転は、今年で7年目となり、日出生台での演習は5回目となった。移転演習そのものは、地域住民と関係自治体にとって耐えがたいさまざまな苦痛を与えてきた。
 小泉内閣は昨年来、有事法制につづいて事実上の集団的自衛権の行使となるイラク特措法の強行など、アメリカの先制攻撃戦略に積極的に加担し、イラクへの航空自衛隊と陸上自衛隊をあいついで派兵した。
 アメリカのイラク侵略とその後の不法な占領統治は、イラク国民の抵抗にあい泥沼化しており、一刻もはやく占領支配を終わらせ、国連を中心とする国際社会がイラクの復興支援にあたる必要がある。
 今回の日出生台での移転演習は従来のそれとことなり、あくまで占領支配の継続をねらうアメリカが海兵隊3万人を追加派兵する一環として、沖縄駐留の海兵隊を3千人規模でイラクへ派兵するなかでおこなわれる。
 演習日の一日延長、車両を10台、砲門の2門追加など演習の効率化をねらう一方、一ヶ月近い滞在でイラク派兵にむけた演習内容を採用することは、当然予測されることである。
 私たちはこの7年間、米海兵隊による日出生台での移転演習に反対してきたが、沖縄米海兵隊がイラクへ直接派兵される事態をうけて、いっそう草の根から、大分でも九州でも世論を高めるために奮闘することが求められている。
 以上、決議する。

 2004年1月24日

日出生台米軍実弾砲撃演習・イラクへの自衛隊派遣反対
1・24大分集会