(「小河内線」の廃線跡)
宿泊していた奥多摩氷川の割烹旅館「三河屋」 で、温泉の朝風呂に入ってから、朝食を済ませます。
今朝は、これから熊が出るという「奥多摩むかし道」を歩くので、熊除けグッズをリュックサックから出して携行します。
写真の左から、熊除けスプレー、熊除け鈴、ホイッスル、ラジオです。
旅館を出て、前の道を西へ少し歩くと、「奥多摩むかし道」の入口に、大きな地図が書かれた看板がありました。
「奥多摩むかし道」は、江戸時代に、炭や石灰を運び出す道として使われていました。
現在は、「奥多摩駅」と「奥多摩湖」を結ぶハイキングコースとして整備されています。
左側の上り坂が「奥多摩むかし道」です。
むかし道に入ると直ぐに「羽黒坂」という急な坂道になります。
急な坂道は立派な石畳です。
この「羽黒坂」の入口近くに写真の「羽黒三田神社」がありました。
羽黒三田神社の境内から眼下に氷川の集落が見えます。
羽黒三田神社を後に更に歩いて行きます。
羽黒坂を上り切ると、平坦で歩き易い山道になりました。
暫く歩いて行くと、むかし道沿いに、「小河内線」の廃線跡がありました。
「小河内線」は、昭和27に開通し、昭和32年まで運行していた東京都水道局の路線です。
蒸気機関車で、小河内ダムの建設用資材を輸送していました。
現在は私有地のため立ち入り禁止となっています。
「奥多摩むかし道」は、「小河内線の廃線跡」と並走しています。
谷間の橋脚も、未だちゃんと残っており、線路もそのままです。
橋脚の脇には、鉄道用の電柱(赤丸印)も残っています。
途中に休息用の丸太のベンチも有り、快適なハイキングコースです。
むかし道沿いに、写真の「石仏群」がありました。
木魚を抱える可愛い石仏もあります。
「槐木(さいかちぎ)」の凄く立派で綺麗なトイレです。
こんな山奥に、こんな立派なトイレがあるとは思いもしませんでした!
上の写真が「槐木(さいかちぎ)」で、ここの地名の由来になっています。
多摩川を歩く・小河内線廃線跡
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