「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況
若手研究者のお経
進行状況ホーム
4/30(木)
の進歩 論文受理率
ある学術雑誌(超一流誌)における論文受理率が 20 %
であったとする。この数字を見て、「自分の論文は 5 本に 1 本は受理される」と思うのか、「この雑誌に載せる能力がある人は 5 人に 1
人である」と思うのか。そこが研究者人生の分かれ道だ。「気
楽な人だねえ」「自分の論文を客観的に見る能力に問題が」とか、いろいろ言われそう。
先日、布施明が熱唱する「My way」を聴いた。私も歌いたいと思った。「どうぞご自由に」と、万感の思いを込めて熱唱する「Your
way」
あなたには愛する歌があるから
信じたその道をあなたは行くだけ
すべてはあなたの自己責任
今日は、5/12
に行う講座セミナーの準備をした。「これ学」上梓後、初めて行う研究発表である。下手なプレゼンは出来ない。頑張って準備をしないと。
4/29(水)
の進歩 しっかり勝つ
ベガルタ仙台が水戸ホーリーホックに 2-1 で勝った。1
失点は余計だったけれど、大人の闘いぶりを見せてくれた。
試合は昼から。休日にも関わらず六時くらいに目覚めたので、泉ヶ岳に遊びに行った。上の方は新緑が始まっているところだった。下の方は、
林床がだ いぶ賑やかになってきていた。
帰宅後、アズマシャクナゲを植えた。野生種(園芸品種は嫌い)を注文していたのが、昨夜届いたのだ。裏庭の、玄関ホールから見える所に植えてや
ろう。そ うすれば、ヒカゲツツジの白との対比を楽しむことが出来る。そう思い立ち、作業を進めた。
アズマシャクナゲと言えば日光植物園を思い出す。宿舎へと歩く歩道沿いにたくさん植わっていて、花盛りにはシャクナゲの小径となった。あの美し
さは忘れ ることが出来ない。我が家の庭で、あの 1/10 の美しさでも再現できればと願っている。
ついでに言うと、ヒメシャクナゲも好きである。こちらも日光の思いでがらみだ。戦場ヶ原の調査に付いて行ったときのことだ。腕章(調査許可の
印)を付け
た湯沢さんが湿原内に入っていた。私は腕章なしだったので、歩道で待っていた。戻ってきた湯沢さんが、「(ヒメシャクナゲが)満開」とひとこと。
その瞬 間、その美しさが私の心に鮮やかに残った。自分で実際に見たわけで
もないの に変ではあるが、以来ずっと、印象深い思い出となっている。
昼前、宮城スタジアムに出かけた。日向はぽかぽかと暖かいけれど、私が座るメインスタンドは日陰で寒い。寒さに耐えながらの応援となっ
た。前半
は、ほぼ一方的に仙台が攻め立てた。連戦を考えての省エネサッカーで、人はあまり動かない感じである。でもそれはお互い様であった。水戸がけっこ
うミスを
してくれるので、それを拾って展開することが出来た。そして前半ロスタイム、水戸のパスミスを奪った梁が関口にパスし、それを関口が綺麗に決め
た。後半に なると、水戸が 3
トップに変えてきた。そのせいなのか、けっこう互角の展開と変わった。でも、水戸のエース荒田をしっかり抑えていたので、失点する気はしなかっ
た。後半 33 分、コーナーキックから一柳が決めて
2-0。これで落ち着くことが出来た。終了間際にどたばたして一失点するも、概ね危なげなく勝利を納めることが出来た。これで四連勝、水戸を抜い
て四位に 上がった。
この試合で、MF 千葉が J2 通算 300 試合出場を達成した。しかも、仙台一筋での達成である。同一クラブでの 300
試合出場は史上初だそうだ。すごい、おめでとう。
4/28(火)
の進歩 明日は水戸戦
ベガルタ仙台は明日、宮城スタジアムに水戸ホーリーホックを迎え撃つ。大変な試合になるであろう。何しろ水
戸が、仙台の
上位として乗り込んでくるのだ(現在、水戸が四位、仙台が五位)。このようなこと記憶にない。徳川様の御時世、水戸様が御三家として君臨していた
世以来で
はあるまいか。明日は、スタジアムに皆で結集して、歴史的闘いを見届けよう。宮城スタジアムへのシャトルバス代も値下げされた。もう、行くしかあ
るまい。
論文を二つも投稿した。目出度い。どちらもうまくいきますように。
将来のことは保証できないが、今日もちゃんと植物が好きだ。自宅に持って帰ろうと、保育社の原色日本植物図鑑を引っ張り出したくらいなの
だ。これ で、葉の絵合わせをしよう。写真の図鑑は花のアップばかりで、葉がわかりにくいのだ。しかし、いくら何でも心底驚くもの
か?
4/27(月)
の進歩 ちゃんと答えた
今日も、マツハシに付き合ってミチタネツケバナの採集に行った。仙台市内と白石で採集するだけなので、行程
としては楽で
ある。まずは、宮城野の陸上競技場の側の広場で採集を試みた。マツハシと離れて私一人、広場の地面を見つめながら歩いていたら、「何を探している
のです か?」と尋ねられた。それに対して私は、ひと言きっぱりと「ミチタ
ネツケバ ナです」
とだけ答えてあげた。そう言われても、一般の人には何のことやらであろう。でも、「わかりません」と答えるよりは良いではないか。
その後、白石へと移動した。「近い」と舐めてかかって下道で行ったら、けっこう時間がかかってしまった。ようやっと辿り着くと、すごい強風が吹
いてい た。さっさと作業をすませ、ほうほうの体で仙台に戻った。
これにて、東日本での採集は終了である。ただし、東日本の定義に関して意見の相違(詳細省略)があるようで、本当に終了なのかどうかは微妙だそ
うだ。
おおみっちー。面白いじゃん。良い攻め口が見つかったと思う。
論文の英文校閲に行った。明日には投稿するぞ!
