「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況
若手研究者のお経
進行状況ホーム
10/31(月)の進歩 ゴールを狙え
このと
ころ、二試合連続でロングシュート(いや、一昨日のはミドルか)を決めて、確率の勉強を世間に余儀なくさせている MF
村上である(問題:一年に一度のシュートが二試合続けて決まる確率を計算せよ)。暁子が指摘するには、かつてのエース岩本輝雄の後釜を狙っているのではな
いか。岩本が FK のボールを置くと、「ゴールを狙え、さあぶちかませ!
レッツゴーてる、レッツゴーてる!」と歌い(注;「てる」は岩本の愛称)、「得点を上げて」と願ったものだ。そして実際、あの左足で何度、得点を上げてく
れたことか。村上がゴール近くで前を向いたら、「ゴールを狙え、さあぶちかませ!
レッツゴーかず、レッツゴーかず!」(注;「かず」は彼の愛称。でも、シドニーには行かない)という歌が起こるのか?
きっと起こるであろう。でも村上の場合は、「ゴールの枠の中を狙って蹴るんだよ」と
いう意味だと思う。以上、原案暁子。
今日は一日、モリナガの論文の改訂稿を読んだ。Canadian Journal of Botany
から返ってきた論文で、コメントに従って改訂したものだ。レフリーは二人とも「とても面白い論文だ」と言ってくれているので、さして厳しいコメントはな
い。ただ、統計手法は再考せよと言われたけれど。とはいっても、対応が難しいコメントもあって、モリナガも苦労したようだ。それにモリナガは師匠思いだ。
おかげで、「これ論」の 16 番(レフリーコメントへの対応の仕方を説明した章)は説明が全然足りないことがよくわかった、んだよーー、モリナガ。
秘密作戦に関する意見が続々と集まりつつある。どうもありがとうございます。これは、練り直しが必要と見ゆ。
10/30(日)の進歩 カーテン買った 東京インテリ
アに行って、カーテンを注文した。暖炉を断念したためにお金が余った気分になり、使っちゃおうって感じなのだ。今のカーテンは夏っぽいので、暖色系の秋冬
用のものを買おうといいわけ。そして、季節に応じて付け替えるのだ。それと、新築時にカーテンを買ったときは、少しでも安くと思っていたため、プレーン
シェードだけ付けてレースが無い窓が三つある。シェードを上げると外から丸見えというのも気になっていた。それも何とかしよう。店に着くと、店員にさっそ
く話しかけて、色々相談した。カーテンの掛け方も多彩になってきていて、窓側にドレーブ、部屋側にレースという、普通とは逆の付け方もありだそうだ。プ
レーンシェードだけだった窓には、このやり方を採用することにした。一つは、木製のブラインドを付け、部屋側にレースをかける。一つは、部屋の他の窓のド
レーブと同じ生地のプレーンシェードを付け、やはり部屋側にレースを付ける。そしてもう一つは何もしない(付け替えない)のだ(なんでだ?)。注文カーテ
ンなので、窓の大きさとかを測る必要がある。私は、店員の手間を省こうと、前もって完璧に測っておいた。窓の内枠の高さと幅・窓の外枠の高さと幅・床から
窓下部までの高さ・今付いているカーテンの幅と長さと、考え得るありとあらゆる長さを測定した。これなら即注文できるだろう。しかし店員は、「カーテンの
幅と長さまで測ったんですか、うぷっ」だと。そして、「お客様が測ったのでは心許な
いので、当方で測りに行きます」だって。なんだそれはーー?(第一段落あとがき:私の大嫌いなカタカナ語だらけになってしまった。日本語で
何というのかわからないからやむをえぬか。)
窓の長さも信用して貰えないと憤然としつつ帰宅。途中、トヨタネッ
ツによって、車を二年点検に出した。ついでに ETC を付けて貰うことにした。ETC
って、付けたらすぐに使えるわけではないんだね。クレジットカード会社に ETC
専用のカードを発行して貰う必要があるらしい。帰宅後、甲府対鳥栖の試合をどきどきしながら見守った。鳥栖よ勝て。そこへ東京インテリアの人が、窓の採寸
に来た。窓を測っている人の側で私は、唸り声を二回上げた。鳥栖が二点取られてしまったのだ。野田が主審だったら、二点とも取り消してくれたのに。結局、
2-1 で甲府が勝ち、仙台は四位に落ちた。しかし、バレーの復帰した甲府は強い。鳥栖はやられっぱなしであった。で、カーテンの見積もりは 26
万円なり。高いねえ、カーテンって。でも毎日見て過ごす物だから、豪華に行くことにしよう。
10/29(土)の進歩 4-2
で仙台の勝利! のは
ずだった。ところが、主審野田らによって、勝利は強奪されてしまった。仙台のゴールは、野田によって三度取り消された。一点目は許そ
う。しかし、二点目の取り消しは、弁解のしようのない誤審。三点目の取り消しも、「あれが反則ならフォワードなんてやってられない」だ。
今日は暁子が帰ってくるので、夜は我が家でしっぽり飲む。夕食の豪華献立を考えて、仙台駅へと向かった。駅で待ち合わせ、仙台っ子ラーメンを食べてか
ら、仙台スタジアムへ向かった。
アウェー札幌の応援席は満員。「原さんは来ているのかなあ」と思った。しかし全体の入りは 1,5028
人で、私は大いに不満であった。なんで満員にならないんだ?
試合開始。レギュラー三人が抜けた中盤に、仙台の選手自身が不安を抱いていたように思う。おっかなびっくりやっている内に、清野に早々に決められてし
まった。その後もしばらく札幌のペースが続く。しかし前半 20
分くらいに、仙台が立て続けに札幌ゴールを襲った。これで選手は自信を得たようだ。以降は、仙台が試合を支配するようになった。そして前半 33
分、根引が足を上げてボールを奪い、反転してゴールを決めた。私は、「同点に追いついた」と熱狂した。しかし主審の野田は、根引の反則(危険なプレー?)
を取ってゴールを取り消した。「なんでだあ」と思ったけれど、後半に起こる惨劇に比べれば、まあまともな判定であった。結局、前半は 0 - 1
のままで終わった。後半になっても、仙台が試合を支配し続けた。そして後半 5 分、村上がペナルティーエリアぎりぎりで倒されて FK
を得た。蹴るのはシュウェンク。妙に壁が近い(これも、野田に憤然だ)。かまわず蹴ったシュウェンクのシュートはポストにあたった。跳ね返ったボールを根
引が押し込んで同点に追いついた!
ところがなんと、副審がオフサイドの判定、主審の野田もそれを受け入れた。ビデオで確認したところ、シュウェンクが蹴った瞬間、根引きはオフサイドの位置
には全然いなかった。微妙どころではない、余裕でオンサイド(非オフサイド)であった。跳ね返ったボールを蹴ったときは確かにオフサイドの位置にいた。し
かし、シュウェンクのシュートに絡んだかどうかが問題なのだから、彼のシュートの瞬間にオフサイドの位置にいないとオフサイドにはならない。だから根引
は、余裕でオフサイドではない。その証拠に、札幌選手は誰一人としてオフサイドを訴えていなかった。なのにゴールを取り消すとは、動態視力がないのか、
ルールを知らないのかのどちらかだろう。これだけではない、後半 14
分には、シュウェンクが札幌選手と競り合いながらヘッドでゴールに流し込んだ。もつれ合っていたので二人とも倒れた。よくあるプレーで、反則でも何でもな
い。実際、副審はゴールを認め、ハーフライン方向へと走った。ところがなんと野田は、シュウェンクの反則をとってまたしてもゴールを無効にしたのだ。この
試合三回目!
