ルアー工房

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プラグ(ミノー)の動きの出し方


ミノーの作り方は、よく本などで紹介されているので、アクションの出し方を紹介します。
ここにあげたものは一応の目安で、これらが複雑に関係しているので、
表のようにならない場合もあります。

飛距離  ○:飛ぶ △:普通 ×:飛ばない

要素 アクション 飛距離
ルアーの形状
への字型 よく泳ぐので小さなリップをねかせて、さらに重くしてもok
ストレート ご存知ラパラの泳ぎ、安定している
逆への字型 大きなリップを立てて、さらにアイを下にしないと泳ぎにくい ×
浮力
強い 大きく早い、泳ぎやすい ×
弱い 小さくゆっくり
シンキング 更に小さくゆっくり、泳ぎにくい
重心の位置
前方に支点がきて動き悪い ×
中央 中央を支点に良く動く
支点は後ろとなるが良く動く
移動式 よく動くがバランスを崩しやすい
ゆっくり動く、バランスを崩しやすい
安定した速い動き
リップの大きさ
大きい、泳ぎやすい ×
小さい、泳ぎにくい
リップの位置
前にする程 大きい、泳ぎやすい
後にする程 小さい、泳ぎにくい
リップの角度
寝かせる程 小さい・よく潜る
立てる程 大きい・潜らない ×
アイの位置
小さい、泳ぎにくい
中央 普通
大きい、泳ぎやすい

これらを考慮して汎用性の高いミノーを設計すると、必然的にK-TENタイプとなってくる。
形状:への字 リップ:小さくねかせて前方につける 重心:移動式

もっとも、これが汎用性が高いというだけで、用途によりいろいろなルアーが必要となる。

用途 状況
飛距離は出なくとも、動きで食わせる。 スレて口を使わない。スズキは足元でのヒットが多い
形状:スリム系、浮力:大、重り:中央に固定
ポイントが遠くとにかく飛距離 青物などポイントに届かないと話にならん!
形状:ファット系、浮力:小かシンキング
重り:後部か重心移動、リップ:小さくねかせる
デッドスローで水面〜直下を引き波を立てて泳ぐ 夜のスズキは水面を意識してることが多いもの
形状:リップレス系
(リップを立てると飛ばないから一体化)
深場を狙う(シンキング) 深場にいる奴には沈めてルアーを見せる
リップ:大きめで立てる
(こうしないと泳ぎにくい)
高い堤防の足元を狙う(ディープダイバー 足場が高いと浮き上がって足元が引けない
リップ:大きなものをねかせる
アイ:リップにつける

もっと細かく作るなら、
泳ぎをウォブリング(ボディを左右に振る)とローリング(ボディの腹を見せるような動き)に分ける。
わざとバランスを崩す等があります。
釣り場、魚種によってどれが有効なのか、いろいろ試して下さい。
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ルアーの作り方から、動きの出し方等、 ルアー作り歴20数年の試行錯誤により得たものを紹介します。

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