「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム

日記へのリン クの仕方
200Y 年 M 月 D 日の日記へのリンクは、 http://hostgk3.biology.tohoku.ac.jp/sakai/ronbun/shinpo/Y-M.html#D でお願いします。
2008 年 3 月 15 日なら http://hostgk3.biology.tohoku.ac.jp/sakai/ronbun/shinpo/8-3.html#15
2008 年 11 月 2 日なら http://hostgk3.biology.tohoku.ac.jp/sakai/ronbun/shinpo/8-11.html#2

7/31(木) の進歩 大岳登山
今日は大岳登山をする。午後から雨という予報だけれど、強引に出かけることにした。日程的に、今日こなしてしまいたいという強い要望があったのだ(その理 由は後述)。雨が降ったのか、かなりぬかるんだ中を歩いて行った。標高 100 m 上がるごとに作業をしつつ登って行く。仙人岱に着いたのが 11 時くらい。かなり順調だ。大岳頂上は、姿を見せたり雲に隠れたりという状況であった。ばてぎみの学生もいたけれど、頑張って登ってくれた。12 時に頂上に到着。雲が切れ、展望もあった。晴れとはいかないまでも、これだけの展望があれば十分満足である。頂上でゆっくり過ごしたあと、下山の途につい た。毛無岱のキンコウカが満開で感激した。


これだけ美しいのを見たことがない。今年の三年生は大いについていると思う。3 時に下山。皆が入浴をしたがったので、夕食後まで自由時間とした。
 夕食後にサンプル処理をした。オオシラビソの葉の当年枝を取ったのだけれど、失敗だったようだ。色が薄すぎて葉面積計がうまく反応しなかった。来年は一 年枝を取るようにしよう。

7/30(水) の進歩 八甲田へ
今日から八甲田山野外実習が始まる。私が運転する公用車に乗って行く学生は、朝 8 時に大学集合だ。7 時半頃に集合場所を通ると、すでに五人の学生がいた。なんと時間厳守な。ところが、集合時間になっても現れない学生が二人。うち一人は、こちらが掛けてみ たその電話に起こされたという画期的な状況であった。やむなく、その学生を迎えに行くことに。ま、一昨年の実習では、「家の近くまで迎えに来い」と始めから言ってくる学生もいた。というわけで、安 達君・梅原さん・川名子さん・鈴木さん・土谷君・西岡さん・本郷さん・森下さん(この中に、電話で起きた学生がいる!)を乗せて30 分遅れで出発した。小坂インターで降りて十和田湖へ。今年は無事に休屋に到着した(2007.8.4 の進歩参 照)。昼時であったので、店員に呼び込まれるままに食堂へ入った。「ひめますが名物なんです」と盛んに勧めるけれど、相手を見て言わないと。学生が、 2500 円の定食を食べるわけがない。昼食後、乙女の像を見学。本郷さんは、「2-3 回見たことがある」と不満そうであったが、私など、もう十年以上も実習のたびに見ている。奥入瀬渓流を観光し実験所に着いたのが 3 時であった。集合時間(3:30)よりも 30 分も早く着いた。去年は、7 時半 に出て 16 時に着き、一昨年は、8 時に出て 16 時に着いた。どうしてこうも違うのかわけがわからない。
 夕食後に花火をした。来る途中に私が買ったものだけれど、梅原さんは、自分でも持参しているという準備の良さであった。花火の量が多くなかなか無くなら ない。やがて、車座になって、人生談義・恋愛談義を始める学生が出てきた。こんな話をする学年は初めてだ。
7/29(火) の進歩 レポート表彰
今日は、学生実習(アオキとカタクリ)のレポート提出締め切り日だ。恒例の表彰を行う。

最優秀タイトル賞:片岡さん・木村君・土谷君・森下さん・安室君。私の講義(タイトルの付け方を講義した)内容を取り入れてタイトルを付けてくれた。
最優秀紙質賞:梅原さん。そのつるつるとした手触りは、過去に例を見ない。
最優秀表紙賞:稲葉さん。表紙は高級紙、本文はレポート用紙。表紙の輝きを増す見事な演出である。
最優秀謎賞:酒井君。1-2ページ目は茶色の文字、3ページ目は黒い文字、4ページ目は再び茶色の文字、5ページ目は再び黒い文字、6ページ目はまたして も茶色の文字。
   同賞:津長君。レポート前半は手書き、後半はワープロ。
ホッチキス留め位置賞:全三年生。完全手書きのレポートが 2 本、ワープロ書きのレポートが 41 本。手書きレポートは 2 本とも右留め、ワープロのレポートは 41 本全部が左留め。見事な統一性である。
しんすけのコメント(昨日の進歩参照)を誤解していたみたい。すまん。重要事項の説明を以下のように変えることにした。

「牛タン定食の効能を詳しく調べたところ、1) 牛タンそのものの栄養価が高いこと、2) 付け合わせの漬け物があるので、栄養のバランスが取れていること、3) テールスープが食を進めることの順番で重要であることがわかったとする」

これならすっきりだ。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の執筆が一段落したので、Evolution から返って来ていた論文の改訂に取り組むことにした。改めて(というより初めて)コメントを読んでみると、改訂はそんなに大変ではないように思えた。頑 張って直すことにしよう。
明日から 8/3 まで、八甲田山野外実習に行ってくる。天気が良さそうで何よりだ。というわけで、次回の更新は 8/4 の予定である。
7/28(月) の進歩 第 3 部改訂中
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の第 3 部へのコメントを、しんすけとモリナガが送ってくれた。どうもありがとう。二人とも、有益で鋭いコメントをしてくれている。さっそく、二人のコメントに 従って原稿を改訂した。
 もっとも痛かったコメントは、「写真や絵を背景にしたポスターやスライドは見にくいだけ」と私が指摘した部分へのコメントであった。写真・絵が背景だと いかに見にくいかをわからせるため、こんな図を私は作った。これに対してモリナガが、狙い(*)はわかるけれど、背景のせいでわかりにくいのか、長々とした文章なのでわかりにくい のか区別がつかないと指摘してきた。なんと致命的なことを言うやつか。(*狙い:むろん、そちら方面のもの)
 もう一つ困ったコメントは、「重要なものから説明する」という部分についてのものだ。