絶句。信じられない。仙台攻撃陣がいかに頑張ろうと、「仙台のゴールは全部取り消す」と野田が決めていたら、点を取れるはずもない。その後、野田は行き過
ぎを反省したのか、それとも、引き分けにして楽しみたかった(三位争いを盛り上げたかった)のか、「仙台のゴールは全部取り消す」という方針を撤回したよ
うだ。取りつ取られつの試合展開となり、結局、2 - 2 の引き分けに終わった。
この日の仙スタの後半の盛り上がりは、久々のすさまじさであった。全サポーターと選手が、野田への怒りで心を一つにしていた。これ以上ないという応援を
送る仙台サポ、はじきれんばかりに走り回る仙台の選手。熱き仙スタが戻ってきたと思った。万一負けていたら、暴動が起きたやもしれぬ。しかし、野田の邪悪
の支配から逃れることはできなかった。野田に、勝ち点 2 を略奪された。クラブは、J リーグに断固抗議すべし、そして野田を永久追放すべきだ。
10/28(金)の進歩 そこまでウケていただけるとは
生物学科一年生向けの「生物学へのアプローチ」という講義をした(各教官が、一回交替で生物学の話題を講義する)。私は今日、「性の生物学」という講義を
し
た。話題の一つは、なぜ有性生殖(人間みたいに、雄と雌がいて繁殖する生殖様式)をするのかということである。無性生殖(親のコピーがどんどん増える)に
比べ実は不利な点が多いのだ。で、突然話はずれるけれど、「田中と中田だけで作る日
本代表」というのがある。「田中・田中・田中・田中・田中・中田・田中・中
田・中田・田中・田中」と並ぶメンバーは強烈だ。話を戻すと、有性生殖には、せっかく出来上がった最良の遺伝的組み合わせを壊してしまうと
いう不利点がある。たとえば、中田ヒデ(サッカー選手として、最高の遺伝的素質を備えている)の子どもは多分、中田ほどの選手にはなれないであろう(ヒデ
の遺伝子を全部受け継ぐわけではないので)。「だから、中田は無性生殖をするべきだ」と話した(これ)。
そして、「中田だけで作る日本代表の方が強い」と話した(これ)。そうしたら、一人の女の子が異
様にウケてくれた。いつまでも、「けらけらけらけら」と笑っている。やがて、机の上
にばたっと倒れた。そしてそのまま笑い続けたのであった。他の人は十秒くらいで笑い終えたのに、一人、五分くらい笑いが止まらなかった。ウ
ケを目指して講義をして十年。これだけウケてくれたのは始めてであります。感激の一言だ。どうもありがとう。後で語ったところによると、「中田が無性生殖
で増えた時点でどうにもならなくなった」そうである。
一方、我がベガルタ仙台は明日、ホームにコンサドーレ札幌を迎え撃つ。三位を目指すクラブ同士の直接対決である。仙台は、中盤の三人(シルビーニョ・
梁・財前)を欠くという苦しい状況だ。中盤は、村上・千葉・菅井・大柴で行くようである。確かに、攻撃の多彩さという点では不安は残る。しかし、中盤の守
備力はかえって高まるのではないか。当たるも八卦で前に突進する村上が何かの具合で好機を作ってくれると期待しよう。
りんかもおめでとうを言ってくれた。どうもありがとう。ここまで来ると、言わないとまずいという風潮が漂っている感じである。
秘密の作業が一段落ついた。ちょいと様子を見よう。
10/27(木)の進歩 孫の手! しばらく鳴
子の研究室に行っていたキメグが、仙台に戻ってきた(鳴子の研究室は、キメグのレンタル元。キメグは私の研究室にレンタル移籍中)。「酒井さんにプレゼン
トがあります」というので、何かと思ったら ………
ま、ま、孫の手だあーーーー。しかも鳴子らしく、こけしの孫の手だ。もう感激。キメグの二文字を取り、メ
グの手と呼ぶことにしよう。どうもありがとう!
今日はゆえあって、いろいろな論文のイントロダクションを読みまくった。悪いイントロを探して、晒しものにしてやる腹づもりであった。そんな論文を載せ
る雑誌も嘲笑ってやるのだ。というわけで、Oecologia とか
Functional Ecology とか、恨みのある雑誌を手にとって、悪いイントロをひたすら探した。しかし第一条件として、短いイ
ントロである必要がある。長いイントロなんていちいち読んでいられないからねえ。そして悪いイントロを見つけると、けけと喜ぶのであった。「ふっ、イント
ロ折り紙で直して進ぜよう」と、本文を読んでみる。ところが、直せない論文が多くて憤然とした。何しろ、着眼も何も無し、ただ調べただけなのだ。呆れた。私
の論文をリジェクトしておいて、よくもまあこんな論文載せるもんだ。
10/26(水)の進歩 使えん 先日注文した
孫の手(10.19 の進歩参照)が届いた。「のび手くん」
というやつだ。さっそく試してみたけれど
………。使えん。第一に、伸縮自在が諸刃の剣であった。数段の節に柄が分かれているため、根元部分をしっかり押さえていても、先端部分(掻く部分)がくる
くる回ってしまうのだ。そのため、孫の手の指部分で掻くつもりが、くるっと回って手の甲の部分が背中に当たってしまう。よほど丁寧に掻かないと、すぐにく
るっと回る。第二に、柄が細くてしなり、力が込められない。木の孫の手で、背中が赤くならんばかりにぐいぐい掻く快感とはほど遠い。のび手くんは、アイ
ディアに
溺れているわ。きっと、孫の手で背中を掻かいた経験の無い人の思いつきで
あろう。現実を知らぬ。やはり、昔ながらの木の孫の手に限る。さっそく注文しよっと。
ひさしが、論文の原稿を私の机の上に置いて、八甲田実験所の閉所作業へと旅立って行った。イントロから結果の章まで書いたけれど、考察はまだ見せられな
い状態だそうな。「これ論」を読んで頑張って考察を書いておくれ。とはいっても、友蔵には、「「これ論」の考察の章は弱いように思う」と言われた。私自
身、考察を書くのは苦手である。考察の書き方のコツがあったら、どなたかご教授下さい。よろしくお願いします(メール)。
ベガルタ仙台は昨日、札幌戦に備えて紅白戦を行った。注目の中盤(レギュラーが三人抜ける)には、予想通り、左に村上、右に大柴、ダブルボランチに菅井
と千葉が入ったようである。で、すごく機能したそうだ。ダブルボランチのつつきの順位は明白で、シルビーニョがいるときは、菅井はしんみり守備重視であっ
た。しかし千葉が入ったら、きゃっきゃっと攻撃に参加するようになったそうな。さもあらん。そもそも菅井は、攻守両面に力を発揮できる選手。千葉に守備を
任せておいて、中央攻撃をどう組み立てるのか楽しみである。
カナダにいるしんすけ、鳴子にいるキメグからも、誕生日おめでとうのメールが来た。どうもありがと。
今日も、秘密の作業に没頭した。一番の難関と思っていた部分が、けっこうすんなりできた。嬉しい。明日も頑張ろう。
10/25(火)の進歩 熊ちゃんから電話が来た!
今日は、一年に一度の年齢加算日である。青年海外協力隊員としてカリブ海にいる(海にいるのではない。ちゃんと島の上にいる)からおめでとうのメールが来
た。「嬉しい、元気にしているかな」と思っていたところに電話がなった。出るとなんと、熊ちゃんからの国際電話であった。地球の裏側からはるばる「おめで
とう」の電話をくれたのだ! 感激。ありがとう。熊ちゃんも、元気に働いているようだ。よかったよかった。
ベガルタ仙台 MF 梁が、北朝鮮代表に合流するために旅立ってしまった(梁 勇基 公認BLOG
より)。はあーー。次節札幌戦は、シルビーニョと財前が出場停止なのに、梁まで行っちゃうなんて。張り切って早めに仙台駅に到着することないじゃないか。
切符を確認しなくてもいいじゃないか。なんで鞄を忘れないんだ。最後ににっこり笑うでない。もう一度、はあーーー。
ついに、秘密の作業を本格的に開始した。けっこう進んだ。一挙に、一番の難関から片づけてしまうつもりだ。なお、秘密の作業報告はしばらく続く予定であ
る。いつまでも「秘密の作業」では怪しいので、何かかっこいい名前を考えるつもり、そのうちに。
10/24(月)の進歩 紙を折るのではない、心を折るのである
友蔵と、「これ論」の「イントロ折り紙」(「これ論」p. 70, 図
4)の話をした。友蔵が言うには、「前から感じていたことだけど、「折り紙」という所がわかりにくい」という。実際、図 4 の点線部分で折ってしまったら、文字がひっくり返るは重なってしまうはで、何だかわからなくなる。そういえばそ
の昔、友蔵・イタポンが学部三年生の時にイントロ折り紙の講義をしたら(私は、三年生向けの植物生態学の講義の最終回を「これ論」の講義に当ててきてい
る)、やよい(私の研究室の卒業生)に、「「折ったらひっくり返っちゃうじゃないですかーー」と突っ込んでいました」と言われたのを思い出した。これはし
たり。図 4
を見るほどに、確かに折るのは変だと思う。「なぜその現象が問題なのか」と「どういう現象を見て」の順番を入れ替え、「何をやるのか」と「どういう着眼
で」の順番も入れ替えるということなのだが。なんで「イントロ折り紙」という名前にしたんだっけ?