4/26(日)
の進歩 格の違いを見せつけて勝つ
ベガルタ仙台がロアッソ熊本に 3-0
で勝った。熊本はまだまだこれからのチーム。格の違いを見せつけた勝利であった。
試合は夕方から。それまでは庭で過ごそうと思っていたのにまだ雨が降っている。天気予報の嘘つき。とりあえず買い物に出かけ、天気の回復
を待つこ とにした。ザ・ガーデンに行くと、ブルーサルビアが入荷していた。お気に入りなので、五株購入した。4/22
の左の写真の真ん中、芝生の中に突如として存在している土剥き出しの花壇に植えてくれるわ。
午後になってようやく雨があがったので、庭仕事を始めた。ブルーサルビアを植えたり、芝刈りをしたり、肥料をやったり、バラを消毒したり。試合
開始 10 分前に作業を終え、室内に入った。と、またしても雨が降り出してきた。庭仕事が終わるのを待っていたとは褒めてつかわす。
試合が始まった。立ち上がりは、熊本が快調に攻めてきた。仙台にとっては我慢の時間が続く。その後、ほぼ互角の展開になるも、熊本の頑張
りが目立 つ感じであった。前半 42 分、絶好の位置で仙台が FK を得た。それを梁が決めて仙台が先制した。良い時間に取った。後半 1
分には、またしても梁が FK を決めて 2-0
となった。これで、熊本の出鼻をくじいた。おかげでその後は、仙台が余裕の試合運びをすることが出来た。熊本の守備が甘くなったこともあり、面白
いように 攻め立てた。そして後半 41 分、梁の折り返しを受けたソアレスが泥臭くねじ込んで 3 -
0。ソアレス、待望の初得点だ。そのまま試合終了となった。
中二日の四連戦の初戦を、楽に闘うことが出来た。これは大きい。4/29
の水戸との決戦(水戸は現在、仙台の一つ上位にいる)に向け、体力を温存できた。かたや水戸は、岡山と 4-3
という死闘を演じ、すっかりくたびれてしまったに違いない。しめしめである。
それにしても熊本 MF 藤田、見損なったぞ。PK
欲しさに、ああも露骨なシミュレーションをするとは。併走する渡辺はまったく身体に触れていないのに、わざとらしく倒れて PK
を訴えた。若手に上手な演技の良い
プレーの見本を示さなくてはいけない というのに。晩節を汚すようなことをして欲しくない。
4/25(土)
の進歩 雨
*本日の日記の最後に爆弾発言があります。要注目。
せっかくの週末というのに雨だ。しかもかなり降っている。これでは庭で過ごすことが出来ない。がっかりだ。とは言っても、傘をさして庭の様子を見
たりはし た。でも、寒さ冷たさに閉口し、すぐに室内に退散した。
せっかくだから、山野草の同定をすることにした。自分で植えておきながら、名前がわからなくなっている植物がけっこうある。これでは、小学生に
負けない 観察日記を付けることが出来ない(4/19 の進歩参照)。書斎に座って図鑑を眺め、絵合わせを
したり、検 索表を引
いたり。実物と比べるために、雨の中を庭に出たり。「世の中に、検索表ほどわかりにくい文書はない」と憤然としつつ、調べていった。おかげで、二
種ほど同 定できた。後は、花が咲いてから同定することにしよう。
午後から、鹿島アントラーズ対モンテディオ山形の試合を見た。山形は隣県。だからもちろん、鹿島を応援した。でも、山形はけっこう強いではないか。しっかりた試
合運びをし ているし。結局、1-1 で引き分け。思い返せば仙台も、J1
に昇格した年の立ち上がりは強かった。一時的に首位に立ったこともあるのだ。もう、遙 かに遠い昔の思い出である。
試合終了後は、料理をしたり、合間にぱらぱらと図鑑をめくったりして過ごした。名前がわかるって楽しい。その植物との距離がぐっと縮まる
気がす
る。思い返すと私は、拙著『植物のかたち』に、「私は、生き物は好きでもなんでもない」と書いた。実際そうだったのだけれど、このところの自分に
問いかけ ると ----------。今の私は、植物が好きだ。
4/24(金)
の進歩 明後日は熊本戦
ベガルタ仙台は明後日、ロアッソ熊本と敵地で対戦する。昨年下位の相手とはいえ、決して侮ってはいけない。
何しろ、かの 藤田俊哉が加入したのだ。そのせいか、今季は調子が良い。全力でぶつかり、必ずや勝利して欲しい。
連休明けに講座セミナーをする。このところ取り組んできた、親と子の対立・ゲノム内対立の統合理論の話をするつもりである。早くも今日か
ら準備を 始めた。
昨年度の修論生が、無責任きわまりなく残していった論文の尻ぬぐいを始めた。言われたことをろくにやらず、最後の話し合いをするという約
束も破 り、書き置きだけ残して消え去っていった学生だ。
研究に対する情熱もなく、どころか、研究する気もなく修士に進学する学生へ(*)。せめて、「利害が一致する」研究室へ行け。つまり、労働力と
割り切っ
てくれる研究室へ行け。「なんで、授業料を払って実験をやらされるのだ」と思うかもしれない。それは、修士号の「購入費用」である。「貴重な労働
力」が怠 けることなど許してくれないので、無事に勤め上げる可能性も高い。
*就職志望の学生全般への言葉ではない。就職志望であっても、熱意を持って研究する学生を私はたくさん見てきた。そういう学生には、私も全力で接
したいと 思っている。
4/23(木)
の進歩 おめでとう、おめでとう、おめでとう
モリナガが、東大の助教になることが決まった(4.2
の喜びの理由がこれ)。素晴らしい、おめでとう! 昨日は、わざわざ挨拶に来てくれた。その後、皆で祝いの宴に繰り出した。
私がモリナガを知ったのは、彼が学部三年のときである。講義レポートの一環として、拙著「生き物の進化ゲーム」の書評を提出、レベルの高さに驚
いた辻さ ん(講義担当者)が、その書評を私に送ってくれた。私も、その書評の素晴らしさに吃驚した。字の汚さにも吃驚したけれど。初対面は、学部四年を向かえる(向かえ
た?)春
だった。ショウジョウバカマのデータを携えていた。三年生の時に(卒研ではなく)独力で取ったものであった。すごい学生がいるものだと感心した。
大学院で
私の研究室に入り、修士ではショウジョウバカマの仕事を、博士ではエコゲノミックスをやった。そして今や、将来を担う若手として注目されている。
これで、安定した身分で研究に没頭することが出来る。これから益々、素晴らしい成果を上げてくれることであろう。おめでとうモリナガ。そして、
これから も頑張れ!