「ベガルタ仙台が強い要因は、1) フロント・監督・選手の質がそもそも高いこと、2) サポーターの応援がすごいこと、3) 選手が牛タン定食を食べていることの順番で重要であることがわかったとする」

と私は書いた。それに対して二人揃って、「ベガルタ仙台が強いのは牛タン定食を食べているから」という研究を題材とした本なのに、一番大切ではないことを 調べているのは変と指摘してきた。うーーむ。しかし、

「1) 選手が牛タン定食を食べていること、2) フロント・監督・選手の質がそもそも高いこと、3) サポーターの応援がすごいこと」

牛タン定食を一番にしては、いくら何でもチーム関係者・サポーター にむっとされまいか。私とて、サポの端くれとしての誇りがあるし。さてどうしよう。私の決断は、出版の暁に明らかとなるであろう。
 と、真面目な本なのかお遊びの本なのか怪しげだけれど、改訂はちゃくちゃくと進んでいる。
7/27(日) の進歩 梅雨って上がったのか?
朝から雨模様だ。庭仕事をしようと張り切っていたというのに。仕方ないので、さしたる目的もなく東京インテリアに行った。その割には、確たる目的を持っ て、じょうろと蝋燭を購入した。
 それにしても仙台は雨続きである。梅雨明け宣言が出たとたんに雨が降り出した感じだ。もう何日も、芝生への水やりをしていない(雨が降らなければ毎日や る)。
暇なので、久しぶりに DVD を借りてきた。「THE 有頂天ホテル」と「ヒトラーの偽札」だ。「THE 有頂天ホテル」はまあ面白かった。しかしわざとらしい。もっと自然な笑いを作れないものか。「ヒトラーの偽札」には、すっかり暗い気分にさせてもらった。 でも面白かった。
7/26(土) の進歩 またしても
ベガルタ仙台が FC 岐阜と 1-1 で引き分けた。これが今のチーム力ということか。
試合は夜から。家の掃除を済ませた後、久しぶりに一番町に行った。原稿を送ったので、自分へのご褒美にと買い物でもしようと思ったのだ。藤崎に 行って、半袖シャツを一枚購入した。まる讃で昼食を摂り帰宅。庭を見たり、あんを散歩させたりして過ごした。庭に植わっているハルニレ・オヒョウがすごい ことになっている。今年だけで 1 m くらい伸びた感じだ。こいつら陽樹だったか?
6 時前に、ユアテックスタジアム仙台へと向かった。試合に先立ち、新加入選手の斉藤とナジソンがピッチに現れた。サポは、ものすごーーい期待を込めた声援を 送っていた。
 試合が始まった。開始早々の前半 5 分、永井がボールを奪われ、速攻で左サイドを突破された。あっさり失点して 0-1。「あれ?」って感じであった。その後もなかなか調子が出ない。ようやくにペースを掴みだしたのは前半の中頃からであった。それからは仙台が猛攻を しかける。岐阜守備陣を切り裂いてシュートまで持って行く。しかしシュートが決まらない。「いい加減にしてくれ」という感じで外しまくっていた。ようやく にして追いついたのは後半 18 分であった。田村のスルーパスに抜け出した平瀬が落ち着いて決めて 1-1。同点となって岐阜も反撃を開始した。中盤でのプレスが無くなっていたので、お互いに「はっちゃめちゃ」に攻めまくる。しかしどちらも決めきれず、 1-1 で試合終了となった。
 岐阜の試合運びの下手さに救われた試合であった。早々に守りに入ってくれた。2 点目を取りに来ていたら違った結果になっていたと思う。
 かたや仙台は、平瀬・永井の両ベテランが足を引っ張っていた。この二人の軽率なプレーを何とかして欲しい。次節からは、この二人に替えて斉藤・ナジソン を先発させよう。
帰宅後、バルコニーで反省会をした。注文していたテーブルと椅子(7/13 の進歩参照)が一昨日に届いた のだ。夜風に吹かれながら呑むビールが最高であった。
7/25(金) の進歩 原稿送付
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の第 1, 2 部が完成し、原稿を共立出版に送った。すっきり。気分爽快だ。まだ第 3 部が残っているけれど(現在、コメントを依頼中)、とても清々しい気分になっている。
 コメントを下さった方、どうもありがとうございます。第 3 部へのコメントもよろしくお願い申し上げます。

ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台に FC 岐阜を迎え撃つ(19 時試合開始)。実はここ三試合、ホームで得点を取っていない。明日こそは、鬱憤を晴らすように点を取りまくって欲しい。ただし、同時に、呆れるくらい点を 取られまくっては意味がない。失点はゼロにするように。そして、必勝あるのみである。
 かねてから噂のあった、FW ナドソンの獲得が正 式発表された。日本での登録名は「ナジソン」だそうだ。「など損」(7/14 7/19 の進歩参照)を意識しての改名であること疑いない。確かに、「なじそん」と打ったら「名自尊」と変換され、目出度い感じが漂った。問題は、「まじ損」を洒 落の範囲内として認めるかどうかである。
 ともかくも、ばしばし点を取って欲しい。他の選手も触発され、決定力がぐっと高まることを期待したい。
今日の午後は休暇だ。五月病ではない。五月晴れだ。
7/24(木) の進歩 あとがきを書くべきか
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の第 1, 2 部の改訂を終えた。息つく間もなく、「はじめに」を書いた。これでいちおう、書くべき部分はすべて書いたはずである。と言いつつ、あとがきを書くべきかど うか迷っている。「これ論」の初版にも大改訂増補版にも「これレポ」にもあとがきを書かなかった。しかし、あとがきに対する微妙な憧れをずっと抱いてい た。とくに「これ論」に関しては、「思えば遠くへ来たもんだ」(*)と題する人生記を書きたい気持ちがあった。「これ学」ではどうすべきか。でも多分書か ないであろう。プレゼン技術とはまったく関係ない内容となることは確かだからである。