今となっては覚えていない。どうせ、「これならウケるかな、うぷっ」と思ったに違いない。しかし、「イ
ントロ折り紙」という名称はけっこう定着しちゃっている。鮭のチンジャ焼
きは変えぬのに、イントロ折り紙を変えるのは筋が立たぬ。「紙を折るのではない、心を折るのである」と言って、高尚な雰囲気で煙にまくことにしよ
う。
かとぅが、八甲田での調査報告をしてくれた。サワギキョウの蜜量を調べたりと、いろいろ頑張ったようだ。しかしこれから、蜜量定量のサンプル処理が山ほ
どあるらしい。データ処理(他の植物のも含め)も一杯やらなくてはいけない。なんとか頑張って、生態学会申し込み締め切りまでに、目安をつけるようにね。
10/23(日)の進歩 一夜城 暁子の実家の車を借り
て、暁子・じゅりと一緒に、小田原の祖母の様子を見に行った。昼前に訪問を終え、小田原の海岸に出てみた。小田原さかなセンターというのがあり、刺身と
か、生け簀に入っているサザエやホタテを売っていた。お好みのものを買って、網焼きとかにして食事を採ることができるようだ。心惹かれたけれど、料亭右京
で昼食を摂ることにしていたので、我慢することにした。海岸でじゅりを遊ばせたら、波の音を怖がっていた。そして、暁子に抱きついてくる。何で私には抱き
つかないのかと憤然とした。その後、一夜城跡に行ってみた。秀吉が小田原を攻めたとき、一夜で城を築いたように見せたそうだ。何のためにそんなことしたの
かね。圧倒的兵力で小田原を囲い、勝つことは分かり切っていた戦なのに、ようわからない小細工だ。城の近くまで行くと、駐車場に入る車で大渋滞していた。
私たちは、ちょっと離れた所に車を停めて、城跡を歩いた。快晴で海がすごく綺麗に見えた。気持ちよかったのでみかんを買った。帰り道、大渋滞している車の
列とすれ違いながら、「そこまでして見るほどのものではないよ」と微笑みつつ、道ばたにけっこうみかんが落ちているのを見て、「買うことなかった」と思っ
た。墓参りをして右京へ。昼会席料理をいただいた。美味しかった。その後、西湘バイパスを走って横浜方面へと戻った。平塚で暁子と別れ、じゅりと私は東海
道線で東京駅に出た。えらく混雑している新幹線で帰仙。疲れた。でも楽しかった。
10/22(土)の進歩 三位ーーーっと思ったら四位だった
ベガルタ仙台が横浜 FC に苦しみながらも 2-1
で勝った。カード乱出審判に助けられた試合でもあり、酷い目にあった(というよりこれからあう)試合でもあった。
朝、じゅりにベガルタ T
シャツを着せて颯爽と自宅を出発しようとした。ところがじゅりが、玄関でいきなり動かない。「この躓きは何か」と思ったら、左後ろ足が T
シャツを踏んでいて歩けなかったのであった。大丈夫か、左サイドバック村上!
すぐに修正して出発するも、またしても左後ろ足が踏んでしまう。(左後ろ足が)前に出過ぎるから裏を取られる踏んでしまうのだ。レプリカ(私)とT
シャツ(じゅり)で歩く姿を世間に見せたかったので、T シャツを脱がせることはせず、頑張って仙台駅へと向かった。11
時前に暁子の実家に着き、じゅりを預けて、暁子と一緒に三ツ沢へと向かった。
三ツ沢に着きバックスタンド中央に座ったら、前回対戦時と同じく、アウェー仙台サポ集団の中に一人だけ座っている横浜サポがいた(6.11 の進歩参照)。相変わらずねじ曲がっているねえ。たけしと久しぶりに会い予想を聞く。かなり厳しい闘いになり
そうとのことであった。試合は、その言葉通りとなった。横浜に中盤を支配され、仙台は、FW
に長いボールを入れるくらいしか出来なくなっていた。そうこうする内に、気の緩みからの凡ミスで失点してしまった。試合展開は相変わらずで、仙台に良いと
ころはない。その頃、大張り切りの人がいた。主審の東城だ。気分の乗るままにカードを出しまくり、気づくと、前半 38
分に、横浜のセンターバック富永が警告二回で退場となった。高さのある DF
がいなくなってバロンは大喜び。以降は、相手コーナーキックの時に前線に残るようになった(それまでは、富永のマークに戻っていた)。試合の流れも変わ
り、仙台が急に自信を持ちだしてボールを回すようになった。そして後半 8
分、村上のすごいゴールが生まれた。相手クリアが目の前に転がってきたので、35 m の位置からロングシュート。「投げやりだねえ。何 m
ふかすかねえ」と誰もが思った瞬間であった。ところが、地面を狙って打ったような抑えたシュートが、ゴール右隅に突き刺さった。「時間が止まった」と語る
村上(河
北新報より)。私は、「人類が滅んだ」と思った。村上の華麗なるロングシュートは、昨年の大宮戦でのゴール以来(2004.5.15 の進歩参照)である。「1年に1回のシュートだね」(サンスポよ
り)と、ちゃんと自分でわかっているところが素晴らしい。さあ、後は逆転するのみだ。シュウェンクの正当なゴールがなぜか取り消されたりしたものの、後半
23 分に、同じくシュウェンクが執念のゴールを決めて 2-1 となった。その後、3-3-3
システムで攻め込む横浜を落ち着いて抑え、ハラハラながらも逆転勝利を収めた。
これで三位になった!
入れ替え戦出場圏だ。目出度し目出度しと、中華街に繰り出して豪華夕食を取った。ところが、携帯で確認したら、「甲府 5-0
徳島」だと。得失点差で逆転されて、四位になってしまった。何やってんだ、徳島(怒)。
主審東城のはちゃめちゃ判定のせいで、シルビーニョと財前が次節札幌戦に出場停止となってしまった。梁は代表戦でいない。中盤三人がいなくなるという非
常事態である。村上・千葉・菅井・大柴の中盤にするのか?
しかし、ボールの出し手がいない。セットプレーの蹴り手もいない。点取れるのか。ホームの力で、何とかするしかあるまい。
10/21(金)の進歩 明日は横浜 FC 戦
ベガルタ
仙台は明日、敵地で横浜 FC
と闘う。絶対に勝たなくてはいけない試合である。勝ち点を落としたら、甲府戦勝利の意味が無くなってしまう。明日は、出場停止の磯崎に替わり、左サイド
バックには村上が入るようだ。思いっきり不安である。天皇杯の仙台大学戦で裏を取られまくったため、「紅白戦は背後を取られないように心掛け、「しっかり
消化できた」と納得の出来だった」そうだ(河
北新報より)。それでいて、「「自分の良さを出していきたい。『いくな』と言われても前にいく」(河
北新報より)らしい。じゅりみたいな子だ。「いくな」と言わ
れたら行かない
で欲しい。理由があるから「いくな」と言われるんだと思うよ。一方、北朝鮮代表に選出された梁は、クラブが大事な時に離脱することに悩みもしたらしい。
「主将MF熊谷から「結果的にはチームのためになるし、いい経験になる」と諭され、最終的に決断した」(サンスポよ
り)とのことである。もう、余計なこと言わないで頂戴。「いい経験になる」って、キミは A
代表の経験が無いのに、どうしてそんなことわかるわけ?(と、思わず暴言)。ともかくも、明日はきっちり勝って、それから札幌戦・山形戦の心配をすること
にしよう。私は明日、敵地に参戦する予定だ。
彩子の論文セミナー。ヨーロッパ(原産地)とアメリカ(帰化している)において、花の香りに変化があるのかを調べた論文を紹介してくれた。でも、いい加
減な論文だった。データを取っただけという感じで、科学的意義が見えてこなかった。
ちのが、八甲田での調査報告をしてくれた。夏の間、よく頑張りました。これからは、サンプル処理とデータ解析を頑張っておくれ。それと、種子を蒔いて芽
生えの成長を比べる実験は、やはりやるべきだと思うよ。
謎の決意に向け、具体的に動き出した。ふっふっふっ。
10/20(木)の進歩 行かないで ベガルタ
仙台 MF 梁が、北朝鮮代表に選出された(ベガルタ仙台 OHP
より)。10/26 - 11/7
の間クラブを離れるのだと。………………。三位争いの正念場となる札幌戦(10/29)と山形戦(11/6)を欠場するということか。中盤の攻守の要であ
る梁がいないのはあまりに痛い。もうなりふり構わずお願いしたい。頼むから行かないでくれ。前日ドタキャンの再来を祈るしかあるまい(8/13 の進歩参照)。
りんかが、まとめたデータを見せてくれた。雌花序の両性小花(「両性」ということになっているけれど、雄としての機能はない)を除去して昆虫の訪花頻度
を見たら、無処理の場合と比べ差は無かった。ところが、一回の訪花当たりの滞在時間が、除去処理の場合には短くなっていた。そして生産種子数も少なくなっ
ていた。ということは、両性小花には蜜があり、他の小花(雌小花)には蜜が無い?
