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今になって改めて画像を並べて出し編集していると、当時夫婦二人きりで月曜から金曜まで週5日の作業をしながら『これ、終わるのかなぁ』と半ば途方に暮れた気分でいたのを思い出しました。ワタシが時折ケイタイで画像を撮っていましたが、結局数ヶ月のつもりで(なんの根拠もないんですが簡単に終わるような気がしていたのか。。。(笑))いた大改装工事は1年4ヶ月という長期戦となりました。 |
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はじめに外側をよろい張りし、それから内装をやったような・・・とうろ覚えだったんですが、画像の並び替えをしているうちに、だんだん思い出し・・・というよりか画像から判明したのは、@先に中の壁を壊し、A傷んでいる柱や基礎を補修してから、かすがいや補強金具を梁や柱に打ち込み、Bハシゴ(脚立)を置きやすくしてから瓦をバンバンはずして投げ落としたり手渡しして撤去し、屋根を野地板をはがしてC垂木を取り替え、コンパネを貼ってルーフィングシートを貼って屋根金物(役物やくもの)を取り付け、シングル屋根材を貼り<屋根おわり>、 D外のよろい張りの前に窓の位置を決めて窓枠を作るために埋める窓は板を貼り、外に面する壁を壊し中の竹と縛ってあるワラをとり、表面と中の土壁(もわもわ土埃は立つし、独特の臭さがあり顔が土埃で茶色に・・・)を崩して、足元が見えないくらいのゴミの山ができ、片付けて窓を新しく決めて枠だけ作り、それから外壁をよろい貼りし、中は床をはいで基礎を直し根太を張り巡らせ、下床を貼ってから仕上げの床を貼り、それから壁に垂木を打ち石膏ボードをどんどん貼っていき、同時に内装の造作もMinoruがはじめ、厨房のカウンターや工房のブースを作り始めました。壁はそのままでは漆喰がつかないため下塗り材を塗り、固まったら漆喰を塗っていきました。 そうこうしている間にMinoruがドアを作り始め、フランスドア風のスライドには多少工夫がいったようですが、ドアを取り付けていってはガラスを嵌め込んでいきました。再利用ということで玄関引き戸に使われていた柄つきスリガラスをほとんどの窓に使い、足りないところは以前から時々お世話になっているガラス店に寸法を持ってきてもらいました。 一応床下に穴を丸ノコであけて風穴を作ったり、厨房フードファンの穴を丸ノコであけたり、そこらじゅうをコーキングしたり・・・といったことを終えて、庭など残っていてまだ未完成ではありますが、一応完成と相なったわけです。 |
改修前のBefore。 築50余年の昭和な平屋。庭には植木鉢がいっぱい残り、玄関脇にもバケツや雨樋などワスレモノがたくさん。家の周りにもいろんなものが置き去りになっていた。家の中には絨毯や雑誌などが。入居者が出てから2,3年たっていたためか雨漏りで畳に一箇所穴があいていたし、天井板を取ると屋根裏にそれらしき痕跡が何箇所もあった。やはり住んでいないと家は傷むものである。2、3年放置してしまったのは厄年に入ってしまった家人がいたためである。それもはじめはここは壊して駐車場にでもしようと思っていた。 | ||
玄関を入って右に造り付けの(昔風に言うと)下駄箱と昔ながらの差込錠式の木の扉のトイレがあり、正面は押入れのある陽あたりのよい部屋。玄関入って壁の左向こうは板敷きの昭和初期な雰囲気を漂わせた台所。昔は薪を置いていた棚のあるお勝手口?ドアとお風呂が隣接している。 | ||
まず天井板をすべてはがし、立派な梁が出てきたのでビックリ!取っても大丈夫な柱は取り、壁はどんどん壊していきました。中の竹ひごはわらで丁寧に結わかれています。建てた当時の職人さんがひとつひとつ縛ったんだなぁと思うと60年近い歳月を隔てて感慨深いものがありました。埃と臭い防止にマスクをしながらの作業で、出てきた土塊状のポロポロしたものは家に残されていた網目のプラ皿(野菜収納棚の一部)でふるったりし、竹は細かく折って、柱はとりあえず使えそうなものはとっておいて、残りはノコギリで切って短くしました。 | ||
