N360のページ

N360について
’66年10月、東京晴海の国際貿易センターで開催された第13回東京モーターショウで発表されたN360は、心臓部に名車ドリームCB450のDOHCエンジンを手本に空冷、2気筒、OHCエンジンを搭載、DOHCからOHCになったものの、354ccの排気量から、31ps/8500rpm、最高速度115km/hの性能を誇った。開発開始は同年1月であるから、短期間でこれだけのものを創りあげた技術者の技術力は相当なものだったはずだ。
’66年12月、発売価格発表。狭山工場渡しで、31万円。’67年2月に量産開始。3月には早速客の手元へと渡って行った。ボディカラーは白・赤・水色・紺の4色、販売内訳は白が70%その他は赤。水色と紺はほとんど売れなかったといわれる。
’67年2月から’67年12月までは単一機種のみの販売だったが、’67年の東京モーターショウ後の12月に豪華装備のMタイプを追加、ラジオ・カーペット・リクライニングシート・青ガラス・モールなどを装備していた。
’68年2月にはSタイプを追加、タコメーター・スポーツステアリングなどを装備していた。’68年7月には各グレードにサンルーフ装備車を設定、’68年9月にはSタイプとMタイプの装備を併せ持つGタイプを追加するとともに、Tシリーズなるツインキャブ装備の36psモデルが出現する。
めまぐるしい設計変更と内容の充実を図ってきたN360だったが、’69年1月にNEW・N360(通称NU)を発表したのだった。
このモデルは外観こそ初期モデルと似てはいたが、より乗用車らしく変身していた。これは同年4月から実施される保安基準を満たすための装備で、運転席ヘッドレスト・2点式シートベルト・ハザード・パーキングランプなどを標準装備していた。9月には初期モデルにも採用されていたツインキャブ付きのツーリングと呼ばれるモデルを追加、シフトコンソールがついたN360ツーリングSはベストオブN360と呼ばれている。
そして’70年1月、より乗用車に近くなったNV360発売にいたるのであった。
このNV(エヌスリー)360発売後、以前のモデルを区別する為に初期モデルをN0・NT(エヌゼロ・エヌワン)、NEW・N360をNU(エヌツー)と呼ぶようになった。


’67年型と’68年型の比較 
「N360のページ」では、最近縁あって入手した’67年型通称N0(と呼びたい)と以前から所有している’68年型通称NTを比較していきます。あなたの所有するN360とも比較なされてみてはいかがでしょうか?
とはいっても、ベストオブN360は今、あなたが所有しているN360です。、このモデルが一番だ、などと言うつもりはありませんので気楽にご覧になってください。
1967年型 1968年型
最近入手した’67年型です。現在路上復帰のために修理中。 以前から所有している’68年型。現在エンジン調整中。
これが、’67年型と’68年型の違いです。といっても、これではわかりにくいですね。
さらにエンジン編とボディ編に分けて紹介していきます。
N360エンジン編へGO! N360ボディ編へGO!

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