N360ボディ編

N360 ゼロ、ワン、ツー、スリー

N360発売当時、この車に魅せられた若者たちは「エヌサン」と親しみをこめて呼んでいた。第一次軽自動車ブームである。
若者を中心に、家族のマイカーとして活躍したその「エヌサン」も、水冷のライフ、Zが発売されると、次第にその姿を街中で見る機会は少なくなっていった。そして郊外の解体屋に山積みにされていった。
20年程前の第二次軽自動車ブームのとき、当時の軽自動車を求めて、高額な値段で中古車屋から入手した人、山積みになった解体屋の最上段にある軽自動車を修理した人たちが現れた。
結果、解体を直前で免れた軽自動車は数多く存在した。
しかしブームはそう長く続くものではない、一度解体を免れた軽自動車たちは、ブームという波に派手派手に改造されイジリ倒された挙句、再び解体屋に引き取られていったのである。
そんな第二次軽自動車ブームをリアルタイムで経験した私が、現在までも所有し続けている「エヌ」。その魅力は力強いエンジン、そしてスタイル、当時の「設計変更」のホンダの「やる気」が感じられるからに他ならない。
ここ「N360ボディ編」では、ゼロ、ワン、ツー、スリーと呼び区別されるNの相違点などを紹介していきたいと思う。

N360ボディ編では、ゼロ・ワン・ツー・スリーのボディ各部の違いを比べていきたいと思います。
Nゼロ、ワン、ツー、スリーとN乗りの方から親しみをこめて呼ばれるN360。かなりの違いを見つけられると思いますよ。
1967年式
N360
1968年式
N360
’67年式は三角窓のヒンジが鋳物製に対して’68年式は鉄板を曲げてステーを作っている。
ルームミラーは、’67年式がステーが細いのが’68年式はしっかりした作りになっている。凝っていると言う点では’67年式が上。
リアサイドウインドウの開閉レバー。’67年式はあめ色で、面取りもしてありコストがかかっていそう。初期の5万台ぐらいまではガラス取り付けがクリップではなく、ネジ止めである。
左と中央の画像は’67年、’68年だが、リーフ取り付け部付近だけが盛り上がっている。右’69年以降はリアスカート全体が膨らんだ形となる。
スリットは’67年’68年とも共通だが、サイドウインドウのサッシが’67年式のほうが太く見える。これは実際サッシが太いのではなく、ガラスを抑えるゴムが’67年式では細いためである。
初期の5万台ぐらいまでは、リアナンバープレート照明用のマドがそれ以降と比べて小さい。
メーターはよーくご覧になってほしい。ガラスの外枠、’67年式では平なのに対し、’68年型では二重になっている。二重になっている部分は本来はシルバーに塗装されている。
’67年式のリアアクスルはホンダライフのように曲がっている。’68年以降はまっすぐになる。
このフロントシートとセンターマフラーは’67年式のものであるが、あなたの’68年式と比べてもらいたい。シートの裏には立派な鉄板が使われているはずである。’67年式にはそれがない。センターマフラージョイント位置も違うし、取り付けも’67年式はボルト締めである。
まだまだありますよ。違うところ。いっぺんに紹介してしまうと更新ネタが尽きてしまうので、今回はこのぐらいにしておきます。次回更新もこうご期待。

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