(写真は、青木本陣の門)
「新田(しんでん)宿」は、幕府の直轄領である天領で、宿場町の人口244人と、
日光街道では最も小さい宿場でした。
国道4号と並行していた旧日光街道は、JAの角で、国道4号に合流します。
このJAの辺りから、国道4号沿いの700メートル余りが、新田宿です。
国道4号沿いの家々の塀には、写真の様に、江戸時代の屋号が表示してあります。
その中に、古くて立派な木の門がありますが、これが青木本陣の門です。
更に進むと、「幕府代官陣屋跡」の看板があり、その先には「新田宿 羽川」の
看板もありました。
江戸時代の新田宿は、明治になってから羽川宿と改称され、現在は小山市羽川です。
少し歩くと、左へ入る道があり、ここが旧日光街道で、ここに屋根の付いた石仏群が
ありました。
この石仏群が、新田宿の出口の道標で、ここまでが新田宿でした。
現在は、この石仏群の先で旧日光街道旧道が消滅しているため、国道4号に
戻ります。
新田宿を抜けると、国道4号は、小金井宿へ向けて、ほぼ真っ直ぐに延びています。
新田宿から小金井宿までは、約3キロです。
ps.
新田宿の痕跡は、青木本陣の門だけしか残っていなかったので、ブログのネタが
ありません・・・
そこで、余談ですが、最近購入した日本全国の街道歩きの案内書「日本の街道
(西東社)」(1,500円)について書いてみます。
街道歩きについて多少の知識を持つ人にとっては要点の復習的な内容に
過ぎませんが、街道歩きに関心のある初心者にはお薦めの本です。
街道歩きの入門書として最適ですし、五街道踏破後にどの街道を歩くかを
検討するのにも最適です。
五街道については勿論、主要な脇往還についても、はほぼ網羅しています。
関東、中部、近畿、中国、九州別に、各々の地方の街道の地図と説明が、非常に
簡潔にまとめてあるので、地方の街道巡りの計画をたてる際にも参考になります。 |