*こんな内容
大学院に入って元気一杯に振る舞い、人一倍の熱意で論文を書くも、論理的な文章をちっとも書くことが出来ず、いっつも散々苦労するも、それなりに論文はア クセプトされるという謎に満ち、「他者の論文の書き方を真似すればいいんだ」と思い立ち、それからはけっこう書けるようになり、その後もひたすら論文を書 くことだけを考えて過ごし、日本生態学会関東地区会からの「生態学のこれから」という文章執筆の依頼にも、「そんな難しいこと書けない」と、「これから論 文を書く若者のために」という文書を勝手に代わりに書いて送り、この文書が評判を呼び、ホームページに改訂版を載せるにいたり、ついには本まで書いてし まっという人生記。

*書かなかった理由
面倒だったから。それと、独創性を重んずるので、曲名(思えば遠くへ来たもんだ)をパクることに抵抗があった。
ひじりの講座セミナー。今日紹介した研究は、ひじりのモデルの妥当性の検証に使えるのではないか。どういう条件下で誘導が起きるのかを調べている わけだし。つづいてぶっちーの講座セミナー。自殖率の推定の難しさを紹介してくれた。確かに、個体レベルで推定するのはむずかしそうだ。
7/23(水) の進歩 講義終了
生物学科三年生向けの講義の試験をした。これにて講義終了だ。
 毎年恒例の、講義アンケートもやった。正直なところ、厳しい評価が相次ぐのではないかと恐れていた。講義内容があまり受けなかったという印象を持ってい たのだ。ところが、講義への評価は非常に良かった。多くの方が、「面白かった」「わかりやすかった」と高評価してくれた。嬉しい。良かった。みなさん、ど うもありがとう。そしてお疲れ様でした。
 もう一つ嬉しいことがあった。「理解させようという意識の感じられる講義だった」「わかってもらおうという気持ちが1番あると思いました」といった評価 を頂戴したことだ。ありがたや。私はこの頃では、講義内容(植物生態学のこと)よりも、「わかってもらう」という姿勢を伝えることの方が大事だという気に なっている。私が講義した植物生態学の知識は、ほとんどの学生にとって、これからの人生にまったく不要(誰 か一人くらいフォローしなさい)。しかし、「わかってもらう」という姿勢は、ど んな世界で生きていく上でも大切なことだ。私自身も、学部四年の時の数学の先生の姿勢を今も覚えている。大学院に受かったというのに、卒業の単位が足りないことに気づき、学部一年生向けの講義を慌て て履修したときのことだ。この先生、難しい内容を、「直感的に理解させよう」「わからせよう」としていたのだ。後にも先にも、こんな姿勢の 先生に会うことはなかった。とまあ、この先生にどれだけ近づけているかわからないが、私もこの姿勢を伝えたいと思っている。あ、それと、「これから論文を書く若者のために」「これからレポー ト・卒論を書く若者のために」「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」をどうぞお買い求め下さい。著者割りにしとくから。これらの本にも、「わかってもらう」という姿勢が満ちあふれているはずです。
 付記;そんなに感動したのなら、その先生の名前を覚えておくべきではないか。
 付記;お兄さんが、「これからレポート・卒論を書く若者のために」を参考にして卒論を書いたというアンケートがあった。どうもありがとう。卒業おめでと う。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の第 1, 2 部を改訂している。だいぶ形になってきた。明日で終わると思いたい。
7/22(火) の進歩 オカヤマガ行ク
ベガルタ仙台 DF 岡山のページ(オカヤマガ行ク) が復活した。「飽きた」のひと言で休止していたページを、

「人生の夢はダービー馬とクラブチームのオーナーになること。

これを基本指針としてここにホームページ上で岡山劇場を開幕します」

だそうである(7/18 のブログより)。「基本指針」とは。それに、30 才になって、「リニューアル後のサイトのテーマは「青春」」(表紙より)というのは止めて欲しい。
 「ITスキルの低い岡山」(表紙より)なので、管理人が別にいるようだ。この管理人、かなり出来る(これを見 よ)。
ようやくにして、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の第 1 部「学会発表の前に知っておきたいこと」と第 2 部「発表内容の練り方」の改訂を始めた。何人かの方に原稿をお送りして、コメントを頂戴していたのだ。四月下旬のことである。第 3 部「学会発表のプレゼン技術」を仕上げてから改訂しようと思っていたら、三ヶ月も経過してしまった。おかげで、私の頭もずいぶんと冷却された。もっとも、 あまり冷却し過ぎるのは良くないという説もある。恋人同士が、「冷却期間をおきましょう」と言うのと同じだ。つながりが今ひとつわからない か。ともかくも、ばりばりと改訂を進めることにしよう。
7/21(月) の進歩 出来た!
今日も「出来た!」だ。コピペして直し忘れたのではない。第 3 部全体を朝から読み直して微修正を加えたのだ。そしてついに出来上がった。3/26 に執筆を開始して以来 118 日目にして、とうとう初稿が完成した。苦しかった日々が走馬燈のように駆けめぐる。第 1 部「学会発表の前に知っておきたいこと」と第 2 部「発表内容の練り方」の執筆は快調に進み、4/22 に完成した。「この調子なら五月中に脱稿するな」と思ったものだ。しかし、第 3 部「学会発表のプレゼン技術」の執筆が地獄であった。この章の執筆を始める前こそ、「(「わかりやすいプレゼンのために心がけること」の)表さえ出来れ ば、本文(表の各項目の説明)を書くのは簡単だ」(4/23 のたわごと)と舐めてかかっていた。 しかしすぐに自分の甘さを悟った。「一日中こんな苦労をした上に、日記のネタも考え なくてはいけない。正 直に申し上げて、なんで、日記書きにまで苦労しなくてはいけないのかと思っております。励ましのメール下さい」(5/1 の苦悩)と書いたものの、メー ルが一通も来ず、世間の冷たさを知った。そうこうする内に、五月中には脱稿するだろうと思って、いろいろな用事を先送りしていた六月になっ てしまった。結局、第 3 章「わかりやすい発表をするためのプレゼン技術」が出来上がったのは 6/16 であった。20 ページほどしかないというのに、二ヶ月近くかかってしまった。この章の執筆こそ、まさに正真正銘の地獄であった。第 4-8 章の執筆は、苦しみながらもそれなりに快調に進んだ。「この章が終われば全体が完成だ」と、第 8 章「口頭発表の仕方」の執筆に勤しんでいた頃に、質疑応答の仕方の説明をどこにも書いていないことに気づいた。1 点差で勝っている試合で、「ロスタイムが 5 分もあるよ」と知った感じであった。気合いで、第 9 章「質疑応答の仕方」を一日で仕上げた。そして今日の日を迎えた。初稿が完成しただけで脱稿ではない。コメントを頂戴して、最終稿を仕上げる必要があるの だ。でも、とりあえずはほっとしたい。

