(写真は、「多摩川台公園古墳展示室」の「木棺に埋葬された首長(再現)」)
前回ご紹介した「田園調布せせらぎ公園」を出て、「丸子橋の交差点」に戻ります。
丸子橋の交差点から、交通量の多い多摩川沿いの「多摩堤通り」を歩いて行きます。
多摩堤通りを少し歩くと、右手に多摩川台公園のバス停がありますが、そこが「多摩川台公園」の入口です。
多摩川台公園のある台地は、武蔵野台地の南の先端にあり、国分寺崖線に位置しています。
このため、多摩川との高低差が大きいので、急な階段を息を切らしながら上ります。
上の写真の見晴らし台らしき休憩所に着きましたが、前の斜面の立木に妨げられて、多摩川も木の間に少し見えるだけです・・・
多摩川台公園の尾根伝いに、矢印に従って歩いて行きます。
上の説明版によると、この辺りは、大正時代から昭和時代まで、多摩川から取水して東京に給水していた「調布浄水場」の跡地だそうです。
現在は、以下の写真の様に「水生植物園」として整備されています。
この浄水場跡地は、浄水場当時の濾過池をなるべくそのままの形で、写真の様に「水生植物園」に転用してます。
矢印に従って少し歩くと、下の写真の「亀甲山(かめのこやま)古墳」の説明版がありましたが、周囲に柵があって中には入れません・・・
更に歩くと、上の写真の「見晴らし台」があり、ここからは、下の写真の様に、多摩川が大きく蛇行するのが木々の間から見えました。
案内板によると、ここからの眺望は「多摩川八景」の一つなのだそうです。
暫く歩いて行くと、上の写真の「多摩川台公園古墳展示室」の建物がありました。
(入場無料:月曜休館)
展示室の入口は、6世紀に造られた前方後円墳の実物大のレプリカです。(上の写真)
この多摩川台公園の中には、2つの大型前方後円墳と、8基の多摩川台古墳群が並んでいるので、公園散策の際に見ることが出来るそうです。
上の写真は、「木棺に埋葬された首長」を再現したものです。
公園内の古墳からの出土品も展示しています。
多摩川台公園古墳展示室を出て、矢印に従って、公園の奥の方へどんどん歩いて行きます。
写真は、散策路の途中にある、全長97メートルの前方後円墳の「宝莱山(ほうらいさん)古墳」です。
高台になっている公園の端まで来たので、ここからは、多摩川の崖の急な斜面を下りて、多摩堤通りに出ます。
多摩堤通りに出ると、上の写真の「多摩川グランド前」バス停がありました。
「多摩川グランド」とは、平成10年に閉鎖になった「巨人軍グラウンド」のことです。
ここの河川敷には、長嶋茂雄や王貞治も練習をしていた巨人軍の練習グラウンドがありました。
多摩堤通りは交通量が多く歩道が無いので、堤防下の河川敷を歩いて行くことにします。
上の写真は「上沼部排水樋管(ひかん)」で、浄化された下水をここから多摩川に流しています。
(等々力排水樋管(ひかん))
写真は「玉川排水樋管(ひかん)」で、等々力渓谷を流れる矢沢川は、ここで多摩川に合流します。
もし、多摩川の水位が高くなり危険になったときは、谷沢川への逆流を防ぐために、この水門を閉鎖します。
多摩川の堤防を上り、多摩堤通りを横切って、矢沢川沿いに、等々力渓谷を目指します。
(多摩川台公園の全体地図)
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