FDローダアプリケーション

「PC-98のPCI BIOSの2つの問題を解消するITF/BIOS書き換えツール」

のフロッピーを作るプログラム

SubfNoAT Revision 0002

Copyright(C) 2018 まりも (DOSsoft)

■目的 

 PC-9821のPCI BIOSには、(1)PC/AT互換機用ブートROMを実行してハングアップする、(2)サブファンクションのあるPCIボードがブートも使用もできない、といった問題があります。他にも98のPCI BIOSにはいろいろ問題はありますが、今回はこの2つについてITF/BIOSを書き換えることで問題を解消しようということで、本ツールを作りました。BIOSを書き換える以外のこれらの問題回避手段としてはこれまでNoATツール類「ヤドカリブート方式」がありましたが、別途のボードなどを用意しなければなりませんでした。

 書き換え後には、PC/AT互換機のブートROMが載ったボードを接続してもハングアップしなくなります。また玄人志向のUSB5+eSATA-PCIが、大熊猫氏製作のPC-9821用SATA BIOSを入れることでPC-9821で使用できるようになります。

■フロッピーの作り方

 アーカイブを解凍して得た subfnoat.exe を MS-DOS上で実行します(Windowsコマンドプロンプト上は不可)。コマンドラインにフロッピードライブ名つきで実行します。それが A:ドライブなら、
subfnoat A:
です。

■使い方

 FDローダアプリ仕様ですので、フロッピーをドライブに入れ、[ESC][HELP][8]押しで電源を入れるだけです。

■動作 

 [ESC][HELP][8]同時押し起動で実行開始します。開始画面では W のキーを押すとPCI BIOSへのパッチあてが行われます。パッチに成功すると、チェックサムを改めて計算して所定位置に戻し、ブロック単位で消去し、書き込みます。なおブロック消去時間中はbeep音が1秒〜2秒鳴り続けます。すぐ鳴り止めば異常ではありません。

 書き込みに要する時間はROM品種やCPUにより異なります。AMDや富士通製チップでCPUがK6の場合、書き込み時間は数分かかることがありますので、あきらめて途中で電源を落としたりしないようにしてください。中断すると再起不能となります。 

パッチ当てと書き込みに成功したときの画面スナップショット

 本ツールでは、かなり広汎な機種について調査してあり、パターン検索してパッチあてを行います。しかし特定の機種ではパッチができないか、誤ったパッチをする場合もあります。そのため書き換えた情報を元に戻す機能もあります。開始時に R のキーを押すと、以前このフロッピーで書き換えたBIOSのデータを元に戻します。

■注意事項

■その他

 このフロッピーは取り出し忘れ対策がIPLに施されています。フロッピーを入れっぱなしで通常起動にすると、「HDDから起動しようとしています」という英語メッセージがでて数回音がします。フロッピーを抜くか、8回程度放置しておくとHDDから起動します。ただしメモリスイッチのBOOT装置設定が「標準」の設定の場合に限ります。

 PCIサブファンクションからのブートを可能にするためのPCI BIOSの改修は、大熊猫氏の記事を参考にしています。

■ お約束

 著作権は保持しますが、フリーソフトウェアですので、自由に使用してかまいません。ただし不特定多数がダウンロードできる場所に置く(公衆送信可能な状態にする)ことや、二次的な譲渡や販売を行うことは禁止とします。

 BIOS ROMを書き換えた98本体を譲渡・販売してはいけません。必ず元に戻してからとしてください。そのために復元機能が備わっています。

 このソフトを使用したことによる損害(起動不能など)に関し、作者は一切責任を負わないものとします。自己責任でお使いください。 書き込み保護ジャンパの設定の誤りも使用者の責任に帰することとし、作者は責任を負いません。また事前の適用可能性の問い合わせには回答できかねる場合もあります。ご自身で情報収集してください。

[同意の上ダウンロードする]

     2018-4-20 まりも(DOSsoft)

【改版履歴】(書き戻す際に必要となる旧版のリンク先)

2018.4.20 1.00 初版 パッチデータリビジョン0002 リンクなし

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