東海道を歩く(42:桑名宿)13km
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(写真は桑名城の櫓)
今回は、新幹線で名古屋に行き、JR関西線に乗り換え桑名駅で降ります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0032.gif)
いよいよ、愛知県から三重県に入りました!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_goo.gif)
江戸時代は、宮宿(名古屋港)から、海上の「七里の渡し」で、桑名宿(三重県)に到着しました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ship.gif)
現在は海上の「七里の渡し」がないので、東海道を歩く人の間では、名古屋の神宮前駅から
三重の桑名駅までは、電車に乗ることが慣行になっているそうです。
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私もこの”現代の慣行”に従って、桑名宿の七里の渡しに近いJR関西本線・桑名駅から
スタートします。
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桑名駅の周辺には、焼き蛤(やきはまぐり)のお店が点在します。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0240.gif)
”その手は くわなの 焼き蛤”で有名な桑名の蛤焼きは、江戸時代は、茶店の店先で売られて
いたそうです。
今日は風が冷たく、日没前に四日市駅前の宿に着きたいので、お店を横目に見ながら
先を急ぎます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
駅から七里の渡しへ向かう途中に、下の写真の海蔵寺がありました。
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説明板によると、薩摩藩は、洪水が頻発する揖斐(いび)川などの治水工事を命じられました。
ところが、工事が難航し、責任をとって、薩摩藩の工事責任者51名が、ここで切腹した、
とあります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
ヒェ〜!厳しい!
●電の責任者も責任をとって欲しいけど・・・。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ari_2.gif)
更に歩いてゆくと、揖斐(いび)川のほとりに、冒頭の写真の桑名城の櫓(やぐら)が
鉄筋コンクリートで復元されていました。
広重も描いた蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)です。
桑名城には、この様な櫓が51もあったそうです。
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櫓の中は、水管理事務所になっていて、管理係のオバサンが、下の写真の様に櫓の窓から
見える四方の山、橋、高速などの風景について説明してくれました。
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他に見学者も居なかったので、このオバサンと色々と長話をしてしましました。
その話によると、
木曽川、長良川、揖斐(いび)川と、大きな川が3本集まる宮宿と桑名宿の間は、江戸時代は、
洪水の頻発エリアであり、陸路を通行することは困難だったため、海上の「七里の渡し」が
定められたそうです。
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宮宿の堀川から伊勢湾に出て、揖斐(いび)川の流れる桑名までが、東海道中で唯一の海路
でした。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0102.gif)
櫓から揖斐川の巨大な水門が見えます。現在は、これらの川の水門を開けるか閉じるかで、
関係者の利害が対立し、もめているので頭が痛いそうです。
桑名城の櫓の隣が、下の写真の七里の渡しの渡船場跡でした。
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従って、桑名の七里の渡しで船を降りたつもりで、ここから旧東海道を西へ進みます。
渡船場跡の脇にある上の写真の大鳥居は、ここから伊勢街道に入ることから「伊勢国一の鳥居」
と呼ばれたそうです。
江戸時代には、この鳥居を拝んで、伊勢詣を済ませた気分になって、京へ向かった不心得者も
多かったそうです。
う〜ん!
でも、確かに、伊勢にお参りに行くより、京都に遊びに行った方が楽しそうですよね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
特に、2〜3人連れの女性の旅人は、伊勢へは向かわずに、一生に一度の刺激と解放感を
求めて、京の都のショッピングと食べ歩きを楽しんだそうです。![](m_0151.gif)
旧東海道の左側が、桑名城のお堀になっていて、全体が城跡の九華(くわな)公園です。
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お堀の石垣は、江戸時代のままだそうです。
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下の写真は、徳川四天王の一人、桑名藩の初代藩主の本多忠勝の像です。
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公園の突き当たりを右折し、桑名市博物館で桑名宿のパンフレットを入手します。
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桑名宿の矢田立場跡や火の見櫓などを見物しながら、桑名宿を抜けて四日市駅へ向かいます。
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近鉄名古屋線・伊勢朝日駅の踏切を渡り、JR朝日駅まで来たところで、恐れていた日没です!
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四日市のビジネスホテルまで歩きたかったのですが、この寒風では、日没後には
歩く気がしません・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0006.gif)
予定を変更して、JR朝日駅で電車に乗り、四日市駅に向かい、翌朝、このJR朝日駅を
スタートする事にします。
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でも、今晩は、四日市駅から徒歩1分のビジネスホテルを確保してあります!![](m_0140.gif)
風が身を切る様に冷たいので、早く宿に入ってバスタブで温まりた〜い!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0147.gif)
四日市駅で降りて、改札口を出ます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_train.gif)
駅の構内には売店もなく?、駅を出るとロータリーの前は、真っ暗です?・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
駅前には、食堂も、コンビニも、交番も無く、人も歩いていません?!
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大都市・四日市の駅前がなぜ?
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そうか!降りる駅を間違えた?![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock2.gif)
慌てて駅に戻り、駅名を確認します。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
”四日市駅”です・・・
駅名に間違いありません・・・
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駅から徒歩1分のビジネスホテルはどこ?![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0039.gif)
何故、駅前が真っ暗?!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/pampas.gif)
取り敢えず、駅前の道を、感で1分くらい歩いてみます。
・・・余計に、暗い道に入ってしまいました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
今、目の前で、何が起きているのか?理解出来ません・・・
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「東海道中膝栗毛」の弥次さん・喜多さんの様にキツネに化かさた?![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_6.gif)
それとも、急に、痴ほう症になった?
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深呼吸をして、真っ白になった頭の中を整理しようとしますが、夜風が身を切る様に冷たく
整理できません・・・
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目を凝らして、辺りを見回すと、遥か遠くに、屋上ネオンの上半分が微かに見えます・・・
ひょっとして、あの辺りが、四日市の繁華街?
ワラを掴む様な気持ちで、そのネオンを目指して、速足で歩きます。
あのネオンが場末のラブホテルのネオンとかでありません様に・・・
速足で歩くこと約10分・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_run.gif)
徐々に人通りが・・・
そして繁華街のネオンが・・・
近鉄・四日市駅の看板が!!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
良かった!![](m_0140.gif)
インターネットで予約をした時、四日市駅の周辺にたくさんビジネスホテルがあったので、
一番駅に近いホテルを予約したのですが、その時、”近鉄”四日市駅と、”JR”四日市駅が
こんなに離れているというのは、全く頭にありませんでした・・・
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桑名宿から四日市宿まで約13キロです。![](body_walk.gif)
(但し、桑名宿から朝日駅までは約5キロです。)
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