「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
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1/31(月)の進歩 す、素晴らしい 私は、カタカナ 語が大嫌いである。極力使わないよう努力中で、「学生の論文にコメント」ではなく、「学生の論文に意見」という表現にこのところ変えたりしている。サッ カー用語(あ、使ってしまった)も独自に、「櫓蹴り」(コーナーキック)「門前蹴り」(ゴールキック)「あいやしばらく」(オフサイド)などを用いてい る。だから、これに は感動した。す、素晴らしい。北朝鮮は、サッカー用語を朝鮮語に変えて用いているそうだ。日本語に当てはめるとこうなるらしい。

MF ---> 中間防御手
FW ---> 狩人
パス ---> 連絡
PK ---> 11 メートル罰則げり
ヘディング ---> 頭突き
シュート ---> けり入れ

裏に走る狩人に中間防御手から芸術的な連絡(*1)。狩人は頭突きけり入れ(*2)。その瞬間倒され、11 メートル罰則げり!
  *1「芸術的な連絡」(=芸術的なスルーパス)。「連絡」では身も蓋もない。
  *2「頭突きけり入れ」(=ヘディングシュート)は苦しくないか。
 今日は一日、最適卵サイズの解析に没頭した。孵化後の成長速度や死亡率が最適卵サイズにどう影響するのかを解析しようとしているのだけれど、どうもぴ りっとしない。当たり前の結果しか出ないというか。こうなったらと、サイズに依存した死亡率・齢に依存した死亡率・どちらにも依存しない死亡率・繁殖に伴 う死亡率の増加など、思いつく限りの要因をてんこ盛りに入れて解析してみた。しかしやっぱりなあ。
1/30(日)の進歩 寒 山形蔵王にスキーに行った。 死ぬほど寒かった。朝一番に山頂に登ったら、顔が超冷たい。ガスで視界はなく、コースの半分を、雪の吹きだまりが帯状に被っている。滑っていても辛いばか りで、娯楽ではなく修行であった。どうせ修行するならと、またしてもスキー教室に入ることにした。しかも今日は一日コースだ。例によっていろいろ学べて良 かった。帰宅後、凍えた体を風呂で温めビールをくかーー。極楽であった。
 弁慶さんへ。平安時代なんだから、マツケンサンバのノリは止めるように。
 昨夜のカザフスタン戦は極楽であった。あんな弱い相手もいるんだねえ。北朝鮮戦も、是非とも極楽気分を味あわせて欲しい。
1/29(土)の進歩 がんちゃん来仙 今日は、がん ちゃんが来仙してくれた。部活の合気道の追い出しコンパがあるので仙台に来たとのことだ。研究室に寄ってくれて、文献のコピーなどをしていった。アカマツ の種子を用いて DNA 分析をし、父親・母親の推定の研究とかをしているそうだ。実に楽しそうで元気そうで、私まで元気を頂戴してしまった。
 昨夜の飲み会は楽しかった。就職志望の後輩達は、しいちゃんからいろいろ助言を貰ったようだ。私も、しいちゃんの、仕事に打ち込む姿勢や、会社に対する 様々な思いを聞くことが出来た。昔からそうだけれど、常に自分でしっかり物事を考えている。社会人として飛翔しようとしている感じが伝わってきた。昨夜の 友蔵の悩み。かわいいヒラガが卒業していなくなってしまうことを儚んで、「なんとか研究室に留める方法はないんですか?」と聞かれた。それは、実に簡単。せっかくの友蔵の頼みだし、前向きに検討するか。四年生を留めおくの も実に簡単だよ。
 昨夕、研究室でしいちゃんを囲んでお茶を飲んでいたときのこと。通勤ラッシュの話になり、「乗客の乗り降りに時間がかかり、非混雑時よりも 25 分くらい遅くなるんです。車内では身動き取れません」と言っていた。それを聞いた及川は、「じゃあ、必ず座れるわけではないの?」。今週の一言大賞をあげよう。
 最適卵サイズの解析をした。昨日の予測通り、個体サイズが大きくなると共に成長速度は頭打ちになると仮定したら、ちゃんと最適卵サイズが出た。しかしな んかなあ。今一つ、「これは面白いっ」とびりびり来る物がない。
1/28(金)の進歩 しいちゃん来仙 しいちゃんが仙 台に遊びに来てくれた。久しぶり!修士終了以来十ヶ月か。全然変わっていない感じで、あっという間に酒井研のしいちゃんになった。折良く今日、しいちゃん の論文の校正刷りも来た。ついでに校正していって貰うか。さ、今から、しいちゃんを囲んでの飲み会に行ってくる。
 最適卵サイズのモデルに苦悶した。最適解を求めようと思っても、最適解が出てこない。なぜか、何がいけないのか。さんざん悩んだ挙げ句、この仮定では最 適卵サイズは存在しない(正確には、大きければ大きいほど良い)ことに気づいた。モデルを改良しないと駄目だ。でも目処はついている。個体サイズが大きく なると共に成長速度は頭打ちになると仮定すれば、きっと最適卵サイズが出て来るであろう。
1/27(木)の進歩 都並監督 昨日一昨日と、夕方の テレビで都並監督のインタビューをやっていた。今年の目標は、