*「執筆を開始して以来 118 日目」に違和感を感じた方へ。これは事実である。ベ ガルタ仙台の応援や庭仕事ばっかりしていたと思われるかもしれないが。たしかに、「118 日間執筆をして」ではない。
図の最終チェックも済ませ、何人かの方に原稿をお送りした。コメントをどうかよろしくお願い申し上げます。
7/20(日) の進歩 出来た!
今日も朝から、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の執筆に勤しんだ。ついに、第 9 章「質疑応答の仕方」を残すのみとなった。「答えられなくて沈黙してはいけない。はったりかましなさい」といったことを書いていたら。--------- - 出来た、出来た、出来上がった。3/26 に執筆を開始して以来 117 日目にして、ついに全部を書き上げた。嬉しい、嬉しい。明日、第 3 部全体を読み直して、初稿完成とすることにしよう。

ポプラを移植した。勝手に大きく成長して、自重で倒れてしまったアホ個体の方をである(7/16 の進歩参 照)。バラがすぐ側に植わっていたので、邪魔だからどのみち移植しようと思っていたのだ。というより、「こんなアホな子は捨てちゃいましょう」と思ってい た。しかし、北側の通路に植えるのも悪くないと思い直した。エアコンの室外機がずらーっと並んでいて、殺風景であったのだ。通路といってもそれなりの幅が あるので、隣の空き地側に寄せて植えれば邪魔にならない。隣地に樹幹が大きくはみ出 すけれど。ポプラを掘り出してみると、地下部に比して地上部が異様に大きいことがよくわかった。穴を掘って植えて土を被せても、手を離すと 倒れてしまう。しょうがないので、大胆に剪定を敢行し地上部を小さくした。でも、すぐに大きくなって、また倒れてしまうのだろうな。
夜、町内会の会合があった。疲れた。さっさと終わらせるという意識が欠如している。
 来週の土曜日に、町内会の夏祭りをするらしい。打ち上げ花火もある。しかしホームゲームの日ではないか。花火を見ることが出来なくて残念。
7/19(土) の進歩 納得せざるを得ない引き分け
ベガルタ仙台がザスパ草津と 0-0 で引き分けた。良い試合だった。でも、これが精一杯なのかも。
試合は夜から。今日も一日、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の執筆を頑張ろう。今日中に、第 8 章「口頭発表の仕方」を仕上げてしまいたい。あんを連れて書斎に入り(なぜにあん付きか)執筆に勤しんだ。先が見えているので気分も軽い。
 それにしても、昨夜から、肩こりと偏頭痛が酷い。ずきーんと響く偏頭痛。風邪でもひいているのか。
 頑張った甲斐あって、第 8 章「口頭発表の仕方」が出来上がった。庭仕事でもしようかと思ったけれど、肩こりと偏頭痛が辛い。試合が始まるまで二時間ほど、寝室で眠ってしまった。
試合が始まった。猛暑とあって、お互いに抑えた入り方であった。でも、試合の質は高いように思った。仙台も草津も、上手くボールを回して相手陣に 迫っていた。久々に先発した、仙台 FW 中島も、再三裏を取って好機を作っていた。後半の中頃になって草津の猛攻が始まった。シュートが枠に当たること二回。かたや仙台も、速攻から好機を作って いた。しかしゴールを決めることができない。結局 0-0 のまま試合終了となった。
 引き分けたことを良しとすべき試合であった。勝てた試合という感じではなかった。やはり、得点力の無さをどうにかしないといけない。ブラジル人 FW ナドソンの獲得はどうなっているのだろうか?  「ブラジル人 FW など損」と書いてウケを狙ったものの(7/14 の進歩参照)、ネットのあちこちで、「『など損』にならないようにしないと ネ!」といったことが書かれていることを知り、「など損」なんて誰でも思いつくのかと気落ちしている私である。でも、それはそれとして、外 国人 FW が欲しいと切望中だ。
7/18(金) の進歩 明日は草津戦
ベガルタ仙台は明日、ザスパ草津と敵地で対戦する。草津はこのところ好調だ。まさに、源泉掛け流しパワー炸裂である(草津温泉の湯量は日本一)。しかし負 けるわけにはいかない。必ずや勝ち点 3 を取って帰ろう。
 明日の試合、FW 中島が久々に先発するらしい。3/23 のセレッソ大阪戦を最後に得点が無く、すっかり自信を失ってメンバー落ちしていた。明日はきっと、見事な復活ぶりを見せてくれるであろう。期待している。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の第 7 章「スライドの作り方」が完成した。そして一挙に、第 8 章「口頭発表の仕方」の執筆に入った。これがとうとう最後の章だ。と勢い込んでいたら、何か欠けていると気になりだした。あら、質疑応答の仕方の説明が無 いではないか。第 9 章「質疑応答の仕方」も書かなくてはいけない。
昼は、鈎取の旧居の様子を見がてら、「わび助」に天ざるを食べに行くことにした。第 9 章の存在にまだ気づかず、浮かれ気分になっていたのだ。ところが店に着いてみると、本日は休みであった。木曜日が休みであることは知っていたが、第三金曜 日も休みであったとは。第 9 章を完成させたら、第 10 章の存在に気づかない内に食べに行くことにしよう。
7/17(木) の進歩 見えてきた
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の担当編集者が決まった。松本さん、よろしくお願いします。若々しくお洒落な本にして下さるとのことだ。とっても楽しみ。しかし、私が原 稿を完成させないと、本には決してならないであろう、ふっふっふ。などと威張っている場合か。でも、第 7 章「スライドの作り方」の執筆も峠を越えたと思う。明日には仕上がるのではないか。そうすると残りはついに、第 8 章「口頭発表の仕方」だけとなる!
論文セミナーをした(私が担当)。レジュメは、マツハシが癇にさわる逆矢印でまとめてみた。数行に一つ現れる逆矢印がアクセントの、魅力溢れるレ ジュメであった。肝心の論文はというと。序論と考察で余計なことを書き過ぎだ。なんでこんなにも無駄なことを書くのか。1/3に縮まる内容と思う。
 こじの講座セミナーがあった。共存に関するモデルをまとめたレビューをしてくれた。こじのモデルの位置づけは?  これら先行研究の上に成り立っているのだから、どこが新しいのかを明確に訴えないといけない。
7/16(水) の進歩 ポプラ
我が家の庭にはポプラが二本植わっている。いずれも、去年の夏頃に植えたものだ。その生長がすさまじい。

