「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム

日記へのリン クの仕方
200Y 年 M 月 D 日の日記へのリンクは、 http://hostgk3.biology.tohoku.ac.jp/sakai/ronbun/shinpo/Y-M.html#D でお願いします。
2008 年 3 月 15 日なら http://hostgk3.biology.tohoku.ac.jp/sakai/ronbun/shinpo/8-3.html#15
2008 年 11 月 2 日なら http://hostgk3.biology.tohoku.ac.jp/sakai/ronbun/shinpo/8-11.html#2

4/30(水) の進歩 なんとも科学的である
いささか唐突であるが、サッカーの試合における以下の状況を考えていただきたい。

両チームの選手が入場して整列した。まもなくキックオフである。そのとき、以下のどれかが起きた。
 ・選手 A が、お腹が急に痛くなって家に帰った。
 ・選手 A に花束を贈呈する人が、渡す振りをしてぼこっと殴り、救急車送りにした(昔、ちょっとした諍いがあったとか)。
 ・選手 A が、出るチームを間違えていることに気づき、慌てて他所のスタジアムへと向かった。

これらの状況の時、選手 A は試合に出場したと言えるか。否である。
 つまりは永井は、昨日の試合で整列した時点では「299 試合出場」であった(昨日の進歩参照)。キックオフした瞬間に「300 試合出場」となったのだ。だから整列時点で、「300 試合出場」の花束贈呈を行うことはありえない。なんと科学的で厳密なことか。永井への花束贈呈は、次のホーム戦で行われるそうだ。ちなみに林は、整列した 時点で「100 試合出場」、キックオフした瞬間に「101 匹ワンちゃん大行進」となった。ご教授ありがとう、たけし。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、「第三部;学会発表のプレゼン技術」を書いている。わかりやすい発表にするためには、盛り込む情報を絞る必要がある。情報が少ないほどその処理がしや すいのだから、それは当然のことだ。……… と、済ませていたのだけれど。実はこれには二つの意味があることに気づいた。一つは、ある一つの情報(一枚の図とか)を理解しやすくすることである。一枚 の図にたくさんの情報が盛り込まれていると理解が大変だ。もう一つは、聴衆の頭の体力・集中力を保つことである。情報が多いと、頭が疲れてきて聴く気力が なくなってくる。私はこれまで、前者のことばかり意識していた。なのに、「無駄な情報を聴かされるとイライラする」といったことを何度も書いていた。これ は、頭の体力・集中力の無駄な消耗を怒っているのであった。今さらながら腑に落ちた。
4/29(火) の進歩 今季最高の試合
ベガルタ仙台がサガン鳥栖に 3-0 と快勝した。今季最高の試合内容であった。
試合は午後二時から。午前中は庭仕事をして過ごした。香草の所にバラを植えるという一歩先を読めないことをしたために(4/26 の進歩参照)、香草を育てる場所を新たに作らなくてはいけない。思案の末に鉢で育てることとした。そこで、 「鉢に植わっているミツデカエデを地植え --> そこに植わっていたハウチワカエデを築山に移植 --> ミツデカエデが植わっていた鉢に香草の種子を蒔く」という配置転換をした。回りくどいことをやっているように見えるが、いろいろ事情があるのだ。
 庭は春いっぱいだ。20 日に蒔いた芝の種子も発芽した。ヒカゲツツジも満開になった(4/25 の進歩参照)。 浴室のすぐ隣に植わっているので、湯に浸かりながら満開の花を楽しむことが出来る。シロヤシオも開花した。ユキザサ・ナルコユリ・チゴユリ・ヤマユリな ど、いろいろな林床植物も姿を現している。ヒメサユリだけはちっとも出て来ない。「用土の選り好みが激しいので鉢植えにして」という園芸屋の言葉を無視し て地植えしたのが失敗か。
ウッドデッキに座って昼食を摂った後、ユアテックスタジアム仙台に向かった。
 FW 平瀬・DF 木谷・DF 岡山の三ベテランが揃って先発していた。平瀬は初先発、木谷と岡山は怪我からの復帰である。
 試合に先立ち花束贈呈が行われた。MF 永井は、J2 の試合に 今日で 300 試合出場である。J 通算(含む J1)ではなく J2 でだ。もう 10 年以上も J2 に出続けているのだから、なんかすごくないか。感嘆しつつ永井を見ると、ちょっと照れたような顔をしていた。「試合に先立ち、花束の贈呈を行います。林選手は、J リーグ 100 試合出場を達成しました」。……… ドラマとかでありがちな展開であった。永井への贈呈はなし。マスコミは、永井の 300 試合出場のことだけを報道し、林の 100 試合出場のことはまったく報道しなかったのに。可哀相だなあと心底思いました。
 試合開始。仙台は立ち上がりから、「前節の悔しい思いはもうイヤ」という気持ちのこもった闘いをしてくれた。攻守が連動して鳥栖を圧倒。仙台の良いとこ ろだけが目立った。センターバックに木谷・岡山が復帰したことが大きい。二人のおかげで、守備ラインが非常に安定した。FW 平瀬も、前線でよくためを作ってくれた。好機もたくさん作っているし、得点の香りがする。しかし、0-0 のまま前半が終了した。後半になると、仙台がますます圧倒するようになった。でも点が入らない。「香りはするのに、料理が見あたらない」みたいな?   それは杞憂であった。後半 12 分に、コーナーキックのこぼれ球を FW 平瀬が押し込んで仙台が先制した。得点後も集中を切らさず、鳥栖の攻撃を封じ込める。後半 28 分には、コーナーキックのボールを DF 岡山が頭で流し込んで 2-0 となった。これで試合は決まった。後半 39 分には、MF 関口がミドルシュートを決めて 3-0。二試合続けての 3 得点となった。
 素晴らしい試合内容だった。この闘いが出来るのなら、どんな相手も怖くない。ただし、好機でたくさん外したことも確かである。確実に決めていれば、流れ の中でもう 2-3 点は取れたはずだ。
 これで 6 試合負け無しだ。前節までは、「4 試合続けて追いつかれての引き分け」と暗い気持ちだったのに、コロッと気分が変わった。オセロみたいのものだと思っていただきたい。この勢いで、次の広島戦に勝利しよ う!
4/28(月) の進歩 明日は鳥栖戦
ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台にサガン鳥栖を迎え撃つ(14 時キックオフ)。鳥栖は現在、4 勝 3 分 1 敗の 3 位と好調である。かたや仙台は、4 戦連続で追いつかれての引き分けという状態である。26 日の水戸戦では(4/26 の進歩参照)、「追いつかれて引き分け」というパターンを打ち破るべく、先制されてみるという賭けに出た。でもやはり終わってみると、「追いつか れて引き分け」ていた。も〜〜〜偉い。明日こそすっきり勝って、この流れを断ち切ろうではないか。
千葉研究室にポスドクとしてやってきた細くんが、わざわざ挨拶に来てくれた。最近の生態学会は活きの良い若者が台頭して来ており、細くんもその一 人である。どうぞよろしく。東北大での活躍を期待している。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、「第三部;学会発表のプレゼン技術」を書き始めた。今日は、わかりやすい発表とはどういうものなのかを書いた。聴衆が情報整理をしやすいことも大切だ けれど、それだけではいけない。納得できることも大切なのだ。たとえば、

