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40-1:有松 |
東海道を歩く (40-1:鳴海宿:有松) ---
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/2b/4e0d965e71de9759286c35ea9138d05c.jpg)
(写真は、有松宿の井桁屋)
有松宿は、岡崎宿と鳴海宿の中間に位置する間宿です。
広重も描いた”有松絞り”の問屋の風格のある町並みが続きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/8b/83c4df21ef7466b446d5432e2000bd12_s.jpg)
江戸時代には、絞りの問屋が集まり、有松絞りは、有松宿
の名産だったそうで、今でも、有松絞りを売る店が点在して
います。
色鮮やかな有松絞りは、持ち運びに便利な東海道のお土産として、旅人の間で大評判となり、
有松・鳴海を訪れる女性たちは、こぞってショッピングを楽しんだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0c/5a/e1bf24f51c09c2908d819e0d0d3f565a_s.jpg)
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(有松絞り:土山宿伝馬館展示品)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/64/e36c67f0bae87264192e861a8882effd.jpg)
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かって「有松・鳴海絞り」の店が並んでいた道筋には、今も、往時をしのばせる町家が軒を
連ねています。
当時の風情を色濃く残す宿場町で、まるでタイムスリップしたかの様な錯覚に陥ります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_4.gif)
冒頭の写真の井桁屋を始めとして、連子格子、なまこ壁、うだつ等、当時の様式を残す
十数軒の建物が軒を連ねます。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/8f/4f620f1f5a944a8e773c04e0fde3264f_s.jpg)
また、有松のもう一つの名物である「からくり人形」を格納する蔵もありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/48/18/cce7948f43b1c3c9fedea623fbaf01b5_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/67/6424ad06fd1430ef357a3411d173d56a.jpg)
今、「敵討(かたきうち)」(吉村昭:新潮文庫400円)を読んでいます。
主人公は、惨殺された父母の敵を討つため、明治8年の8月下旬に、佐賀の秋月藩を
出立します。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/s2_sum_sunflower.gif)
小倉から船で大坂に着き、そこから東海道を歩いて、10月初旬に東京に着きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/s3_aut_momiji.gif)
九州と関西の間は、瀬戸内海で海が穏やかだから、昔から、やはり船旅だったんでしょうね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ship.gif)
でも、明治になっても、大坂から東京までは、東海道五十三次を、江戸時代と同じ様に歩いていたんですね!
そう、未だ、鉄道も無かった訳ですからね・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
明治13年、主人公は、東京で仇を討ち、めでたく本懐を遂げ、帰藩を許され、故郷の皆から
祝福を受けるハズだったのですが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ny_kimono_m.gif)
しかし、この時点では、藩は廃止され県となっており、「仇討ち禁止令」が出ていて、主人公は、
殺人罪として死刑を求刑されます!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
(もっとも、この仇討ち禁止令は、一般には知られておらず、法律関係者のみが承知していた
のだそうです。)
この小説は、裁判記録の写しとして残っていた「最後の仇打ち」の実話に基づくもので、
藤原竜也主演のテレ朝・ドラマ「遺恨あり」でもやっていました。
明治になっても、東海道の旅行が、江戸時代と何も変わらなかったというのが、私にとって
新鮮な驚きでした!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_5.gif)
東海道五十三次や宿場町が、更に、身近かに感じられます!
有松宿を抜けて、約2キロ西の鳴海宿へ向かいます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
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バスで行く東海道「第8回-2」(有松・鳴海宿) 2012.11.3
「40:有松・鳴海宿」
・桶狭間古戦場跡
小さいけれども綺麗に整備された公園です。1560年、今川義元が率いる大軍2万5千に対し、
約十分の一の軍勢で挑んだ織田信長が、天候の急変を機に、この桶狭間で休息していた
今川軍に奇襲をかけ、今川義元はあっけなく戦死し、織田軍が圧勝します。
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(今川義元の墓)
この古戦場跡公園の向いの高徳院の階段を登ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/c9/f846d76101927d4c572d2779599439e1.jpg)
境内には、写真の今川軍の本陣跡の石碑が建っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/5e/1461da06814ec23fb6238174731f715c.jpg)
宅地開発が進んでいて、この辺り一帯が平地に見えたので、山の急斜面の下の桶狭間を
織田軍が急襲した、と言う話も、ピンときませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_3.gif)
でも、この高徳院の境内から見渡すと、確かに、古戦場跡公園が、周りの岡に囲まれた窪地に
なっている感じで、織田信長が、この古戦場跡公園で休息していた今川軍に、奇襲をかけたときの
イメージが湧いてきました!![](m_0151.gif)
・有松の町並み
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広重も描いた江戸時代末期の土蔵造りの家屋が10数軒残っていて、市の町並み保存地区に
なっています。
![](cat_411.gif)
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江戸時代には、絞りの問屋が集まり、有松絞りは、有松宿の名産だったそうで、今でも、
有松絞りを売る店が点在しています。
色鮮やかな有松絞りは、持ち運びに便利な東海道のお土産として、旅人の間で大評判となり、
有松・鳴海を訪れる女性たちは、こぞってショッピングを楽しんだそうです。![](m_0151.gif)
(井桁屋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/55/b5e535c308a808e7b34e4547589625c9.jpg)
(絞りのお店)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/09/ace3516cbebccf830b879e741c6b38b2.jpg)
・有松・鳴海 紋会館(資料館300円)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/ca/53d14ed0d95d70a7512b3237ba95b610.jpg)
有松絞りの歴史、工程、技法を実演を交えて分かり易く紹介しています。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/17/8f/41b28a80fb9d3dc3dcae7686de56546e_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/14/b6/7207c884ef41421a16c94c7b2db186e8_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5f/ab/fd0b72e19a8da69c7e643f4cfd563c6c_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/9c/a339bdfbc6e8d6673398960ccf561703.jpg)
お土産に、上の写真の有松絞りを買いました。(1,050円)
バスは、有松宿(知立と鳴海との間の宿)から鳴海宿へ向かいます。
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