Journal of theoretical Biology
に返送する論文の改訂が終了した。改訂稿に添える手紙も書き上げた。こうした手紙の最後では、"I hope that the revised
manuscript is now suitable for publication"
といった締めを書くことが普通である。私もそのように書いた。返送直前に手紙を読み返したら、
"I hope that the revised manuscript is not suitable for publication in the Journal of
theoretical Biology"(太字はここでの強調)
となっていた。あやうく、画期的な手紙を添えるところであった。w が t
に変わるだけで、「なら、なんで返送してきたのか」と思われるようになるとは。それにしても、"I hope ..... not
suitable"って。
東北大井上総長の不正論文疑惑を追及している二人(東北大教授で、昨年度で定年退官)が、名誉教授の称号授与を保留されたという(河
北新報より)。40 人中この 2
人だけが保留されたのだから、「意味」は明白だ。当の井上総長は、東北大歯学部でのデータ改ざん事件に対して、「不正は、関連学会への信頼も失墜
させ、遺 憾に思う。関係者は厳正に処分する」と述べたとのことである(河
北新報より)。一方、井上総長自身の不正論文疑惑に対しては、「ナノ学会(会長・川添良幸東北大教授)が1月、回答期限を2月28日
として質問書 を井上総長らに転送。その後3月25日まで期限を延長したが、17日現在、回答はないという」(朝
日新聞より)とのことである。潔白だというのなら、そう答えればいいではないか。
4/22(水)
の進歩 庭
我が家の庭が綺麗になってきた。
ここ数日で、西洋芝の緑がぐっと増した。花壇では、チューリップやパンジー・ビオラが花盛りである。裏庭ではヒカゲツヅジも開花した。バラの蕾も
ぽつぽつ と現れている。
生物学科三年生向けの講義をした。「花の生態学」というお題で、虫媒花の誘引戦略の話をした。概ね皆、聞いていてくれたように思う。質問
もたくさ んしてくれたし。野生ダイコンの話をしたとき、ダイコンの説明に関して間違ったことを言ってしまい、しかもそれを I. K.
君に鋭く突っ込まれた。話を進める内に、最初の説明と矛盾していることに気づいたんだよね。でも、「講義ノートにそう書いてあったから」などという言い訳は通用しまい
(そもそ も、自分で作った講義ノートだ)。来年は気をつけよう。
鋭い質問が出て真剣な話をした後にウケ狙いのスライドを出すのは辛かった。
質問者御イニシャル:A. W. 君・I. Y. 君・N. K. 君・T. A. さん。漏れていないと思うけど、万一漏れていたら御免。
引き続き、三年生向けのアオキの実習をした。性比理論の説明を前もってしようとしたら、実習室のプロジェクターが動かない。ならいいや
と、説明を
止めてしまう大胆さであった。その後、薬用植物園のアオキ群落に移動して性比の調査をした。アオキが密集している地帯があり、そこの調査が例年と
ても大変 である。今年は、四時半までかかってしまった。お疲れ様でした。天気が回復して良かったね。
Journal of theoretical Biology
から返って来ていた論文の改訂が一段落した。ちょっと寝かしてから再検討し、返送することにしよう。
4/21(火)
の進歩 まとめ方
講義の準備を終えた。今年から、その日の講義のまとめスライドを作ることにした。講義アンケートに、そうい
う要望がいく つかあったからだ。しかし、短くま とめるのもなかなか難しい。たとえば、虫媒花の誘引戦略の話をしたとする。
まとめ
虫媒花の誘引戦略
多様な戦略が進化している
というまとめは科学っぽいのに、
まとめ
虫媒花の誘引戦略
いろいろある
では力が抜けるのはなぜか(*)。
*清水義範『国語入試問題必勝法』のネタをぱくりました。
ようやくにして、Journal of theoretical Biology
から返ってきていた論文の改訂に取り組んだ。自分の論文を久しぶりに読み返すと………、小難しいことが書いてあるな、自分でもよーーわからん。
昨日紹介した論文は、Nature ではなくて Science のものであった(訂正済み)。すいませんな。何しろ私は、Nature と Science の区別がついていないもので。
4/20(月)
の進歩 玉虫色
今日は丸一日、講義の準備に取り組んだ。玉虫色の話をするのだ。はっきりしない話という意味ではない。文字
通り、花の色 が玉虫色をしているという話であ
る。訪花昆虫は、玉虫色を識別しているらしい。著者は、玉虫色による誘引が、被子植物で普遍的である可能性を指摘している。
Whitney, H. M., Kolle, M., Andrew, P., Chittka, L., Steiner, U., and
Glover, B. J. 2009. Floral Iridescence, Produced by
Diffractive Optics, Acts As a Cue for Animal Pollinators. Science
323:130-133
でも、なんで玉虫色なんだろう。素直に、「普通の色」で誘引すれば良いのにとも思う。玉虫色と普通の色で、誘引のコストや効率がどう違うのかが気
