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| 『ピアノフォルテ』(Pianoforte)['23] | |||||
| 監督 ヤクブ・ピョンテック
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| 新春二月に当地での公演が予定されてもいる反田恭平が第二位に入賞した、第18回ショパン国際ピアノ・コンクールの一次予選から本選に至る二十一日間を追ったドキュメンタリーだった。 ピックアップされた六人のなかには、反田も四位に入賞した小林愛実もいなかったが、入賞者に名を連ねたアレクサンダー・ガジェヴとレオノーラ・アルメリーニ、本選通過を果たしたエヴァ・ゲヴォルギヤン、ラオ・ハオのほか、二次予選通過に留まったミシェル・カンドッティに、途中棄権したマルチン・ヴィエチョレクと、なかなかバランスの取れた抽出となっていた。結果を予測しての人選というよりは、コンペに集中したいと出演を断ったりはしなかった六人が、絶妙のバランスで分かれたと観るほうが妥当なのかもしれない。 やはり舞台裏を捉えて一際目を惹いたのは、入賞を逃したエヴァとハオだった気がする。エヴァは付き添っていた指導者がよくなかったように思う。この期に及んで…のようなことばかり言っていた。ハオの指導者はなかなか好い感じだった。二人とも次回の出場を期すような話をしていたので、第19回の状況を確かめてみたら、3次予選出場者20名のなかに二人とも名前がなかった。なかなか厳しい世界だと改めて思った。本作に登場した六人では、最もリラックスしているように見えたイタリア勢の二人が入賞していた。 | |||||
| by ヤマ '25.12.21. 喫茶メフィストフェレス2Fシアター | |||||
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