選手が牛タン定食を食べた回数と、その年の成績に相関はなかった
             ↓
ベガルタ仙台が強いのは、選手が牛タン定食を食べているから

と言われたら、「意味わかんなあ〜い」である。「意味わかんなあ〜い」って、けっこう本質を突いた言葉だなと思った。ちょっと話がずれた か。
4/27(日) の進歩 芝刈り二回
今の家と旧居の庭の芝刈りをした。どちらも、場所によって西洋芝の生育がずいぶんと違って、旺盛に伸びている所とまだまだの所がある。どうしてこういう違 いが出るのか前から疑問に思っている。
夕方は、町内会の会合に出た。火災警報機(*)の設置が六月から義務づけられるらしく、その説明があった。警報機の実物を取り出して説明したとこ ろまではよい。ところがなんと、「どなたか煙草をすって煙を吹きかけてみて下さい」などと言い出した。おい、この狭い部屋で煙草を吸わすなんて、いったい 何考えているのか。

*「火災警報機」と打とうとしたら「火星警報機」と出た。火星が近づ いたら鳴る。意味がわからない。
4/26(土) の進歩 四戦連続引き分け
ベガルタ仙台が水戸ホーリーホックと 3-3 で引き分けてしまった。これで四戦連続で引き分けだ。しかも全試合とも、追いつかれての引き分け。「勝ち点を 2 n 落とした」(n = 試合数)はどこまで続くのか。

試合は夕方から。午前中は庭仕事をして過ごした。まずは、ウッドデッキに木材保護用の塗料を塗る。ウッドデッキの劣化を防ぐために必要なのだ。十 年に一度塗ればよいと思っていたら、グリーンケア(ウッドデッキの施工業者)に「毎年塗って下さい」と言われてしまった。まずは、ブラシで水掃除をして表 面の汚れを落とした。そして、水が乾くまでのあいだ、「まる讃」に昼食を摂りに行きがてら、バラを買いに行くことにした。昨日ネットで、外壁につるバラを 蔓延させている写真を見て、またしても欲しくなったのだ。ウッドデッキの東隣に、香草の種子を蒔いた一角がある。そこにつるバラを植えて、外壁に這わせて やろう。昼食後、ザ・ガーデンでウ ルメールムンスターという品種を購入した。これで我が家のバラは 21 本となった。ウッドデッキの塗装をした後、バラの植え付けにかかった。香草の種子を蒔いてあるので、最小面積の土を掘り取り植え込んだ。香草(見た目も けっこうお洒落である)の中からバラがすっと伸びる。素敵な風景ではないか。暁子に電話してこのことを話したら、「バラには農薬を撒くので、香草を食べられなくなる」と言われた。ちっとも思い至 らなかった。
二時半頃、ユアテックスタジアム仙台へと出かけた。四時に試合開始。立ち上がりは、水戸が一方的に攻め込んできた。やがて仙台も盛り返すものの、 水戸ペースで試合は進んでいった。そして前半 23 分、仙台守備陣のミスからゴール前に持ち込まれ、あっさりと先制されてしまった。仙台は、ボールの取られ方が悪い。攻めの組み立てに入るところで取られる ことが多く、一挙にピンチとなる場面が目立った。一方の水戸は素晴らしいサッカーをしていた。パススピードも選手の動きも、仙台よりずっと速い。水戸ボー ルになったら、後方から選手が全速でスペースに入っていく。そしてそこに綺麗なパスが通る。敵ながら感心した。0-1 のまま前半終了。後半立ち上がりから、DF 渡辺に替えて DF 木谷が入った。DF 一柳の方がミスが目立っていたので、替えるなら一柳と思ったが。後半 13 分には、FW 中原に替えて FW 平瀬が入った。この交替は遅すぎたくらいだ。中原は、ちっとも役に立っていなかったから。二人の交替で仙台に落ち着きが出て、後半は互角の展開となった。 そして後半 24 分、梁が決めて 1-1。後半 34 分には、関口のクロスに平瀬が頭で合わせて逆転した。平瀬、移籍後初得点だ! これで勝ったと思ったら、選手もそう思ったのか隙が出て、ゴール前での寄せが甘くなってしまった。後半 35 分に早々に追いつかれて 2-2。しかし後半 40 分に、平瀬がまたも頭で決めて 3-2 となった。今日こそ勝利と思ったのもつかのま、ロスタイムに追いつかれて 3-3 の引き分けに終わった。
 仙台はこのところ、三試合連続で、一点のリードを追いつかれて引き分けていた。今日も、後半 34 分から二度もリードしたのに二度とも追いつかれてしまった。10 分ちょっとに短縮した総集編を見せてくれたのか。ようやくにして複数得点を取ったものの、決定機を外すことも多かった。たとえば FW 中島は、GK をもかわしたというのに、無人のゴールへのシュートをバーに当てて外した。芸としては面白い。かたや、MF 永井が、パスを出さずに自分でロングシュートを打つ場面もあった。なんてテンションの高いことをするのかと心配したら、後半 30 分に交替してしまった。
 収穫もあった。平瀬がようやく爆発してくれた。中原に替えて平瀬を先発で使うべし。関口も、左サイドで大活躍であった。次の鳥栖戦こそは、すっきりと 勝って喜びを分かち合おう!
4/25(金) の進歩 明日は水戸戦
ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台に水戸ホーリーホックを迎え撃つ。今季 8 試合で複数得点を一度も取っていない仙台。対する水戸は、今季 7 試合中 6 試合で 2 失点している。「0, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1」という得点の仙台と、「2, 2, 0, 2, 2, 2, 2」という失点の水戸の激突であり、意地のぶつかり合いに見えるではないか。意地を通すのはどちらか。キックオフは 16 時だ。
我が家の庭のヒカゲツツジが咲いた。清楚で綺麗だ。

玄関ホールから見たヒカゲツツジ。

このヒカゲツツジは、その名にちなんで日陰に植えている。去年の猛暑も無事に越した。去年の暮れ、ヒカゲツヅジをもう一本買った。そっちは日向ツツジにし てやった。南側の燦々と陽が当たるところで夏を越すのか。おら知らない。
昨日からずっと、下記のような表を作ろうと四苦八苦している。