になる。
*「玉虫色」という日記のタイトルから、ウケ狙いの話と思い込んだ方へ。ふっ、たまにはこういう日もあるさ。
今週前半は雨模様のようだ。水曜日の学生実習では、野外でアオキの性比を調べるというのに。降るならさっさと降ってくれ。そして水曜日に
は回復す るように。
4/19(日)
の進歩 観察記録をつけることにした
またしても高山植物を買ってしまった。気づくと、我が家の山野草(含む非高山植物)はかなりの種数になって
いる。せっか くだから、観察記録をつけることにした。開花日や生育状況を書いておけば、来年以降の参考になるであろう。やるからには、小学生の夏休みの宿題レベルの物にはしたいと思う。
久しぶりに、泉ヶ岳に遊びに行った。山の下の方では、キクザキイチゲも終わっていた。そのかわり、ニリンソウが満開であった。あんを解き
放ち、林
の中を散策した。あんは、そこら辺を走り回っている。ときどき止まって、地面をがじがじだ。変な物食べないようにね。林床では、新葉がたくさん出
てきてい
る。ニリンソウの傍らに、ちょっと葉の様子が違う植物があった。ニリンソウかと思ったけれど違うようだ。やがてはっと気づき、あんをとっ掴まえ
た。トリカブトを囓ったりしたら、笑い事ではすまない。
山の上の方にも行ってみた。こちらでは、キクザキイチゲが満開であった。エゾエンゴサクも咲いていた。春の林床って、ほんに綺麗だ。
西洋芝もずいぶんと緑を増してきた。ところどころ、長く伸びている。これまでは、伸びた部分をハサミで切っていた。でもそろそろ、本格芝
刈りが必
要だ。というわけで、今季初、芝刈り機を出しての芝刈りをした。五月になると、週一どころか週二で芝刈りが必要になる。面倒だけれど、西洋芝の美
しさには 変えられない。
4/18(土)
の進歩 辛勝
ベガルタ仙台が栃木 SC に 1-0 と辛勝した。酷い試合内容だったけれど、勝って良かったとしよう。
試合は午後から。午前中は庭仕事をして過ごした。あんは室内にいる。どうしているのかと窓越しに覗いたら、こんな感じであった。
野生度皆無の姿勢で惰眠中。
不真面目な犬だねえ。
昼前に、宮城スタジアムへと向かった。リサ子(*)を懐かしみつつ、吉野家で昼食。東京で元気に働いていることだろう。
試合が始まった。前半は快調に攻め立てていた。栃木のプレスは緩いし、ミスで簡単にボールを渡してくれる。ほとんど一方的に攻めることが出来
た。しか
し、それでも点を取ることが出来ないのが仙台である。無得点のまま前半を終えてしまった。後半になると、栃木が盛り返してきた。かたや仙台の攻め
は、単調 な縦一本ばかりになってしまっていた。ひょっとして引き分けか。しかし後半 21
分、上手く裏を取った平瀬に齋藤が絶妙のラストパス。平瀬がダイレクトで決めてようやく点を取った。その後は栃木の猛攻が続いた。仙台以上に
シュートが下 手なことが幸いし、無失点で抑えることが出来た。
低調な試合だった。中二日の三連戦であったので、やむ無しとしよう。一週間じっくり調整して、次の試合では、内容も伴った勝利を見せて欲しい。
ソアレスが、長髪を切り落とし丸坊主になっていた。まるっきり別人に見えた。しかしプレーぶりは本人そのものであった。相変わらず冴えない。セ
ンタリン グをヘディングシュートしようとして空振りしたときは、髪があったら触ったんじゃないのと憤然とした。
*「天然トラフグのフルコースと牛丼百杯のどちらが良いか」の問いに、「牛丼百杯」と言い切った女(2008.4.1
の進歩参照)。
4/17(金)
の進歩 二日目
今日は、仙台に戻りながら採集していく。まずは、千葉県北部で採集し、次につくばに行った。知り合いがいる
けれど、道を
急ぐので素通りだ。生憎の雨模様の中、車がびゅんびゅんと通る国道沿いで採集。マツハシが作業する間、道路に向いて立ち自分の存在を宣伝しておい
た。謎の 目撃情報が流れることを狙ったのだ。雨の中、ベガルタの黄色い服
を着た人が じっと 立っていたというだけでも結構怪しいであろう。次いで、水戸と日立へ。これにて、今回の採集旅行は終了と
なった。お疲れ様でし た。面白い結 果が出ると良いね。
4/16(木)
の進歩 木更津へ
今日明日と、マツハシに付き添って、ミチタネツケバナの採集の旅に出る。所々で採集しつつ、木更津まで往復
するのだ。ま ずは、懐かしの那須へと向かった。東北大に来る前に四年間住んでいた場所である。
那須高原の爽やかな空気のもと、マツハシに繋がれるあん。
次いで宇都宮へ。昼時となったので、「みんみん」という店で餃子を食べることにした。焼き餃子・水餃子・揚げ餃子の三種類があるので、全部頼んで
みた。美
味しかったけれど、なんか普通だ。全国に鳴り響くほどのものかというのが正直な感想であった。次は久喜に行った。東京理科大学のキャンパスに侵入
して採
集。理科大なのに何故か、経営学部のキャンパスであった。最後は木更津で採集した。それにしても、ミチタネツケバナって、呆れるくらいどこにでも
ある。ど ういう散布能力をしているんだ。
宿に着くと、女将さんにペット屋と間違えられた。あんを連れていたためらしい。しかし、ペットを連れて行商するペット屋なんているか。
せっかく房総に来たのだから、夕食には地物の魚を食べたい。美味しい店はないかと宿に尋ねると、北海亭という店を勧められた。「北海」って?
