おわりに

最初にこの廃線跡を訪れたのは5年以上前でしたが、そのときに比べて線路跡は遊歩道や 車道として舗装化が進んでおり、歩きやすくなっていました。しかし、廃線跡 としての面影が急速に失われつつあるのは、少し残念に思いました。
本区間の大部分が東京都昭島市に属していますが、同市は、線路跡地を再活用し、旧大神駅 周辺のような小公園や、道路に整備しています。 同様に整備された場所に同市中神町の 立川基地引込線廃線跡があります。
廃線になって約半世紀。そこに鉄道があったことすら知らない新しい住民 も増えていることでしょう。同市のこのような取り組みによって、20世紀の鉄道遺跡を その思い出とともに、21世紀になった今に、さらに次の世紀にも伝えていくことでしょう。

平成17年4月、大神駅付近の八高線との交差部の地下道化工事が完成しました。
これで、廃線跡の全区間が舗装化されたことになります。
また、平成17年3月に昭島市は、市制施行50周年を記念して、五日市鉄道の廃線跡を ”五鉄通り”と命名しました。そして、廃線跡の道路の道端には道路愛称名表示板が設置されました。

平成19年3月、五日市鉄道の廃線跡を歩くイベントが開催されました。
私はイベントには参加しませんでしたが、その模様を写真に撮ってきました。
「五日市鉄道」廃線跡と鉄道遺産散策

五日市鉄道には、もう一つの廃線跡 「武蔵五日市−武蔵岩井」間 があります。こちらもご覧ください。

参考文献
・「昭島消えた五つの鉄道」 p.41 (平成29年11月1日発行 11月20日増刷 昭島市教育委員会)

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古い記憶の中の駅を探して
(多摩西部のローカルな雰囲気な駅を訪問する廃線風ブログ)

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