東海道を歩く (20-1:丸子宿・丁子屋) ---
(写真は丸子宿の丁子屋)
安倍川を渡ると、丸子宿に入ります。
下の写真は、高札場跡と脇本陣跡です。
丸子は、”まるこ”ではなく、”まりこ”です。
”毬(まり)子”と書いた看板もあります。
町は旧道保存に熱心で、至る所に宿場跡についての説明板が立っており、非常に親切です。
広重の絵のモデルとなった冒頭の写真の丁子屋(ちょうじや)に立ち寄ります。
ここでとれる自然薯(じねんじょ)からつくるとろろ汁で有名な老舗です。
しかし、ここでも、早朝スタートが仇となり、11時開店の1時間前です! 残念!
麦めしとろろを食べたかったのに〜!
「東海道中膝栗毛」では、弥次さん喜多さんも丁子屋に入りますが、店内では激しい夫婦喧嘩の
最中です。
亭主が、すりこぎで、かみさんの頭を殴った弾みで、とろろ汁が飛び散ってしまい、二人は、
とろろ汁を食べ損ねた、とあります。
そうか、私だけじゃなくて、弥次さん喜多さんもとろろ汁を食べ損ねたのか・・・ 仕方ない・・・
また、丁子屋の前に、松尾芭蕉が詠んだ ”梅若菜 まりこの宿の とろろ汁” の碑もありました。
この松尾芭蕉の句で、丸子宿のとろろ汁が全国区になったらしいです。
丸子宿から、次の岡部宿へ向かうには、難所の宇津ノ谷峠を越えなければなりません。
峠越えのための間宿(あいのしゅく)」だった宇津ノ谷の集落を目指します。
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