1・記号の説明(「コンパネフォーム」)型枠
(j)せき板の接合部(接触面)
@せき板(コンパネt=12)
※せき板:ラワン合板または合成樹脂パネルt=12
A縁リブ(桟木)
※せき板と縁リブの固定具:定着ボルト(回り止ボルト)またはスクリュー釘
B連結孔(14φ150ピッチ)
C連結具に具備するガイドピン
D連結具に具備する係止ピン(4φ)
Eセパ孔(半円または半◇角)
Fセパレート部材(市販品)
※端部にPコンまたは6角ワッシャー取付
Gバタ材締付金具(市販品)
Hせき板 縦補強材(桟木または単管48.6φ)
I上の横バタ材(単管48.6φ)
J下の横バタ材(単管48.6φ)
K敷バタ材固定具(コンクリートビス4φ)
L型枠パネル据付用固定具(丸釘)
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1・記号の説明(一般的な型枠パネル)
(j)せき板及び縁リブ(桟木)の接触面
@せき板(コンパネt=12)
※せき板:ラワン合板または合成樹脂パネルt=12
A縁リブ(桟木)
※せき板と縁リブの固定具:スクリュー釘または丸釘
C連結用の丸釘
Eセパ孔(≒10φ)
Fセパレート部材(市販品)
※端部にPコンまたは6角ワッシャー取付
Gバタ材締付金具(市販品)
Hせき板 縦補強材(桟木または単管48.6φ)
I上の横バタ材(単管48.6φ)
J下の横バタ材(単管48.6φ)
K敷材固定具(コンクリートビス4φ)
L型枠パネル据付用固定具(丸釘)
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2・ 形態:(「コンパネフォーム」)型枠
1)せき板材は、熱帯雨林材(ラワン材)から作られるコンパネ(t=12ミリ)を使用するか、または 樹脂パネル(t=12ミリ)を使用する。
2)工場加工によるコンパネフォーム型枠パネルは、連結孔及び定着ボルト孔を一定の間隔に設けた縁リブ(桟木)を、せき板の接合部より12ミリ程度 後退した位置に配置し、定着ボルト孔を穿孔して、その孔に定着ボルトを差込締め付けて固定する。
3)幅寸法(W)は、持ち運びを容易にするため、450ミリとし、別に、寸法調整用に300ミリ、150ミリを作る。
長さ寸法(H)は戸建住宅用とし、室内用が2700ミリ、外部用が3150ミリとする。
4)製品化企業募集中。(単価は、未定)
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2・ 形態:(一般的な型枠パネル)
1)せき板材は、熱帯雨林材(ラワン材)から作られるコンパネ(t=12ミリ)を使用するのが一般的である。
2)型枠パネルの加工は、工場で加工したり現場で加工するなり、様ざまである。
型枠パネルは、せき板(ラワン合板)の端部にあわせて、桟木を丸釘またはスクリュー釘で固定し、
中央部 縦一列にセパ孔を複数空ける。そして、補強用に単管または桟木を縦に配置する。
3)幅寸法(W)は、600ミリ、高さ(H寸法)は、建物に合せて決める。
4)工場で、加工した型枠パネルもある。
5)加工した型枠パネルは、安価。
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3a・「コンパネフォーム」型枠の組立作業
1)先ず、地墨に合せ、敷バタをコンクリートビスで固定する。その上に、型枠配置図(割付図)に基づき、最初の型枠パネルを敷バタに載置して丸釘で固定し、2枚目の型枠パネルを載置すると同時に、縁リブに設けた連結孔にガイドピンを差込み、その先端に設けた貫通孔に係止ピンを差し込み、ボルトを締付固定すると同時にセパレート部材を取付ろ。これを順次繰返しながら型枠パネル背面を横バタ材(単管)で支持する。
2)返し型枠(反対側の型枠)も、この手順に順ずる。
3)スラブ型枠組立は、グリップアンカーをスラブに打ち込みパイプサポートをボルトでスラブに固定し、大引きを取付、コンパネフォーム(型枠パネル)を配置し、ガイドピンで連結する。
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3a・一般的な型枠パネルの組立作業
1)地墨に合せ、敷バタをコンクリート釘で固定し、その上に型枠パネルを載置して丸釘で固定し、2枚目の型枠パネルを載置すると同時に、片手で連結する左右の縁リブを挟み、高さ及び面合せを行い、反対の手で丸釘を打ち込み固定する。そして、せき板中央部縦一列に設けた複数のセパ孔にセパレート部材を取付る。