そのため、両性小花を除去すると、訪花昆虫はすぐに飛び去ってしまう。滞在時間が短いために受粉も起きにくく種子も出来ない?
面白い! やはり以前の計画通り、小花の切片を作って蜜腺の有無を調べてみよう。-----------
と張り切ったけれど、データ解析と修論執筆で、とてもそんな余裕はないの。どっかの性格の悪い教官が、「3/31
までは働いてもらう」と言っていたのを思い出し、「修論を終えてから三月に切片作りをして、投稿論文にはその結果を載せるのはどう?」と誘惑しておいた。
修論の方針も決まった。二部構成で、一つはオスメス花序の記載的な論文、もう一つは雌花序の両性小花の適応的意義を調べた論文とするのだ。
続いてイタポンも、八甲田で取ったデータを見せてくれた。概ね期待通りのデータが取れたようだ。第二花は、自殖をするという意味においても生産種子数
(他殖自殖を問わず)を稼ぐという意味においても、予備の機能を果たしていそうだ。そしてこのところキメグと相談しながら進めている DNA
解析の実験。第一花と第二花で自殖率が違っていたらとても面白い。サンプル数があまり稼げないので、「除雄処理の個体の自殖率を調べるのは止めて、自然処
理の個体の自殖率だけを調べてはどうか」と意見を述べた。
サーバーが変わって以来、私のページのカウンタは消えていた。ひょいと思い立って、無料カウンタをつけた。ただで借りて言うのもなんだが、格好悪いな、
このカウンタ。
一大決心をした。乞うご期待。何を決心したのかは今は言えない。2002 年のワールドカップの次には 2006
年のワールドカップがやってくるということだ。
10/19(水)の進歩 通販で孫の手
を買った
このところずっと憤然としていたことがある。家にあったはずの孫の手が見あたらなくて、背中を掻こうに掻けなかったのだ。翌朝まで我慢し、(まだ痒かった
ら)研究室の孫の手で掻くという不便さであった(私は、研究室と自宅に一本ずつ揃える主義である)。新しいのを買おうと思っても、ありそうでないのが孫の
手だ。むしろ、観光地の土産物屋の方が手に入りやす
い(「南が丘牧場」とか、観光地の名前入りのが売っている)。先週の日曜日に須川温泉に行ったとき(10.16 の進歩参
照)、期待を込めて土産物屋で探した。しかし、三軒も探したのにどこにも売っていなかった。昨日思い立って、インターネットで探してみた。そうしたら二点
見つかった! 一つは普通の孫の手。
「背中の「かゆい」所を自分でかく道具です」という説明文が、そりゃそうだろと思わせずにいられない。もう一つ、 ケ
ンコーコムのは、「孫の手の通販ならケンコーコム。厳選された孫の手商品を
取り揃えております」と謳うだけある。「のび手くん」
というその孫の手は、伸縮自在で携帯に便利という優れものだ。木の孫の手も味わい深いが、携帯に便利という点に惹かれ、のび手くんを注文した。
宏太のウバユリの論文を Canadian Journal of Botany に返送した。通りますように。レフリー #1
が意固地にならなければ通ると思うけど。
このところ(二週間くらい?)、東北大生協理薬店(私のお膝元)で、「これ論」が品切れのままである。隙あらば悪い方に捉える私は、「「これ論」の取り
扱いを止めたのですか?」と、担当者に先週聞いてみた。「いえそんなことありません。在庫切れということです」という返答だったけど、未だに入荷していな
い。千部新たに製本したという通知が共立出版から先日来たばかりなのに、どうしたのだろう?
土松の論文、やっていること自体はとても面白いし、確実に通ると思う。メールで書き忘れたことを一つ付け足すなら、パラメータの値を工夫して(変な値設
定にしては駄目だけど)、性投資のずれがもう少し極端になる結果を示す方が良いと思う。つまりは、「このモデルで考えた要因だけで、こんなに性投資がずれ
ちゃううんだよ」と積極的に訴えるべし。
10/18(火)の進歩 レフリーを通すと論文は悪くなる
左の言葉は、随分昔の飲み会で、とある優秀な研究者が語ったものである。まさにその通り、名言だと思った。現在改訂中の論文も、残念ながらこの言葉が当て
はまりそうだ。こうなってしまう理由を挙げてみよう。
・レフリーは、指導者のような情熱を持って論文を読んでくれない。多くの場合論文の査読は、さっさと済ませたい「仕事」である。
・レフリーと著者が、満足いくまで徹底的に論文をやりとりすることはない。大抵は、レフリーがコメントをし、それに従って著者が直すというやりとりを
1-2 回して終わりである。
・レフリーは、二回目の査読の時、一回目の時には指摘しなかったこと、一回目のコメントとは逆のことを言いにくい。そのため、「直してみたけれど、元の方
がいい」とか「前は気づかなかったけれど、こうすればもっと良くなる」といったやりとりが出来ない。指導者・共著者とは、こうしたやりとりを何度もして論
文を練り上げていくのに。
・論文採否の決定権はレフリー側(編集委員)にある。そのため著者は、レフリーのコメントにどうしても従ってしまいやすい。納得いかなくても、変だなと
思っても、つい盲従しがちである。
改訂したイントロについて、理一もすごく丁寧なコメントをくれた。ありがとう。大いに参考になった。
土松の論文にコメントした。まずは全体的なことについて修正案を述べた。これから何度も改訂を重ねるであろう。頑張れ土松。
10/17(月)の進歩 学生に助けて貰った
宏太のウバユリの論文の改訂を進めた。「イントロがわからん」とだけ言い放って去っていったレフリーに対抗すべく、イントロの大改訂を試みた。しかし、あ
るところまで煮詰まると、著者(中身を知り尽くしている)では判断がつきにくくなる。この論文を始めて読む人に読んで貰い、わかりやすいかどうか意見を聞
くことにしよう。そこで、学生に読んで貰うことにした。他者が読んで理解できるかどうかが大切なのだから、他者の意見を聞くのは当たり前だ。友蔵とオサダ
の意見は共通していて、種子の窒素炭素比の話の後に、Sakai and Harada
モデルの説明が入り、その後でまた、種子の窒素炭素比の話に戻る所が読みにくいと言う。なるほど。途中で別の話になったら、前の話が飛んで行ってしまうわ
けだ。話の順番を入れ替え、自然な流れになるように努力した。
土松の論文を読み始めた。文章はよく書けていると思う。しかし
………………。と、いたずらに(「徒」ではなく「悪戯」)不安を煽って終わりにするのであった。
彩子も昨日、須川温泉に行ったそうだ。しかも彩子も、栗駒山荘の方の温泉に入ったそうだ。しかも同じ時間帯(午後 3-4
時)であったそうだ。つまりは、隣同士の湯船にいたそうだ。奇遇。
生命科学研究科長から、科研費獲得状況に関するメール文書が来た。教員一人当たりの科研費獲得額が、生命科学研究科は、「ある程度の規模をもった研究・
教
育組織として考えれば、学内トップです」とのことだ。そして、「生命科学研究科の研究員それぞれは東北大学の稼ぎ頭である、とも言えるのです。我々はこの
結果に自信と誇りをもって良いと思います」だそうである。評価基準がおかしいのではないか。何度も書いてきたように、科研費の財源は貴重な税金である。だ
から、自分の研究に必要な額だけを獲得するべきだ。評価基準としては、「教員一人当たりの採択件数」とか「申請課題当たりの採択件数」であるべきと思う。
商
売じゃあるまいし、「いくら獲得するか」ではなく「ちゃんと獲得しているか」だろう。「教員一人当たりの科研費獲得額」が評価基準では、高額の科研費を取
る方が偉い
ということになりかねない。金のかからない研究をしている人より、金のかかる研究をしている人の方が偉いなんてことあるのか?
10/16(日)の進歩 須川温泉
先々週の
失敗を心に秘め(10.2 の進歩参照)、今日こそはと須川温泉へ行った。鳴子を通って栗駒の南を走り、小安狭
温泉に寄って須川温泉に行こう。そう決めて、鳴子へと向かった。鳴子峡を眺め、さらに道を進める。そして気づいた。どうも道を一本間違えたようだ。このま
までは秋の宮温泉に出るのではないか?
