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RIC コミュニティ ライブラリーは六甲アイランドの図書館です 

RIC コミュニティ ライブラリーは、住民ボランティアが運営しています。約41,200冊の本があなたを待っています。

評議委員会からの報告

RICコミュニティライブラリーアンケート」にご協力頂いた皆様へ

アンケートへのご協力のお礼とご報告

拝啓、向春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、昨年12月私たちRICコミュニティライブラリー(以下RCLと表記)が実施いたしましたアンケートにご協力頂き、ありがとうございました。このたび、アンケートの集計を終え、整理ができましたのでご報告いたします。頂いたご意見、ご要望につきましては、RCLホームページにてお答えしていく予定です。

 RCLはホームページの「ライブラリーについて」でご案内していますように、市立図書館のような公共図書館とは異なり、住民、企業、行政の三者協働で設立された六甲アイランドのまちの図書施設です。市立図書館の指導を受けた住民ボランティアが、利用者お一人お一人が気軽に立ち寄って本と出会うところ、また、子どもたちと楽しい本の世界をつなぐ場所となるように活動を続け、今年5月で開設24年となります。ここまで一日一日を一生懸命、運営に携わってきたボランティアスタッフにとり今回のアンケートは、昨今の助成金漸減の中でのRCLの現状と課題を知る機会となりました。

 現状と課題を住民の皆さまと共有しながら、私たち評議委員会としてはスタッフの皆さんを支えながら、今回のアンケート結果をRCLのこれからの方向性を検討するための貴重な資料として、活用して参ります。 
                                            敬具

1. はじめに

まず現状の運営実績を報告いたします。「利用者」に関しては、貸出券を発行している登録者数は昨年12月末時点で2,671人(内外国籍207人)となり、ここ数年来毎年100人超の漸減、貸出者数、貸出冊数も同じ傾向にあります。今年度はコロナ禍の影響もあり、それぞれ更に減少しています。2020年度は、新刊書籍688冊(99万円)を購入し、寄贈本(過去2年以内に出版された本)を97冊受け入れました。  

2. アンケート回収内容

(ア) 配布数と回収数
 配布枚数7,111枚(島内全戸配布) 回収数 829枚 回収率 11.7%

(イ) 回答者年齢、性別、居住地
 @ 性別 女性 67% 男性 32%
 A 年齢 60歳以上 60%  40歳〜50歳 27% 30歳以下 12%
 B 居住地 島内95%

3. アンケート結果

 今回のアンケートはRCLの利用経験がある回答者が多いので、認知度の高さは言うまでもないのですが、以下のような興味深い傾向を読み取ることが出来ます。

(ア) 利用経験と認知度
回答者のRCL利用経験は77%と高く運営状況および活動内容に関する認知度も高い。
@ 図書館を利用したことがないもしくは足が遠のいた理由
 ・コロナが原因 12件  ・存在を知らなかった 16件  ・蔵書関連 6件 
 ・利便性 27件     ・その他 32件

(イ) 登録者の利用傾向
@ 利用期間と利用頻度
RCL5年以上の長期間利用者が66%にのぼり、利用回数(来館回数)は1ヶ月に1回以上が半数以上を占め、貸出冊数は3冊以上が65%です。貸出期間(2週間)に3冊以上の読書をしていることは、文化庁が平成30年に行った世論調査の結果から考察すると、利用者の読書量は多いことが類推できる。(平成 30 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要 W読書について)

A 貸出書籍の分野
利用する分野では一般書(円グラフ@〜HにJを加えた率)が64%、その中では小説などの文芸書、歴史書が多く、それに生き方、料理関係の書物が続く。また児童書は洋書も含むと19%となり、これは当ライブラリーの特徴と言える数字となっている。

(ウ) 図書館への思い
@ 図書館全般のイメージ、位置づけ
「本を介して余暇を楽しむ場」が33%、「生涯学習の場」が23%と続き、「やすらぎと活力を得られる場」が3番目に位置する。その他、36件のコメントが寄せられた。

A RCLへ望むイメージ
「利用者の生活の質を高めるところ」が40%、利用者と資料や情報を結びつけるところ」が25%、「地域文化醸成の場」が17%と続く。

(エ) ご意見、ご要望
<要望>
@ 記述総数 445件

A 開館日時等についての要望 75件、 時間外返却 25件

B 運営システムについての要望
・Web蔵書検索 10件  ・予約 10件 ・ホームページへの要望 4件 
・貸出等の運営システムのデジタル化 7件

C 立地や施設についての要望
・場所、建物など立地 26件  ・設備、環境 14件  ・自習スペース 12件

D 市立図書館との連携についての要望
・市立図書館で予約した本の受取、返却について 26件 
・分館等の位置づけについて 10件

E 蔵書についての要望 70件

<苦言>
F 苦言 
19件  苦言を記載しつつも存続を望む声も1件あった。

<提案>
G 本の寄贈について 
24件
H 財務状況改善についての提案 
21件
I プロモーション・広報についての提案
・イベント、本の展示方法・広報不足の指摘 53件
J その他、各種提案 
28件

4. まとめ

<利用者>
稚拙で粗雑な手法との批判が予想されますが敢えて島内世帯数、人口数との比較を行いました。
RCL登録者数は島内世帯数比率31.8%、人口比率13.5%です。この数値はRCLの継続された活動が、ある程度の評価を得ている証左ではないかと考えています。また、アンケート回収数829枚は島内世帯数比率9.9%、人口比率4.2%と低い数値ではありますが、寄せられたご意見ご要望は数量および内容ともRCLの実態把握と課題を鮮明に浮かび上がらせるのに十二分の情報であると考えられます。   

 人口世帯数   RCL登録数  世帯・人口
 アンケート
回収枚数
 世帯・人口比
 世帯数  8,410  2,671  31.8%   829  9.9%
 男性人口  9,205      265  2.9%
 女性人口  10,535      555  5.3%
 人口合計  19,740  2,671  13.5%   829  4.2%

 *島内人口、RCL登録者数は2020年12月31日現在の発表実数です。

<資料>
1冊でも多くの新刊本を購入し提供したいとの思いで、過去からボランティア協力費(現在@300円/時間)をはじめあらゆる経費の節減を行い活動しています。そのために、進化する社会の情報検索システムへの対応が遅れているのは否めません。また、公共図書館との連携や新規購入書籍の公開と発信、そして寄贈本の受付基準などの再検討も大きな課題であります。

<施設>
現状RCLの施設は、広さや館内設備などは比類無い好条件です。また当施設の運営会社は、「継続したCSR(企業の社会的責任)の一環として捉え、支援を続ける」との方針を表明して頂いています。今回のアンケートの中のいくつかの要望に応えるべく館内のレイアウトなども再検討しなければならないと考えています。

RCLは、今までの活動実績にとらわれることなく、六甲アイランドの住民の皆さんと一緒に歩みながら「本と出会う場所、人と出会う場所」を提供し守り続けたいと思います。

今回お寄せ頂いたアンケートの内容は、RCLの大きな財産となり、今後の運営に反映させていく重要な情報が溢れています。時を置くことなく運営ボランティアグループとRCL評議委員会は、取り組む課題の優先順位を決め、改善・工夫など具体的な活動を開始していきます。今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

最後に今回のRCLアンケートへご協力頂きましたことに感謝し重ねてお礼申し上げます。

コロナ禍が収まりを見せない中、十分に警戒しながらお体を大切にお過ごしください。

2021年3月4日

RICコミュニティライブラリー(RCL)評議委員会 宮脇貴栄

集計結果(グラフ)









































     

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