2)反対側(返し側)の型枠はも、この手順に順ずるが、複数のセパレート部材のネジ部と型枠パネルに設けた複数のセパ孔を一致させることが困難ため、専用のセパ合わせ工具を用いての作業に手間を要す。
1)スラブ型枠組立は、グリップアンカーをスラブに打ち込みパイプサポートをボルトでスラブに固定し、大引きを取付、転ばし根太(単管)を配置するが、せき板(コンパネ)左右のジョイント部は桟木に丸釘を打ち込んで連結する。
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3b・「コンパネフォーム」型枠の解体作業
1)型枠パネル背面を支持する横バタ材を外し、型枠パネル縁リブ同士が連結する片方の縁リブの連結孔に設けた連結孔を利用して、型枠を外す(脱型)する。
2)スラブ型枠解体は、大引き及びパイプサポートを外し、ガイドピンを外し、コンパネフォーム(型枠パネル)を一枚ずつ外す。
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3b・ 一般的な型枠パネルの解体作業
1)型枠パネル背面を支持する横バタ材を外し、先ず一枚目の型枠パネルを外すため、片方の縁リブを抜き取り、梃子用バールを差込で外し、二枚目以降は、せき板とコンクリート面の間に梃子用バールを差し込んで外す。
2)スラブ型枠解体の場合は、パイプサポートを緩め、単管(根太)を外し、せき板(コンパネ)ジョイント部の桟木をバールを差し込んで抜取り後、せき板(コンパネ)とコンクリート面に梃子用バールを差込んで外す。
3)外したせき板(コンパネ)は、丸釘を抜取り、直上階で使用する。
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4・特長:「コンパネフォーム」型枠
1)コンパネフォーム型枠せき板の接合部より12ミリ程度、後退した位置に縁リブを配置したことで縁リブ同士間のジョイント部にセパレート部材を取付けることで、その作業が簡便になる。
2)コンパネフォーム型枠のせき板がラワン合板のため、コンクリート打ち込み部材(インサート金物、アウトレットボックスなど)の固定に、丸釘、または木ネジの使用ができる。
3)また、ジョイント部分をPコンとバタ材締付金具で挟み込むため、そのジョイント面の段差(目違い)がなくなる。
4)型枠解体作業は、型枠パネル縁リブ同士が接触しないため、解体作業が容易になる。
また、縁リブの連結孔に設けた孔を利用して、型枠を外す(脱型)するため、せき板の損傷が少なり、せき板(コンパネ)の転用回数が大幅に拡大する。(転用回数は、およそ14回程度)
さらに型枠組立と解体は、同じ作業員によるため、工程管理が容易になる。
5)「コンパネフォーム」型枠は、工場加工・標準化のため、型枠組立解体作業が容易で、作業員の個人差に関係なく一定の精度が保持される。
また、特別な技能を必要しないため、作業員の募集(求人)が有利になる。
さらに、工期が短縮される。
6)せき板と縁リブの固定に定着ボルト(回り止めボルト)を使用すれば、せき板の取替が容易になり、縁リブの損傷が少なく、転用回数が拡大する。
7)一般的な型枠パネル工法と比べ、標準化・工場加工により、現場加工が少ないため、廃棄物の発生が大幅に減る。
8)このサイトに掲載したCAD図面を編集して使用できるため、製図作業が短縮する。
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4・特長:( 一般的な型枠パネル)
1)型枠パネル連結作業は、連結する左右の縁リブ同士をの高さ及び面合せを目視で行い、反対の手で丸釘を打ち込み作業は、専門的な大工さんが必要となる。
2)型枠ハンマーを使いこなせるためには、相当な訓練が必要。
3)現状では、大工さん不足が、大きな課題になる。
4)大工さんの個人差があり、品質管理に苦心する。
5)型枠解体作業は、連結する左右の連結部が密接するためと丸セパのネジ部がセパ孔に絡むため、型枠パネルの解体(脱型)が困難である。
また、コンクリート面とせき板の間にバールを差し込むため、せき板の損傷が激しい。
さらに、型枠解体作業は、専門の解体工によるのが一般てきである。(分業化するため、工程管理が複雑になる)
6)せき板(コンパネ)の利用回数≒4回程度。
7)型枠解体時の破損及びせき板の消耗などで、廃棄物が多い。
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