1. 必ず一人がカバーに入る守備
2. フリーキックを簡単に与えない
3. そんなに大勢では攻めない

だそうだ。かなり、守備に力を入れる模様である。去年は守備が崩壊していたので、妥当なところであろう。2 に関して面白いことも言っていた。J1 と J2 で選手の質は違うけれど、フリーキックの質は同じだそうだ。相手が 9.15 m 離れた状態でフリーで蹴れるのだから、プロ選手なら差はつかないということか。去年、フ リーキックから一点も取れなかった仙台のサポとしては納得がいかないが。で、今年、フリーキックは誰が蹴るんだ? シルビーニョは止めておくれよ。彼のキックは期待感ゼロだ。付記;フリーキックを与えないためには、審判の質の向上の方が重要だと思う。訳のわからない笛 を吹く奴は一から教育し直すべきだ。
 ひさしの論文セミナー。雪田に生育する植物は、雪解け時期が違う場所の個体間では交配出来ない。そのため遺伝的分化が起きているらしい。すごい。
 昨日の謎は、解けたような解けないような。ものすごく大きな値(10 の 20 乗とか)を含む入り組んだ計算なので、オーバーフローを起こしているのではないかと納得することにした。モデルは間違っていなさそうなんだもん。
1/26(水)の進歩 謎 最適卵サイズの計算をしてい て、謎に行き当たって困り果てている。栄養成長から繁殖成長への最適切り替え時期も考慮に入れて適応度を計算しているのだけれど、この切り替え時期に対す る適応度の依存性が変なのだ。切り替え時期が遅くなると共に適応度は上がっていく。しかしその上がり方が鋸の歯のようで、ぐーっと上がってかくっと落ち、 ぐーっと上がってかくっと落ちを繰り返し、全体としては上がっていく。ところが、切り替え時期がある時期より遅くなると、適応度は突然ゼロになる。そして それ以降はずっとゼロのままだ。モデルの詳細を説明していないのでわかりにくいかとは思うけど、要するにものすごく変な挙動である。モデルの立て方が間 違っているのかと思い、何度も何度も確認したけれど、間違っているようには見えない。わからない。さっぱりわからない。おかげて、ウケ狙いの文章を考える 暇もなく、またしても竹中さんにいぶしがられそうだ。
1/25(火)の進歩 ベガルタ仙台・クラブ十年史とカントリーロード  ベガルタ仙台のクラブ十年史とカントリーロード(前シーズンの戦いをまとめた本)を買った。超充実していて、「これ論」よりも必読の本である。特にクラブ 十年史が素晴らしい。かつて在籍した選手のインタビュー記事や、過去の重要な試合を振り返った記事。そしてもちろん、クラブの十年間を綴った記事と、読み どころ満載である。これまでに在籍した全選手の名簿(その後の在籍クラブ付き)も載っている。なんと 167 人も在籍していて、懐かしいというよりこんな選手いたっけ?という名前も多い。巻末には過去の全試 合の結果があり、「○●●●●○○●●○●●○」なんて並んでいるのを見ると、「これは確かに幕内下位だな」という感慨が込み上げてくる。ちなみに鈴木武 一元監督は、仙台二高出身で、「高校卒業後、セレクションによる入学の誘いを蹴って慶大を一般入試で受験」したそうだ。見事な気概だ。「しかし大学入学は叶わず読売クラブに加入」(太字は私)したとのこと。うーー ん、セレクションを蹴るよりボールを蹴った方が良かったのではないか。ともかく、絶対お得の書なのでみんなで買おう!宮城県のコンビニなどで売ってい る。ベガルタ仙台・市民後援会の HP で通販で購入することも可能だ。

ベガルタ仙台・市民後援会;ベガルタ仙台を支える人達が結集した会。「仙台市民後援会」と間違われた苦い経験があるのか、「 市民後援会の「市民」とは、仙台市民という意味ではありません。 ベガルタを応援する一般市民、つまり「団体」ではなく「個人」という意味です。 県外の方もどうぞご入会下さい」と挨拶している。さらには、名称の「仙台」と「市民」の間に「・」を打つ用心深さである。私も会員である、いや会員のは ず、果たして会員なのか? 何年も前に百円払って入会して以来、会費を追加徴収されたこともなければ、なにがしかの発行物を貰ったこともないのだ。

