松谷さん、群馬へ
8月30日、群馬県原爆被災者の会(群友会)の原爆犠牲者慰霊式に松谷さんと事務局の柿田で参列しました。台風の影響で大雨にもかかわらず、前橋市郊外の静かな公園の原爆碑前に多くの被爆者と遺族、平和団体、県・市等の関係者が集まり、心のこもったメッセージや詩の朗読が続きました。
松谷さんは「わたしの父は元気な人だったのに、被爆後は体調を崩して満足に働くことができなくなり、昭和47年に亡くなりました。」と話したあと、「原爆症の認定裁判で今もたたかっています。核兵器をなくすために共に頑張りましょう。」と訴えました。
そのあと群友会の総会が伊香保温泉のホテルで100名近い参加者で行なわれました。松谷さんは福岡高裁での最終意見陳述書の中で述べた被爆の状況とその後の不自由な生活を話し「福岡高裁の勝利は被爆者全体のもの、これからもよりいっそうの支援を」と訴え、大きな拍手を浴びました。
会場からは署名158筆、募金5万4千円あまりが寄せられ、10名の入会者がありました。
原水爆禁止世界大会・長崎
照りつける陽射しの中、夏の取り組みを締めくくる8月9日を迎えました。3300人が参加した長崎大会は、開会直後から「松谷訴訟の最高裁勝利を!」とのあいさつが相次ぎ、地元の支援の広がりを実感。さらに、松谷さんが舞台に上がると多くのカメラのフラッシュがたかれ、この世論の高まりが福岡高裁での完全勝訴を導いた要因の一つだと肌で感じました。 松谷さんが被爆後53年にわたる苦しみを切々と訴え、中村尚達弁議士が核兵器廃絶における松谷訴訟の意義と最高裁での支援を呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれました。大会決議の中でも「正念場をむかえている長崎原爆松谷訴訟の最高裁での勝利をかちとりましょう。」と呼びかけられました。
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即席笑劇団の熱演、爆笑
−8・8松谷裁判、最高裁勝利をめざすつどい一
8月8日、長崎市民会館で「最高裁での勝利をめざすつどい」が開催され、全国各地から原水禁大会に集まった支援者、そして地元会員ら120名が参加しました。集会は原爆松谷裁判ネットワーク、長崎原爆松谷訴訟を支援する会、日本被団協が共催して開催しました。
被団協の山口仙二代表委員の挨拶で開会。日本青年団協議会の佛木完事務局長はじめ、ネットワーク参加団体の代表がそれぞれ決意を述べました。
安原幸彦弁護士は、「最高裁でのたたかいについて」わかりやすい言葉で明快に講演、最高裁勝利で政府の被爆者対策の抜本的見直しをと結びました。
この集いが初演舞台となった笑劇『「マッチャ裁判」−何を裁くか最高裁一』は、辛口の風刺の効いた内容に、出演者の熱演も加わって、会場を爆笑につつみ、身勝手な魔王アメリカニウスや魔女ジャポニアらへの怒りを湧かせました。会場から、インド代表も「劇を観て、裁判の内容がよくわかった。インドの国民の多数は核実験に反対です。」と発言、国際交流と連帯を深めました。
松谷英子さんは「支援の広がりに励まされています。最高裁勝利の日まで、がんばります」と力強く決意表明。
最後に、(1)最高裁要請100万署名の達成(2)裁判官への手紙運動(3)シナリオ「マツチャ裁判」普及と上演運動の三つの行動提起を参加者全員で確認し、集いの幕を閉じました。
原水爆禁止世界大会・広島
8月4日から6日まで松谷さんと支援する会のメンバー4名は原水爆禁止世界大会広島大会へ参加しました。長崎から一路広島へ。途中のサービスエリアでは「松谷さんでしょ?」と声がけられ、びっくりする松谷さん。このところ見知らぬ方に声がけられ励まされることが多くなってきました。長時間の車中でしたが無事広島に到着。会場でのコーナー設営中にも松谷さんは続々到着する各県代表団の皆さんに「松谷さん!」と声をかけられます。
4日の開会総会で約8000名の代表団へ裁判支援を訴えました。これを皮切りに3日間で延べ10ヶ所の会場で訴え、多くの方々に入会して頂きました。また500枚持参した署名用紙が足らなくなり、急きょ200枚も増刷りし二千筆以上が集りました。初めての試みであった支援用のポストカードは特に若い代表団に好評でテレホンカード同様早々に完売しました。さらに国外の核実験被害者との交流も盛んに行われ、長崎でのファイナルパーティーでは、ニュージーランドの参加者から貝がらのネックレスのプレゼントもありました。
母親大会in富山で訴え
8月1〜2日、富山で開催された第44回全国母親大会から、松谷さんへの強い参加要請がありましたが、6〜9日の原水禁世界大会と日程が続くため、支援する会事務局の上戸(山下内科勤務)が参加しました。 開会2時間前に会場の富山大学に行き、長崎県の代表数人の加勢を受けて、「原爆をがまんしろなんて!」「平和の力100万署名」の横断幕二枚を貼り、ハッピ姿で署名の訴えを行いました。母親大会では、毎回訴えをしているので、裁判の経過を気づかう声や、激励の声をかけてくれる人に大勢出会いました。開催地の隣県石川被団協からの39筆を合わせて2日間で524筆の署名を集める事ができました。また、新婦人の井上美代会長ら三名の著名人の署名を頂き、今年の夏の取り組みのスタートをきりました。
不当な厚生省の上告に対し、怒りをもって抗議し、ファックスまたは葉書で上告取り下げを要求しましょう。
宛先: 厚生大臣 宮下創平
東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
03(3502)3090
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