「MATE-X/W のためのITF/BIOS書き換えツール」

のフロッピーを作るプログラム

fixmatew 1.20版

 パッチデータリビジョン0005h

Copyright(C) 2018,24 まりも (DOSsoft)

※ 初めに重要な注意 

このアプリケーションを適用する前に、フラッシュROMの保護ジャンパを解除位置(次の図のJPの1-2-3の1側)に変更してください。これを怠って適用すると、ROM内容が正しく書き換わらず再起不能となります。わからない場合は絶対に適用しないでください。

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■目的 

 PC-9821MATE-X/W(詳細は下の適用機種参照)のCPUをK6(K6-2,K6-2+,K6-V含む)にすると、HELP押し起動によるシステムセットアップメニューが現れなくる、起動音が極度に短くなる、という問題が生じます。そこでこれらの問題を解消するツールを作ることとしました。ROM書き換え後には、

などの点で仕様変更となります。ECCビットつきメモリが必要であることや、機種情報、PnP的仕様などは一切変更しません。書き換えたROMを元の内容に戻す機能もあります。長期的に使用しなくなる前、CPUを元のPentiumに戻すときには、この機能で元に戻しておいてください。

■適用機種

PC-9821Xv13/W, Xv20/W
PC-9821Xa13/W, Xa16/W,Xa20/W
PC-9821Xa200/W, Xa200/D, Xa200/M などのモデル
※Value star系 Xc13, Xc16, Xc200は対象ではありません

■フロッピーの作り方

 アーカイブを解凍して得た fixmatew.exe を MS-DOS上で実行します(Windowsコマンドプロンプト上は不可)。コマンドラインにフロッピードライブ名つきで実行します。それが A:ドライブなら、
fixmatew A:
です。

■使い方

 FDローダアプリ仕様ですので、フロッピーをドライブに入れ、[ESC][HELP][8]押しで電源を入れるだけです。

■動作 

 [ESC][HELP][8]同時押し起動で実行開始します。開始画面は次の図です。

開始画面で W のキーを押すと、メモリ上にコピーされたITFのデータにパッチあてが行われます。パッチに成功すると、チェックサムを改めて計算して所定位置に戻し、ブロック単位で消去し、書き込みます。次の画面は、書き込みの可否を問い合わせる場面です。この段階でNを押せば中止できます。Yを押せば書き込みを実行します。バージョン1.20では「パターンが見つからないのでこのパッチを行いません」というメッセージが出る場合がありますが、これはXa200以降では必要が無いと判断された部分ですので、気にする必要はありません。古めの機種だけで現れます。

 マウスカーソルをこの図の上に持ってくると、書き込み正常終了後の画面に変化します。

 ブロック消去時間中はbeep音が1秒〜2秒鳴り続けます。すぐ鳴り止めば異常ではありません。進捗に合わせて音程が変わります。

 書き込みに要する時間はROM品種やCPUにより異なります。AMDや富士通製チップでCPUがK6の場合、書き込み時間は数分かかることがありますので、あきらめて途中で電源を落としたりしないようにしてください。中断すると再起不能となります。 

 書き換えた情報を概ね元に戻す機能もあります。開始時に W ではなく R のキーを押すことです。以前このフロッピーで書き換えたBIOSのデータを元に戻します。そのときの画面は次のようになります。

■注意事項

■その他

 以前のバージョンから本バージョンに変更する場合は、以前のバージョンのFDで一旦復元してから適用してください。なお下の改版履歴のところにも旧バージョンのリンクがありますが、復元専用です。

 このフロッピーは取り出し忘れ対策がIPLに施されています。フロッピーを入れっぱなしで通常起動にすると、ブートデバイス選択の画面が現れます。Hまたは1を押すとIDE#1のドライブから、2を押すとIDE#2のドライブから、Sを押すとSCSIドライブから起動します。フロッピーを別のものに入れ替えてからFを押すと、そのフロッピーから起動しようとします。リセットボタン押しからやり直す必要はありません。なおこの機能はバージョン1.10から追加されました。

■ お約束

 著作権は保持しますが、フリーソフトウェアですので、自由に使用してかまいません。ただし不特定多数がダウンロードできる場所に置く(公衆送信可能な状態にする)ことや、二次的な譲渡や販売を行うことは禁止とします。

 このツールでROMを書き換えたPC-9821 MATE-X 本体を譲渡・販売してはいけません。必ず元に戻してからとしてください(廃棄の際にも)。そのために復元機能が備わっています。

 このソフトを使用したことによる損害(起動不能・動作不良・本来の仕様外の動作など)に関し、作者は一切責任を負わないものとします。自己責任でお使いください。 ROM保護ジャンパの解除忘れ、書き込み中の不用意な電源断、メモリ動作不良、CPU接触不良などは書き込み失敗の原因となりますが、それらは使用者の責任に帰することとし、作者はいっさい責任を負いません。

[同意の上ダウンロードする]

     まりも(DOSsoft)

【改版履歴】(書き戻す際に必要となる旧版のリンク先)

年月日版数内容
2018. 6. 11.00 パッチデータリビジョン0004初版
2018.11.30  リンク先が誤っておりダウンロードできなかったのを修正
2024. 9.271.10 パッチデータリビジョン0005 時間待ちパラメータの変更、IPL部分の改訂(通常ブート時に起動デバイスセレクタが現れる)
2024. 9.281.20 パッチデータリビジョン0005 以前のバージョンでは対応しない(パターンが見つからない)機種があった点を改良

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