 Mathematica を使って、最適卵サイズのモデルの計算をした。今日は最初から数値計算で行くと開き直っていたのでずいずい進んだ。ある程度目処が立ったところで、文献を ちらちら読んだ。そして文献にあったことを取り入れモデルをちょいと改良してみた。でも、改良の意味が無いことが判明した。何も新しい結果が出なかったと いうこと。ま、別の視点で新しいことを打ち出そう。
1/24(月)の進歩 ヒラガ修論提出 昨日私がスキー に行こうと行くまいと、今日は修論の提出日だ。本文は出来たけれど、要旨のことは知らないふりをしてスキーに行ってしまった。「ひねり」を覚えることが出 来たので、本当に行って良かったと思う。で、研究室に来てみると、期 待に反して要旨が机の上に置いてなかった。どうしたのかと案じながらヒラガが来るのを待った。しばらくしてヒラガ到着。要旨のことを聞くと、「出来まし た」と渡してくれた。要旨なのに考察が長々と書いてあったりしたので、いくつか修正意見を言った。三度ほど修正を重ね、要旨も無事に完成した。その後、改 めて全体を見直した。私の案に逆らって、「こう直したい」などという書き込みがいくつかあった。こういうところ、ヒラガは可愛い。普通なら、自分の思った とおりさっさと直してしまうものだ。最終稿の検査も終え、これで完璧に完成。お疲れさまでした。よく頑張った。審査員の先生方に厳しく読んで貰って修正 し、一刻も早く投稿しよう。
 卵の大きさと数のトレードオフと孵化後の卵の最適成長スケジュールに関するモデルを Mathematica で解析中だ。ここ数日あがいたけれど、解析的に解くのは不可能な気がしてきた。数値的に解くしかないか。しかし、それはそれで難しいので困ってしまう。関 連しそうな、Sargent and Gross (1987) も読んだ。ぱらぱらと、論文の前の方を読んだときは、「こりゃ大したこと無い論文だ」と思ったけれど、後ろの方では立派な解析をしていた。これはいけな い。私のモデルのウリを良く考えないと。それと、他の関連論文も真剣に探す必要がありそうだ。
1/23(日)の進歩 ひねりが無い 「ひねりが無い」 とは言っても、ウケを取るためにはという意味ではない。スキー教室に入ったらそう言われたのだ。そりゃ無いのだろう、「ひねり」って何なのか知らなかった し。講習を受けている間も良くわからなかった。「ずらし」とどう違うのか質問しても、よくわからない答えであったし。でも、講習終了後に一人で練習を続け たら、何となくわかってきた。なるほど、講習を受けて良かったという感じだ。いつもなら膝がだんだん痛くなってくるのに今日は痛くならなかった。きっと今 までは、無理な滑り方をしていたということだろう。付記;講習の講師は、「一人二組 になって」と言うファンタジスタであった(正;二人一組)。
1/22(土)の進歩 修論提出前々日だけれど前日なの今日は  今日の午前、台所の棚の増設工事があった。実家から食器をたくさん貰ったので、台所の収納を増やそうと思ったのだ。工事中は家にいなくてはいけないので、 昨夜届けて貰ったヒラガの修論を自宅で読んだ。10 時半頃読み終え、一刻も早く渡す方がいいだろうと、ヒラガに家まで取りに来て貰った。昼過ぎに工事は終了。朝市で買い物をして、研究室に向かった。ヒラガ に見込みを聞くと、夕方には改訂が終了するであろうとのことであった。ならばと、ブランメル生態のサッカーの練習に行った。ヒラガのことを思い、「ヒラガ トラップ」「ヒラガパス」「ヒラガシュート」「ヒラガトラップミス」「ヒラガミスパス」「ヒラガボール奪われ」「ヒラガ抜かれ」などの技を繰り出した。四 時に切り上げ研究室に戻ると、折良く改訂が終了したところであった。さっそく読んで意見を述べた。残る懸念は、考察の一部分だけになった。修論締め切りは 月曜日だけれど、何としても今日中に仕上げよう。明日は無いものと思うべし。どうしてかっていうと、スキーに行っちゃうのよ先生は。付記;ヒラガもお見通 しであった。
1/21(金)の進歩 熱き指導教官とそれに答えるヒラガ  研究室に来たら、机の上にヒラガの修論が置いてあった。良かった。さっそく読んだ。考察が改善されて、面白さが出てきている感じだ。論理構成に関して意見 を述べ、今日中に改訂するように言った。夕方までに無理ならば、自宅に届けてくれても良い。そうしたら明日の午前中に自宅で読んで(またしても自宅の改修 をするので、明日の午前中は自宅にいる必要がある)、昼には渡す。明日の夕方までに再改訂してくれたら、再び読んで夜には意見を述べる。-------- ---- なんと熱き指導教官か。これもすべて、日曜日に スキーに行く提出日(月曜日)までに無事に完成させるためである。頑張れ、ヒラガ。
 三年生の多田君と高橋君が研究室見学に来た。よくいらっしった。