しかし、地元民の意見を尊重すべしということで、その店に行った。まるっきり、北海道を意識した店であった。
4/15(水)
の進歩 講義始まる
今日から講義が始まった。今日はまず、八甲田山野外実習の説明から始めた。ウケたので良かった。気分良く帰
ろうかと思っ たが、肝心の講義をしていない。それもまずかろうと思い、講義を始めた。頷きつつ聞いてくれる学生がいて、とても元気が出た。K.
N.
さんが、進化の定義を完璧に答えてくれて、好調に講義は始まった。「赤信号で車が止まるのはなぜか?」の問いかけに、「赤い光に脳が刺激されるか
ら」と K. M.
さん。いきなりこの回答が出るとは相当出来る。「最適戦略が進化する」と話をしたら、「進化的に安定とは限らないのでは?」と Y. S.
さんに鋭く指摘されるし。
講義中に、質問もたくさんしてくれた。これは盛り上がりそうだ。というわけで、皆さんよろしくね。どしどし質問をして下さい。
ベガルタ仙台は今夜、敵地で F. C. 岐阜と対戦する(19
時試合開始)。左サイドバックの朴と田村を共に怪我で欠くという苦しい状況である。さらには、MF
関口まで負傷欠場とのことだ。でも、長いシーズンにはこういうこともある。いきなりこうならなくても良いではないかと思うが。皆で補い合って、必
勝あるの みだ。
昨夜見た夢に、「人鳥(ひとどり)」というのが出てきた。れっきとした人間なのだけれど、背中に羽根が生えていて、空を飛ぶことが出来
る。水中で も自由に
動き回ることが出来る。海上を旋回飛行しブリの群れを発見すると、急降下で海中に突入、ブリを捕まえて戻ってくる。人間なので、ちゃんと刺身に下
ろして食 べる。しかし人鳥の最大の特徴は、為替相場を予見できることで
あっ た。なんで羽根なんだ。
築山のチングルマが咲いた。
涼しい高山ではなく暑い仙台に植えられていることも知らずに咲いておる。健気よの。
明日明後日と、ミチタネツケバナ採集のために千葉まで行く。というわけで、次回の更新は 20 日の予定である。
4/14(火)
の進歩 福島へ
マツハシのミチタネツケバナ採集に付き合い、今日は福島まで行く。「福島 --> 郡山
-->
会津若松」と採集して歩く旅だ。夜遅くなるかもしれないので、あんを連れて出発した。東北道を走らせ福島インターへ。インターを降りて適当に走
り、河川敷
でミチタネツケバナを探した。いとも簡単に見つかった。作業しているマツハシに、見知らぬ人が声をかけてきた。マツハシは、ちゃんと対応している
ようであ る。偉い。私なら、「何をしているの?」には「わかりません」、
「そ の植物は何?」には「知りません」と答えるところであ
るが。 終了後、
次の予定地である郡山南インターを降りた。降りてすぐの所に広い空間があったので、そこを探してみた。ここでも簡単に見つかった。最後の予定地で
ある磐梯
西でもやはり、インターを降りてすぐの所で見つかった。帰化植物というのに、どこにもかしこにもあるとは。磐梯西での作業をちょうど終えた頃に雨
が降って きた。------------ 残念、もっと早く降り出せばよ
かったの に。そ したら、「車で待ってるから、何かあっても呼ばないで」と言えたというに。
昼頃に全作業を終えたので、会津若松の田季野で輪箱飯(わっぱめし)を食べた。築 250
年の古民家を改造した料亭だ。キノコ・鮭・いくら・カニなどの輪箱飯があることを最初は変に感じたが(季節が変)、保存食の文化が発達していると
いうこと なのだろう。美味であった。
4/13(月)
の進歩 学生実習
学生実習が始まった。今日は、私担当のカタクリの実習の日である。作業の説明を終え、圃場の奥の林に入って
いった。今年
は花が早い。すでに盛りを過ぎているようだ。でも、綺麗な花を楽しむことは出来た。ぽかぽかと暖かく、野外作業がとても気持ちいい。自分は見てい
るだけ で、学生にやらせているだけだと思うと益々気持ちい
い。崖っ ぽい所で 作業をやらせた班もあり、「あっちの平らな所にも十分
にカタクリがあったな」
などと長閑に思うのであった。暖かさのせいか作業効率も良く、一時間もかからずに終えてしまう班もあった。結局、野外作業とデー
タ入力を全班が三時過ぎまでに終えた。お疲れ様でした。みなさん、よろしくね。
明日は、マツハシの採集に付き合って福島に行く。早い話があっしー君となるのだ。天気が悪そうなのがちょっと残念である。でも、採集する
のはマツ ハシ、私は見ているだけなので関係ないか。となると、雨だと思う
とかえって 元気が出 るものだ。
というわけで、明日は日記を更新しない可能性が高い。
4/12(日)
の進歩 完敗
ベガルタ仙台がセレッソ大阪に 1-2 と完敗した。首位との勝ち点差は早くも 9 に広がった ………。
試合は午後から。午前中は例によって庭で過ごした。去年アホみたいに成長していたポプラが枯れていた。移植したのがまずかったか。しか
し、一年で 3 m
伸びるは、伸びすぎて自重で倒れるは、つまりは何にも考えていない猪突猛進な子が、移植ごときで枯れるとは思わなかった。やむなく、亡骸を密かに
始末し た。
11 時半頃、宮城スタジアムへと向かった。昼食を摂るなどしたので、12 時 40
