森のめぐみ                    宮城・東北を中心にした自然と人間の関わりの紹介             ブナクラブ




【昔から人々との関わり合いが深い植物】
コナラ
【1】
【1】 コナラ(ブナ科)
   昔から雑木林など身近な広葉樹林の代表的な木です。
   ブナ科の木はドングリを付けます。これは大昔人間の
   食料になりましたが今はクマやサルの大切な食料です。

 ★ 現在の利用法
 
 ・ ウィスキ-の洋樽(500L用)
    自然乾燥3年物を使用。木の成分作用により熟成されて
    琥珀色になりウィスキ-独特の色と香りが出る。
 
 ・ 炭(岩手県)
    煙が少なく着火しやすい良質な炭材として生産されます。

クヌギ
【2】
【2】 クヌギ(ブナ科)
   コナラとともに昔から雑木林を代表する木です。炭や薪に
    利用されて来ました。


 ★ 現在の利用法
  ・ カイコの食材
     カイコの餌としては桑の葉が一般的ですが岩手県
     ではクヌギの葉でカイコを育てている所があります。
     このカイコから採れる絹糸は美しいが高価。

ウワミズザクラ
【3】
【3】 ウワズミザクラ(バラ科)〔杏仁子〕[あんにんご]
   山地のやや湿気の多いところに育ちます。サクラの仲間で
   すが一般的なサクラと違い花が花穂状に付き上品な香り
   があります。語源は中国で昔材に溝を掘り占いを行う宗教行事に

   使われたことからきている。

 ★ 現在の利用法
   ・ 葉と蕾の穂は山菜
   ・ 実は焼酎に漬け果実酒
    ・ 高級国産ハチミツ素材

   ・ 開花直前の蕾を塩漬け(新潟県)
クズ
       【4】
【4】 クズ(マメ科)
   山地や土手などのやや乾燥した地に育つ。マメ科の植物
   は根にチッソ分を固定するので肥料植物として貴重です。
   

 ★ 現在の利用法

  
・ クズcofee
  ・ クズ切(スキヤキ鍋)

    
クズは女性ホルモンと同じ作用を持つ成分を多く含むので
    特に美肌効果に有効です。

ミズキ
 【5】
宮城こけし 【5】 ミズキ(ミズキ科)
   湿気の多い山地の沢筋で多く見られます。名前の通りの
   水分を樹内に大量に含んでいます。春には白い花が咲く。


 ★ 現在の利用法

  ・ 宮城こけしの素材
   『鳴子系』 ……… 菊模様・回すと音がでる。
    『作並系』 ……… 頭部に赤い輪型の飾り。
    『遠刈田系』 …… 赤い放射状の飾りとオカッパ頭。
    『弥冶朗系』 …… ベレ-帽風のろくろ模様。

コウゾ
 【6】
七夕飾り 【6】 コウゾ(クワ科)
   日本各地で日当たりの良い山野に生えます。

 ★ 現在の利用法

   ・ 和紙の素材(白石)
   ・ 実は生食とジャム

   
 クワ科の実は大変美味しく又栄養価も高いのが特徴。
ケヤキ
 【7】
随身門 【7】 ケヤキ(ニレ科)
   谷筋の湿気の多い肥沃な場所に生育します。材はとても
    堅い。


 ★ 現在の利用法

  ・ 随身門(竹駒神社)
   日本三大稲荷で有名・この門はケヤキ造りで築160年余
    を経る。

ブナ
 【8】
パン 【8】  ブナ(ブナ科)
   寒冷山地の主樹木。白神山地のブナ林が有名。

 ★ 現在の利用法

  ・ 白神こだま酵母(秋田)
    ブナ林の土壌から採れた酵母菌で美味しいパンが
    作られる。発酵力がとても強く、天然糖質のトレハロ-ス
    を多く含みパン作りに適する性質を持つ。



                      

   

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