ならば、秋の宮温泉から小安狭温泉に抜けることにしよう。そう思って車を走らせたら、瀬見温泉に出た。???。一本どころか、全然違う方向に走っている。
このままでは新庄に出るではないか(その気のある方は、地図を見て私の間違いをあざ笑って下さい)。しかしもう引き返す訳にもいかない。新庄に出て北上
し、秋の宮温泉から小安狭温泉へと向かおう。綺麗な紅葉の道を走るつもりだったのに、なんでこんな人里走っているのかと、自分を嘆きつつ(実はいつものこ
と)ひたすら走り続けた。無事に秋の宮温泉に着き、稲庭うどんを食べて天然舞茸を買った。稲庭うどんは歯ごたえが無くて今一つだな。そして小安狭温泉にど
うにかたどり着いた。「普通の観光客がすることをしたい」が信条である私は、大噴湯を見物した。何か調査をしている集団がいたので、「何をしているの?」
「目的は何なの?」「それを調べて何の意味があるの?」「わかっていないからやるわけ?」と質問したい衝動に駆られたけれど、調査中に物を聞かれる側の
うっとうしさも知っているので、やめておいた。見物後、栗駒高原フーズに寄って超美味しいソフトクリームを食べた。前に暁子と来たとき食べて、その味を忘
れられずにいたのだ。途中、じゅりを須川湖畔で遊ばせるなどして、ようやく須川温泉に着いた。須川温泉は、秋田県と岩手県の境にある温泉で、150 m
ほどの距離を隔て、岩手県側の須川高原温泉と秋田県側の栗駒山荘という二軒の宿が微妙に張り合っている。今までは須川高原温泉の露天風呂しか入ったことが
なかったけれど、今日は栗駒山荘の方に入ってみることにした。結論。どちらも素晴らしい。けれどやはり、須川高原温泉の露天風呂の方が上。
帰宅後、天然舞茸を入れてきりたんぽを頂いた。天然物って、こりこりしているね。その後判明したこと。栗駒の南を通って小安狭温泉に向かうのなら、そもそも鳴子に行ってはいけなかった。築館から花山村を通るのだ。付記:私の車
にはカーナビが付いている。意味無いね。
10/15(土)の進歩 高桑様さまサマ ベガルタ仙台
が、ヴァンフォーレ甲府に 1-0 で勝った。GK 高桑の好守で救われた試合だった。
目覚めると十時。この所、妙に早く起きる日と目覚めが遅い日がある。今日はかなり遅い方であった。雨も降っていたので、庭仕事をやる気も起きない。そう
いう意味では、ゆっくり寝ていても問題はなかった。
昼過ぎ、仙台スタジアムへと向かった。土松の論文と自分の論文の改訂稿を持っていたけれど、電車の中ではひたすら別の考え事をしていた。すまぬ土松(来
週早々には返送するつもり)。私にしては珍しく、真面目なことを考えていたのだ。決意したら発表するやも。
試合開始。予想通り、甲府が押し気味の展開となった。しかし仙台守備陣は集中していて、甲府の 3
トップにほとんど仕事をさせていなかった。それ以上に内の 2
トップが仕事をさせてもらえなかったのが問題で、仙台は守勢となっていた。それと今日気になったのは、梁の動きが重いということ。疲れているのか、運動量
が少なくミスも多かった。右サイドも封じられていた。甲府 FW
長谷川が左に張り付いていたため、仙台右サイドバックの中田はなかなか攻め上がれなくなっていた。一方、久々の先発出場の左サイドバック磯崎の奮闘は目
立った。攻めにも積極的であった。仙台の好機に、相手ゴール目の前まで果敢に走り込む選手がいるので誰かと思ったら、なんと磯崎であった(サイドバックは
普通、ゴール目の前ではなく、相手サイドに駆け上がる)。そして、シュウェンクの絶
妙の折り返しをゴール目の前どフリーで受け、それをすかっと外すという奮迅の活躍を見せていた。そうこうする内に、前半 23
分、シルビーニョのコーナーキックからバロンが鮮やかに決めて仙台先制! 後で知ったところでは、セットプレーが勝負を決めるという藤川 GK
コーチの指示が実った得点であったらしい。この得点で元気が出たのか、仙台がその後は攻勢に出て前半終了となった。後半になると、やはり甲府が主導権を握
るようになった。はっきり言って、速攻でしか仙台は好機を作れていなかった。やがて仙台の足が止まり出すと、甲府の一方的な攻撃となった。中盤の底を見事
に支えつつ、「足にきていたが、とりあえずバレないようにしていた」(ベンチに)という菅井
も、足を伸ばす仕草をしてばれて、清水と交代させられた(J's Goal よ
り)。こら菅井、気持ちはわからないではないが、チームのことを考えろ。菅井の交替(三枚目)はおそらく予定外のこと。自分の足の状態をちゃんとベンチに
伝えていたら、選手交代の采配も変わっていたと思うぞ。後半の半ばから、仙台はやられっぱなしであった。何しろ、シルビーニョと梁が中盤の守備にろくに貢
献
していなかったので、中盤を支配され、両サイドを破られまくっていた。それでも、木谷・根引を中心とする守備陣が中央で跳ね返し、打たれてしまったシュー
トは、GK 高桑がことごとくはじき出した。今日の試合、高桑に救われた。枠を捉えるシュートをみんな防いでくれた。
勝った。生きた心地がしなかった。選手には、よく耐えたと言いたい。これで、三位と勝ち点 1
差の四位に浮上した。前半 2-0 としていた山形が土壇場に追いつかれて引き分けたことにも、ツキを感じる。勢い、仙台にありや?
今日一日は、無邪気に喜ぼう。そして明日からはまた、次の試合に向け背水の陣の気合いを入れ直すのだ。でも私は明日、温泉に遊びに行
くであろう。背水ではなく、右も前も左も背も湯になる覚悟である。
10/14(金)の進歩 暖炉断念
昨夕、積水ハウスの担当者が暖炉設置の件で家に来た。いろいろ話を聞いて、暖炉は断念せざるを得ないことになった。一番の問題は設置費用だ。前の案では
500 万円くらいかかると言われ(9.13 の進歩参照)、もっと現実的な案を考えて貰って
いた。しかしそれでも、350
万円くらいかかるのだという。煙突を付けるため、屋根を一部壊さないといけないことも問題であった。「建物の安全性の面から、出来るだけこういうことはし
たくない」と積水ハウスに言われてしまった。ああ、「20-30 万円、かなり高くても 100 万円」で暖炉が設置できると言った、ロイヤルシティ八幡平リゾートの営業担当をはっ
たおしてやりたい(8.21 の進歩参照)。しかし、まだ完全に諦めた訳ではない。暖炉っぽい
薪ストーブなら、炎を楽しめるのではないか。たとえば、ジルコンミニとかどう思う?
昨日書いた、自動的に相関が生じてしまう場合の解析方法について。「種子中の炭素量」と「種子中の炭素量/窒素量比」の相関を見てはいけない。「種子中
の窒素量」(X 軸)と「種子中の炭素量」(Y
軸)の相関を調べる。これが頭打ちなら、「種子中の窒素量」が多いほど、「種子中の炭素量/窒素量比」は高くなると言える。尻上がりの関係なら、「種子中
の炭素量/窒素量比」は低くなると言える。この解析法なら、自動的に相関が生じてしまう危険もない。目出度し。
宏太のウバユリの論文の改訂を進めた。一人のレフリーへの対応は大体出来た。もう一人のレフリーは、「説明がわからない」と抽象的に書くばかりで、どう
直せと書いていない。困った。書き直したやつがまたしてもわかりにくかったら、リジェクトされるかも知れない。
さ、これから、全学一年生向けのレポート作成法の講義に行ってくる。
10/13(木)の進歩 都合の悪いことのやり過ごし方
X と X/Y の相関を調べたら、ほっておいても正の相関が検出されやすい(両方に X が入っているから)ことは言うまでもない。He et al
(2005) (Functional Ecology 19: 437-444)
が、種子重(種子中の炭素量に比例)と種子中の炭素量/窒素量比に正の相関がある」と喜んでいるので、なんだこれはと思った。読み進むと、「このような相
関は自動的に生じる可能性がある一方、窒素量の変化の仕方次第で、この(自動相関を)打ち消すこともありうる」という趣旨のことが書いてある。「ん?
それで?」と思ったら、それで終わりであった。そう書
いただけでは何の解決にもならないのに、その後は何事も無かったように、「種子重と種子中の炭素量/窒素量比に正の相関があった」と議論を進めているの
だ。「そうですね」と言って通り過ぎるでない。
友蔵の論文セミナー。マルハナバチにおいて、訪花する花を選ぶのにかかる時間と選択の成功率(その花に確かに蜜が入っていた率)にはトレードオフ関係が
あることを示した研究を紹介してくれた。この論文よりも、友蔵の実験の方が質が高いと思う(ただし、扱っているテーマは全然違う)。そして、友蔵にあるこ
とを勧めておいた。
明後日の甲府戦では、左サイドバックに磯崎を入れるらしい(ベガルタモバイルより)。よかった。都並監督は、ちょっとは物事を考えているようだ。一方、
藤川 GK コーチは、対戦相手のデータ分析に余念が無いとのことである(河
北新報より)。それは頼もしい。「相手チームサポーターのホームページを参
考にして」というのはどうかと思うが。そういえば、今回の左サイドバックのことも含め、仙台サポの意見が結構実現している気がする。まさか
監督、サポのページを見て戦術を決めているのか?
