小学校受験のポイント
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目的を明確にすること |
まず、重要なことは、何のために受験をするかということをはっきりさせることです。当たり前のこと
ですが、意外と明確に定まっていなかったり、両親の考えが一致していなかったりすることがよく
見受けられます。大学まで一貫した教育を受けさせたいとか、よりよい環境の下で学ばせたいとか、
宗教系の学校に行かせたい、あるいは良識をもった社会人になって欲しいとかとか何でもよいので、
目的をはっきりさせ、両親で共有することが肝要です。単純に、ブランド力のある有名校に行かせたい
ということでもよいと思います。
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正確な情報収集 |
小学校受験においては、実しやかに様々な情報が乱れ飛びます。既に受験を終え小学校に入学した
方のお話や、インターネットの掲示板などからも多数の情報が入ってきます。それらの中には、本当に
正しい情報もあると思いますが、一方である人の主観によるものもかなり存在します。重要なことは、
そのような情報に惑わされず、学校説明会や見学会などを通じて、自分の耳や目で感じ取った情報で
自身の考えをまとめることです。これは、面接時にも非常に重要なポイントになります。
真偽のはっきりしない人伝の情報や、特定の人の主観による情報に惑わされないようにしましょう。
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適切な志望校選び |
小学校は、その特色から大きく、以下に分類されます。
・国立か私立か
・共学か別学か
・大学まで併設しているか、どこかの段階で受験をするさせるのか
・宗教系か否か
どの学校も特色があり、素晴らしい教育方針をお持ちだと思います。ただし、学校のよい部分だけでなく、
ネガティブな面も客観的に評価することが重要だと思います。例年、大学併設校は高い人気があります
が、人によっては、熾烈な競争を経験することなく社会人になることのマイナス面も少なからずあると
思われますので、メリットとデメリットを正しく評価し、その上でやはりその学校で学ばせたいと思えるよう
な学校を選択すべきだと思います。
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学校はどんな子供を望んでいるか |
少し前までは、学力の高い子供が合格する可能性が高かったようですが、最近は、知識偏重ではなく、表現
力や聞く力、創造力など多岐に渡る能力をバランスよく成長させてきた子供の合格率が高くなっています。
特に大学併設校では、その傾向が高く、ペーパーテストを廃止している小学校も少なくありません。勉強の時間
だけでなく、日常生活を通じて、子供の持つ学びたいという気持ちを伸ばしてあげることが重要なポイントです。
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家庭円満であること |
実は、最も重要なポイントは、家庭がうまくいっていることだと思います。両親のうち、どちらかしか受験に興味が
ないとか、受験に対する考え方が一致していなかったりすると、面接時に必ず見破られます。子供の能力もさる
ことながら、どのような家庭なのかということは、受験において大変重要な要素になります。両親がお互いに尊敬
しあえていると自ずと考えも合ってきますし、お互いの気持ちにゆとりが生まれます。そして、結果として、子供を
暖かく見守ることができ、子供もストレスがなく受験にのぞむことができるようになります。また、子供も一人の個人
として尊敬してあげることにより、モティベーションも高まりますし、自信にもつながります。子供の学力の進捗度合
いを危惧する前に、家庭を如何に円満に維持するかを考えるべきだと思います。
小学校受験は、大変な作業ですが、受験準備の作業を通じて、両親および親子が非常に密度の濃い時間を
過ごせる期間ですし、子供を通じて親も成長させてもらえる期間でもあると思います。そのような機会を与えて
くれた子供に感謝の気持ちを持てれば、受験も有意義なものになると思います。