 論文の要旨に「どうしてやるのか」がほんの一行書いてあるだけでいらいらする私が、いらいらせずにいられようかという話し。コンビニやスーパーで買い物 をして紙幣のお釣りを貰うときのことだ。たとえば四千円の釣りを貰うとしよう。店員はレジから、千円札四枚を数えて出し(一回目)、自分の手元で四枚であ ることを確認し(二回目)、さらには客に向かって、「まずは大きい方から、千円、二千円、三千円、四千円」と数えて渡す(三回目)。たかが数枚の紙を数えるのに、三度も確認するでない!多くても二回で十分。「ま ずは大きい方から」と三回目の数え直しをやられると、私のいらいらは最高潮になる。こっちだって、すでに二度も、自分の目で確認しているのだし。今日は思 わず、数えようとする所をひったくってしまった。さすがにちょっと大人げなかった。
 さ、今から、全学一年生向けのレポート作成法の講義に行って来る。いつもは講義にはネクタイをしていくのだけれど、今日は気づくとセーター姿だ。ま、い いか。
1/20(木)の進歩 ドレミの歌を見抜いた 先日、 BS デジタルでトラップ一家(サウンドオブミュージックのモデルとなった一家)の物語を見た。それで思い出したように、サウンドオブミュージックのビデオを見 返した。好きな物は何度でも見たがる私は、ドレミの歌の場面を五回も見返してしまった。そして気づいた。ドレミの歌の最後の、階段で跳ねながら歌い踊る場 面で、次女(画面の向かって右端)が踊りを間違え、適当にごまかしていた。ビデオをお持ちの方はご確認あれ。ドレミの歌の場面は何十回も見たはずなのに、 今まで気づかなかった。しかしついに見抜いた。

サウンドオブミュージック:説明するまでもない名作。でも説明すると、軍人で堅物の父親は、妻を亡くして以来、七人の子どもを兵隊としか扱っていなかっ た。そこへ、修道女のマリアが家庭教師としてやって来る。子ども達の心を掴んだマリアは、歌を教えた。家を訪れた伯爵夫人を歓迎の歌で迎える子ども達。そ の歌声を聞いた父親は、堅い心を氷解させ、父子の愛を取り戻したのであった。こんな にも簡単に氷解した父親の心がそれまで氷解しなかったのは、奇跡とも異様とも言われている。

 かとぅの論文セミナー。蜜を吸われる速度や蜜の残存量が蜜分泌速度にどのように影響するのかを調べた論文を紹介してくれた。面白かった。蜜分泌というの は奥の深い分野だと思った。続いて岡本の講座セミナー。最適防御の適応戦略を考えるのは楽しかった。二人ともお疲れさま。
 新しいモデルの計算を始めた。先日来考えていたことを膨らませて、卵の大きさと数のトレードオフと、孵化後の卵の最適成長スケジュールを同時に考えるこ とにしたのだ。かっこよくいうと、生活史戦略の進化をより大きく捉える壮大な試みだ。計算がうまくいって、面白い結果が出ることを祈ろう。
1/19(水)の進歩 あと五日 修論提出まであと五日 なんだって。来週の月曜が提出締め切りらしい。知らなかった。何となく、来週の後半が締め切りと思っていた。前日の日曜にスキーに行ったりしたらひんしゅ くだろうか。
 進化学業界で、「不機嫌なジーン」というドラマが話題になっている。私もちょっと見た。でも 15 分で止めた。ああいうわざとらしいコメディは嫌いなので。私がテレビを消した後、想像通りのシーンがあったらしい。浮気を咎められた男が、ドーキンスの利 己的遺伝子を持ち出して、「俺だって浮気なんてしたくない。しかしこれは遺伝子の見えざる意志だ」と言い訳したらしい。遺伝子が人間を操って、遺伝子の増 殖のためにたくさん子どもを作らせるそうな。こんなおふざけのせいで、利己的遺伝子の考え方がどれだけ誤解されてしまっていることか。浮気をしてこういう 言い訳をする人には、この一言で十分だ。「あんた、避妊したんでしょ」。
 全学の一年生向けの講義(レポート作成法)の準備をしている。学生のレポート進捗状況が思わしくないらしいので、レポートの書き方を改めて講義すること になった。一年生は実際のところ、どこに引っかかっているのか。それを知ることが重要だ。
 火曜日の夜(data FM で 21:30 - 21:55)に「ベガルタ・オーレ」というラジオ番組をやっていることを知り、昨夜ラジオをつけてみた。中田洋介とリャンヨンギが DJ みたいなことをしていて驚いた。誰もいないところから人の声が聞こえるので、じゅりは、ラジオの側で不思議そうに首を傾けていた。
1/18(火)の進歩 ベガルタ仙台始動 昨日、ベガル タ仙台が新シーズンに向けて始動した。新入団選手(バロンを除く)が揃って会見し決意を語り、その後、全体練習が始まった。今年は、即戦力になりそうな選 手をたくさん補強出来た。J2 優勝が大いに期待出来そうだ。しかし、右サイド・トップ下・FW は人材豊富なのに、左サイドが薄いという懸念はある。とくに中盤の左サイドをどうするのか。岩本を連れ戻したりして。さて、来期の布陣はどうなるのか。今 の段階では想像しにくいけど、とりえあず想像。

