Northern White ~北の絵日記~
最低気温-15℃。最高気温+3℃。
昨日ほどではないけれど、そこそこ冷え込みました。
湿度88%、北の風1m。ある意味、昨日よりも霧氷が付くにはいい条件かもしれない、そう思ってP橋に行ってみたんですが、残念ながら小川を覆う枝は真っ黒。(^^;

タンチョウたちはワタアメのように羽根に首を突っ込んで寝ていました。背眠姿勢といいます。
ここは同じ条件下でも霧氷がなかなか着かないことが多いです。
それはなぜなのか…私にも正確なところはわかりません。これは想像ですが…ご覧のように枝がまるでアーチにように川面を覆っているので保温効果があってその分、水面近くの気温が他の場所に比べて下がりにくいのかも。同時に陽の光が入りにくいので水面が温められて気嵐が立つという効果も薄いのかも…憶測にすぎませんが。

明るくなるにつれて、ワタアメだったタンチョウたちも目覚めて首をもたげ始めます。

光が入り始めましたが、結局気嵐は立たず霧氷もつかず。タンチョウたちはこの後三々五々と岸に上がり始めました。
そのP橋からほど遠からぬ小川。こちらではバッチリ霧氷がついていました。一組の番が細い川の中に。

岸に上がって…、


交尾。朝の雪原にタンチョウの声が響きます。



宿に戻って朝食。
ちなみに早朝撮影をすると、この時期なら起床はほぼ4時半か5時。朝食は8時過ぎになります。一通り軽く体と頭を?使ってからの朝食となりますから体にはいいのかも♪
この日も和田さんのエスコートで弟子屈・虹別・中標津方面に。
でもこの日はタイミングが悪く、目星をつけて訪れた小川ではタンチョウの姿は見えず。こればかりはほんとタイミングなんですよね…。

弟子屈といえば、途中でTAMOさんのところを通るので、ちょっとお邪魔させていただきました。
黄桜ママにガン見されてしまった。(^^;

「アヤシイ奴ら」てな目で木の蔭から私たちをにらむ猫。

シマエナガ、いました。ほんと、こちらではそんな珍しい鳥でもないんですよ。

昼を過ぎる頃から曇ってきて…、

虹別から中標津に向かうつもりでしたが、雪が降りそうなので弟子屈方面にUターン。14時過ぎには降ってきました。

牧場の片隅にタンチョウの親子。

雪はかなり本降りになってきて。この川の岸にオオワシが一羽佇んでいるんですけど、わかりますか?

川のそばの池塘にいた番。

幼鳥を連れていましたが、なぜか幼鳥にはよそよそしい。

親のところに行きたい幼鳥。でも親鳥は寄せ付けない。幼鳥が近づこうとすると、突くような仕草で追い払おうとします。
子別れが始まっていますね。

タンチョウは4月から5月に産卵し育雛を始め、8月になるとヒナも飛べるようになり幼鳥と名を変え、秋になれば親子連れだって越冬地に飛来します。
そして厳冬期が半ばを過ぎ、春の兆しが見え始めるとそれまで舐めるように可愛がっていた自分の子供を追い出しにかかります。
これはタンチョウだけではなくどんな野生動物でも見られる行動ですが、昨今は温暖化の影響で冬が短くなってきたせいか、「子別れ」の時期も微妙に早まっているような気がしますね。特に今年の冬は暖かいから…。
もちろん、親鳥は幼鳥を嫌って追い出すわけではなく、春になれば自分たちはまた営巣して新しい繁殖に入らなくてはならないために幼鳥の世話などはしていられなくなる、そしてもちろん我が子の独り立ちを願ってのことでもあります。心を鬼にして自分の子に独り立ちを促す。給餌場ではよく見かける光景ですが、こういう自然地での子別れのシーンは久々に見ました。
これが給餌場なら…同じ境遇の仲間もいて気もまぎれるでしょうけど、こういう自然地で追い出されてしまうと完全に「ひとりぼっち」。ちょっとかわいそうではあります。
そんな幼鳥を無視するように、親鳥たちは丘に登って舞い始めます。

そんな親たちを遠目に見ている幼鳥の表情がなんとも悲しそうでした…。

雪の中、親鳥も何を想っているのか…。

雪が激しくなってきたので、弟子屈での撮影は早々に切り上げて鶴居に戻りました。
鶴居が晴れていれば夕空飛翔を、と思ったんですが残念ながら鶴居も雪。
この雪、明日の午前中も降り続きそうな。
明日は朝からサンクかな…。