わかりやすいプレゼンのために心がけること
1. 情報を絞る
2. 説明無しでわかるようにする
 ・必要な情報はすべて書いておく
3. 見やすくする
 ・大きな文字で
 ・大きな図で
 ・背景とのコントラストを明確に
4. 情報保持の負担を減らす
 ・言葉を覚えさせない
 ・同じ言葉を使い続ける
5. 情報を読み取りやすくする
 ・各情報のタイトルをつける
 ・その情報を元に言いたいことを明示する
 ・情報の論理構造を示す
 ・メリハリをつける
 ・情報を混ぜない
 ・文章は避ける
 ・単純な図表・模式図にする
6. 納得できるようにする
 ・論理のステップをはしょらない
 ・聴衆が欲しい情報を与える
 ・直感的説明を心がける

だいぶ形にはなってきたけれど、まだ完成とは言い難い。たとえば、「同じ説明を繰り返さない」を入れたいのだけれど、どこに入れたらいいのかとか。
 表さえ出来れば、本文(表の各項目の説明)を書くのは簡単だ。そうすれば、「第三部:学会発表のプレゼン技術」も一挙に進む。
4/24(木) の進歩 腕と羽根の相同関係について
衝撃的なことが判明した。皆さんはご存じであったろうか。ベガルタ仙台のマスコットであるベガッ太君。私は これまで、「ベガッ太君が一人でピッチを歩いている」「ベガッ太君が何人も現れたら面白いのに」といった表現をしてきた。ところがそれは間違っていた。ベガッ太君は、「羽(わ)」と数えるのだ。その証拠にこの文書をご覧あれ。

「ベガルタ仙台2008前期日程告知ポスター(B2)。昨年の後期日程告知ポスターに引き続き、実は今年もベガッ太君が数羽隠れています」
「昨年は7羽、今年は果たして何羽でしょうか?」

羽根も生えていないのに「羽」とは ………。なんか、カルチャーショックな一日であった。
 コンサドーレ札幌のドーレくん(シマフクロウ)・ジュビロ磐田のジュビロくん(サンコウチョウ)・横浜Fマリノスのマリノス君(カモメ)・アルビレック ス新潟のアルビくんとスワンちゃん(白鳥)など、鳥のマスコットは多い。この子たちをなんと数えるのか気になる。
数日前に、ウバユリの論文が Population Ecology から返ってきた。今日ようやく時間がとれたので、改訂に没頭した。しかし問題は英語だ。とりあえず、ニューデースクールに相談した。
4/23(水) の進歩 頑張れ田村
ベガルタ仙台 DF 田村が、無回転シュートの開発に取り組んでいるらしい(ス ポーツ報知より)。GK の頭を越えて飛んだボールが、急降下してゴールに入るというシュートだ。「国内での成功例はない」そうである。何 かの実験みたい。確かに田村は、一試合に一回、無回転シュートを試している。今のところ、GK の頭を越えて飛んだシュートが、そのままゴールも高く超えて行っている。これがいつの日か、きゅっと降下するようになるのだ。チームのために、スプーン曲げの超能力を身に付けようとしているみたいでもあるが、ともかく頑 張って欲しい。
生物学科三年生向けの講義をした。二種類の花パッチがある環境において、訪花昆虫がどのようにパッチ選択をするのが最適なのかという話をした。去 年の説明の仕方を改良したつもりであった。と、片岡さんが、「p(定数)は消えてしまうのですか?」と質問してくれた。講義終了後によくよく考えてみる と、かえって不正確な説明になっていたことがわかった。去年の説明の方が良かった。ここに、説明の訂正版を載せておく。

パッチ 1 での吸蜜時間を ∆R だけ増やすとする。
パッチ 1 で吸蜜する回数は np 回なので、一回あたりでの吸蜜時間の増加量 = ∆R/np となる。

このとき、投資に対する見返りは以下のようになる。
見返り=[n{pf(x + ∆R/np) + qg(y)} - n{pf(x) + qg(y)}]/∆R = np{f(x + ∆R/np) - f(x)}/∆R = {f(x + ∆R/np) - f(x)}/(∆R/np)

lim (∆R -> 0) とすると、
見返り =  f’(x) が得られる。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、「第三部;学会発表のプレゼン技術」で書くべきことを考えている。「わかりやすいプレゼンにするコツ」をまとめた表を作りたい。しかしコツが「読み取 りやすくする」では、そのままである。どうすれば良いのか悩み中だ。
4/22(火) の進歩 基礎ゼミ
昨日の夕方、全学一年生向けの講義「基礎ゼミ」に行ってきた。「大学で身に付けたい文章技術」というゼミをするのだ。20 人ほどの学生が集まってくれた。私としては、文章技術(これレポの第三部のような感じ)に徹した 中身にするつもりであった。ところが要望を聞いてみると、「レポートの書き方を知りたい」という学生が多かった。かたや、文章技術を身に付けたいという学 生もまた多かった。よって、これレポの内容を丸々全部やることにした。大変ではあるけれど、せっ かく参加して下さる学生のために頑張ろう。

付記;これ論これレポを両方とも購入 してくれていた学生がいた。感謝に堪えません。これからの学生生活できっと役に立つと思うので、頑張って読んでみて頂戴ね。

午前中は、明日の講義の準備をした。最適戦略の話をするのだ。去年の講義ではわかりにくい説明をしてしまった記憶がある。だから説明の改良を試み た。おかげで、すっきりした説明にすることが出来た。明日は頑張ろうっと。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、「第一部;学会発表の前に知っておきたいこと」「第二部;発表内容の練り方」がようやく出来上がった。何人かの方にさっそく原稿をお送りした。どうか よろしくお願いします。
4/21(月) の進歩 THE LAST PRINCESS
このところ、黒澤 明監督の作品を作り直すことが流行っているみたいだ。去年の暮れには、「椿 三十郎」の再映画化が公開された。今度は、「隠し砦の三悪人」の再映画化が公開されるらしい。「椿 三十郎」は、同じ脚本を使って忠実に再映画化したようだ。一方の「隠し砦の三悪人」は、設定を変えているらしい。ま、面白さが増せば良いのではあるが。 「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」という題名からして、「つまらなくしましたよ」と言っているように聞こえてしまう。"THE LAST PRINCESS" って。

今日は一日中、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、「第一部;学会発表の前に知っておきたいこと」「第二部;発表内容の練り方」を読み直した。けっこう大変だ。一日かけても終わらなかった。明日、講義 の準備を済ませてから、残りの部分を読み直すことにしよう。
今から、全学の一年生向けの講義「基礎ゼミ」に行ってくる。今日は、ゼミのやり方を決める。「大学で身に付けたい文章技術」という大それたゼミに してしまったので、どうしようかと焦っている。
4/20(日) の進歩 芝生の種子を蒔いた
今日は、芝生の種子を蒔く。剥げている部分を補修するためだ。芝刈りをした後、剥げた部分に種子を蒔いて砂をかけていった。ついでに、芝がちゃんと生えて いる部分にも砂をかけていく。目土入れという作業で、根を活性化させる効果があるのだ。庭の半分くらいを終えたところで、芝種子が足りなくなりそうだと気 づいた。結局今日は、庭の 2/3 くらいに種子を蒔いたところで終わった。残りは、追加注文した種子が届いてからだ。
 それにしてもぽかぽかと暖かい。ウッドデッキに座ってお昼を食べたら、暑いくらいであった。この調子でいくとまたも猛暑になるのかと、早くも心配してい る。
 午後から、泉ヶ岳に遊びに行った。あんを放つと、すさまじい勢いで走り回っている。我が家の庭で遊ぶことは禁止中(草花を囓ってしまうから)なので、欲 求不満であったのか。50 m くらいダッシュして、またダッシュで戻ってくるということを繰り返していた。
 帰宅後、バラに殺虫・殺菌剤をかけた。去年は黒星病が酷かったので、今年は真面目に対策することにしたのだ。20 本のバラに市販の殺虫・殺菌剤をかけると、2/5 くらいなくなってしまう。これを週一でやったら相当な消費量だな。ちょっと憂鬱だ。
ベガルタ仙台は現在、8 試合で 3 勝 3 分 2 敗の得点 7 失点 6 の 4 位である。惜しい。あとちょっとで惑星直列であった(*)。