    バロン シュウェンク

 財前 熊谷 シルビーニョ 関口
(清水)         (中田)

   磯崎 富澤 根引 三田
     (木谷)  (森川)

         小針

GK は小針になるのではないか。なんか、藤川 GK コーチとのつながりがありそうだし。
 ヒラガの修論の、結果の章と考察の章を読んだ。自分が面白いと思うデータを、「面白いでしょ、面白いでしょ」と強調して欲しい。わくわく感が伝わって来 ないというか、著者がどこを面白がっているのかわかりにくいというか。それと、訪花頻度のデータが欲しいな。
 ウバユリの論文を改訂して暁子に送った。
1/17(月)の進歩 モリナガの健康を思う 栗駒の白 き山々を眺めながら、岡崎にいるモリナガの健康を思った(方角が全然違うか)。病を煩うことなく元気に研究に打ち込んでいるか …………… と案じたわけではない。--------------- 来年度も引き続き、岡崎の基礎生物学研究所で修行を積ませるために、モリナガの推薦書を書いた。推薦理由を書き終え次を見やると、健康に関する所見を書く欄があったのだ。何でそんなこと指導教官に聞くんだ? (医者に聞いてくれ)。そりゃまあ、「私の所見」でよければ書くけど、意味無さそーー。私の所見「ビールを飲めるようになった。危険な兆候である。しかし 健康には支障がない。」
 ヒラガの修論の、結果の章と考察の章を読んだ。提出を来週に控えて言うことかと思ったけれど、ちょい再解析が必要ではないかと助言した。そしたら、結果 ががんらがんらと変わっちゃった。でも、より面白い方に変わったと思うよ。
 都立大の富松君が、私のモデルの研究について質問をくれた。さてどんなモデルだったかと論文を引っ張り出し、さらには Mathematica を起動して解析してみた。こんな感じで一応確認した上で、返答のメールを送った。役に立てばいいけど。
 暁子の意見を採り入れ、ウバユリの論文を改訂した。「炭素量に比べ窒素量が多い親個体ほど、呼吸による炭素の消失を少なくするために種子を多く生産す る」という予測を前もって明示する書き方に変更だ。本文は大体直ったけれど、要約の改訂に苦労中だ。直せば直すほど、どう書くと伝わるのかわからなくなっ てくる。
1/16(日)の進歩 家でぐだぐだ スキーに行こうと 思っていたけれど、湿った雪は降っているし、なんかかったるいしで、一日家にいることにした。暁子は、私が書いたウバユリの論文読み。私は、ネットでじゅ りの首輪を探したり。西陣織みたいな可愛い首輪を見つけ、さっそく注文した。それにしても、湿った大雪というのは最悪だ。粉雪が恋しい。
1/15(土)の進歩 引き取り手決まる 小原のサイン 入りスパイクの引き取り手が決まった。たけしが、「小原のこと好きですし」と言ってきてくれたのだ。知り合いの、横浜 F マリノスのサポの方に譲ることになるかも知れないけれど(小原は元マリノス)、とりあえずは引き取ってくれるとのことだ。ありがとう。こうなったら、「小 原のスパイク物語」という数奇な運命の物語が出来ることを祈ろう。

小原のスパイク物語(NHK がドラマ化)
 2030 年暮れ、日本をワールドカップ初優勝に導いた小原日本代表監督の元に一つの小包が届いた。包みを開けた小原は、小さく息を吐いた。そこには、自分のサイン 入りスパイクが入っていた。そして、一通の手紙が添えられていた。中略(というより、物語を考えるのが面倒臭い)。「ワールドカップ優勝を成し遂げた小原 監督の現役時代のサイン入りスパイク。値打ちが出たので、最初の持ち主が返せとうるさくて」。以下略(各自感動するように)。

 夜は、暁子と一緒に陸女寿司に行った。美味しかった。またお邪魔します。
1/14(金)の進歩 論文の要旨と学会発 表の要旨 研 究の意義付け(どうしてやるのか)を、論文の要旨には求めず学会発表の要旨には求める理由について、一応の結論に到達したのでまとめておこう。主な理由は 二つある。なお以下では、濱尾さん・友蔵・ヒラガの意見を大いに参考にさせていただいた。

その一:読む必要があるかどうかを判断するために論文の要旨を読み、面白そうかどう かを判断するために学会発表の要旨を読む。
 以下、友蔵のメールの引用。
-------------------- 引用始まり ----------------------------
論文の要旨
・自分の論文を書くときに、関連するか否かの判断に使うことが多い。
・つまり、自分の研究に深く関わるものを読むことが多い。
・したがって、「どうしてやるのか」は(自分にとっては)自明なことが多い。
・それから、引用するかどうかの判断には、
 「どうしてやるのか」はどうでもよく、結果だけを知りたいことが多い。

学会の要旨
・学会は、自分の研究に関連するものに加えて、
 タイトルを見て、なんとなく興味がある、といった程度の講演も多い。
・聞きに行くか行かないかはある意味ギャンブル。
・そこで、要旨を読んで面白そうかどうかを判断したい。
・しかし、「どうしてやるのか」が書いてないと、
 その分野に疎い自分には、その研究の面白さが伝わらないことが多い(説得力不足)。
・判断に困る、イライラする。
・たいてい、つまらないだろうと思って、聞きに行かない。
-------------------- 引用終わり ----------------------------