去年は窓の半分くらいの高さだったのに、二階にまで達している。こちらの個体にいたってはわけがわからない。

勝手に大きく成長して、自重に耐えかねて倒れてしまった(風で倒れたのではない)。アホではあるまいか。
生協で一人寂しく昼食を摂っていたら、三年生の片岡さんと安達君が自分のトレーを持ってやって来た。そしてなんと一緒に食べてくれた。ありがと う。以下、判明したこと。安達君は、私がカタカナ語嫌いであることに気づいていたらしい。そして、使わないように気をつけていたという。そうであったの か。しかし、カタカナ語を使ったからといって単位を剥奪したりはしない。心配しないように。悪天のプロ野球会社のことを楽しげに話したら、 剥奪される可能性があるからね。片岡さんは、京都サンガ FC のサポであるという。なんと!  そして、斉藤大介が一番好きだったのだそうだ。仙台に移籍してきたので、これを機に仙台の応援もして下さいませ。片岡さんは、私のページを見つけてえらく ウケてくれたそうでもある。どうもありがとう。自己紹介のページとかも読んでくれたみたい。この 自己紹介のページ、情報が古くなり過ぎている。更新しないといけない。でも、「これから学会発表する若者 のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の執筆をほって更新したら、怒られることと思う。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」は、第 7 章「スライドの作り方」を鋭意執筆中である。だいぶ形になってきた。

7/15(火) の進歩 M12.7
「M12.7」といっても、中途半端な星雲のことではない。緊急地震速報が、「一分半後にM12.7の地震が来ます」と流したそうだ(ヤフーよ り)。「M12.7」って。地面がなくなっちゃいそう。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の第 7 章「スライドの作り方」執筆に取り組んでいる。でも、この三日ほどで十行くらいしか書けていない。新しい章に取りかかる時は、頭作りから始めないといけな いからだ。それに加え、「これを書こう」と思ったことが、もっと前の章に書いておく方が良いと気づくこともある。そのために前の方の章を膨らましたり。連 休に入る前に第 6, 7 章を仕上げたいけれど(つまり、原稿を一通り書き終える!)、不可能という確信がある。

明後日に論文セミナーを担当するので、その準備をした。データは面白いのだけれど、舐めているのかという部分も散見される論文であった。
7/14(月) の進歩 斉藤 大介が移籍加入
ベガルタ仙台に、京都サンガ FC から斉藤 大介が期限付きで加入することが正 式発表された。ポジションはボランチである。良い補強と思う。何しろボランチは、千葉・永井・富田の三人でやりくりしている状態であった。そのた め、お疲れ模様の永井を無理して使わざるをえなかった。これで永井も骨休みが出来ると思う。
 ブラジル人 FW ナドソンを補強するという情報もある(ス ポーツ報知より)。ようやく動いたか。ブラジル人有りで始めから闘っていたら、今ごろは広島と首位を争っていかもしれないというのに。なお、「ブ ラジル人 FW ナドソン」と変換しようとすると、「ブラジル人 FW など損」と誤変換される可能性がある(というより、そう誤変換された)ので注意が必要だ。
全学一年生向けの基礎ゼミをやった。今日は、一つ一つの文をわかりやすくする技術を解説した。こ れレポの第三部後半の内容だ。今日教えたことを守ればわかりやすい文を書けるようになるという自信はある。とはいっても、常に意識して訓練しない となかなか身に付くものではない。私自身、『日本語の作文技術』で紹介されているコツ(テンの打ち方と語順の決め方)を紙に書いて、文章を書くときには常 に見るようにしていた。そして、いちいち「考え込みながら」文章を書いたものだ。だから皆さんも、今日の講義内容を忘れずに、訓練を重ねて頂戴ね。
7/13(日) の進歩 無念の引き分け
ベガルタ仙台がセレッソ大阪と 0-0 で引き分けた。勝てた試合だった。無念。

試合は夜から。今日も書斎に籠もって、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の執筆に勤しんだ。それにしても暑い。外は 30 ℃くらいあるのか?  午後になって、東側のバルコニーに出てみた。陽は西側になっているので、ここは建物の陰になっている。日陰だと過ごしやすい。そこへ、涼しい風も吹いてく る。あまりの気持ちよさに、ここでビールを飲んだら最高だろうと思った。そしてネットで、庭用のテーブルと椅子を注文してしまった。むろん、今すぐ届き、 今すぐビールを飲めるとは思っていない。来週末には楽しむことが出来るか。
積和不動産の担当者が家に来た。鈎取の旧居の販売活動等について相談したのだ。はあ、今の私の最大の気がかりなり。
利久で牛タン定食を食べてから、ユアテックスタジアム仙台へと入った。MF 富田と MF 飛弾が揃って初先発していた。富田は予想どおりであったけれど、飛弾も頭から使うのか。
 試合が始まった。セレッソ大阪の圧力に圧倒される前半となった。技術もスピードも一段上。短いパスを繋ぎながら、仙台守備陣を突破してくる。ペナルティ エリア内に侵入されることたびたびであった。攻守の切り換えも早い。仙台ボールになるとすぐに、すさまじいプレスを掛けてくる。仙台の選手は前を向くこと ができない。なんとかキープしても、パスコースをふさがれていて、攻めの形さえ作ることが出来なかった。飛弾も、まったく機能せずだ。やられっぱなしの前 半ではあったけれど、大阪の決定力の無さに救われ、0-0 で終えることが出来た。「後半になると大阪の足が止まるだろう」というのが、唯一の希望であった。後半 17 分、飛弾に替えて FW 中原を投入した。その頃から大阪の足が止まり出した。仙台の中盤は、相手のプレスが無くなりスペースが出来ると、とたんに元気になる選手が揃っている。そ れからはもう、仙台が一方的に攻めまくった。しかしゴールが遠い。結局そのまま、0-0 で試合終了となった。
 悔しい。勝てた試合だった。「前半は守って凌ぎ、大阪の足が止まったところで反撃に出る」というプランどおりの展開であった。ここで勝っていれば二位に 上がったというのに。
 飛弾の先発起用は失敗だったと思う。何も出来ずに終わってしまった。大阪の足が止まった時に投入すれば、「先生がいないときの悪ガキ」みたいに暴れま くったと思うのだが。MF 永井もどうにかするべきではないか。疲れが溜まっているようでろくに動けない。ハーフタイムが終わってピッチに戻って来たときなんて、試合するのを嫌そー にしてた。京都サンガの MF 斉藤 大介を獲得予定なので、永井にはしばらく休んで貰うか。
7/12(土) の進歩 西洋芝が綺麗
暑い。外に出る気が起きない。でも、西洋芝が綺麗なので嬉しい。高麗芝に比べ、その美しさが際だっている。