* 3 が一つ 5 に入れ替わると、2 から 8 までの数字が重複無く並ぶ。惑星直列に見えないか。
4/19(土) の進歩 同じことの繰り返し
ベガルタ仙台が愛媛 FC と 1-1 で引き分けた。三試合連続で、「2 点目が取れずに、追いつかれて引き分け」となった。チームは、何も進歩していない。

午前中は、あんの、狂犬病の予防注射に行った。雨で庭仕事も出来ないので、今日の内に注射をしてしまいたい。しかし今日は、集団予防注射が近所で 開催されていない。鈎取の旧居の近くでは開催されていたので、旧居の様子を見がてら足を伸ばすことにした。雨の中、右手で傘をさし、左手であんを抱え獣医 の元に立つ。そのままの姿勢で後ろからぶすっと注射されたけれど、あんはちっとも気づかなかったようだ。旧居では、西洋芝が部分的に伸び放題になってい た。近々、芝刈りに来ないといけない。昼食には、「わび助」で天ざるを頂いた。ここの天ざるは、ほんに安くて美味しい。女将さんが車内のあんを見て、 「大人しいですね」と勘違いしていた。
帰宅後、CS で応援した。前半はおおむね仙台が試合を支配した。しかし、決定機を作ることがなかなか出来ない。それでも前半 25 分、セットプレーのボールを中原が落とし、梁が蹴り込んで仙台が先制した。そのまま前半終了。結果として、「前半に追加点を奪えなかったことが痛かった」 という例の感想になる。後半になると一転して愛媛が攻勢となった。両サイドをえぐってきて、仙台守備陣はラインを上げることが出来なくなった。なんとか凌 ぐも、後半 40 分に痛恨の PK を献上した。しかしこれを GK 林が止めた!  これで勢いに乗ったと思いきや、「あれでスキが出たのか」(DF 渡辺談;ス ポーツ報知より)で、選手ごころはフクザツである。その直後、FW 平瀬が抜け出して GK と一対一になった。「決めろ」と思った瞬間に平瀬はなんと、横にいた飛弾にパスしてしまった。飛弾も GK と一対一となったのだけれど、塾の先生(*)がああなのだから生徒だってそうだ。ボールを平瀬に戻してしまい、結局平瀬が外してしまった。要するに、GK と二対一になった二人が、パスをしあってシュートを外したのだ。こんな選手いらない。結局、後半のロスタイムに追いつかれてまたしても引き分けとなった。 平瀬と飛弾は林に謝れ。お前らが追加点を取っていたら林はヒーローだったのに。月間 MVP になって、副賞を貰えたかもしれない。
 それにしても、同じことの繰り返しだ。何も進歩していない。やはり、外国人選手を採るべきではないか。今の攻撃陣では、一試合一点が限度に思える。入る 気のしないシュートを打ち、「シュート数日本一の町 仙台」という町おこしに勤しんでいる。この町おこしの意義は何であるのか?  百万都市仙台となるために、近隣の市町村を無理矢理に合併したことに通じるものは感じるが。

*平瀬は、若手にシュート術を伝授する「平瀬塾」を開講している。
試合終了後、雨の中を黙々と、芝生の根切りと穴開けをした。どちらも、芝生の活性化のために必要な作業である。専用の道具を芝生に射し込むと、根 切り・穴開けが同時に出来るのだ。
 作業を終えて入浴しビールを飲んだ。横浜 F マリノス対清水エスパルスの試合をテレビ観戦。J1 はレベルが高い。我がクラブの試合と全然違うと感心した。
4/18(金) の進歩 明日は愛媛戦
ベガルタ仙台は明日、敵地で愛媛 FC と闘う。現在 13 位に沈む愛媛をきっちり叩いて、連勝街道のきっかけとしよう。とはいっても、昨年のアウェー戦では 0-3 で負けちゃったりしている相手である。この試合では、MF ファビーニョがスパイクを履こうとしたら、中にムカデが入っていたそうだ(ベガルタモバイルより)。アウェーの洗礼という か、愛媛のスタジアムは侮れない。監督は、「今回はムカデが出ないことを願っている」らしい。

N さんのブログを発見!  あんまり早く、新しい本を書きますと宣伝してはいけなかったらしい。N さんの 3/12 の慎重な記述をその日のう ちに打ち砕き(3/12 の進歩参照)、翌日に嘆いておられた。すいません。 でも多分、半分は書いたと思います。

これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、「講演要旨の書き方」を書いた。「どうしてやるのか」を書く理由もばっちり説明した。これで、第 2 部「発表内容の練り方」もいちおう完成である。もう一度読み返して、何人かにお送りすることにしよう。
4/17(木) の進歩 これからバラを育てる人々のために
我が家にはバラが 20 本ある。いつの間にか結構な数になった。バラは育て方が難しいので、本を買って勉強している。しかし困ったことにわかりにくい。どうわかりにくいのかの説 明はしないが、ともかくわかりにくい。昨日も、意味することの読解に 20 分くらい苦しんだ。わかりにくいのも致し方ないことではある。こうした本の著者は、わかりやすい文章を書く訓練を受けているわけではないだろうからだ。バ ラの専門家というだけの理由で本を書いているのだろう。もしも私が、バラ育ての専門家をブレーンにつけて本を書けば、ずっとわかりやすいものに出来るとい う自信はある。でも、「これからバラを育てる人々のために」という本を書きたいと 言ったら、共立出版は吃驚するだろうな。

生物学科三年生向けの実習をした。カタクリとアオキの野外調査をしたのだ。雨を心配したけれど天気はもった。みんな、元気に熱心に取り組んでくれ ていた。指示が不徹底で、「非開花個体は、葉をサンプルしたものだけ測定すればよい」と思っていた人が多かった。すまない。高さ 30 cm 以上のものは(非開花を含め)全個体を測定するのだ。重複して測定しないようにと、測定した個体にはビニール紐を巻き付けるようにと指示をしておいた。全 個体の測定を終えたら、巻き付けたビニール紐は回収する。測定終了後、「では、ビニール紐を回収して」と言ったら、「えーっ」というこの日一番のブーイン グであった。何の因果か、固く結びつけていた人が多かった。後で回収するって言わなかったっけ?言わなかったか。

これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、「研究結果の説明」の章をほぼ書き終えた。明日は、「講演要旨の書き方」を書く。論文の要旨と違って、「どうしてやるのか」も書こうというのが主な点 だ(2005.1.14 の進歩参照)。
 「講演要旨の書き方」を終えたら、第 2 部「発表内容の練り方」も完成である。すでに完成済みの第 1 部「学会発表の前に知っておきたいこと」と合わせて何人かにお送りし、コメントを貰うことにしよう。
4/16(水) の進歩 講義始まる
生物学科三年生向けの講義が始まった。出席者は 36 人。一こま目の割には多くの学生が参加してくれた。講義中、板書した自分の字の下手さに嫌気がさし、板書の量をついつい減らしたのであっ た。学生は、この心の葛藤を知らず、つぶらな瞳でノートを取ってくれていた。おかげで、40 分も早く終わった。ま、今日はイントロなのでよいか。
 というわけで、来週から本格的な講義が始まります。みなさん、どうぞ積極的に質問して下さい。質問は、講義が終わってからよりも、講義中にしてくれるこ とを歓迎します。そうすれば、その場で疑問を解決できて、その後の理解が進みます。質問を全員で共有できるので、他の人にもきっと役立つでしょう。質問し て、講義を盛り上げて下さい!
 講義の予定を立てていて気づいたことがある。今年の前半の講義期間は、4/10(木)から7/22(火)までになっているのだ。木曜日に始まり火曜日に 終わる。だから水曜日だけ一回少ない。全ての曜日が同じ回数(15回)になるように設定されていると思い込んでいたが違ったのか?  少なくともこれまでは、水曜日の講義だけ一回少ない年はなかった。

これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、結論の示し方を書いている。悪い例として前から気になっていたのが、結論の羅列だ。たとえば、

結論
・選手が牛タン定食をたくさん食べた年ほどチームの成績がよい。
・ベガルタ仙台の選手が牛タン定食を絶つとチームは弱くなる。
・他チームの選手が牛タンを食べると、そのチームは強くなる。

なんでこんな「結論」で済ますのか?  その原因は、イントロダクションにあると気づいた。そもそも、イントロで問題提起できていないのだ。自分自身で、取り組んだ問題が何なのかわかっていな い。だから、結論(問題に対する答え)も書けない。そして、やったことの羅列で終わってしまう。結論が不明確ならイントロを再検討せよということである。

講義をするとぐったり疲れる。早く帰ってビールをくかっと飲もう。
4/15(火) の進歩 月初め談話会
中旬になってしまったが、四月の談話会があった。久しぶりに、ひじりとこじを同時に見た。こじは、遅くとも今月中には就職活動が終わるらしい。ひじりは、 「職探しも一段落したので、今週から徐々に(研究を)始めていきます」と書いていた。二つの点があいまいだ。「職探しも終わったので、今週からびしばしと (研究を)始めていきます」であるべきではないのか?  マツハシは初参加であった。神戸大で卒研でやったミチタネツケバナの研究を丁寧に紹介してくれた。こちらでも、この研究を継続することになりそうだ。談話 会の間、普段に比べおとなしかったので問い糾すと、「わたし、控えめ系ですよ」と嘘こいていた。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、「研究結果の説明」の章を書いている(昨日までは、「明らかにしたことの説明」と呼んでいた)。今日は筆が進んだ。自分の中での引っかかりが消えたの だ。昨日までは、結論の書き方に引っかかっていた。たとえば、ベガルタ仙台が強い要因を調べ、「ベガルタ仙台が強いのは、選手が牛タン定食を食べているた めである」と結論したとする。そしてこれを結論のスライドで示す。

  ベガルタ仙台が強い要因
 牛タン定食を食べているため

でも、これが締めのスライドでは何か足りない気がしていた。ようやっと気づいた。

取り組んだ問題:ベガルタ仙台が強い要因
どうして取り組むのか:それがわかれば、継続的強化に役立てることができる

という問題提起をしてこの研究をしたのだ。しかし上記の結論は、「取り組んだ問題」にしか答えていない。「どうして取り組むのか」にも答える必要がある のだ。

     ベガルタ仙台 が強い要因
    牛タン定食を食べているため
          ↓
 牛タン定食を計画的に食べるようにすべし

これが締めのスライドならすっきりする。これからレポート・卒論を書く若者のためにをよく読む と、自分でちゃんとこのことを書いてあった (130-131ページ)。すっかり忘れていた。

4/14(月) の進歩 平瀬がいる
決定力不足に悩むベガルタ仙台。「外国人選手が必要だ」などと弱気になってしまう私であるが ………。そうだ、股関節痛で出遅れていたあの選手が帰ってくるのだ。サンスポに 頼もしい文字が躍った!

決定力不足は俺に任せろ!ベガルタ・平瀬、闘志に点火

モンテディオ山形とのサテライト戦にフル出場し、強烈にアピールしたようだ。「代表経験のあるベテランFWが、決定力不足にあえぐチームを救う」と頼もし い。「なお試合は0−0で引き分けた」そうである(太字は私)。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、「明らかにしたこと」の説明を書いている。結果・考察・結論の書き方をまとめて説明してしまおうという野望に満ちた章だ。しかし遅々として進まない。 書きたいことはわかっているつもりなのに、それを文章に出来ないというか。ちょっと書いては消し、ちょっと書いては消しを繰り返している。
4/13(日) の進歩 寒い
泉ヶ岳に行ったり庭仕事をしたりして楽しもうと思っていた。しかし、日差しがなく寒い。泉ヶ岳に行ったけれど早々に退散、あんが林道にうんちをしただけであった。でもそのおかげで、11 時くらいには例の蕎麦屋(4/6 の進歩参照)に行くことが出来た。早い時間であったので待ち時間なし。三回目にして ようやく店に入った。味はどうだったかというと、普通であった。30 分待って食べるほどのことあるかねえ。
 帰宅後、庭仕事を少々した。その後は DVD を見て過ごした。「合衆国崩壊」という作品を見ていたら、話の途中でいきなり終わりになった。1 巻と 2 巻があって、1 巻だけ借りてきたらしい。失敗。
4/12(土) の進歩 外国人選手が必要だ
ベガルタ仙台が徳島ヴォルティスと 1-1 で引き分けた。攻めながらも点を取れず、やがて失点してしまうといういつものパターンであった。