もっとも、たけしのページとかは大いに参考にして欲しい
けど。
仙台スタジアムの命名権が売りに出されるらしい(河北新報よ
り)。スタジアムを所有する市は財政難なのでやむをえないか。しかし、「仙スタ」と慣れ親しんできただけに、名前が変わるのは寂しい。数々の奇跡と
それよりはるかに多い順当な敗戦を起こし、「仙台スタジアムには魔物が棲む」と言わしめてきた。企業名に変わって、たとえば、「七十七銀
行スタジアムには魔物が棲む」となったら、企業イメージがかえって悪くならないのか?
付記;万が一、「楽天スタジアム」にでもなったら、断固観戦拒否だ!
昨日のウクライナ戦の審判には超憤然とした。あんな露骨なやつ見たこと無い。さすがに J
にもいないだろう。「たかが親善試合」なのに、どうしてああまでしてウクライナを勝たせたかったんだ?
立ち上がり、俊輔が倒されウクライナにボールが渡ったのに、アドバンテージのジェス
チャをして反則を流すあたりから、なんだこいつはと思っていた。そして、せいぜい警告止まりの中田の反則に一発退場を出し、両国の、W
杯に向けての強化という目的を台無しにする。極めつけは PK。あれのどこが反則だ?
ジーコも言うとおり、昨日の試合は無かったことにするしかあるまい。
10/12(水)の進歩 McGinley and Charnov
モデル 宏太のウバユリの論文の改訂を始めた。改めてレフリーコメントを読むと、さほど対応は難しくなさそうに思った。レフリーの
一人は、McGinley and Charnov (1988)
のモデルを引用して、ウバユリのデータに合うのかどうかを論じよと言っている。やるのは構わないけれど、このレフリーは McGinley
その人の気がする。いいんだろうか? 自分のモデルが完全否定される
議論を加えちゃって。ウバユリのデータは、彼らのモデルの予測と隅から隅まで正反対なのだ。指示に従ってこの議論を加え、万が一、「なんだ
これはーー、リジェクトだーー!」と怒り出されたら、すごく理不尽である。
ベガルタ仙台は今週末、ホームにヴァンフォーレ甲府を迎え撃つ。三位との直接対決、絶対に勝たなくてはいけない闘いである。「どの試合でも 100
% のプレーができるようになってきている」(ベガルタモバイルより)と語る都並監督。大学生に PK 戦でようやく勝ったのも 100 % のプレーであったかと、
ちょっぴり悲しくなるのであった。先発は、前節の徳島戦と基本的には同じらしい。うーーん、監督は対策を練っているのか?
両サイドバックが上がった裏を突くという仙台崩し法を、今はもう誰でも知っている感じになってきたのに。特に、左サイドバック村上の裏は、仙台大学にも散
々突かれたようだ。すごく心配。
人様を集めてセミナーをするのだから、少しは真面目にやってくれ、少しは努力してくれ。私は昔、つまらないセミナーを聞くと、いらいら光線を発したり、
露骨なため息をついたりしていた。この所はそれが無くなっていたのに、今日は久々にいらいら光線を浴びせた。セミナー当日になってようやく要旨を流し、し
かもそれが、「高CO2環境で防御物質が増加すると考え調査を行った。被食量と防御物質量について調べた。データの処理をこれから行う。」といういい加減
さだったので、悪い予感はしていたけど。
10/11(火)の進歩 科研費提出 科学研究
費の応募書類を提出した。立派な研究計画だと信じている。採用されれば、輝かしい研究成果を上げることが出来るに違いない。頑張ろうっと。申請書類を作る
のに、書き方の見本なるものを参考にした。確かに役には立ったけれど、呆れもした。金額を千円単位で書く欄に、「6,000」なんて例が書いてあるのだ。
数字を三桁で区切ることの意味の無さを訴えている私からすると、呆れの 2
乗である(日本語では、数字は四桁区切りが正しい。たとえば、123,578,146,956 と1235,7814,6956
の読みやすさを比べて見よ)。6,000 千円と書くことに何の意味があるのか。数字を区切ることの目的を全くわかっていないのであろう。
Canadian Journal of Botany
に投稿していた宏太のウバユリの論文が返ってきた。いや正確には、先週末に返ってきていて、読むのを先送りしていたのだ。今日、コメントをさらっと読ん
だ。直せば通るであろう。良かった。明日から頑張って直し、すかったとした週末を迎えることにしよう。
10/10(月)の進歩 書斎の居心地
自宅の書斎がどうも落ち着かないと前から気になっていた。本
棚を作りつけのお洒落なものに替え、机も新しく買ったのに、くつろいだ気分になれない。椅子に問題があるのか? 3000
円くらいの座り心地の悪い物だし、板敷きの床の上を車輪がごろごろと転がるのも安っぽい。椅子を買い換えて、椅子の下に絨毯を敷こう。そう思って、東京イ
ンテリアに買い物に行った。絨毯売り場で物色していたら、「どれくらいの大きさの物をお探しです
か」とすかさず声をかけられた。どうせ買うのだからとそのまま話をし、パキスタン製の絨毯を買った。次に椅子売り場に行った。「お洒落だな」と思う物
の値段を見てみると、5,8000 円とか 7,8000 円とか 11,8000 円とかする。なんでこんな高いのだ?
買えそうな値段の物はすごく安っぽく見え、椅子を買うのは諦めて店を出た。帰路、住宅展示場に寄って、暖炉のある家を調査しようと思った。太白大橋の側の
展示場に入ると、煙突のある家が二軒あった。ところがどちらも飾りの煙突で、暖炉は据えていなかった。憤然。自宅近くのニトリ(異様に安い家具屋)にも寄
り、椅子を見てみた。と、揺り椅子みたいに、背中に凭れると気持ちよく倒れる椅子があった。気に入ったので買ってしまった。1,4800
円なり。帰宅して、絨毯を机の前に敷き、椅子の組み立てを始めた。こうやって組み立ててみると、なんか安っぽいなあと思う。そして、
腕乗せを、前後逆に付けてみたり左右逆に付けていたりの奮闘で、見事完成させた。絨毯の上に椅子を置いて座ってみた。ん??