分頃にスタジアムに着いた。このスタジアム、「遠い」の三重苦でほんに嫌いだ(行くのが遠い。むやみに広い敷地に立っていて、駐車場から席までが
また遠 い。陸上トラックがあるので、ピッチが遠くて見難い)。
試合が始まった。前半は仙台のペースだった。高い位置からプレスをかけ、面白いようにボールを奪う。そこから素早い攻めで大阪陣に攻め込む。そ
して前半 26 分、平瀬からのボールを受けた梁が、ゴール右隅に綺麗に決めた。とはいっても、決定力の無さは相変わらずであった。前半にもう
1-2
点は取れたはずだ。そうこうしている前半ロスタイム、マルチネスにロングシュートを決められてしまった。集中を欠いていた。なんとももったいない
失点だっ た。後半になると、システム変更で仙台がどたばたしたこともあり、互角の展開となった。後半 31
分、香川に一人で切り込まれ逆転されてしまった。確実に決める大阪と、シュートが枠にさえ行かない仙台。シュート数は仙台 24 本、大阪 12
本の闘いは、1-2 で仙台の敗戦となった。
終わってみると完敗であった。実力どおりの結果と思う。これで、3 勝 1 分 3
敗の八位となった。ロケットスタートどころではなかった。このままでは、J2
中位をのろのろと進んで行ってしまうのではないか。監督は相変わらず強気のコメントだけれど、口ばかりで信用できないんだよね、この人。
4/11(土)
の進歩 だいたい何でも攻撃
ぽかぽかと気持ちが良い。サクラはほぼ満開。庭も春一色である。今日も良い気分で、庭で過ごした。
まずは、ローンカッターという道具を使って、芝生の穴あけと根切りを行った。これをすると、根が活性化されるのだ。しかし大変な作業だった。人
に踏まれ
て砂が硬くなっており、カッターがすんなりと芝に入っていかないのだ。それでも頑張って続けた。せっかくだから、あんを庭に出して日向ぼっこをさ
せてやろ う。そう思い立ち庭に出すと、「うががががががが」と激しい攻撃が始まった。
攻撃中。
ローンカッターにまとわりつき激しく吠え立てる。もう、邪魔ったらありゃしない。罰として、狂犬病の予防接種に連れて行くことにした。
というわけで、ガーデンガーデンで買い物がてら、狂犬病の予防接種会場に行った。なんと、エビス動物病院の先生(あんの主治医)がいた。こん
な遠くまで
出てくるのか。あんの前に注射をされた子は、「きゃんきゃんっ、きゃんきゃんっ」と悲痛な叫び声を上げていた。それに対しあんは、注射されたこと
に気づい ていない。とっても鈍いのである。
帰宅後、芝生の穴あけと根切りを再開した。年に一回とはいえ、なんとも辛い作業であった。這々の体で入浴し、ビールをがばーっと飲んだ。
そういえば、昨秋に補強したバラの一つマルコポーロが枯れていた。せっかく補強したのに花咲かすことなく終わるとは。ベガルタ仙台の外国人 FW みたいな奴だ(*)。仕方ないので、ド
フトボルケ という品種をザ・ガーデンで買った。適当に買った品種だけれど、大輪・多花・強香と大当たりだったみたい(一
番好きという方もいる)。嬉しい。
*大枚を払っただけの選手が何人続いているか。今年もそうなのかが
最 大の恐怖。
4/10(金)
の進歩 明後日はセレッソ大阪戦
ベガルタ仙台は明後日、ホームにセレッソ大阪を迎え撃つ(宮城スタジアムにて 12 日 13
時試合開始)。目下 5 勝 1 分と絶好調の大阪である。しかし負けるわけにいかない。明後日は、序盤戦の天王山となるであろう。
手倉森監督は、大阪戦から続く連戦に備え、「「メンバーを代えても勝ち抜いていかなければ―」と指揮官は疲労度の高いFW、SBなどの入れ替え
制を示 唆」だそうだ(ス
ポーツ報知より)。確かにそうではあるけれど、あまり余計なことしないで欲しい。うちの監督が小細工するとろくなことが無いというの
は、去年思い 知ったことである。
月初めの談話会があった。充実していた。皆でみっちりと議論できた。
マツハシは、ミチタネツケバナの採集旅行のために大わらわである。しかし、駐車場に入れない(詳細の説明は却下)という問題がある。そこで、近
県なら車 を出すと言ってあげた。そうしたら大喜びで、「なんで、もっと早く言ってくれなかったんですか」と叫んでいた。それは、聞かれなかったからだ。
「心からのお願い」ってあるけれど、心からではない場合はどこから
なのかと 15 分ほど考え込んでしまった。ち、時間を無駄にしたぜ。
論文はほぼ完成した。来週にも英文校閲に出したい。
4/9(木)
の進歩 聞いてよかった
海外から、とある植物に関する問い合わせが来た。私の論文を読んでのことらしい。しかし、その植物を研究し
た覚えがな い。きっと誰かと勘違いしているのであろう。「何 勘違いし てるんだお間違えのようで」と返信しようと思った。でもその前に、慎重を期し、
みっちー・はるちゃんに、「私、○○という植物 の研究したっ け?」と聞いてみた。すると、「やってますよ」と言われた。 調べてみ
ると、確かにそういう論文があった。こりゃ、末期症状ですな。
友蔵の書類にコメント。何としてもうまくいって欲しい。頑張れ。
昨夜は飲み過ぎてしまった。夜 10 時から夜中の 1
時までワープしていた。二日連続の休肝日の後は、どうも張り切って呑んでしまう。いかん。
4/8(水)
の進歩 じゅり!
