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最高裁は第3小法廷に

最高裁から次のような通知が届きました

平成10年2月24日


  最高裁判所第三小法廷
    裁判所書記官  長谷川 全
      上告訴訟記録到着通知
上告事件番号  平成10年(行ツ)第43号
当事者氏名   上告人  厚生大臣
        被上告人 松谷英子
原審裁判所   福岡高等裁判所
原審事件番号  平成5年(行コ)第17号

原審裁判所から上記事件の訴訟記録の送付を受けました。
今後上記上告事件に関する書類には上告事件番号を明記してください。
(当裁判所所在地 〒102 東京都千代田区隼町4番2号 電話03(3264)8111番大代表)


3・1ビキニデー集会

 この冬、幾度か大雪に見舞われている南関東。3月1日も朝から大雪で羽田空港が閉鎖され、東京行きの飛行機の出発のめどが立ちませんでした。急きょ大阪行きに変更し、新幹線、在来線を経由し焼津に到着したときにはビキニデー集会が始まっていました。松谷さんの出番にはどうにか間に合い、司会の安斎先生は「ホッ」と胸をなで下ろしたようです。
 松谷さんは世界の核実験被害者の方々と一緒に被爆の悲惨な状況を会場を埋め尽くす200名の参加者に語りました。
 集会後、ロビーで訴えていると、参加者の皆さんが「松谷さん、松谷さん」と声をかけていきます。高校生平和ゼミナールの男子高校生は「自分たちも頑張っています。松谷さんも頑張ってください。」と握手を求めてきました。「最高裁での運動はどうしたらいいのか。」と尋ねてくる方も多く、運動の再構築が急がれます。
 全国の方々と福岡高裁の勝利を喜びあい、そして厚生省の上告に憤怒し、さらなるたたかいでの勝利を確認しあうことのできた集会でした。入会者は4名、資料集5冊とテレホンカード17枚を普及しました。
  松谷さんの発言はここをクリック


 ビキニ集会のその足で大阪へ逆戻り。3月3日、ビキニデー集会に呼応して例年開催されている、大阪いずみ市民生協の「3・1ビキニデー平和学習会」へ招かれ、会場は300名を超える会員さんでいっぱいになりました。
 生協の理事さんの「ビキニ集会報告と新ガイドライン」についての報告のあと、松谷さんは被爆体験を、「被爆者として、女性として」と、生活に密着した観点から語りました。この話を受けて事務局の牧山敬子さんが「松谷さんとともに」の標題で裁判の経過を織りまぜながら訴えました。
 集会終了後に寄せられた感想文の中には、初めてこの裁判を知ったという方も多く、「裁判のことを知ってもらう」「わかってもらう」「一緒にたたかう仲間になってもらう」という3つの柱の重要性をあらためて感じました。
 このような平和学習会を何度も開催し、「ご飯を食べるように平和活動をしよう」の合言葉で行動している生協の皆さんに大いに励まされました。入会者は4名、資料集54冊とテレホンカード51枚を普及しました。
  松谷さんの発言はここをクリック


和光大学平和サークルで学習会

 2月11日、和光大学の学生がつくっている平和サークル「アロエの会」は、東京都港区の「平和と労働会館」で松谷訴訟の学習会を開きました。
 上京中の山田事務局長が参加して、高裁判決の内容と厚生省の上告理由書の問題点、支援運動の到達点などについて報告しました。参加者の大半は、高校生の時から原水禁大会に参加してきたという人たちで、松谷訴訟についてもかなり詳しい人たちでした。
 その多くの人たちから「核兵器反対という漠然とした気持ちで大会に参加したのだが、松谷さんの話を聞いて身が引き締まる思いがした。」「被爆者の問題が身近に感じられるようになった。」という声が聞かれました。参加者は、さらに多くの学生たちにはたらきかけ、大きなうねりをつくりあげようと誓いあいました。


日本被団協が松谷訴訟特別委員会を開催

 2月9日、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は松谷訴訟特別委員会を開き、当面の取り組みについて協議しました。
 会議では、次のような活動方針を確認し、代表理事会に提起しました。
不当な厚生省の上告に対し、怒りをもって抗議し、ファックスまたは葉書で上告取り下げを要求しましょう。
宛先: 厚生大臣 小泉純一郎
    東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
      03(3502)3090


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