シーカヤックCLC17LTにAMA/AKAを取付けトリマランにしました。
カヤックやカヌーの片側にアウトリガーを‥というタイプが多いようです。
Wikipedia によると
AMAーAn ama is an outrigger on a trimaran,used to provide stability.
AKAーThe aka of a multihull sailboat is a member of the framework
that connects the hull to the ama(s).
シーカヤックをセーリングトリマランに模様替えするための艤装としては
A: ボードセーリング用マストとブーム、セールを使用するタイプ、と
B: ボードセーリング用マストに標準ではキャットリグのセールを、
あるいはジブセール、非対称のスピネーカーを使用するタイプ
A: B:とと
にしました。まだいろいろな風域、波の中を十分にはテストできていません。今後の課題です。
かなりの強い風にもセーリング出来ればとの期待のもとでいろいろ工夫をしています。と言うよりも実際には工夫をせざるを得なかったのですが。どこに・どういう・どれくらいの力が掛かってくるのか、それに対してどの程度の強度を持たせるのか‥難しい問題です。
先ずは安全を軽視するわけにはいきませんからついついオーバーな対応になってしまいました。とはいえかなり意図したものに近く出来た思いはあります。
シーカヤックからセーリング仕様に変更するための大きな追加・変更は以下のとおりです。
① 2つのAMA
② 前後のAKA
③ リーボード(スウィング式)
④ マストホール・マストステップ
⑤ ラダー・ティラー・エクステンション
⑥ セールのハリヤードの取り回し
⑦ セールのシート取り回し
⑧ 運搬・移動用具
以下、大まかに区分して案内します。
0.CLC17LT
アメリカのチェサピーク社のポピュラーなシーカヤック。設計図から製作(別ページ参照)。
CLC17LTへ
1.AMAの製作
浮力不足を懸念しつつもV型のタイプとする。(決定的に不足が判明すれば新たにチャイン付のタイプを製作し交換することで対応する)。約1/2サイズでいくつか作ってみる。
2.AKAの製作
デザインと製作にはかなりの精力を投入したおかげで納得のいくものになったと思っています。何としても魅せるカーブを心がけながら強度を・機能を‥。6mmx30mmx1820mmの桧材5を型に挟みつけてエポキシで圧着し8本の同型部材を作る。2本をスカーフ継ぎし長さ3000mmの4本の同型部材とする。さらに2本を並べ間に木片を数箇所挟んで接着し2セットのAKAを仕上げました。
カヤックへの取付けは前後でデッキ高と曲面が大きく異なるのでAKAの水面よりの高さ、前後のトリムを考慮し2個の台座をデッキに密着するように作り、AKAの中央部に接着、細いロープでハルサイドの口金と縛る方法としました。AMAとAKAは、上部に突き出したAMAのフレームをAKAの2連の棒材で挟み込み2本のボルト・蝶ねじで固着します。がっちり固定できました。細いながらも強度を持たせた2連にしたAKAで微妙な曲線にも満足している。
3.リーボードの製作
支点にかなりのねじり力が加わるのでその部分の強化と、ボードのケースを使い前後のAKAに固定することにした。
4.マストホール
サイドステー下端がAKAの外よりに付く(フォアーステーはカヤックのバウに)ので強いテンションをかけることは避けたい。
よって オンデッキは止めデッキスルーにし、カヤックのボトムに補強板を貼りマストステップを取り付けた。前後に50mmの調整可能にしマスト のレーキと合わせ力点を変える。穴を開けたデッキ面にも補強。
5.ラダー・ティラー
カヤックのスターンとラダーケースにガチョンを取付け6mmのステンレス棒を通す方式。初めケースの両サイドにステーを伸ばし コクピットからロープでの操作を試みたがセールのシート操作と相まって微妙なコントロールを常時することは困難。
やはりティラー・同エクステンション方式にする。かなり離れているので長くなる。
6.トリマランの船体部、
カヤックの本体と左右のアウトリガーの高さがこんなあたりか。実走してみてやっと安堵する。戦闘的な姿に満足。
7.その他
古いセールを切って貼って縫って・・・。電子ミシンでZ縫い、4枚重ねまでは普通に縫えた。ピーク・タック・クリュ-には難儀した。
8.お出かけ
上Aは琵琶湖の南湖の下坂本、下Bは北湖の高島で2nd WBBMの時のもの。そこそこの風が欲しかったが弱風と雨で、快走とまでいかず。
A
B