東海道を歩く (20-2:丸子宿・宇津ノ谷峠) 8km
(写真は、宇津ノ谷の集落)
丸子宿から次の岡部宿へ向かうには、難所の宇津ノ谷(うつのや)峠を越えなければなりません。
丸子宿を抜けると、旧東海道は国道1号に合流しました。
国道1号を歩き続けますが、宇津ノ谷峠の入口の表示がなかなか表れません・・・
見落としたのかな?
こんな処で迷っていたら、峠越えの途中で日没になるかも・・・
感を働かせて、思い切って、旧東海道の匂いのする田舎道へ入り、どんどん歩いてみます。
正解!
宇津ノ谷峠への分岐の道標がありました!
ほっ!
峠の入口に、写真の「間宿(あいのしゅく)」である宇津ノ谷宿がありました。
時代に取り残された様な宇津ノ谷宿は、江戸時代の撮影所のセットみたいです。
でも観光地ではなく、普通に生活している家々なので、何だか不思議な感覚に襲われます・・・
古い建物の蔭から、ひょっこりと、お侍さんが出て来そうな錯覚が!
集落の先は階段になっていて、そこを登ると、分岐の表示がありました。
明治時代のトンネルか、大正時代のトンネルを通るルートは明記されていますが、旧東海道の
ルートは、いまいち良く分かりません?
注意しながら歩いていると、見落としそうな小さな表示が・・
山の中に分け入る細いけもの道?が・・・
危ない!危ない!
危うく行き過ぎるところでした・・・
急で細くて暗い道を登り切ると、間もなく下り坂になりました。
思ったよりも短い距離で、難所という程の峠越えではありませんでした。
でも、江戸時代には、こんな細くて急な道は、雨の日は大変だったんでしょうね。
「東海道中膝栗毛」では、宇津の峠越えの様子が描かれています。
小さな団子10個を糸で連ねた名物の「十だんご」を売る店の前で、弥次さんが足をとられて
坂道をころがります。
”降りしきる 雨やあられの 十だんご ころげて腰を うつ(宇津)の山道”
宇津峠を越えると、やがて岡部宿です。
丸子宿から岡部宿まで約8キロです。
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