家を建てるなら

〜おじさんとおばさんの「オンリーワンの家」〜

「できません」に納得してはいけない

2013年2月28日

前々回に書いた雑巾用の洗面台はおばさんの希望で付けました。アパートの頃は浴室にバケツを置いて雑巾を洗っていましたが、汚れた水を浴室の床に流すのが嫌だったというのが大きな理由だそうです。

それに浴室の床にバケツを置いて雑巾を洗うにはしゃがまないといけませんし、浴室用のスリッパにでも履き替えないと足が濡れてしまいます。

でも雑巾用の洗面台だと立ったまま洗えますし、足下を気にしなくてもいいので、とても楽になったと言っています。

そんな大事な洗面台ですが、付けるためにかなりの苦労をしました。おじさんの粘りがなかったら付いていなかったのです。

間取りや窓の配置などの設計はほとんどおじさんがしました。もちろん設計士に相談しながらです。構造などの建築に関わる設計はもちろん設計士が行いました。その設計の過程で、雑巾用の洗面台は付けられないと言われたのです。

その洗面台の場所は、階段を上がり始める部分の2回です。無駄になるスペースを有効に使うことも考えてその位置にしたのですが、階段との関係で無理だと言われたのです。

それくらいの説明ではおじさんは納得できません。さらに突っ込んで質問すると、前々回に話題にしたU字管を含めた配水管が階段の天井部分に当たってしまうので無理だというのです。

設計士にそう言われると引き下がるしかないのですが「本当にそうだろうか?」とおじさんは思ってしまうのです。それでその場は一旦引き下がって、設計図を見直しました。

その時点ではU字管の正確な寸法も把握していなかったのですが、何となく取りつけられそうに思います。水回りについても工務店が関係の業者に依頼するのが一般的だということでしたが、水回りだけはおじさんが直接業者に依頼するようにしていました。それで親しくなった水回りの業者の建築士にも相談したのです。

その建築士はすぐにU字管も含めた洗面台の寸法も調べてくれて、問題なく付けられるはずだとの返事をくれました。

その結果をもとに何度か設計士と話をして、やっと付けてくれることになったのです。誠実で結構勉強熱心な設計士だと今でも思っているのですが、この洗面台についてはどうして「何とか付けてやろう」と思ってくれなかったのか不思議です。

先日、これから新築するという友人と飲んでいて家のことについて色々と話しました。友人が電動シャッターは停電の時はどうなるのかとハウスメーカーの担当者に質問すると「停電になると動かなくなります。」と言われたそうです。

おじさんの調べた範囲では、通常は手動では開閉できないけれども、停電になると手動で開閉できるのです。そのためにロックが掛けられるようになっていて、停電時でも外からは開けられないようにできます。

もちろん仕様上のことだと思うので、メーカーや機種によって違いがあるのかもしれません。そうだとしたら「このシリーズで付けられるシャッターの場合には」などの説明が必要だと思います。

今のは説明不足ということになりますが、ひょとしたら担当者がそう思い込んでいただけということがあるかもしれません。実際にショールームで質問をしても、あやふやな答えが返ってきたこともありました。「できないと思います。」ならいいですが、「できません。」と言われて諦めたら実際はできるのだった、というのは悔いが残りますよね。

どうしてできないのか、本当にできないのか、を納得いくまで確認することが必要だと思います。

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