実際、論文よりも学会発表の方が、より幅の広い分野のものを聞くことが多い。なじみの薄い分野の発表を聴きに行こうと思う決め手は、要旨の面白さにある。 だから、要旨に研究の意義付けを求める。

その二:論文の要旨は、その論文を読むかどうかの判断材料でしかないのに対し、学会 発表の要旨は、それ自体が「論文」としての機能を持つ。
 友蔵がメール(上記とは別の)で書いたように、「どうしてやるのか」は、論文はイントロを読めばわかる。しかし学会発表の場合、発表を聞き逃してしまっ たら、講演要旨が唯一の情報源である。だから読者は、要旨を読むだけで、その研究のおおよそが理解できることを望む。研究目的だけでなくその意義付けも知 りたい。論文の「要旨」ではなく、「論文そのもも」を読む気持ちで学会発表の要旨を読むのではないか。1/9 にヒラガが書いていることも、このことを 言っているのであろう。
 意見をメールでくれた友蔵に、感謝を込めて小原のサイン入りスパイクをあげようとした(1/12 の進歩参照)。でも、いらないと断られた。ひっどーーい。私はいらないからあげると言っているのにいらないなんて。自分のサイン入りスパイクをいらないと 言われた小原の気持ちを考えてみたらどーだい。
 三年生の八神君と村田君が研究室見学に来た。しっかりした感じで、二人とも好印象だ!
 ウバユリの論文の改訂が終わった。種子の大きさと数のトレードオフが検出できなかったことを苦悶したけれど、検出できなかったもののは仕方ないと書くこ とにした。
1/13(木)の進歩 生態学会エコカップの日程 三月 に大阪で行われる生態学会の日程を今更ながら確認した。26 日にエコカップ(生態学会主催のフットサル大会)で、27 日に各種委員会(英文誌編集委員会とか)、28 日から一般講演が始まる。???。例年は、一般講演の前日にエコカップと各種委員会が同時に開かれていた。それが別の日になったとは。委員会をさぼってエコカップに出ている人がいることが問題になったのか。大きな 字では書けないが、いいじゃないかさぼったって、私が委員会に出なくても何の支障も無いでしょ。来年以降は、エコカップと 各種員会を同時開催する日程に戻して欲しいな。
 占部さんが、ウバユリの論文に関するコメントを下さった。的確に理解して下さった上で、わかりにくい点や改善すべき点を指摘して頂いた。大変参考になり ました。どうもありがとうございます。そして今日は、論文の改訂に没頭した。占部さんご指摘のように論理の曖昧なところも見えてきた。さてどうするか、対 策に頭を悩ませている。
 修論の結果の章を一所懸命執筆中のヒラガ。「今日中には何とか渡します」と言うので、「無理しなくていいよ」と優しい言葉をかけておいた。そしたら夕方、書き上げて 持ってきた。明日読むから、考察の章を書いておくように。
 みっちーの論文セミナー。葉と根に対する食害が繁殖にどう影響するのかを調べた論文を紹介してくれた。データはいい加減だったなあ。一貫した傾向はない し、ただ調べたという感じだった。
1/12(水)の進歩 要旨のあり方について再び考える  国立科博の濱尾さんが、1/9 の進歩で 書いた要旨のあり方に関して意見を下さった。濱尾さんは、論文の要旨にも簡単なレビュー(論文のウリやユニークさの強調)がある方が良い場合が多 いとのご意見であった。私が、論文の要旨に「どうしてやるのかは不要」と思うのは、必要最小限を求めるから。要旨に、研究結果は当然必要。結果こそが論文 の一番の中身なのだから。結果を受け入れて貰うためには、手法の説明も必要。そして、何のためにそのことを調べたのかを理解して貰うためには、研究目的も 絶対必要である。しかし、「どうしてやるのか」が 書いていなくても、目的・手法・結果の理解には困らない。だから、必要最小限の鉄則に鑑み、「どうしてやるのか」は不要というのが私の意見。しかし、濱尾 さんがおっしゃるように、簡単なレビューがある要旨の方が、わかりやすいこともまた確か。こうしたレビューを書いても、長さはせいぜい一文くらい。必要最 小限を楯に、その一文をも切り捨てるべきかという問題か。他の方はどう思いますか。良い意見を下さった方には、小原のサイン入りスパイクを押しつけ差し上げます。注;以上はすべて、論文の要旨 についての話。講演要旨となるとなぜか、「どうしてやるのか」を求める私であった。我ながらよーわからん。
 ヒラガの修論 の結果の章を持って来ないので、今日は一日、自分の研究に没頭した。最適な卵の大きさに関する研究に、産卵後の卵の成長過程を加味したらどうなるのかとい うもの。今まで研究は、卵の成長速度・死亡率などが最適卵サイズに与える影響に関して、漠然とした議論をしたものが多かった。きっちり計算して、きっちり 予測してみようと思ったのだ。ところが一昨日、この研究がつまらなく思えてきて、今日の私に判断を委ねることになった(昨日の進歩参照)。今日の私は、明 日の私に判断を委ねることとなった。果たして、何日後の私が決断するのか。
1/11(火)の進歩 生態学会講演要旨 ヒラガの修論 の序論の章と材料と方法の章に完成のお墨付きを与えた。とりあえずは結果の章と考察の章を頑張って書いて、その間に頭を冷やすことにしよう。ヒラガの生態 学会講演要旨も完成だ。何度も書き直すうちに、言いたいことも定まってきたみたい。修論と同じ内容なので、修論をまとめる上でも役に立ったようだ。ちのの 生態学会講演要旨も完成だ。友蔵も、生態学会の講演要旨を持ってきた。さすが D3 だ。直すところ無し。ただ、「ハチの行動観察を八時間やった」という記述が気になった。シャレとしては受けないのではないかという点ではない。「八時間」というのは一 日あたりの観察時間で、この観察を何十日も続けるというすさまじい努力を重ねているのを私は知っている。だからこそ、とある論文に対して、「訪花昆虫の観 察時間がトータルでたったの3時間ってなめてると思う。なんなんだよ 」(12/16 の日記より)と叫ぶ権利があるのだ。八時間とだけ書いたら、「三時間と大して変わらないじゃないかー」と突っ込まれるのではないか。
 研究のアイディアというのは、「面白そう」と思いついては、「やっぱつまらない」と消え去ることが非常に多い。昨日のスキーからの帰り、このところ暖め ているアイディアがえらくつまらないと思い出した。当たり前の結果しか出そうに無かったのだ。今日、一応軽く解析してみた。うーむだな。もしかしたら面白 いのかもしれないし、やはりつまらないかも知れない。判定は、明日の私に委ねることにしよう。
 佐川急便の荷物が届くはずなのに届かない。どうしたのかと発送元に問い合わせた。そしたら、「荷物は仙台に届いている。佐川急便の運転手が、荷物を持ち 出すのを忘れていた」そうだ。こんなこと初めてだ。しかし考えてみると、トラックに積んだ荷物を、一つも忘れずに配達し続けるというのもすごいことだと思 う。きっと、間違いの起きない厳重な仕組みが出来ているのであろう。この運転手は、その仕組みの盲点を見事に突いたということか?
1/10(月)の進歩 コブ 山形蔵王に行った。何をし に行ったのかと無意味に引っ張ると、スキーをしに行ったのだ。雪で、スキー場の上半分は雲の中だった。視界が無いところで滑ると辛いので、大森ゲレンデと 黒姫ゲレンデにずっといた。ひょいと思い立って、黒姫ゲレンデの上級者専用コースに行ってみた。コブコブの急斜面で大変な所だ。斜面のきつさは気にならな かったけれど、コブがてんで駄目だった。にわかに燃え立ち、十回くらいこの斜面に挑んだ。信太郎師匠に教わったことを徐々に思い出し、最後の方はましに なった。しかし理想にほど遠い。また挑戦しよう。
 コブ斜面で、スキー講習をしている一団がいた。何となく後ろについて滑っていたら、講師に、「そうそう」と褒められた。そのまま紛れ込もうかと思ったけ れど、そこまでの度胸は無かった。
 大分トリニータがドドを獲得したという記事を見た(日 刊スポーツ)。「トドを捕獲した」の間違いではないかと思った。
1/9(日)の進歩 論文の要旨と学会 発表の要旨 前か ら疑問に思っていることがある。論文の要旨の場合、扱う問題の意義付け(どうしてやるのか)が書いてあるといらいらするのに、学会発表の要旨の場合、意義 付けが書いてないといらいらするのだ。たとえば以下の要旨。

