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| 『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』['26] | |||||
| 監督 及川啓 | |||||
| まさか観ることになるとは思わず、チラシも十分に確保していなかったのだが、旧知の映友女性から観賞を勧められ赴いた。彼女が薦めるに足るだけの問題提起は秘められているのだが、どうにも響いてこなかったのは、やはりキャラクター造形に違和感が付きまとって仕方がなかったのだろう。 うまく作用すれば、異化効果をもたらしたのかもしれないのだが、こまめに挿入されているギャグというか小ネタにしてもさっぱりで、とりわけ重要人物である島二郎【声:最上嗣生】の造形が面白くなく、セイレーン【声:鈴木みのり】の造形に厭味があって、なんだかオープニング場面のベンチからずり落ちるちいかわ【声:青木遥】とハチワレ【声:田中誠人】の如く、脱力してしまった。チラシの表に記された「いつまでも」の“友情のみならず遺恨をも重ね合わせたシニカルな意味合い”に対しても、「で、どうする?」といった冷ややかなものしか湧いてこなかった。 すると「やまさんが、ちいかわ!?!? まずそこに驚きました! 観に行ってみようかと興味が湧きました。」とか「ダメでしたか、それは残念。私はどうして乾電池?とか、あの後考えて、愛があっても執着からの蘇りは、結局フランケンシュタインなんだ、完全には戻らないんだとか、願いが叶ったのに、業を背負ってしまうんだとか、色々考えました。絵柄で損な人と、得な人に分かれるかな。」「僕は以前、『すみっコぐらし』で倒れたまんま、この手には手を出しておりません💦」といった声が続々と寄せられて驚いた。そして、最初のコメントについては、そういう効用があったかと喜んだ。 乾電池の件については「え?なんで乾電池?」とは僕も思ったのだが、そこから先へは進まなかったから、たくさんの触発がされた映友女性を羨んだ。思えばセイレーンの設えは、二十二年前に観た『キリクと魔女』での魔女カラバの見事さからは随分と見劣りがするような気がする。カラバにはカラバの痛みというものが宿っていたように思うが、セイレーンには怒りは伺えても痛みが感じられなかった。 絵柄で分かれそうというのは、確かにあるかもしれないと思った。『すみっコぐらし』は未見だが、ミニオンには一回懲した覚えがある。だから「チラシも十分に確保していなかった」本作なのだが、ちょうどまた、本作に出てくる島民がミニオン張りに言葉が出て来ないという設えで、ますますもって「ベンチからずり落ち」てしまった。 | |||||
| by ヤマ '26. 8.25. TOHOシネマズ7 | |||||
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