芝生とは無縁な話であるが、ヤマユリも咲いた。窓を開けておくと、室内にも香りが漂ってくる。この香りの成分を彩子が調べた (Population Ecology 印刷中)。


自宅の書斎に籠もって、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の執筆に勤しんだ。第 7 章「スライドの作り方」で何を書くべきなのか。スライド作りのコツを箇条書きにしてみた。一般論(ポスターとスライドに共通することの説明)の章でたいが い書いてしまっていて、付け加えることもさしてない気がする。
インクジェットプリンタで図を印刷しようとしたら、インクが一色無くなっていると警告が出た。構わず印刷してくれれば良いと思うのに、頑なに警告 を発するばかりであった。しょうがないので、昼食がてらインクを買いに行った。
 まる賛に行くと満席であった。店の外で空きを待っていたら、厨房から、「いつものでよろしいですか?」と声を掛けられた。ここまで浸透しているとは。
 ヤマダ電機に寄って、イエローのインクを購入し帰宅した。装着しようとしたら、空になっているのはシアンであることに気づいた。こういうところ、私は期 待を裏切らない。<--
けっこう抜けている。

7/11(金) の進歩 明後日はセレッソ大阪戦
ベガルタ仙台は明後日、ユアテックスタジアム仙台にセレッソ大阪を迎え撃つ(19 時試合開始)。大阪は、勝ち点 41 の三位である。我がクラブは勝ち点 40 の四位だ。絶対に勝って順位を逆転させよう。
 ベガルタ仙台はこのところ、MF 富田・MF 飛弾・DF 一柳ら、開幕当初はレギュラーではなかった若手が台頭してきている。頼もしい限りだ。大阪戦では、富田と一柳が揃って先発するのではないか(飛弾は、途 中出場でかき回すタイプなので、先発はないと思う)?  二人がレギュラーを奪ってくれれば、総力戦となる夏場に向けて戦力アップとなるであろう。
「なぜ、ベガルタ仙台は強いのか:勝利を呼ぶ牛 タン定食仮説の検証」の、口頭発表用のスライドが出来た。自分で作ったスライドを眺めて、どういうプレゼン技術を使っているのか自己分析してみた。スライ ド上のある部分を枠で囲うことがけっこう好きなようだ。どういう部分を囲っているのかというと、

・注目して欲しいところ
・一まとまりの情報であることを示したいところ

のように思える。ただし、「注目して欲しいところ」と「強調したいところ」は違うようだ ………。もう少し考えて、枠使いの技術を打ち立てよう。
りさ子がにっこり笑って、「行ってきます」と出かけていった。「どこに行くの?」と聞くと、「ダイエーです」だった。思わず、「頑張れ」と見送っ た。
7/10(木) の進歩 勝って良かった
昨夜、ベガルタ仙台がサガン鳥栖に 2-1 で勝った。仙台は、先日の愛媛戦よりもずっと良い闘いをした。とくに、途中出場した飛弾が良かった。とはいっても、鳥栖のミスに助けられた感じもある。と もかくも、勝って良かった。この勢いで、日曜日のセレッソ大阪戦にも勝利しよう。
みっちーの論文セミナー。植物の窒素濃度・リン濃度が、食害者の成長に及ぼす影響を調べた論文を紹介してくれた。植物にたくさん窒素を与えたら、 肥料やけ して半分くらい死んでしまったらしい。だから実験に使えなかったそうだ。なんだそれ。
しかしまずは、基礎ゼミ「大学で身に付けいた文章技術」の準備をしなくてはいけない。これレポの第三部後半をまとめて説明するのだ。頑張った甲斐 あって、準備がほぼ終わった。
 その後、「なぜ、ベガルタ仙台は強いのか:勝利を呼ぶ牛 タン定食仮説の検証」のスライド作りに励んだ。いざ作ってみると、いろいろ迷うことが出てくる。たとえば、「調査・実験方法」とだけ書いた目次スライドを 入れるべきか。調査のタイトルは、「一年間に牛タン定食を食べた回数と走力の関係」であるべきか、「牛タン定食を食べた回数と走力の関係」であるべきか。 などなど。じっくり考えて、最善のスライドを作るようにしよう。
7/9(水) の進歩 祝アクセプト
みっちーのヒメシャガの論文が Plant Ecology にアクセプトされた。やった、おめでとう!  これでついに、修士課程での成果が世に出ることになった。これからも頑張っておくれ。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」を執筆中である。第 6 章「ポスター発表の仕方」を完成させ、第 7 章「スライドの作り方」の執筆に入った。とうとう、二つの章を残すのみとなった。気分も絶好調だ。まずは、「なぜ、ベガルタ仙台は強いのか:勝利を呼ぶ牛 タン定食仮説の検証」の、口頭発表用のスライド作りにかかった。これを題材に、スライドの作り方を解説するのだ。スライドの序論では、「ベガルタ仙台は強 い」と紹介する。「2010-2017年にJ1を8連覇」だ。ポスターではこの一文で済ま せていた。しかしスライドでは、輝かしい戦績を図に描こう。獲得勝ち点と順位を年ごとに示すのだ。そう思ってポスターを眺めていて、あることに気づいた。 まずはこれを見て欲しい。見ましたか。現実の J1 の、2006, 2007 年の優勝チームの獲得勝ち点は共に 72。2005 年は 60 とかなり低いが、これは大混戦だったためだ。つまり、獲得勝ち点が 60 にも満たないのに優勝できるわけがない。なのに 8 連覇とは何故であるのか?  2010 年なんて、勝ち点 35 で優勝したことになっている(参考;2007 年では、14 位の大宮が勝ち点 35)。これ学これ論(大改訂増補版)でも似たよ うなことになっている。これはほとほと弱りました。読者の方で、気づいていた人はいるのだろうか?

