おばさんが「最後の引越」<2009年6月10日>を書いてから1年半近くになります。今でもよく覚えていますが、その引越はなかなか大変でした。アパートの荷物と実家に置いていた荷物があったので、引越自体にもかなり時間がかかりました。おまけに引越業者が昼休みも取らずに作業をしたので、私たちも昼食を取ることができずにお腹も減って余計に疲労感が募っていました。終わったのは夕方近くになっていたので、片付けもそこそこにして食事に行きました。
とにかく疲れていたので、食事から帰っても片付けをする気になれず、片付けは翌日にして風呂に入ることにしました。服を脱ぎかけてふと顔を上げると、脱衣場の窓から向かいのアパートが見えているのです。こちらから見えるということは向こうからも見えるのです。
ほとんどの窓にはブラインドをつけているのですが、何カ所かの小さな窓は自分で工夫したいことがあって何もつけていなかったのです。タオルを掛けてカーテン代わりにすることもできましたが、下手に傷をつけたくなかったので慌てて板を探してきて、それを窓に立てかけました。
どこの家にも型板ガラス(片面または両面に細かな凸凹模様をつけた板ガラス 広辞苑第五版)などの視界を遮るガラスの窓があると思いますが、我が家の窓ガラスは全て透明なのです。もちろん風呂の窓も透明です。風呂の窓はかなり大きめにしたのですが、ブラインドをつけているので透明なガラスでも何の問題もありません。逆に透明なので湯船につかりながら外を眺めることもできます(拭き取ってもすぐにくもってしまいますが)。
もちろん透明なガラスだと外からも中が見えます。ブラインドやカーテンをつけるほどではないけども、外からは見られたくない窓のガラスには内側からアサヒペンの「目かくし用シート」を張りました。
透明なガラスの場合には、このようにあとからシートなどを貼ることで不透明にすることができます。また、このシートは「貼り直しも簡単で、きれいにはがせます」と書かれているので、はがせば透明に戻せますし、何種類かのデザインのものがあるので貼り直して雰囲気を変えることもできます。でも最初から不透明なガラスにしていたら、ガラス自体を入れ替えないと透明にすることはできません。
例えば外の様子を確かめたいときにガラスが透明でなかったら窓を開けないといけません。引き違い窓(障子やふすまと同じように横に開閉する窓)なら視界は確保できますが、窓によっては完全に開かないために死角ができますし、固定窓なら全く開けることができません。
透明ガラスにシートを貼る場合には、貼らない部分を作るか、貼ったあとで一部分だけシートを切り取ることで透明な部分を作ることができます。そうすればそこから外の様子が見られます。その部分には写真のような折り返しでも取り付ければ必要なときだけそこを開けて見ることができます。ちょっと工夫すれば、見栄え良く細工できると思います。
ガラスを透明にするか不透明にするか迷ったら、取りあえず透明にするのがいいのではないでしょうか。