「ベガルタ仙台の選手の身体能力が高いのは、牛タン定食を食べているためであるという仮説を検証するため、○○○を行った。(以下、手法の説明が続く)」

これが論文の要旨だとするとすっきり感を抱く。ところが、これが学会発表の要旨だとするといらいらしてしまうのだ。学会発表の場合、以下の要旨ならすっき り感を抱く。

「ベガルタ仙台の選手は身体能力が高い。まさに超人であり、サッカー界の神秘と言われている。その要因に関して様々な研究が行われているけれど、未だ解明 されていない。本研究では、牛タン定食を食べているから身体能力が高いという仮説を検証するため、○○○を行った」

論文の要旨にはイントロを求めず、学会発表の要旨には求める(1/5 の進歩に書いた要旨の書き方も、論文用であって学会発表用ではない)。この違いの原因は何なのか? 「これ論」執筆の頃からずっと考えているのだけれど、未だにわからない。もっとも、こう感じるのは私だけかも知れない。皆さんはどうなのだろう?
 ヒラガの修論のイントロを読んで意見を述べた。さらには、生態学会の講演要旨に対しても意見を述べた。ちのも、生態学会の講演要旨を書いている。文章が うまくて、あまり手を入れる必要がない。偉い。
 実に久しぶりに Mathematica を使った。昨日考えたことを解析してみたのだ。命令文とか忘れてしまっていて、頭を元に戻すのに時間がかかりそうだ。
1/8(土)の進歩 河田さんが天使に見えた 今日の午 後 4 時半頃、河田さんが天使に見えることとなった。
 研究室に来たら、ヒラガの修論のイントロとマテメソが置いてあった。さっそく読んで、私の意見を伝えた。その後、私自身の新しい研究について考え、帰る 頃に新しいアイディアを思いついた。しめしめ。
 午後は、久しぶりにブランメル生態のサッカーに行った。寒かった。今度から防寒をしっかりしよう。それと、地面がぐじゃぐじゃで滑って大変だった。いい 加減、スパイクを買うか。しかし、家にはスパイクが一足あるんだよな。好評プレゼント中の小原のサイン入りスパイクが(2004.12.24 の進歩参照)。引き続き、絶賛プレゼント中なので、欲しい方は連絡下さ い。
 みんなが元気にサッカーを続ける中、私は一人、 3 時半頃に切り上げた。ウジエスーパーで買い物をしていたらヒラガに遭遇するという意味深なことがあった。帰宅して、玄関を開けようとポケットの鍵を探っ た。ところが無い。鞄に入れたかなと思い鞄を探しても、やはり無い。車の中に落としたか。車に戻り、座席の下を覗き込んだ。しかし無い。もう一度、ポケッ ト --> 鞄 --> 車と捜索し、さらにもう一度、ポケット --> 鞄 --> 車と捜索した。こうなったら素直に、どこかに落としたと認めざるを得ない。どうしよう。家に入れなかったら今夜は野宿か。そればかりか明後日も明々後日も 野宿か。研究室の鍵穴にでも刺したままになっているかと思い、ちのに電話をかけて見て貰おうと思った。しかしちのは研究室にはいなかったようだ。なら仕方 ないと、鍵のことは話さなかった。結果として、生態学会講演要旨の執筆状況を思いや り電話をかけた暖かい指導教官となった。ヒラガは、修論をほっておいてウジエスーパーで買い物しているし(本人は「気分転換です」と言い 張っていた)、他に研究室にいそうな人はいない。とりあえず研究室に行ってみよう。しかし、サッカーの時に落とした可能性もある。どちらに先に行くべき か。暗くなる前にサッカーの方を探した方が良いと思い、サッカーの場所に先に行くことにした。4 時半頃に到着。みんなはまだやっていた。まさよしが、「どうしたんですか、忘れ物ですか?」と聞く。「鍵を落とした」と答えると、河田さんが、「これ酒井 君の? そこに落ちていた」と鍵を差し出しくれた。そ、そうです。いや、よかった。どうもありがとうございます。河田さんが天使に見えた。
1/7(金)の進歩 新年最初の談話会 新年最初の談話 会があった。年が改まると、気持ちも新たになっていいね。年頭の私の言葉は、「若者よ、朝型になろう」。どっかで歯止めをかけないと。午前中は人がいない というのはどうかと思う。談話会終了後、ひさしのデータ解析相談。さらに、生態学会で発表するちのの、最終解析結果も見せて貰った。講演要旨の締め切りは 連休明けの 12 日だ。ちのは、私が連休中に研究室にくるかどうか気にしている模様であった。回答;明日の午前中は来る。午後から、ブランメル生態のサッカーに久しぶりに 行くつもり。明後日か明々後日のどちらかは、山形蔵王に行くであろう(何しに行くのかは秘密だ)。つまりは、どちらかは研究室に来るものと思われる。
 新しいモデルを考えようと、机の上で紙をじっと睨んでいる。何か引っかかるのだけれど、それが何なのかわからない。面白いものが
出てくるような出てこないような。ああ、じれったい。
 竹中さんへ、私の演題は、何事も無かったかのように変更されました。
 後任教授の公募が出た。そりゃもちろん応募する。この研究室でずっとやって行きたいから。上がれなかったとしても、出て行くつもりは無い。
1/6(木)の進歩 富澤  東京ベルディ1969 からベガルタ仙台に期限付き移籍することになった富澤が、自分の思いを綴っている(このページの BBS の 1月4日 の書き込み)。「(天皇杯で)優勝したのになんで来季もここでプレーさせてくれないんだというはがゆい思い はある」「こうなった(=移籍すること)現実を受け止めなければならないという気持ちもある」だと。左遷された気持ちなわけね。なら私も言おう。そん な気持ちでいるなら来て欲しくない。私たちが望むのは、仙台を愛し仙台のために命をかけて闘ってくれる選手だ。どんな良い選手だろうと、「左遷された、 きっとベルディに戻る」という気持ちでいる選手に声援を送る気はない。さっさと帰りなさいと言いたいところだが ーーーー。帰すにはあまりに惜しい才能が窺える、その言語中枢に。何 しろ、何を言っているのかわからない。冒頭に紹介した二文に続き、「このような自分のスタイルは去年色々な 事がある中で築き上げてきたものだ」とあるのだけれど、「このような自分のスタイル」って何だ?「だけど仙台でのやらなくてはならない事から目標もできて いる」って、大丈夫か? 「だから自分は過去を見つめていてはだめなんだ 過 去を振り返るのはそのような職種の人に任せといて」(太字は私)に至っては、もう感激! "。”をまったく使わずに文章を 書いておいて、最後の二文にだけ "。" を付けるところも素晴らしい。まさに、村上をもしのぐ才能かも知れぬ。仙台に対する愛さえ芽生えれば、仙台サポに(少なくとも私に)ひどく可愛がられるよ うになるであろう。
 ヒラガの修論の材料と方法の章にコメント。この章はもう完成だ。論文で用いる表をエクセルで作っているところを発見、あわてて阻止し、ワードで作るよう に指示した。投稿するときは、本文も表もワードなどで書くことを求められるから注意しよう。
 レフリーを一つやった。期限を一日過ぎると、すぐに催促してくるわけね。
 久しぶりに牧の部屋に行って、お茶をご馳走になった。
1/5(水)の進歩 アブストラクトの 書き方 アブスト ラクトを書く上で参考になるページを見つけた(Evolutionary Ecology Research)。良いアブストラクトを書くための提言だ。アブストラクトで書くべきことは(【 】内は私の補足)、

・どういう問題に答えようとしたのか【問題】
・そのために何をしたのか【目的】
・どのようにやったのか【手法】
・そして何を示したのか【結果・結論】

これだけ。そして、以下を守るべし。

・序論を書いてはいけない【目的だけを短く書いて、その意義付け(どうしてやるのか)は書かないということ】。
・考察の要約を書いてはいけない【結果は書く。結論も書く。考察は不要】。
・誇張したことを書いてはいけない。
・手法を事細かに書いてはいけない。
・無用なフレーズは書かない(例;In this study)【"In this study" でやったに決まっているのだから、書く必要が無い】。
・受動態の多用はいけない【能動態の方が簡潔】。
・ややこしい時制は使わない。現在形と過去形だけで十分【英語が母語の人にこう言われると心強い】。
・中身の無い文は無用(例;We studied the relationship of x to y. We discuss topic A. We plan to expand this study. More research is needed)【x positively depended on y. A was xxxx(A についての言及)なら、中身のある文になる】
・今後の研究のことを述べるでない【本文中の考察で書くのは構わない。しかし、その論文で直接示したことでは無いので、アブストラクトにはそぐわない】。
・その論文で示していないことに触れてはいけない。

研究内容に応じた、アブストラクトの雛型もあるので参考にしよう。
 生態学会の講演要旨を書いて、ウェブページに登録しようと思った。またしても、演題を忘れてしまった。 困った。とりあえず、演題入力欄に「忘れた」と書いて登録したら、こんな登録確認メールが来た。