店で座った時は気にならなかったのに、背中が痛い。背もたれが、腹筋のように三段に割れていて、中段が背中に当たるのだ。しばらく座っていると、くつろぐ
どころか、背中が凝ってきてしまった。失敗したか。また気鬱なことが増えてしまったと、ちょっと嘆くのであった。
さっそく、絨毯の上で寝るじゅり
私がとある掲示板に書いたことに、思った通りの反応が出た。けけっ。匿名希望で他者を批判する人は、自分の行為がいかに卑劣かを知るべきであろう。私
は、便所の落書きは相手にしない。
10/9(日)の進歩 興味を抱いたから 全学
一年生向けのレポート作成法の講義の準備を終えた。いろいろレポートを読んでみて、「興味を抱いたからやる」ということで済ますレポートが少なくないこと
に気づいた(昨日の進歩参照)。「テレビで○○のことを知り興味を抱いた。そこで調べてみることにした」という論理だ。しかしこれでは読者に訴えない。そ
の問題を取り上げる理由が「自分の興味」に留まっているからだ。なぜその問題を取り上げるのか論を展開して、「みんなの興味」にしないと問題意識が共有で
きない。てなことを講義しよっと。
どこの誰とは言い難いが、大学生相手に PK 戦でほうほうのていで勝った J2 クラブがあるそうだ。そのクラブは、GK
以外はほぼベストメンバーで闘ったそうだ。ブラジル人選手が三人出ていたそうだ。延長戦に入って 2-1
としたものの、また追いつかれたそうだ。J2 の三位を狙っているそうだ。GK コーチは、J1 昇格に 100 %
の自信があるそうだ。こりゃ無理そうだ。
10/8(土)の進歩 「わかっていること」をやる場合
昨日に引き続き、全学一年生向けのレポート作成法の講義の準備をしている。説得力の無い序論の典型として、「わかっていないからやる」(A
を明らかにすることを目的とする。なぜなら A
が明らかになっていないからだ)を私は散々取り上げてきた。これをレポートに当てはめようとして困ってしまった。研究では、「わかっていないこと」を解明
する。そのためついつい、「わかっていないこと」なら何でも研究する価値があると思ってしまい、上記のような論理の序論を書いてしまう。しかし、学部生が
書くレポートはほとんどの場合、「わかっていること」を扱う。となるとそもそも、「わかっていないからやる」という論理には陥りにくいのだ。レポートにお
いて、「わかっていないからやる」に相当する論理ってどんなのだろう。去年のレポートをもう少し研究してみよう。
今から、久しぶりにブランメル生態のサッカーに行ってくる。帰宅後は、風呂に入ってビールをくかあーーだ。
10/7(金)の進歩 一年生のレポート 全学
一年生向けのレポート作成法の講義の準備を始めた。この講義では、レポートの書き方や情報検索の仕方を教える。そして、学んだことを実践してもらうため
に、自由課題のレポートを半年かけて書かせる。今年の講義準備のため、去年提出されたレポートを読んだ。玉石混淆。しっかり書けているのもあるけれど、私
の講義は何だったんだと思わせるものも少なくない。たとえば序論では、「何をやるのか」「どうしてやるのか」を明確にせよと講義した。「「何をやるのか」
は誰だって書く。しかし、「どうしてやるのか」を書かないと説得力が無い」と訴えた。しかし、「何をやるのか」も書かない人がいるとは思わなかった。序論無しで、いきなり議
論を始めているレポートがけっこうあったのだ。今年は、「何をやるのか」を書くことから教えないと。それと、レポートは学術であるという意識が無いのも目
立った。「「将来自分が学びたいこと」と題してレポートを書く。私は今回のレポートにおいて自分が現在の学部学科に入学した動機を再確認することを目標に
書きたい」って ……………。そんなことは日記にでも書いてくれ。
気づくと、視力矯正手術をしてから半年が経った(3.31 以降数週間の進歩参照)。明るい所での見え方は極めて良好だ。両眼 1.5
を保っている。目のごみごみ感や疲れといった、ドライアイの症状が夏頃に出たけれど、今はあまり気にならなくなっている。しかし、暗いところでのハロー・
グレアは酷い。光源の周りを、十倍くらいの長さの光彩が星のように取り巻いているのだ。そのため、夜の運転は怖い。車のライトが十倍の大きさの光彩に見え
るので、その光彩部分に何か(人影とか)があっても気づきにくいのだ。人一倍慎重に運転しないといけない。ハロー・グレア、時と共に直るのかなあ。
イタポンが、オダマキの論文を American Journal of Botany に投稿した。お疲れさま。通りますように。
10/6(木)の進歩 アキとフユ このとこ
ろ、NHK のドラマ「アキとフユ」を見ている。NHK
は「ハルとナツ」と言い張っているが、私はそんな題名認めないのだ。花粉が飛び交う春と、暑くて生きる気力が失せる夏を題名にするなど言語道断である。私
は冬が好き。昔は、年を取らねばならぬ季節である(誕生日が
10.25)という理由で秋は嫌いだった。しかし、度重なる年齢の加算に諦めの境地に達してからは、秋もわくわくする季節となった。何しろ、どんどん冬が
近づくのだからたまらない。話がそれたけれど、アキとフユを楽しんでいる。フユの、打算に満ちあふれた人生設計が素晴らしい。今夜の最終回も楽しみだ。再
放送の時は、録画することにしよう。
ベガルタ仙台は昨夜、徳島ヴォルティスに 4-2 で勝った。2 失点はいただけないが 4 得点はいただける。財前が 1 得点 1
アシストと活躍したようである。調子を上げてきたと見えて喜ばしいけれど、守備を忘れてはいけないよ。でないといつか、痛い目に会うことになる。山形が福
岡に勝っちゃって(二位は諦めているので、山形には負けて欲しかった)、甲府も順当に勝った。仙台と京都が揃っての決定(方や一時的な三位昇格、方や
J1 復帰決定という些細な違いがある)は次節にお預けとなった。仙台にとって、次節 15
日のホームでの甲府戦はまさに正念場だ。必勝あるのみである。万全の調整をして試合に臨んで欲しい。
余剰胚珠の進化の新仮説の論文のイントロを一通り書き終えた。しばし寝かすことにしよう。明日からはしばらく、全学一年生向けのレポート作成法の講義や
科研費の申請書類の執筆に勤しむのだ。
10/5(水)の進歩 今夜の試合で 今夜は、
J2 第 35 節がある。世間は、今夜にも京都の J1 復帰が決まると騒いでいる(スポニチ・J's Goal)。条件
は、山形と甲府が共に負け、札幌が負けか引き分けること。そして京都が勝てば決定である。日本中が、固唾を飲んで試合の行方を見守ることであろ
う。…………… しかし、大切なことを忘れていないか。山形・甲府・札幌の結果が上記と同じで、仙台が勝てば、入れ替え戦出場圏の三位に仙台が浮上するのだ! 2001
年の昇格も 2003 年の降格も共に歩んできた仙台と京都が、今夜またしても共に決める。方や復帰決定、方や一時的な三位、何か、運命を感じる
ではないか。仙台は、敵地で徳島と闘う。今季一度も勝てていない相手である。ということは、今夜はいい加減勝つであろう。必勝あるのみ。先発復帰する梁に
期待だ。大柴が途中出場して敵陣をかき回すのも楽しみである。
月初めの談話会があった。八甲田組のかなりが帰ってきたこともあり、出席者は増えた。みっちーは、キバナアキギリにおいて、花序の上の方が食べられやす
いというデータを出してくれた。どうしてこのデータが面白いのかを言うようにね(これが無かったから、最後のひさしの質問が出た)。そのためには、食害さ
れにくい花序の大きさと数を調べるという目的を明確にすること。そして、「上の方が食べられやすいと、花序を短くすることが有利なのでは」と着眼している
と説明しよう。ちのは、八甲田での調査報告をしてくれた。ノリウツギで充実したデータが取れた模様だ。早く解析して結果を見せておくれ。彩子は、ヤマユリ
の香り成分の分析がたけなわである。昼と夜とで香り成分が変化していそうで面白かった。種子数と花粉数の計測という苦難が待ってはいるが、それを乗り切れ
ば Ecology
も夢ではない。りんかはついに、データ取りをほぼ全てやり終えた。よくやった。訪花頻度のデータを見せてくれたけれど、雄花序・雌花序への訪花よりもオス
メス花序への訪花が多いという結果であった。オスメス復活!
一年目に興奮したデータが再現された。他のデータ解析も楽しみである。ひさしも、八甲田での調査報告をしてくれた。イワイチョウにおいて、雪田の雪解け傾
度に伴う比較をしたら、遅咲き集団に比べ早咲き集団では、花の形態の集団内変異が大きかった。なぜだろう?
ひさしのテーマである、性表現の進化と関わるのか? 両集団で、遺伝的多様性の程度を比較してみるか。PCR を私が教えてあげるから。友蔵は論文執筆三昧の日々だ。それでよい。没
頭しておくれ。キメグは、イタポンとの共同研究となった、オダマキの遺伝解析に心を砕いてくれている。よろしくね。他にもいろいろな研究に取り組んでい
て、活性高しだ。モリナガも、変異体の導入を終えた模様。これが閉鎖花を付けたらすごい! さあ皆さん、今月も頑張っていこう!
余剰胚珠の進化の新仮説の論文を書くための、論文読みを進めた。一つ新しいことを思いついた。このモデルは、遺伝的刷り込み(雄親由来の遺伝子と雌親由
来の遺伝子が、異なる発現をすること)の進化にもそのまま適用出来るのではないか。雄親由来の遺伝子が、種子の資源吸収に正の働きをし、雌親由来の遺伝子
はサイレントになる(何も働かない)ことが多いらしいけど、まさにそうなることを予測しているのだ。知らなかった、じゃなくて、気づかなかった。
今夜は、8:30
から別の論文の英文校閲を受けてくる(一対一で面談して、英語を直して貰う)。ちょっと早めに帰って夕食を済ませ、それから出かけることにしよう。
10/4(火)の進歩 講習を受けた 私が「ひ
えーー」と叫んだためではないけれど、自然科学実験を担当する教官・院生向けの講習があった。かなり打ちひしがれている私は、速攻で参加しに行った。こ
の、教育に対する高らかな意欲を評価していただきたい。動機は微妙に違う気がするが。自分のために新たな実験技術を学ぶのではない。遺伝子
の実験なんてやったこと無い人間が、いきなり人に教えるっつーんだぞ!
