Northern White ~北の絵日記~

 
 2月17日(火) 晴れ 
 
最低気温-17℃(鶴居村) 最高気温+5℃(浜中町)
今朝はちょっと冷え込みました。でも湿度が低い…73%。これだと霧氷が着くかどうか微妙なところ。
朝6時、雪裡川を見下ろす丘の上から。

川の中のタンチョウはようやく目覚めて動き出したばかり。
下流(画面の左上)を見れば音羽橋の上にはかなりな人が。朝の予想気温を見て期待して来た人が多いんでしょうね。

木々に霧氷が着く条件というのはもちろん気温が低いということもありますが、そのほかにも風が弱い(限りなく無風に近い状態)こと、湿度が高いことがあります。この三条件が揃わないとなかなかきれいに霧氷が着かない。もちろんその場所の地形的な特徴も絡んだりしますが…。
一般的な目安は、気温-15℃以下、風速1m/s未満、湿度80%以上。
今日の風速は1m、気温と湿度と勘案するとほんとに微妙なところ。特に今日は湿度が低いんだよなぁ…。
ただ下流側を見てもほとんど気嵐が立っていないんですよね。光が差し込んでくればいくらか違うんでしょうが。

今日の日の出は6:13ですが、東の空の低い位置にうっすらと雲がかかっていて太陽がなかなか顔を出してくれません。
そんな中、川の両岸を見るとなんとかうっすらとは木々に霧氷が付き始めてはいるようですが…。
7時前になってようやく光が差し込み始めましたが…、

気嵐はほとんど立たず霧氷の付きもイマイチ、いやイマサンくらいかな。(^^;
うっすらとはついてくれましたけど。

でもまあ、光を受けてこころもち木々に着いた霧氷がピンク色っぽくなったから、この条件下ではよしとしなきゃいけないでしょうね。
地平レベルで見るとどうなんだろう?と思ってそれから30分くらい経ってから橋に下りてみましたけど、時間が経ったせいもあるけどやっぱり霧氷は薄かったですね。
宿に戻って朝食。

この日は和田さんのガイドで厚岸浜中方面のタンチョウたちを見に行くことに。
厳冬期であっても数は少ないながら繁殖地の湿原で冬を越している番がいます。そんな彼らに会いに。
標茶から太田を抜けて厚岸へ。
穏やかに晴れた日でした。

丘の上にシカの群れ。

シカたちにとって繁殖期ではないこの時期(エゾシカの繁殖期は秋)、雄は雄、雌は雌だけの群れを作って行動します。上の写真でいうと立派な角を持つ真ん中のシカだけが雄に見えますが、周りにいるのはまだ若い雄ですね。まだ二歳にもなってない連中。

こちらは三歳以上の雄鹿の群れ。
この地域はあちらこちらに牧場があります。乳牛を飼育しているところがほとんど。

暖かい陽射しを浴びて牛たちもマッタリ。(^^;

暖かいといってもこの時間で-1℃ほど。でも風さえなければ太陽の輻射熱でポカポカなんですよね。
そんな牧場の近くにはたいていタンチョウの番が。よく見たらむこうにキツネもいる。

牧場を縄張りとして獲得できた番は冬場に給餌場に頼る必要がないので一年中牧場のそばで過ごします。牧場の人たちもタンチョウを追い出したりはしません。むしろ「ウチのツル」と言って優遇?してます。タンチョウが牛の飼料をつまみ食いしても「お構いなし」。(^^;

彼らにとってこんな居心地の良い場所はないでしょう。だから彼らはヨソモノのタンチョウが自分たちの牧場に入ってくると自然地以上に激しい攻撃で追い出したりします。

だから牧場近くの明渠や小川などを丹念に探せば、厳冬期であっても必ずタンチョウの姿を見ることはできます。
このあたりの道路標識にはこんなのも。

普通「動物注意」というとエゾシカのシルエットなんですけどね。
海岸線へ。
海沿いにはいくつかの沼があります。ほとんどが海とつながっている汽水湖。
ハクチョウがいます。

そういえば…ハクチョウのことを我々タンチョウ撮影者がカゲで?何と呼んでいるか。実は…ハクチョウをメインに撮影している方、怒らないでくださいね。(^^;
「ブタ」と呼んでます。(^^;;;
これね、鶴居なんかに飛んでくるタンチョウもいるんですが、ハクチョウってこうやって水に浮いてるから優雅なんだけど陸に上がっちゃうとあの大きな黄色い足でドタドタ歩くんで優雅さが一遍に吹っ飛んじゃうんですよね。しかも太って見えちゃう。だから誰呼ぶとなく親しみを込めて??「あ、あれはブタだわ」と。(^^;
「巨人の星」の中で花形満が言ってます。
『白鳥は水面下で必死にもがいているからこそ水面に浮かぶ姿は優美に見える』と。
だから、足を見せちゃだめなのよ、ハクチョウさん。(ムチャクチャ言うな!)
オオワシもいました。

そう汽水湖は餌が豊富でしかも凍結しない湖面がある。だからこそさまざまな水鳥や猛禽類が冬場も餌場にしています。もちろんタンチョウも。

ここの番はまだ幼鳥を連れていました。しかし今年は暖かい。しかももう2月中旬。子別れが早いかもしれないですね。
親鳥の幼鳥に接する態度がどことなくよそよそしくなっているように見えたのは私の気のせいかな…。

それにしても海岸線は暖かい。内陸にある鶴居とは5℃近い気温差があります。
ヤチボウズが並ぶ湖畔もどことなく春めいて見えます。

霧多布の海岸あたりは雪すらない。

「あったかいね♪」とでも言ってそうなキツネ君。

雄のエゾシカの大集団が丘を駆け上がっていきます。これは動画で撮りたかったな~。

帰り道、中知安別の給餌場に寄りました。
ここは鶴居の二大給餌場に比べれば規模は小さいですが、それでも厳冬期は100羽近くのタンチョウが集まり、地元の方が毎年給餌をしてくれています。
ちょうど日没時刻になっていたので、ここで夕空飛翔を撮影。

夕陽を受けてタンチョウの羽も薄赤く染まって。

20分ほど撮影したでしょうか。
ちょうどいいタイミングでここに来ましたね。

この後はまっすぐ鶴居に帰還。
18:00前には帰りつきました。
夕食後は同宿の皆さんと親睦会を。


 
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