現実の方のベガルタ仙台は今夜、敵地でサガン鳥栖と闘う。不調真っ盛りのときに、よりによって三位の強豪と戦うとは。しかし一丸となって闘い、必 ずや勝利して欲しい。そして一挙に上昇気流に乗るのだ。
な でしこ衝撃!号泣!ベテラン山郷落選。なでしこジャパンを支えてきた GK 山郷が、北京五輪の選手選考で落ちてしまった。選手は号泣したらしい。しかし、こ のヒトタチは本当に号泣したのかと言いたい。
7/8(火) の進歩 第 12 刷出来
「これから論文を書く若者のために 大改訂増補版」の第 12 刷が出来した。これで、大改訂増補版が 1,6000 部、初版と合わせると 3,3000 部出来となった。お買い上げ、誠にありがとうございます。
今日はなぜか、夜の七時から会議がある。帰りが遅くなりそうだ。あんをほっておくわけにはいかない(夕飯やトイレの世話がある)。かといって、夕 方に一 時帰宅するのも面倒だ。というわけで、いささか飛躍を感じるかもしれないが、夕方まで自宅で仕事をすることにした。その言葉に偽りはない(*)。「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の執筆に没頭したのだ。おかげで、第 5 章「ポスターの作り方」が完成した。次は、第 6 章「ポスター発表の仕方」の執筆だ。この章はそんなに書くことがないのですぐに済むであろう。となるといよいよ、第 7 章「スライドの作り方」の執筆に入るわけだ。

*私の姿が見えないと、「五月病のために帰宅した」とマツハシが騒ぎ立てる。
7/7(月) の進歩 良く出来ている
全学一年生向けの基礎ゼミ「大学で身につけたい文章技術」をやった。今日は、レポートの序論を書いて貰った。そして、出来上がった序論を読んで、その場で コメントを付けてあげた。良く書けている序論もあれば、引っかかる序論もあった。どこが引っかかるのかを考えてみると、

何を前にして
どういう問題に取り組むのか
どうして取り組むのか
どういう着眼で(着眼理由も含め)
何をやるのか

のどれかが不十分であることに気づいた。この五項目は、説得力のある序論を書くために必須と私が提唱しているものである。学生の序論を読んで、「なるほ ど、五項目の一つでも欠けると説得力が落ちる」と実感できた。この五項目、我ながら良く出来ている。みなさんも是非、これレポを読んでみて下さい。なお、序論の書き方の説明を含め重複部分は、これレポの方がこれ論よりもバージョンアッ プしています。
生物学科三年生向けに生物学演習をした。今日で担当終了だ。輪読した論文(花の色の変化の意義・花序の大きさのジレンマ・ミツバチのダンス)のど れが面白かったのかを聞いたら、圧倒的にミツバチのダンスの論文であった。植物生態が専門の私としてはちょっとフクザツ。
7/6(日) の進歩 じゅり
じゅりが甘えに来た。橙色のあんずになって。