講習では、小金澤さんが丁寧に説明してくれて助かった。「あいやしばらく。ピペット
の使い方教えて」という要望には、内心何を思われたかは存じ上げぬが。ま、優秀な院生が補佐役で付くので、私は説明をするだけでいいらし
い。しかし、台詞を覚えるごとく説明が出来たとしても、質問が出ようものなら逃亡するしかない。
明日の試合、梁が先発復帰するらしい(サンスポよ
り)。「やった」と喜んだら、財前ではなく大柴を外すとのことだ。なんでだーー?
チーム一の運動量の選手を外して、チーム一動かない選手を残すなんて。はたして中盤はどうなることやら。付記;「前半30分、仙台DF根引は相手GKシュナイダー潤之介(左)の口を押さえながらヘディングシュートを放つ」(日
刊スポーツより;太字は私)という、写実的な説明の意図は何なのか?「猛暑の中、丸裸にされてしまった仙台に、失うべきものはない」という記述も
気になる。通常、「失うべきものはない」は、「だから何も恐れず闘え」という叱咤激励である。しかしどうもそう読めない。文字通り、「丸裸にされて何も無
くなった」と言っているのであろうか?
土松が、昨日書いたノリウツギの研究計画について質問のメールをくれた。遺伝的な変化を見ているわけではないので、装飾花の進化の解析に繋がるのかとい
う趣旨の質問であった。自分の意見を元気に率直にぶつけてくれて頼もしいやっちゃ。おかげで私も、じっくり考えを整理することが出来た。ありがとう。
余剰胚珠の進化の新仮説の論文を書くための、論文読みを進めた。もうそろそろ煮詰まってきた感じだ。でも、イントロ書きは全然進まなかった。
10/3(月)の進歩 ひえーー 後期に、学部
一年生向けの自然科学実験を担当する。誰が担当になっても実験できる内容を、理科系の教官が順番で担当するのだ。私は、11/1, 8, 15
の三日間を受け持つことになった(実験内容は毎回同じ)。今日、その説明会(担当教官と補佐役の院生向け)があったので参加した。「きっと誰か責任者がい
て、その人が実験の指導をするのだろう。私はいればいいだけ。楽ちんだい、へっへっへっ」と思いながら、適当に聞き流していた。最後に、遺伝子の実験と細
胞の実験のどちらを担当するか聞かれた。「PCR
は何かかっこよさそうだ」というミーハーな理由で、「遺伝子をやります」と答えた。「見ているだけなら関係ないわ」と大船に乗った気分であった。ところ
が、「先生に、実験内容の説明・指導等を全部やって貰います」だと。
ひえーー、聞いてなかったよ、聞いてない
よ。PCR
何て一度もやったことない、こっちが実習を受けたい。補佐役のひさしが、「細胞実験に替えれば、僕が補佐しますよ」と言ってくれたけれど、気が動転してい
て(そこまでいくか)、「遺伝子のままでいい」と答えてしまった。ま、せっかくの機会だから、PCR
の勉強しよう。そして、モリナガの上に君臨するのだ。
八甲田で長期調査をしていた学生が続々と帰仙して来ている。ひさしには、上述の説明会でいきなり会って、「おや、帰ったの?」だ。イタポンも帰って来て
いるらしいけれど、風邪で寝込んでいるとのこと。帰仙後にもう一度八甲田に行っていたちのも、また戻って来た。でもまた来週行く見たい。ともかくも、みな
さんお疲れさま。きっと良いデータが出るであろう。しばし休息しなされ。そして、出来るだけ早く、データをまとめて持ってきて頂戴。八甲田にまだ残ってい
るかとぅ、あと少し頑張っておくれ。
ちのと、データ取りの相談をした。ノリウツギの種子の重さを量ると言うので、種子を蒔いて芽生えの成長も見てはどうかと助言した。ちのの研究目的は、装
飾花が有る場合(無処理)と無い場合(摘花処理)で、繁殖成功にどのような影響が出るのかを調べること。当初は、生産種子数だけを比べる予定だった(受粉
量の指標となる)。ちのはさらに、種子数が変わると、種子重にも影響するのではないかと着眼したのだ。ならば、芽生えの成長も比較しよう。そうすれば、
「種子数 × 芽生えの成長量(定着率)」(適応度の指標となる)を計算することが出来る。これが「無処理 >
摘花処理」なら、装飾花の意義を示すことが出来るし、「無処理 ≦
摘花処理」なら、装飾花の意義は何なんだと問題提起できる。どちらに転んでも面白いと思う。
しばし中断していた、余剰胚珠の進化の新仮説の論文書きを再開した。集めていた論文を読みながら、イントロを書き進めていく。今週前半にはイントロを完
成させたいところだ。土松も、改訂稿を提出したらしいし、私も頑張ろう。
10/2(日)の進歩 気仙沼に行った
人生の目標を
「日々楽しむこと」に変えた割には、どこにも遊びに行っていなかった。休みの朝になると、「ゆっくり眠ること」という目標に敗れてしまうのだ。しかし今日
は頑張って、栗駒の須川温泉(高山帯の景
色を目の前に見ながら、広々とした露天風呂に浸かることができる。絶対お奨め)に行くことにした。車にじゅりを乗せ出発だ。ところが、鳴子のあたりまで来
たら雨が降ってきた。一関インターで降りたときは、結構な雨で山も見えない。天気予報は曇りだったのに何でだ? 宮城県の天
気予報を見たからじゃないか(一関は岩手県)? こんな雨の中行っても楽しくない、どうしようと思ったら、「右
気仙沼」とあった。気仙沼に行って美味しい物を食べることにしよう。鮮魚市場を見るのも楽しいし。というわけで急遽、気仙沼に行ってウニ丼を食べ、秋刀
魚・スルメイカ・帆立・イクラを夕食用に買った。そして海沿いを南下した。途中、石巻のサン・ファンパークに寄った。芝生でじゅりを
走らせると(こっちは雨は降っていなかった)、じゅりはとても嬉しそうにはしゃいでいた。しかし、ペット連れではお断りだったので、建物内には入らなかっ
た。六時前に帰宅。なんかなあ。鮮魚を買うならもっと近場があったし、じゅりを走らせるなら、近所の三神峯公園で十分だ。何しにあんな遠くまで行ったのか
(片道三時間)と、ちょっと虚しくなったのであった。
買ってきた帆立は直径 10 cm
ほどもあり、まだ生きていた。さばこうとしたら、指を挟まれて真剣に痛かった。すごい力だ。生きようとするその力!
「あにすんだよ」と貝開けで貝柱を外し、とっとと刺身にしたのであった。
10/1(土)の進歩 あーーあ ブランメル生
態のサッカーに久しぶりに行こうと思っていたけれど、小雨が降っていた。雨の中でやる元気は全く無いので、早々に欠席を決め込んだ。後で知ったところによ
ると、室内のフットサルコートを急遽予約したらしい。フットサルコートならやれば良かったかな。
今日は、CS の生中継も無い。いい加減にして欲しいね、CS は。仕方なく、研究室で仕事をしながら、J's Goal
の速報を見た。開始 2 分でいきなり「仙台 0-1
鳥栖」の報に「えっ?」だ。しかしまだ時間はたっぷりある。焦らず逆転してくれ。とはいいつつ、試合会場(佐賀陸上競技場)の気温 32°
とあるのにいい気はしなかった。鳥栖の選手は慣れているだろうけど、仙台はこのところずっと最高気温が 20° ちょっとなのだ。十月なのに32°
とは許し難し! 地球温暖化撲滅に向け誓いを新たにした。待てども待てども点は動かない。後半 12
分に、シュウェンクに替えて梁を投入。ということは、シュウェンクは不調であったな。大柴が FW に上がったのだろう。後半 22
分には、財前に替えて千葉を投入だ。シルビーニョをトップ下に持っていったと見ゆ。後半 30 分、村上に替えて萬代を投入だ。3 トップの 3
バックにしたか。なりふり構わないというか、相変わらず素人っぽい采配だ。でも点は入らない。だんだん時間が無くなってきて焦ってきた。と、後半 38
分に GK 高桑に警告だと。GK に警告って滅多にあるものではない。まさか PK でも取られたか ………。と思っていたら、「後半 38 分
0-2 ゴール」と J's ゴールが喜んでいる。思った通り、PK
での失点らしい。これで試合は決まった。連勝を重ねるしかない第四巡の初戦に、0-2
と敗戦してしまった。札幌が勝ったので六位に落ちた。三日天下は少々自慢できるが、三日五位は何の自慢にもならない。せめてもの救いは、山形が敗れたこと
か。それと、「勝っているときはメンバーをいじらない」と、何とかの一つ覚えみたいだった監督も、これでメンバーを替えてくれるかもしれない。財前に替え
て梁、左サイドバックも何とかして欲しいと思う。
レフリーの仕事を一つ。低レベルで呆れた。即リジェクトした。