じゅりが咲いた。
あんずの花に生まれ変わって、はや三度目の春か ………。凶暴な子が来て三度目の春か ………。
論文を仕上げようとして、締めの文献検索をした。そうしたら、非常に重要かつ、私の論文を大いに盛り上げる文献が見つかった。喜び勇ん
で、イント
ロとかを部分的に書き直した。これまでは、「○○○をすることが重要である」と主張するのに、「(それを)どうしてやるのか」の説得に苦労してい
た。見つ けた文献は、「どうしてやるのか」を私の代わりに主張してくれていた。しかも Nature
の論文だ。おかげで、「どうしてやるのか」=「Nature
でそう言っているから」という、ある意味異様に強力な主
張が 出来るようになった。相 手によっては無敵の主張だ。
久しぶりに図書館に行った。春休みということもあろうが、異様に閑散としていた。無理もない。大抵の文献は、研究室のパソコンから取れて
しまうの
だから。私自身、図書館にはほとんど行かなくなった。図書館員の方は危機感を抱いているようで、惹き付ける図書館にする策を考えているらしい。
4/7(火)
の進歩 今日も
私は燃えたぎっている。マツハシとか友 蔵とか細君とか、 勢い溢れる若
者に刺激されているのだ。元気な若者たちに、給料取っていることを批判されるようにはなりたくない。だから、ばりばり仕事をする。そう思って頑
張ったら、午 後四時頃には頭が働かなくなってきた。無理は
いけませんな。ただし私は、朝七時過ぎには研究室に来てるのだから ね。燃
えたぎってまだ二日目。長続きのする頑張りをしようと思うのであった。
講義の構成を練った。昨年の話題の内の二つが J3 J2 落ちし、新たに二つが新規加入した。この二つがいきなり活躍してくれないと困る。
みなさん、今夜七時から、宮城スタジアムの四月分の試合の駐車券が発売される。駐車券が無いと車で行くことが出来ない。購入希望者は早め
にローソ ンへ。
4/6(月)
の進歩 新年度態勢燃え立つ
今日から私は新年度態勢に突入した。「もう、負けてたまりますか」という感じだ。鬱々たる思いも、ここまで
溜まると、清
らかで力強いエネルギーに変わるのであった。そう言えば昨年も、前向きで建設的なパワーが突如として湧いて、「これから学会発表する若者のため
に:ポス ターと口頭のプレゼン技術」を書き上げた。今年度は何を成し遂げてくれようか。リクエストがあったらメール下さい。
とりあえずは、来週から始まる講義の構想を練り始めた。マンネリになっている部分を抜本改革しないといけない。そこでまず Ovid
で、Nature と Science に掲載された植物生態学の論文を調べていった。けっこう一杯あるんだね。toto や宝くじで何億円と当てた人を見る気分になっている自分に
カツを入 れ、調べを進めていった。慣れてくると、「こんな論文面白いのかね」という気分になるのがまた不思議だ。次いで、Ecology,
American Naturalist, Evolution に掲載された論文を調べていった。明日もこの作業を続けることにしよう。
マツハシが調査旅行から帰ってきた。お疲れ様。慰労のため、わび助に連れて行って天ざるをご馳走した。力をつけて、明日からも頑張ってく
れ。
4/5(日)
の進歩 ようやくにして複数得点
ベガルタ仙台が東京ベルディ 1969 に 3-1
で勝った。良い試合だった。ここからロケットスタートをして欲しい。
試合は夕方から。朝一番に、あんを連れて泉ヶ岳に遊びに行った。キクザキイチゲの開花が始まっていた。それをぱくりと食べる子。あんに
とっては、 早春の花の美しさなど関係ない。カタクリは蕾の状態であった。来週には開花しそうだ。
帰宅後、ぽかぽか陽気に誘われるまま庭で過ごした。昨秋に植えたシラカンバは、冬芽の動きが止まってしまっている。ひょっとして枯れているので
は。だと すると、この場所に植えた樹木が二回連続で枯れたことになる。何の呪いか。
それにしても、ほんに気持ちが良い。一生、こうやって庭で過ごしたい気分になる。
試合が始まった。敵地なので CS で応援だ。試合は、立ち上がりから仙台が支配していた。FW
に平瀬が入ったことが大きいと思う。前線でボールをさばいてくれるので、人もボールも流動的に回るようになっていた。今日は得点の香りがする。と
ころが前 半 33 分に、FK
から失点をしてしまった。この失点は不運だ。大黒のへなちょこシュートが仙台の選手に当たって、コースが変わってしまった。これで勢いづいた東京
が攻勢に
出てきた。しかし、前半終了間際に、コーナーキックの流れからエリゼウが決めて同点に追いついた。これが大きかった。ちなみにこれで、今季通算
3 得点のすべてを DF が取ったことになる。後半になると、仙台のボール回しがますます良くなってきた。そして後半 9
分、関口のセンタリングを中島が流し込んで逆転した。6 試合目にしてようやく流れの中から取った。さらには、FW
陣の今季初得点である。これに奮起したのか、後半 32 分に DF 田村が決めて 3-1 と突き放した。DF 陣 4 点目、「FW
陣には得点させない」みたいな? そのまま 3-1 で試合終了。今後に向け弾みのつく闘いとなった。
課題もある。三点取ったものの、決定力の無さは相変わらずだ。ゴール前で慌ててしまい、シュートチャンスを逃してしまう。ま、ゴール目の前どフリーで空振りしたことが、田村の三点目のアシストになったの
だ
から結果良しであるか。アシストしたのはもちろん、我らが中島くんである。シュートを打っても、なかなか枠に行かない。あるいは枠そのものに行く
(枠当 て)。決めるときに決めないと、勝ちきれない試合が出てきてしまうぞ。
でも、快勝は快勝である。次節セレッソ大阪戦に向け、大きな弾みとなったと思う。次節も必勝あるのみ。