不用となった障子やガラス戸。中央画像の玄関のスリガラスはいまではあまりみられない貴重なものかも。 このスリガラスはガラス用カッターで切って新しい窓に再利用しました。 |
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昔の家だからか基礎が非常に低く作ってあり、傷んでいた土台の木や柱を取り替えたり、補強したりしました。 玄関もとうとうドアをとっぱらい、基礎を直して、垂れ壁を壊し、のちに日本家屋の玄関からお店らしいエントランスに変身しました。 |
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瓦は昭和期の”セメントがわら”とよばれるもので一枚が平べったくて間近で見るとそれなりに大きくて、屋根から下ろしたものを家の周りにどんどん積み重ねていきました。中から脚立を伸ばしてハシゴにして、屋根の上に身を乗り出して瓦を取っていきましたが、瓦の下には長年の間に積もった土があり顔を土まみれにしながらの作業となりました。垂木もものまま使うか迷いましたが結局すべて取り替えました。 屋根にはの野地板でなくコンパネを使いその上にルーフィングシートを貼りましたが、貼ってからなんとなく「もう大丈夫・・・」という気になり屋根を貼らずに何日か放置しておいたら風の強い日に養生しておいたブルーシートが風ではがれてバタバタしてしまい、慌てて屋根に上がって直すのが大変でした。屋根のヘリなどにつける屋根金物(役物〈やくもの〉)はメーカーさんに取り付け方の載っている冊子を送ってもらったんですが、家がL字形のため凹凸のある屋根で、ペンチやヤットコ、金ハサミで曲げたりして作るのに難しいところがあり、常連さんで屋根職人もしたことあると初めて知った経験者のMさんに屋根に上がって形状を見てもらって作ってもらったりしました。感謝感謝です<m(__)m>よろい貼りは野地板を大量に買ってきては庭で白ペンキをどんどん塗り、また大量に買ってきては白ペンキを塗り・・・乾いたらどんどんビスで張っていきました。 二人で書店などで見た『ナチュラルガーデニング』が気に入り「こういうイメージにしたいね」などと話し合っていましたがやっている作業中にすんなり決まったり議論したりしながら窓の位置も決めていきました。ただ、イメージを絵に描こうよ、と言いながらそれもせず、結局作業しながら決めていったりMinoruの頭の中にある図面(?)で作ってしまったようなものです。また、庭に面しているところにつけることにしたステンドグラスはまだ床を貼らず土間のときに二人で土間に立って決めたので思ったよりも若干取り付け位置が低すぎ、今でもみるたびにそのときのことを思い出します。 |
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畳はカッターで二つに切り車で何度か運んで家人のやる畑の肥料にしました。ところどころ基礎の様子を見たときのまま土間がむき出しになっていましたが、いよいよ根太など組んで下床を貼りました。今度は屋根のとき同様コンパネを大量に買いこみどんどん貼っていきました。 床を貼ったら次は壁に垂木を取り付け石膏ボードを貼りました。漆喰はそのままつかないとホームセンターの人に聞いたので下塗り材(20kg)を練って塗ってから漆喰を練って塗りました。下塗り材のほうはセメントっぽいんですが、その分ダラダラしていてので垂直の壁や天井に落とさないようにしながら塗り広げるのは大変でした。漆喰は練るのは粉コナしていてマスクなしでは練れず、またダマがいっぱいできるのでそれを家に残されていた小さい角ばったスコップ(蒔を燃したあとの炭をすくうやつ?)でほぐしながらなめらかにしてから塗ります。ただ、こちらは餅っぽい粘りがありとっても塗りやすかったです。あとはキレイすぎずにコテすじをつけるカンジで塗るのが漆喰らしさを出すコツですかねぇ、素人ですけど(笑)。 こちらは工房職人であるMinoruよりもテキトー人間のFumikoのほうが性格が出て(?)、”らしく”塗れてるとMinoruには言われましたが今見るとちょっと雑かなぁ・・・。 同じ頃だったと思いますが、上部の三角部分が昔の防水シートがペラペラしているだけできたならしかったので、廃材で出た板のなかでキレイ目なものを拭いたり洗ったりして貼りつけました。