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多摩川を歩く(その55)(温泉湯楽の里:東京側) 2023.4.2


(多摩川の堤防沿いにある「湯楽の里」温泉の露天風呂:温泉のパンフレットから)

 

前回は、東京側から石田大橋を渡って、対岸の神奈川側の「土方歳三資料館」へ行きましたが、残念ながら閉館中でした・・・

資料館は諦めて、今回は、神奈川側から再び石田大橋を渡って東京側に戻ります。

多摩川の土手を歩いていると、土手の下の写真の「ゆ」の看板に気づきました?

土手を下りてみると、「国立(くにたち)天然温泉・湯楽(ゆら)の里」とあります。

日帰り温泉で、露天風呂もある天然温泉みたいです。

楽しみにしていた土方歳三資料館が閉館だったのでで、どっと疲れがでました。

予定を変更して、ここでひと風呂浴びて食事をして、気分を一新してから頑張って歩き続けたいと思います。

(入浴料:950円)

(露天風呂:温泉のパンフレットから) 

(高濃度炭酸泉:温泉のパンフレットから)

ひと風呂浴びたら、これまで疲れがとれたので、食事処へ行きます。

食事処で、多摩川の土手を走るサイクリング車を眺めながら、天ぷらそばを食べます。 

(天ぷらそば:1,300円)

(食事処:黄色四角印、露天風呂:赤色四角印)

中央高速の多摩川橋梁の下をくぐります。

昭和41年の竣工で、長さは428メートルです。

  

やがて、堤防の上の道は行き止まりになり、ここから先は、上の写真の様に、河川管理用の専用道路で立ち入り禁止です。

サイクリングロードも、ここから先へは右折する様にとの矢印が出ています。

仕方なく、矢印に従って右折して、上の写真のずっと左側の奥に堤防を見ながら歩きます。

やがて、その道は、狭くて曲がりくねった一般道に合流してしまいました・・・

堤防の上の道を歩きたかったのに、道に迷ってしまったのかなあ〜?

住宅地の中の道になってしまったみたいです。

道の脇の説明版をよく読むと、この道は、青柳崖線(注)の上の道です。

多摩川沿いに歩くためには、この青柳崖線の上を歩くしかないみたいです。

(注)崖線:多摩川の侵食で出来た連なった崖地。

      

上の写真は、「緑川排水樋門」で、「緑川」の水を多摩川へ流しています。

更に歩いていると、突然、「府中用水取入口」の説明版が出てきました!

説明版によると、江戸時代、ここから灌漑用水(府中用水)として多摩川から水を取り入れました。

現在の取水口は、大正期に造られ未だ現役で、農繁期を中心に稼働しています。

(足元の急な崖の下に微かに見える府中用水の取入口)

府中用水は、ここから多摩川が削った青柳崖線の下を縫うように流れ、調布市の国領町で多摩川に注いでいます。

この辺りは、多摩川から「府中用水」を取水したり、「緑川」や少し先の「根川」が多摩川に合流したりと、水の流れが複雑に入り組んでいます。

    

上の写真は、ここ「青柳崖線」の上から「多摩川」を見下ろしたところです。

この辺りが、「多摩川」と「青柳崖線」が最も近い距離にある場所です。

眼下に真新しい多摩川の土手(赤色)が見えますが人影はありません・・・

(多摩川の土手:赤色枠、日野橋:水色枠)

更に歩くと、写真の「貝殻坂」の標識がありました。

この貝殻坂は、多摩川の侵食によってつくられた「青柳段丘」の崖の端にあります。

大昔はここは海だったため、貝殻がたくさん出てくることが名前の由来だそうです。

貝殻坂の先は、写真の「根川 貝殻坂橋」です。

ここが東京側の国立市と立川市の境です。

写真は、「貝殻坂橋」の上から見た「根川」です。

下の写真の様に、「根川」は、この先で多摩川の堤防の下を貫通して、多摩川に合流します。

後方に白く見える金属の柵は、「根川排水樋門」の上の部分です。(赤枠印)

根川は、この樋門のゲートを潜り抜けて多摩川に合流します。

上の写真の「根川排水樋門」の前の堤防の上の道に行ってみます。

先ほど、「青柳崖線」の上から見下ろした真新しい工事中の堤防の上の道です。

直ぐに「行き止まり」です!

ここは段丘崖の縁なので、ここから先は、多分、段丘崖が堤防の役割を果たすから堤防は不要なのでしょう。

 

ps.