試合は午後から。午前中は、部屋の掃除をしたり、祝勝会の献立を考えて買い物に行ったり、スギナをやっつけたりして過ごした。ほんのちょっとのつ もりが、スギナ抜きに一時間半だ。スギナを見ると殺意を覚える。
 ユアテックスタジアム仙台で暁子と待ち合わせ、試合開始を待った。えらく寒そうな格好をしている。
 試合開始。立ち上がりこそ徳島に攻め込まれたものの、やがて仙台が試合を支配するようになった。しかし、攻めはするもののゴールが遠い。なかなか決定機 を作ることが出来ないし、シュートまで持ち込んでも決定力がない。ときには、決定機を作るのを諦め、KY シュート(*)を打っちゃったりする。そのおかげで、得点数は下から二番目というのに、シュート数はリーグでダントツの一位である。「シュート数日本一の 町 仙台」と、町おこしをする気であるのか?  結局、ほとんど一方的に攻めながらも、前半を無得点で終えた。後半も似たような展開が続く中、ようやく仙台が先制した。「自分では絶対にシュートを打たな い、テンションの低さ」が売り物の永井が、絶妙にテンションの低いパスを関口に送った。これまで KY シュートばかりであった関口だけれど、私はこの日初めて関口に、「打て」と叫んだ。そしたら見事にゴール。だから、私が打てと言ったときに打てば点を取れ るのだ。他の時には打たないように。後半の半ば、仙台を不運が襲う。守備の要である岡山が負傷したのだ。無理してプレーを続けたけれど、仙台守備陣は調子 が狂ってしまっていた。後半 30 分に失点。その直後に岡山は交替した。岡山をすぐに替えていれば失点しなかったかもしれない。スタッフの判断ミスだ。その後は徳島の猛攻に耐えるという形 になり、何とか 1-1 で試合を終えた。またしても、追加点を奪えなかったために勝ち点 2 を失った試合となった。
 7 試合で 6 得点、複数得点の試合は未だにない。得点力不足は深刻である。やはり、外国人選手が必要と思う。点を取るためには個の力「も」必要だ。外国人補強のための 予算は確保してあると聞く。手を打つなら早いほうが良いのではないか。

*KY シュート;「打っても入らないから打たないで」という空気を読まずに放たれるシュート。見ていて、すごくがっかりする。話がそれるが、KY の最たるものは、『白雪姫』に出てくる魔法の鏡である。「この世で一番美しいのは誰?」と王妃様に聞かれて「白雪姫です」と答えるのだから、空気が読めな いことはなはだしい。

4/11(金) の進歩 明日は徳島戦
ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台に徳島ヴォルティスを迎え撃つ(13:30 試合開始)。これまでの 6 試合で 5 点しかとっていない仙台である。それで 3 勝 1 分 2 敗の 4 位なのだからすごい。何がすごいのかというと、「6, 5, 3, 1, 2, 4」と、1 から 6 までの数字が重複無く並んでいることの方にむ しろ私は惹かれた。シュート練習もみっちりしたらしいので、明日はたくさん点を取ってすかっと勝って欲しい。
 木谷は明日は欠場するらしい。スクープ映像(4/9 の進歩参照)に慌てたのか、同じ 4/9 に全治二週間と発表されたのだ。木 谷の替わりに渡辺が出る。きっと、無失点に抑えてくれるであろう。

これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の筆が止まった。全体の構成をどうするべきか悩んでしまったのだ。結局、目次をこんな風に変え た。「第 1 部 学会発表の前に知っておきたいこと」「第 2 部 発表内容の練り方」「第 3 部 学会発表のプレゼン技術」という三部立てにする。これまでは、「ポスター発表のプレゼン技術」「口頭発表のプレゼン技術」を独立の「部」としていた。 これらを、第 3 部の中にまとめてしまうことにした。

とある道具を探して、マツハシと一緒に実験室に入ろうとした。ところが鍵が閉まっていた。鍵のありかに取りに行ったら、「どうして知ってるんです か?」と言われた。おい。
4/10(木) の進歩 学生実習
今日は、生物学科三年生の学生実習の日だ。野外に行ってカタクリの調査をする。天気予報を見ると、NHK では、「夕方から降り出します。でも、その前に霧雨もあるかもよ」と言っている。「ウォッチン!みやぎ」では、午後から本格的に降り出すようなことを言っ ている。天気がもつことを祈って家を出たら、すでに霧雨になっていた。雨の中で野外作業をやらすのは面白いよろしくないと、半ばあきらめつつ研究室に来 た。午後になるとけっこう降ってきたこともあり、結局今日は予定変更することにした。野外作業は、来週のアオキの実習のときに一緒にやることにしよう。今 日は、カタクリとアオキの実習の説明をまとめてやってしまう。
 早めに実習室に行くと、三年生はすでにかなり集まっていた。黒板に、「野外作業は延期しま」と書きつつ、「日本語って語尾で決まるんだよな」と余計なこ とが浮かび、「せん」と書いたらウケるだろうかという思いが湧いた。でも、心の葛藤の説明無しに「野外作業は延期しません」と書いても、そのま までしかない。などと判断して「す」と書き、平常心を装った。三年生は、この文に隠された思いを知りはすまい。
 最適種子サイズと進化的に安定な性比を計算させつつ、顔写真と座席表を手に室内を巡回。皆の名前を覚えることに務めた。
 というわけで、三年生のみなさん、どうぞよろしく。講義・実習では、どしどし質問して下さい。その方が盛り上がって楽しいでしょ。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の、研究方法の説明の仕方を書き終えた。しかし先が長い。目次を見ながら、まだこんなにあるのかと呆然としている。それに、書き進めるほどに書くべきこと が見つかる。まるで、論文を書くために文献読みをしている時のようだ。文献を読むほどに、読むべき文献が新たに見つかる。文献が増えるばかりで前に進んで いる気がしない。そうは言っても、文献読みはいつのまにか終わるものではある。本の執筆も、いつかは終わるはずだが。
 「これ論」を書いたときはどうだったっけと、昔の日記(2001 年の 11, 12 月)をめくってみる。この日記の毎日のタイトル「○/△(曜日)の進歩 □□□□」の「進歩」とは、元々は、「『これ論』を何行書いたのか」という意味で あったのだ。たとえば、「11/12 の進歩 0 行」という感じで、その日の執筆状況を現していた。2001 年 11 月の日記を読み返してみると、一日に数行しか進んでいない。こんな調子でよく完成したな。
4/8(火) の進歩 車の中にスギ花粉が舞う
花粉症が酷い。薬を飲んでいるけれど、全然効果が無い気がする。天気が良かったせいか、先週末はとくに酷かった。
 今日は、出がけに雨が降っていた。だから大丈夫だと思った。ところが、車に乗ってしばらくしたら、症状が現れてしまった。こんな雨の中で花粉が飛んで来 るはずもないのに。これはひょっとして、車内に花粉が蔓延しているのか?  思い起こすと、先週末も、外にいる時よりも車内にいる時の方が酷かったような気もする。スギ花粉が舞う車なんて、ちっともロマンチックじゃない。
土 松が路線転換したらしい。「研究のアイディアとかはあまり日記に書かない方がよいよとアドバイスをいただいたので」「努めて実の ないことを書いていきたい」とのことである。良いこと書いてくれるね。私の日記につ いても、「そういうわけだったのか」と思ってくれる人ができるかも。
 もっとも、どういう研究に興味があるのかという話は面白かったし、書いても問題ないと思うが。

