「十干」と同じく古代中国から渡来しました。
中国では、「数詞」として数字代わりに使用していたようです。
十二支とは十干を「幹」、十二支を「枝」として巧みに組み合わせ、「年」「月」「日」「時」の表現に使うとともに、十二支のみで四季、方角等を表すためにも使用しました。我が国でも旧暦時代に時刻の表現に使用されていたのはご存知のとおりです。
「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」「卯(う)」「辰(たつ)」「巳(み)」「午(うま)」「未(ひつじ)」「申(さる)」「酉(とり)」「戌(いぬ)」「亥(い)」
昔、誰にでも覚えやすいように、もっとも親しみやすい動物の名前をあてはめたようです。
十二支にも陰と陽があり、次のようになります。
(陽支)「子」「寅」「辰」「午」「申」「戌」
(陰支)「丑」「卯」「巳」「未」「酉」「亥」
神・殺の、「神」は吉神、「殺」は凶神をあらわします。
他にも多数ありますが、ここには重要な「神・殺」だけを抜粋しました。
…最高の吉神です。
…知慮深く聡明、凶を吉に化す。
…凶を退けて善を成す作用があり、百災免れます。
…目上より引き立て受けます。生命徳望共に良い運命。
…聡明で学芸をよくします。天・徳合と共にあれば、人格者であり、印綬の柱にあれば、学者に適すとみます。
…物事器用で、人に知られない徳を備えており、思わざる幸せを受けるか、困難に遭遇しても意外の人に助けられる救世主のような星です。
…命式天干に揃っている人は特殊的精神の持ち主で博学多能、三合と共にあれば国家の柱石となる運命。
…この日に生まれると命式が良い場合は幸運間違いなしですが時柱にあると晩年要注意だといわれます。
…愛嬌があり多情に注意。
…色欲により災難を被るといわれます。よい命式の場合は咸池があると婦人によって財を得て家を興すことがあるといわれ「桃花殺」と称します。
…聡明・敏捷・才知があり、大望を抱いて横財(よからぬ財)を得ることがあります。
また、命式の悪い時は、性が重く、内毒あり、執拗で無情、酷薄であるといわれています。
…東翻西走の命。
…旺盛の極み。
…権力欲旺盛。同じ屋根の下で暮らすなともいわれます。美人が多い。