橙色から、昨日の愛媛 FC 戦を思い出してしまった(愛媛のチーム色は橙)。絶対に、外国人選手の補強が必要だ。愛媛の望月監督には、「一年前、二年前だと、外国人選手の力でこじ開 けられてしまったところがあったので、そこのところも、個人のところでこじ開けられないようにしていけば、やられないのではないかと思っていた」(J's Goal よ り)と、すっかり見くびられていた。なのに手倉森監督は、補強に積極的なようには思えない。補強をするのかという質問に対して、「このような結果が続くの であれば考えなければいけないだろうし、なるべくそういうことのないように、今いる選手達を奮い立たせてやっていきます」(ベ ガルタ仙台公式ページより)と答えているのだ。補強が必要なことは、誰の目にも明らかと思うのだが。
今日も一日中、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の執筆に勤しんだ。第 5 章「ポスターの作り方」ももうすぐ終わると思う。そうしたら、第 6 章「ポスター発表の仕方」の執筆に入る。竹中さんが力を込めて書いているので、書き足すことはほとんど無い。でも、書いておかないといけないことだ。
7/5(土) の進歩 完敗
ベガルタ仙台が愛媛 FC に 0-1 と完敗した。点差はともかく、内容的にはどうしようもない敗戦であった。
試合は夜から。自宅の書斎に朝から籠もり、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭 のプレゼ ン技術」の執筆に没頭した。ようやく終わりが見えてきたので気分が高揚している。第 5 章「ポスターの作り方」を快調に書き進めていった。おかげでだいぶ書き上がった。そして思ったこと。その気になれば、自宅でもぐいぐい仕事が出来る。わた しゃ、研究室に行く必要がないのではないか? あんとも遊べるし。
  夕方、あんを散歩させて早めのご飯をあげた。あんは無邪気に喜んで食べるけれど、こういう時は必ずお留守番となる。不憫でならない。ユア テックスタジアム仙台を、犬を連れて観戦できるスタジアムにして欲しい。そうしたらあんを、私は連れて行かないけどね。こんなうるさい子を抱きかかえなが ら観戦なんて無理だ。
ちょっと早めに出て、「牛たん炭焼 利久」で夕食を摂った。牛タン定食の写真を提 供して下さったので、恩義に感じているのである。
  試合開始。立ち上がりから、「あれっ?」っと思うくらい愛媛に攻め込まれた。愛媛のスピードと個人技にまったく着いていけない。中央を突破 されたりサイドを切り崩されたりと大変だった。仙台ボールになっても、凡ミス続出ですぐにボールを奪われてしまう。落ち着いたら仙台のペースになるのかと も思ったけれど、結局ずっとこんな調子であった。初先発した DF 細川も、まったく良いところなし。後半 9 分に田ノ上と交替させられてしまった。その田ノ上が入ってから仙台の攻撃がようやく活性化した。ところが、後半 16 分に痛恨の失点。その後に猛攻撃を仕掛けるも、焦りから単調な攻めを繰り返すばかりであった。そのまま試合終了。笛と同時に大ブーイングが沸き起こった。
  酷い試合だった。今日の仙台は並以下のチームだった。こんな調子では、J1 昇格なんて冗談にしか聞こえない。
  怒りに震えながら、自宅へと車を走らせた。気を紛らわそうと、窓を全開にして夜風を受けながら走った。そしてふっと、ツタヤに寄って、「サ ラリーマン NEO」の DVD を借りようと思った。センス溢れるコントを見て過ごせば、今日の試合のことを忘れることが出来る。ツタヤに着き車を降り、ドアを乱暴に閉めてロックを掛け た。−―――窓を全開にしたままでロックを掛けても意味がない!
7/4(金) の進歩 明日は愛媛戦
ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台に愛媛 FC を迎え撃つ(19時試合開始)。実はけっこう苦手な相手であるが、内容の伴った勝利を求めるのみである。
 手倉森監督は、七月を「加速の月」と位置付けたらしい(河北新報よ り)。なんか、微妙にロマンチックな呼び名である。思い返すと、六月は「攻勢の月」のはずであった。でも、期待したほどの攻勢を見せることなく終わってし まった。七月は、「加速の月」に相応しい結果を残して欲しい。もっとも、プラス方向に勢いを増すことも「加速」ならば、マイナス方向に勢いを増すことも「加速」である。言いがかりなのかウケ狙いなの かはっきりしないことを書いたが、要は連勝すれば良いのだ。
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼ ン技術」の第 5 章「ポスターの作り方」を書いている。執筆快調だ。悪い例のポスターを作り学生に見せ、反応も試してみた。概ね、期待通りの反応をしてくれた。一人、想像 以上の反応を示す人がいてうるさかった。
 濱尾さんからさっそく、ポスター見本に関してご意見を頂いた。どうもありがとうございま す。
蒸し暑くて参っている。気温はさほど高くないのに。こうしてまた、風呂上がりのビールへと走ってしまうのであろう。
7/3(木) の進歩 ポスター完成
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼ ン技術」での説明に用いるポスターが完成した(ここを参照)。いかかであろうか。 ご意見を、ぜひともお聞かせ下さいませ(「sakaiあっとmail点tains点tohoku点ac点jp」まで)。
 執筆の方は、第 5 章「ポスターの作り方」に入っている。書くべきことを思いつくままに書き留めつつ、この章の構成を練っていった。ポスター特有のこと(口頭発表とは違う 点)を中心に書いていくつもりだ。
月初めの談話会があった。ちょっと停滞気味の感がある。遠慮せずにばりばりと研究に邁進するように。
 談話会では、私が作ったポスターに対するコメントも貰った。マツハシが「逆矢印反対派」 であることが昨日判明した。これに対しひじりは、「逆矢印支持派」の立場を鮮明にした。ポスター左上の「背景」の部分をどうするかについて、両派の主張が しばし激突していた。

みっちーの講座セミナー。「花では何が起きているのか」をきちっと調べることが重要と感じた。つまりは、各時期(つぼみ期から果実期まで)・各部 位の物質 量を調べることだ。そこから面白い発見が生まれる予感がする。
7/2(水) の進歩 ポスター作り
今日はほぼ一日中、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼ ン技術」での説明に用いるポスター作りに励んだ。作ったポスターを研究室の学生に見せて意見を貰い、それに基づき修正するということを繰り返し た。なにしろ、このポスターがわかりづらくては洒落にならない。完璧なポスターにしないといけないのだ。皆のおかげで、「完璧」と思えるようなポスターに 近づきつつある。
 今日の収穫。マツハシは、逆矢印(○○←△△△△)が癇に障ること が判明した。
 ポスターには、牛タン定食の写真も載せる。なにしろ、「な ぜ、ベガルタ仙台は強いのか:勝利を呼ぶ牛タン定食仮説の検証」という研究である。牛タン定食の写真がある方がわかりやすいであろう。仙台の牛タン店「利 久」に電話をして、写真を貸してくれるようお願いした。快諾を頂いた。どうもありがとうございます。
生物学科三年生向けの講義をした。「植物の生活史戦略の進化」という話だ。今日は、みんなけっこう熱心に聴いてくれたと思う。前回の悲惨な状況(6/25 の進歩参照)よりもずっと良かった。おかげで、少し元気が回復した。
7/1(火) の進歩 その全貌がついに明らかとなる
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼ ン技術」の執筆もいよいよ佳境に入った。ついに、第 5 章「ポスターの作り方」の執筆に取りかかったのだ。今ごろ佳境に入っていて大丈夫かとも思うが。今日はまず、説明に用いるポスターの作成を始めた。「な ぜ、ベガルタ仙台は強いのか:勝利を呼ぶ牛タン定食仮説の検証」という研究のポスターを実物大(A0)で作るのだ。本にはむろん縮小版を載せるけれど、 A0版を作っておきたい。思い返せば、「これ論」の初版の執筆を始めたときに、この架空の研究を題材にすることを思いついた。そして、大改訂増補版にも 「これレポ」にもこの研究を登場させた。しかし今日まで、この研究の全貌は明らかではなかった。私自身、こまかい中身のこと(どういうデータを用いたのか とか)は考えていなかったのだ。とうとう、「これ学」でその全貌が明かされる。この研究に用いたデータも、すべてが示される。ご期待願いたい。勢いで、生 態学会で発表するか。
ポスターを作ってみて、ちょっと困ったことに気づいた。通常、ポスターの縮刷版はA4の大きさである。A4縮刷版ならば、文字等が十分に読める大 きさなのだ。しかし「これ学」はB5版である。ポスターをB5に縮刷すると、文字がさすがに小さくなる。かといって、わざと大き過ぎの文字にすると、「こ んなに大きな文字にする必要があるのか」と誤解される可能性もある。さてどうしよう。見開きにするか、それとも折り込みにするか。