みっちーが、Plant Ecology から返ってきている論文の改訂の相談に来た。すべてを投げ打って改訂に没頭し、一刻も早く返送するようにね。
 ちなみに、瓶を推挙したのはみっちーらしい(昨日の進歩参照)。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」の、「第二部 わ かりやすい発表をしよう」を書いている。わかりやすい発表をするために心がけることの解説だ。良いプレゼンのためには、正しい心がけを持つことが非常に大 切と思う。これがだめだと、プレゼン技術はちっとも身に付かないのではないか。
4/7(月) の進歩 やはり
新年度から私の研究室の M1 になったのだけれど、神戸で調査中のマツハシ(四月から呼び捨て)。研究室の学生部屋の空き机の上に、こんな瓶が置かれていた。

なんで瓶に?  ふつう、紙に書かないか?

やはり、こういう人であったか。ヒラガ以来の逸材かも。

四年生になった高柳さんと大谷さんが部屋に訪ねてきた。「これ論」を買いに来てくれたのだ。良い心がけじゃ。「どうもありがとう」と、本を二冊取 り出した。そうしたら、「二人で一冊下さい」であった。これは初めて のパターンだ。本を割り勘で買うのか。
 他の方も、私のところまでどうぞ。定価 2730 円が、著者割りで 2200 円になるよ。

これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」の、「第一部 学 会発表の前に知っておきたいこと」を書き終えた。

第1章 学会に行く目的
第2章 学会発表とは何か
第3章 聴衆としての心がまえ
第4章 学会が終わった後にすべきこと

という中身である。学会デビューのための心の準備を解説している。

4/6(日) の進歩 勝てた試合
ベガルタ仙台が横浜 FC と 1-1 で引き分けた。勝てた試合なのに。

試合は午後から。午前中は泉ヶ岳に出かけた。キクザキイチゲがもう開花していた。あんを放すと、狂ったように走り回っていた。
 今日こそ、近所に新しく出来た蕎麦屋で昼食を摂ろうと思った(3/30 の進歩参照)。萬乃助という店だ。しかし今日も 30 分待ちであった。なんでこんなに人気があるのか?  ずっとこの調子では、「近所の、気軽に食べにいける店」にならない。今日も断念して、まる賛で「海老天生醤油うどん冷や特盛り」を頂いた。いつもこれを頂 くので、「いつものですか?」で済む品である。と、どなたかが全く同じ品を注文している声が聞こえた。はて?
 昼食後、陸女寿司に教わった野草屋に行き、オオミネコザクラ・ユキワリコザクラを購入、築山の高山植物帯の充実に励んだ。
帰宅後、CS で応援した。
 横浜 FC には中田 洋介がいた。昨季まで仙台でプレーしていた選手だ。ポジションは右サイドバック。豊富な運動量と果敢な攻め上がりが武器であった。敵にすると怖くない男である。今日も何度が右サイドを突破して来たけれど、セン タリングがどこに飛ぶのかわからないので、安心して見ていられるのだ。
 開始早々の前半 2 分にいきなり試合が動いた。横浜のペナルティエリアの外で、縦に入ったボールを永井が落とし、それを梁が冷静に決めて仙台が先制した。永井にボールが入っ たときに私は「打て」と思った。しかし永井は、「自分では絶対にシュートを打たない、テンションの低さ」が特徴である。今日は、永井の遠慮魂が功を奏し た。 その後も快調に攻め続ける仙台。横浜の時間帯もあったけれど、守備陣が落ち着いて対応していた。そのまま前半終了。結果として、前半に追加点を奪えなかっ たことが響いた。後半になって、仙台にアクシデントが起きた。センターバックの木谷が負傷退場してしまったのだ。この日は、もう一人のレギュラーセンター バック岡山も体調不良で欠場している。これで、センターバックが二枚とも替わることになった。ボランチ千葉がセンターバックに下がり、中盤がダイヤモンド 型になった。要である千葉が中盤から抜けたことも痛かった。気持ちが守りに入ってしまった仙台は、横浜に押し込まれるようになる。そして 29 分、フリーキックからエリゼウに頭で流し込まれてしまった。負傷退場まで、セットプレーの時には木谷がエリゼウをマークしていた。負傷退場が無ければ防げ た失点だったと思う。この失点で仙台も目を覚まし、再び猛攻が始まった。しかしゴールが遠い。関口の KY シュートには困ったものだ。関口は、「打っても入らないから打たないで」という空気が読めていない。試合後の記者会見で手倉森監督は、「追加点が取れなかった最大の理由は何でしょう」という質問に、「シュートが枠に行かなかったことですね」 と答えたそうだ。千葉のシュートと梁のシュートは、枠に当たって弾き返されてしまった。「枠に当たった」が「枠に行った」に含まれるのかどうかは置いておくとして、決 定力も無ければ運も無かった。そのまま、1-1 で試合終了となった。
 6 試合で 5 点しか取れていない。6 試合消化したチームの中では、ザスパ草津(4 得点)に次ぐ低さである。複数得点の試合も未だなしだ。決定力をどうにかしないといけない。一方、新戦力の西山は良かった。思い切りの良いドリブル突破と シュートで盛り上げていた。前節に登場した飛弾ともども、これからが楽しみな選手である。
4/5(土) の進歩 「これ論」一冊プレゼント
久しぶりに、鈎取の旧居(これ論邸)に行った。雑草がどうなっているのかと思ったのだ。せっかくだから、これ論邸の近くにある「わび助」で天ざるを食べた よう。あんをこれ論邸で遊ばせよう。これ論邸に着いてみると、雑草は思ったほどでもなかった。そのかわり、コスモスとフジバカマの枯死体がすごいことに なっていた。草が枯れたというより、低木が枯れたみたいである。枯れ枝が花壇から溢れ出て芝生を被っていた。枯死体を掘り取り、車の後部座席に詰め込む と、満杯になってハッチバックのドアが閉まらなくなった。作業の間中、あんを庭で遊ばせた。新居ではこの頃、あんは庭遊び禁止中である。せっかく生えて来 た草花をぼっこぼこ囓るので、庭に放つわけにいかないのだ。あんは、久しぶりのこれ論邸を思い出しのか、うんち二回という大興奮であった。
 それにしても、これ論邸がいまだ売れない。困った。これ論邸をお買い上げの方に 「これ論」を一冊進呈するので、この機会をどうぞお見逃し無く!