庭に面するところの上部も同様にしました(今は以前の店舗で外にかけていた看板がついてます)。 トイレは私が意見を通し「押入れ分もいれてゆったり作って!」としたので、Minoruも「おしゃれにR(曲線)を取り入れて作るかぁ」とガンバっていました。トイレはどうしても普段使用するので、壁を壊したあとは廃材のブリキ波板を仮にあてがい、最後の最後に和式トイレを撤去して改装に入りました。 一番下は、時たま遊びに来ては残材とビスででハサミを作ったりピタゴラ装置を作って遊んでいた幼稚園生の息子です(*´∀`*)。 |
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まだ漆喰を塗る前の段階ですが、そろそろ厨房を作ろうと垂木で組んでいる最中です。内側には収納棚を作りましたが木材がもうなくて余った端切れをバンバンくっつけちゃいました。 トイレにはストーンをちょっと貼りたいね、といって買ったのですがちょっと少なかったかな。 |
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扉などは最後にMinoruが作ったんでそれまではコンパネをドアに打ち付けてビスでもんでました。出入りは上の画像にあるように庭からしてました。 エントランスのタイルもなかなか「コレッ!」というのがなかったこともあり、余ったルーフィングシートを貼ったきり。ようやくホームセンターで厚さ1cmの組みタイルを見つけて敷くことに。ところで困ったのは端っこを思う形に切断する器械(手動)が7千円くらいして買うのももったいなく、どうしようかと思っていたら糸ノコの歯でタイル用があることを知り、結局それ一本で最後は無理やり切ってすませてしまいました(私がタイルを切る係、ダンナがセメントを塗る係でした)。 |
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そろそろ仕上げの段階に入ってきて、『もうすぐ完成するかなぁ・・・』という気持ちがふくらんできます。 角の壊れた雨樋は取り、水が入らないように板を当てました。上部の三角部分には板を貼りました。 エントランス脇と西壁一面はそのまま白ペンキを塗るのみにしました。上のほうまでペンキを塗るのは大変でした。 あとは雨戸を作ったり、庭には私の希望でフランス窓風ドアを作ってもらい、トイレはMinoruこだわりのグリーン色(わざわざ2色を調合)のドアで、私の好みでダイヤ型の窓(?)をつけてもらいました。手前に垂れ壁がギザギザしてるのはサンタフェ風です。窓やドアにはほとんどに玄関ドアの模様入りスリガラスを使用しました。 仕上げの床はサネ付き板ですが、残念ながら予算の都合上ちょっと薄めの板です。エントランスからまっすぐ貼るか悩みましたが、私の「ナナメのほうがシャレて見えるよね」の意見が通り、Minoruが面倒くさいのとムダが出てしまうのを承知でガンバってくれました。床を塗ったニスも2色を調合して塗っていました(コダワリ派??)。 親子で上がっているのは奥の工房部分の、元の家に増築したため屋根が重なっている部分を革材置き場として使用するつもりの場所です。ちょっと遊び場・隠れ家気分ですね♪ 1週間後にオープンするぞ、と決めて慌ただしく片付けする中、最後の最後に、Minoruがエントランス脇にデッキを作り始め2日ほどで完成しました。ちょっとしたテーブル&チェアを置ける広さで、Minoruも『ウッドデッキ作るの結構楽しかったなぁ』と言ってました。いやいや実は、庭がまだ手付かずなんです。今現在も・・・(;^_^A 。。。 |
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そういうわけで、一応完成の日を迎えた新生みふぅです。 階段脇のオリーブの樹は常連さんのTさんがお祝いとしてくださいました。 常連さんのMさんが下さった照明器具も工房エリアに使っています。紫の照明器具はIK○Aで見つけた花瓶で、ドリルで穴をあけて笠にしました。 |
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