下記の新規演題が登録されましたのでお知らせいたします。
受付番号:000094
演題名:忘れた
発表者名(発表者1):酒井 聡樹

すいません、おちょくったわけではないです。演題の変更が出来なかった場合、どうい う発表内容が「忘れた」という演題にふさわしいのか、ちょっと考慮中。
 そろそろそういう季節だと警戒していたら、アマゾンに早くも、「これ論」の中 古販売が出現した。しかも、「一度も開かなかったのでコンディションは非常に良いと思います」だとおぅ(怒)。われ、何のために買ったんじゃ! (河内風怒り)。表紙がお気に召したんじゃなくて?(上流階級風嫌み)。本当 に、「一度も開かなかった」と断言できるのか、ちらっと開くことがあったのではないか(検察的追求)。
1/4(火)の進歩 仕事始め もう正月が終わってし まった。今年は週末と重なってしまったので、きっかり三日で正月終了ということか。でもまあ、今日は正月気分のまま適当に過ごそうと思ったら、ヒラガの修 論のイントロとマテメソが机の上に置いてあった。不粋だねえ。でも、きっちり読んでコメントした。マテメソは良く書けていた。イントロは、扱う問題を明確 にするように。問題が不明のまま、問題解決のための着眼を述べている感じだよ。
 東京ベルディから、DF 富澤が期限付き移籍することになった。「たくさんのサポーターがいることも知っており非常に楽 しみです」とのことだ(オ フィシャルHP より)。そりゃあ、東京ベルディと比べたらぶったまげるだろうな。仙台スタジアムの熱き雰囲気にはまって、仙台に完全移籍した くなるであろ う。でも、仙台でやるべきことの一つとして、「自分が試合に多く出場し経験を積むこと」は余計だ。我がクラブは、君が経験を積むためにあるのではない。本 音は、経験を積んでベルディに戻りレギュラーを取ることかも知れないが、そんなことはおくびにも出すでない。来るからには、仙台で討ち死にするつもりで全 力で闘え。一 方、東京ベルディから三年間も期限付き移籍していた小針の完全移籍も決まった(HP)。「J1でプレーす ることにこだわりがあります」とあるように、J1 移籍も考えていたことだろう。でも、J1 クラブへの移籍機会を待つよりも、仙台をJ1に上げる方が早いと悟ったらしい。偉い。
1/3(月)の進歩 山形蔵王でスキー 暁子と一緒に、 山形蔵王にスキーに行った。出がけに、じゅりを連れて行こうかと葛藤した。どうして連れて行こうと思ったのかというと、前回スキーに行ったとき、犬を連れ ているスキーヤーを見たのだ! リフト乗り場の所で「きゃんきゃん」と犬の鳴き声が聞こえたので、「誰か犬を連れているのか?」とあたりを見回した。と、スキー上衣の胸の所にヨーク シャーテリアを入れ、リフトを待っている人がいるではないか! しかも二人も。ヨークシャーテリアは、ご主人様の胸の所から顔だけだし、「きゃんきゃん」と言っていた。あれで滑ったのかなあ?。 というわけで、じゅりを胸に入れて滑りたいという思いが募っていたのだ。しかし、胸に入れるにはじゅりは大きすぎるし、昨年赤倉スキー場でソリに乗せた ら、すごく怖がって大変だった。だから無理だろうと諦め、じゅりはお留守番となった。
 昨年の初滑りの時、スキーさえ履けない状態になっていた暁子は、今年は違った。いきなりすいすいと滑り出し、上達したことを感じさせた。ゲレンデには、 かなりレベルの高いスキー講習をしている人々がいた。見ると、内側の足だけで回転する練習をしている。両足で滑るとき、回転時には体重を乗せない内側の足 だけで回る??。私も真似してみることにした。最初はうまくいかなかったけれど、その内に出来るようになった。何のための練習なのかはわからないけど。午後になると、例によって足が痛くなっ てきた。最後の頃は、痛くて膝が曲がらなくなってしまった。暁子も、疲れで憔悴していた。ほうほうの体で帰宅したのであった。でも楽しかった。
 帰宅して、ヒラガからメールが来ていることに気づいた。卒業生のキムタカが来ているので、一緒に飲みに行こうという誘いであった。しかしもう待ち合わせ 時間は過ぎていたし、疲れで出かける気になれなかった。キムタカ、また今度ね。行けないことをヒラガにメールしたら、「僕も修論生なので行きません」とい う言い訳のメールが返ってきた。
 遅ればせながら、じゅりにもご馳走を上げた。ペディグリーチャムを一缶まるごとだ。じゅりは、目の色を変え、一瞬たりとも顔を上げずに食べ続けた。食べ 終わると、周りにこぼしたものを食べ続ける。十分くらい周りを舐め続け、ようやく諦めた。その後は、じっと寝そべったままであった。いつもなら、私たちに まとわりつくのに。一缶まるまるは多過ぎで動けなくなったのか。苦しくて気持ち悪いのかと心配した。しかし二時間後、元気に自分の股を舐めだし(コ ラッ)、私たちを安心させたのであった。
1/2(日)の進歩 初売り モールの初売りに行った。 モール Part2 に、お気に入りのお洒落な店があるので、そこの福袋を買いに行ったのだ。中身は、折良く茶飲み道具であった。新年早々ついている。急須の蓋を割ったまま二年間過ごしていたので、新しい急須が欲しかったのだ。現 代っぽい和食器という感じで、気に入った。ちなみに、土鍋の蓋は、割ったまま八年間過ごしている。
 今日の夜もお節を頂いた。早くもちょっと飽きてきた。料理の本の分量そのままに作ったので、つまりは、どの品も四人分くらい(あるいはもっと多い)出来 てしまったので、一週間はお節料理を食べ続ける運命である。先が少々不安になってきた。
 賽銭箱の中に、偽札が多数入っていたらしい。このニュースを聞いて、「これは犯罪なのか?」と考え込んでしまった。偽札を使って買い物をしたわけではな い。賽銭箱に何を入れようと、本人の勝手である。ただの紙を入れるの も自由、お金みたいな紙を入れるのも自由、タラバガニの足を入れるのも自由だ。神社の所有物である賽銭箱に変なものを入れたことが問題か?。しかし、お金 が入っていたらありがたく頂戴して、他の物が入っていたら文句を言うというのは筋が通らない気がする。結局、賽銭箱に入れたことではなく、誰かが偽札を 作ったことが問題なのだと、すぐ考えつきそうな結論に到達し新年早々時間を無駄にしたのであった。しかし、偽札を賽銭箱に入れるって、賢いんだか、賢くな いんだか。
1/1(土)の進歩 お節料理 見よ、これが私お手製の お節料理だ。
お節料理

かまぼこ以外は全て手作りなり。全 28 品(重箱に入りきらず、他の器に盛り付けた品もある)。これを、母が残してくれた輪島塗の超高級重箱に詰めた。母も喜んでいるであろう、というより、驚い ていることであろう。あるいは、喪中なのに何やってんだと思っていることであろう。ともかくも、コンビニで頼んだお節を詰めなかったことが、一番の孝行で あった。自分で作ったと思うと、ひときわ美味しかった。
 天皇杯の決勝をハイビジョンで見た。サッカーをハイビジョンで見ることは念願であった。映像が綺麗で選手が見分けやすいし、何より、画面が広いので全体 の動きがわかる。もう感激! サッカーこそ、ハイビジョンで放送するべきだ。