西公園で、恒例の植木市が始まった。さっそく出かけ、クロユリやオダマキを買った。クロユリは築山に植えた。暁子に黙って、築山の一角を高山植 物帯にしてやることにした。
風が強くて嫌になるけれど、天気はぽかぽかの春だ。木の芽も動き出した。築山の梅も満開になった。向かいの公園に、子どもが遊ぶ姿も戻ってきた。「うちのお爺ちゃん、血管が切れて死んだんだよ」と、元気に話す声が聞こえてく る。そして、奴も戻ってきた。スギナだ。先週くらいに初出現した。今日、庭を調査したところ、あちこちに姿を見せていた。また今年もこいつとの闘いが始ま るのか。「二年で消える」という竹中さんの言葉を励みに、スギナ撲滅に励むことにしよう。
4/4(金) の進歩 プレゼンは気遣い
森林総合研究所の大西さんが、哺乳類学会の自由集会でお話しなさった「良いポスター悪いポスター」のファイルを送って下さった。どうもありがとうございま す。

・「目的」と「背景」を分ける。
・大切な情報(目的・背景・結論など)は上の方に書く。

などなど、私の考えと一致して意を強くした。
 がんちゃんも、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」に書いて 欲しいことを送ってくれた。プレゼンの才能ってあるのかという疑問に答えるのは難しい。一つ言えるのは、「気遣いの 心」を持てるかどうかが大切だということだ。結局のところ、「プレゼントとは気遣い」だと思うのだ。この頃では、気遣いのできない人を見ると(道の真ん中 から右折しようとして、後ろの車の通行をふさいでいる運転手とか)、「こいつはプレゼンも下手だ」と怒っている。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」 の執筆に勤しんでいる。「第 2 部第 4 章 研究方法の説明の仕方」の執筆を中断し、「第 1 部 学会発表の前に知っておきたいこと」に取り組むことにした。やはり、先頭から順番に書く方がやりやすい気がしてきたのだ。けっこう筆が進み、「第 1 部第 2 章 学会発表とは何か」まで終えた。
ベガルタ仙台は明後日(6 日)、敵地で横浜 FC と対戦する。我がクラブは、「“関門”J1降格組と初対決 仙台、横浜FC叩きは万全」(サンスポよ り)と勇み立っている。そうだ、降格組の大先輩として、昨日今日に降格した相手に負 けるわけにはいかない。叩きのめして、本当の降格とはどういうものか教えてやろう(意味がわからん)
4/3(木) の進歩 平瀬塾開講
ベガルタ仙台のベテラン FW 平瀬が、シュート術を若手に伝授する「平瀬塾」を開いたらしい(ス ポーツ報知より)。「前節・草津戦で、FW中原貴之(23)が今季初得点。中原が平瀬に居残り指導を受けていた“効果”が出たと選手たちは感じ た」ためらしい。前向きで素晴らしい。この試合で平瀬が PK を外したことを 書かない姿勢が。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」の、演題の付け方 の解説を書き終えた。ついで、研究方法の説明の仕方の執筆に取り組んだ。そのとたん、えらく疲れを感じた。早くも逃避か?  さっさと帰って、バラに殺虫剤を撒きたい。
 演題の付け方の解説では、実例をどうするか悩んだ。悪い例として紹介したら恨まれそうだ。でも、悪い例も欲しい。そこではたと閃いた。良い例として紹介 したものを、わざと改悪して見せるのはどうか。そうすれば恨まれることもないし(多分)、良い例との違いも明確になるであろう。あったま良い!

4/2(水) の進歩 イントロが先頭
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」の構成をちょっと変えるこ とにした。これまでは、第 2 部「発表内容の練り方」の説明を、「演題」「イントロ」「方法」「結果」「結論」の順に行おうと思っていた。この順番を変え、イントロの書き方の説明を先 頭に持ってくることにした。説得力のあるイントロを書くことが、研究の骨子を作ることにつながるからだ。イントロが決まれば演題も自ずと決まる。だからイ ントロが先頭だ。
 イントロ・タイトルの説明では、架空の研究と実際の研究の例を紹介するつもりである。どういう例がわかりやすいのか、色々な人に意見を聞きまくってい る。おかげで随分と参考になった。どうもありがとう。
謎の情報が入った。ベガルタ仙台 MF 梁のブログによると、「洋介が (3/30-31 に仙台に)来てました!何やらタイヤ交換をしに来たらしい」だと。「洋介」とは、昨季までベガルタ仙台に所属していて、今季から横浜 FC に移った中田洋介のことである。つまり横浜から、タイヤ交換をしに仙台にやっ て来たらしい。シーズンが始まって忙しいっていうのに、律儀にタイヤ交換(冬タイヤ --> 夏タイヤ)しに来るとは。しかも仙台に。おまけに、三月末という、仙台での交換適時 期にである。横浜ならもっと早くても、というより、横浜で冬タイヤ必要なのか?  奇しくも、ベガルタ仙台と横浜 FC は次節に対戦する。その偵察に来たのなら、もっと上手い言い訳があるものだと思う。

昼過ぎから延々と、「テス、テス。ただ今、緊急放送設備のテスト中です」という放送が続けている。うるさくて頭がおかしくなりそうだ。どうにかし てくれ。
4/1(火) の進歩 演題で書くべきこと
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」の、演題の付け方 の章を書いている。私のお勧めは、「取り組んだ問題」と「着眼点」を演題に入れることである(「これ論」 「これレポ」を参照のこと)。生態学会のプログラムに並んだ演題をざあーっと見ていくと、引っか かる演題が正直なところ多かった。何かおかしい気がする。そして気づいた。そうした演題では、「取り組んだ問題」ではなく「何をやったのか」を書いている のだ。たとえばこんな感じ。

牛タン定食がベガルタ仙台の成績に及ぼす影響

「ベガルタ仙台の強さの秘密」(取り組んだ問題)を探るために、「牛タン定食がベガルタ仙台の成績に及ぼす影響」(何をやったのか)を調べたはずである。 「取り組んだ問題」があってこその「何をやったのか」だ。問題を書かずにやったことを書くのでは本末転倒と思う。この研究の演題は下記のようにして欲し い。

なぜ、ベガルタ仙台は強いのか:勝利を呼ぶ牛タン定食仮説の検証

これなら、「取り組んだ問題」と「着眼点」がよくわかるであろう。

昨夜、学生を連れて鰻重を食べに行った。食べ歩きの話題になり、私がこれまで食べた中で値段的に最も豪華だった物は何かと聞かれた。それは、下関 で食べた、天然トラフグのフルコースだ。暁子と二人で五万円もした。牛丼に換算すると百杯分である。「天然トラフグのフルコースと牛丼百杯のどちらが良い か」とリサ子に聞いたら、「牛丼百杯」であった。

昨日は、町内会の会合があった。安全委員というものにさせられてしまったのだ。ぼけ爺ばかりで疲れた。「町内のパトロールをします。時間は夜の九 時半から。町内会から分担で人が出るので、安全委員からは毎回一人出ればよいです」という説明があったとする。すると数十秒後に、「時間は何時からです か?」「安全委員六人でパトロールすればいいんだね」といった突っ込みが出る。しかもあちこちから。これは永遠に終わらないのではないかと心配になった。