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(写真は、下諏訪名物の塩羊羹を食べる池上季実子)
下諏訪宿は、東に最大の難所和田峠、西に塩尻峠を控えるため、参勤交代の大名も必ず宿泊しました。
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更に、甲州道中との分岐点であり、また、諏訪大社の門前町としても大変賑わった宿場でした。
また、中山道で唯一の温泉のある宿場だそうです。
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妙蓮寺駅から早朝5:25発の東急電鉄に乗って、JR横浜駅へ向かいます。
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横浜駅から東海道線で東京駅へ行き、東京駅で中央線に乗り換えて、9:24にJR下諏訪駅に到着しました。
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JR下諏訪駅から、前回、クラブツーリズム社・ウォーキングの最終地点だった「諏訪大社・秋宮」へ向かいます。
今日は「諏訪大社・秋宮」から歩き始めて、先ず下諏訪宿の宿場町のメインストリートを見物します。
宿場町の入口には、「番所跡」碑が建っています。
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下諏訪の宿場町は、写真の様に、急な上り坂の両側に旅籠や温泉宿が並びます。
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上り坂を上り切った十字路の先に、皇女和宮も宿泊されたという写真の「岩波家本陣跡」(400円)があります。
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京風に洗練された中山道随一の庭園を眺めながら、明治天皇の玉座となった奥座敷で、岩波家の直系の子孫の方の”先祖への熱い想いを込めた”説明を聞く事が出来ます。
それによると、岩波家は、問屋も営む宿場町の最高責任者で、この本陣は、広さ865坪、建坪277坪と、とてつもない広さだったそうです。
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また、この奥座敷で、浅田次郎と池上季実子との中山道・下諏訪宿についてのテレビ対談が、この写真の様に行われました。
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なお、「岩波文庫」で有名な「岩波書店」の創設者・岩波氏は、ここの岩波家の出なのだそうです。
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へ〜!
あの岩波は、ここなんだ!
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本陣跡を出ると、その先は「中山道と甲州道中の合流点」です。
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写真の様に、中山道は、合流点で直角に右に曲ってから、京都に向かっています。
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合流点の左側には、「木曽路名所図絵」に描かれ、松尾芭蕉も入湯したという「綿の湯」のレリーフと石碑があります。
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綿の湯は、身分によって湯船が区別されており、庶民は、屋根なしの混浴、身分が高い人は屋根ありで、男女別々の湯だったそうです。
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へ〜、そうだったんだ。
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ここには、問屋場もあり、大変賑わっていた場所らしいです。
広重の浮世絵は、下諏訪の宿場町の旅籠で、6人の客が下女の給仕で夕食をとっている様子を描いています。
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旅籠まで温泉の湯が引かれる様になったのは、明治になってからのことだそうで、浮世絵の左奥の湯殿では、客が温泉ではなく、五右衛門風呂に入っています。
泊まり客は、温泉に入るときは「綿の湯」等の共同浴場へ出掛けたそうです。
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池上季実子とのテレビ対談での浅田次郎の解説によると、「綿の湯」は、”神の湯なので、やましい者が入ると湯が濁る”、そうです。
心当たりのある人は、綿の湯に入らない方が無難かも・・・
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一路(上) |
浅田 次郎 | |
中央公論新社 |
浅田次郎著「一路」でも、大名行列のお殿様・蒔坂左京大夫が「綿の湯」に入ります。
綿の湯は、街道に面しているため、お供の侍が街道側の警護を固めます。
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お殿様は温泉から出ると、家来に白木綿の浴衣を着せられます。
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これを脱ぐと、また新しい白木綿の浴衣を着せられます。
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これを5回も繰り返して、水気を拭くのだそうです!
お殿様も大変だったんですね!
驚き!!
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旧中山道は、ここから、写真の赤線の様に、右に曲ってゆきますが、真っ直ぐ進むと、有名な「新鶴本店」という羊羹屋があります。
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ここでしか買えないという「塩羊羹」が絶品です!
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私もお土産に買いましたが、甘さ抑えめのさらりとした味で、塩の旨みとのバランスが絶妙な羊羹で、いくらでも食べてしまいます・・・
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羊羹の舌触りが滑らかですが、これは、十勝小豆のアクを何度も取り除き、茅野特産の寒天で固めているからだそうです。
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中山道・下諏訪宿のテレビ対談の池上季実子も、ここで羊羹を頬張ります。
新鶴本店から合流点まで戻り、左に曲って中山道を進むと、「木曽路名所図絵」にも描かれている下の写真の「桔梗屋」があり、現在も旅館として営業を続けているそうです。
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桔梗屋の先には、昔の旅籠のままの建物だという「歴史民族資料館」(220円)があります。
親切な係の人が、下諏訪宿の歴史を詳しく解説してくれます。
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上の写真は、江戸時代の色々な前髪やマゲの種類の展示です。
下の写真は、当時の旅籠の色々な看板です。
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大名の宿泊の際には、下の写真の「関札」を玄関に建てて宿泊を知らせたそうです。
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上の写真の「まるや」は「旧脇本陣」で、建物は最近、忠実に復元したのでそうです。
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上の写真は、下諏訪宿の出口です。
宿場町を抜けて、 難所・塩尻峠へ向います。