4/4(土)
の進歩 これが有名な
肉離れというやつか。午後に、実に久しぶりのことをしたので体験できた。
午前中は庭仕事をした。注文しておいた高山植物が届くので、それらを築山に植える。そのため、築山を開拓して、植える場所を作る必要があ
る。高麗
芝を部分的に剥がし、高山植物用の土を入れていった。しかし、「植え場を作った」というだけの感じになり、なかなかお洒落にならない。石を嵌め込
んだりと 試行錯誤し、なんとか形にした。
ロックガーデンっぽくしつつ、植え場を拡充。暇な方は、この日の築山の姿と比
べてくれ たまへ。
届いた植物を植えてみたら、張り切って植え場を作り過ぎたことがあからさまとなった。すっかすかだ。こりゃ、追加注文して植え足さないと格好悪
い。
というわけで、実に久しぶりに、ブランメル生態のサッカーに行った。エコカップをやって、「やはり楽しいな」と感じ、これからはもう少し
は参加す
るかと思い直したのだ。泉サッカー場に着くと、ベガルタの控えチームがグルージャ盛岡と練習試合をしていた。私の心はいきなりそちらに奪われたけ
れど、
ぐっと自分を抑えた。ブランメル生態のメンバーは、懐かしい顔がいる一方、初対面の方も少なくなかった。無理もない。もう一年以上休んでいたか
ら。もは や、私が、このチームの創始者メンバーであることも、「ブランメ
ル生態」の 名付け親で あることも知る人は少ないに違いない。後者に関しては、「なるほど、疑問が 解けた」
と思われることであろう。久しぶりのサッカーを始めて五分ほど。ダッシュしたら、右足の太ももが「ぴしっ」と行った。「???」 。そして、痛く
てちゃん と走れなくなった。これが有名な肉離れというやつか。始めて経験した。とりあえず、交替して貰ってベガルタの練習試合を見学。結局こうなったが、意図したわけではない。太った選手がいるので朴か
と思った が、島川であった。デブが二人もいるのかよ。その後、ブランメル生態の方に戻るも、やはり足が痛い。復
活初回だし 無理をせ ずということで、途中で退散した。ベガルタの練習試合も終わっていたので。
4/3(金)
の進歩 自分がして欲しいと思うことを人にしてあげることについての考察
American Naturalist の最新号に、"The
Golden Rule of Reviewing"
という文が載っている。論文のレビューをいかに早く終えさせるか。この問題について論じたものだ。要は、「自分の論文を早くレビューして欲しいと
思うのな ら、他者の論文も早くレビューしてあげなさい」ということのようだ。こうして皆が助け合えばレビューが早く終わるようになる。それだけリジェクトも論文の出版も早くなる。でも、
私のよう に、投稿してほっとしたのだから当分返って来なくてよろしいと
思っている人は どうすべきか。やっぱ、のんびりとレビューするべきなのか?
ベガルタ仙台は明後日、東京ヴェルディ 1969 と敵地で対戦する(5 日 16
時試合開始)。三連敗など許されない。すかっと勝って、悪い流れを断ち切って欲しい。
庭のイワナシが咲いた。
いよいよ、本格的な春という感じである。浮かれて、またしても高山植物を注文してしまった。
論文の図がようやく完成した。パラメータの領域ごとに進化的安定解を調べないといけないので大変だった。レフリーが、「パラメータの値を
ちょっと 変えてみたら」と言ってきたら、一から作業をやり直さなくてはいけない。気 楽に言う なと怒りたくなる。
4/2(木)
の進歩 初日が頂点か
新年度を迎えた昨晩、良いことが三つもあった。
第一に、超吉報が来た。中身はまだ秘密。
第二に、「これからレポート・卒論を書く若者のために」の初の重版が決定した。初版を
一万部も
刷ったので、なかなか重版にならなかった。でもついに。「これレポ」は、講義の教科書にも採用されだしているそうである。お買い上げ下さった皆
様、誠にあ りがとうございます。
第三に、科学研究費が採択された。事務から、「採択結果が公表されました。採択された方には別途メールをお送りしました」というメールが来たと
きは、別
途メールが無かったので不採択かと思った。その後、「事務のサーバの不具合で別途メールが配信されていませんでした」というメールが来て、一挙に
盛り返し た。やがて、採択を告げる別途メールが来た。嬉しい。
こんなにも良いことが新年度の初日に起こるとは。これは確実に、これ以降
は落ちて いくのみなのであろう。
論文の図を描いている。超いらいらだ。論文の図で、こんなにも面倒くさいものを描くのは初めてである。
4/1(水)
の進歩 クラブ名の定着を思う
仙台市天文台は、「移動
天文車 ベガ号」という車を所有しているらしい。天体観測の出張サービスをしてくれるそうだ。それはともかく、「ルタ
号」は無 いのかと探し 回ってしまう。
と、書いて気づいたのであるが、私たちはもはや、「ベガ」が一つの独立した単語(省略形ではなく)に思えない。「ルタ」が続かないと落ち着かな
いのだ。
「ベガ」と「アルタイ」をくっつけて「ベガルタ」にしたのだから、「ベガ」が本家であることは確かだ。でもまあ、「ベガルタ」がそれほどに定着し
ていると いうことである。北海道でも、「地元民を指す言葉は「こんさど」
と「どさん こ」の どっちだっけ?」と混乱する人が増えたと聞くのか。こうしてクラブは、
人々の生活に根付いてい くのである。
論文の本文は目処がついた。図を仕上げようとしているのだけれど、これが想像以上に大変だ。進化的安定解がどうなっているのかを、パラ
メーター領
域の各部分においてきちっと調べないといけない。正確な図を描くためにはやらざるを得ないのだ。でも、細かい部分をきちっとさせても、議論にはほ
とんど関 係ない。だから虚し。
新年度になった。けっ。関係ないや。